「美しき運命の傷痕」感想
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クシシュトフ・キェシロフスキの遺稿3部作の第2章「地獄」を、ダニス・タノヴィッチ監督が映画化。
三部作「天国」「地獄」「煉獄」の「天国」は、トム・ティクヴァ監督の「ヘヴン」だったという事など、今回知ったという有様・・トホホ。ちなみに、「ヘヴン」は2年ほど前、ティクヴァ監督作品を見尽くそうと思って見て、凄くお気に入りになっている作品です。

映画の冒頭、カッコウの子供の映像が流れる。カッコウが他人の巣で、他人の親に育ててもらい成長するというのは、大人になって知ってビックリした事でした。本当の子供達(卵)を落とし殺して、自分だけが成長するという、リアルな様子が映画の冒頭で映像として流れます。それにしてもDNA的潜在的にそういう行動をするというのが焼き付けられているのって、本当に怖いわ・・・。あんなに爽やかな鳴き声なのにね。

映画は、幼い頃に起きた父の事件(少年との同性愛らしき現場→収監→自殺事件)から、それぞれトラウマを抱えた3姉妹のお話。
長女が、エマニュエル・ベアール、次女がカリン・ヴィアール、三女がマリー・ジラン、母がキャロル・ブーケというキャスティング。長女が童顔なベアールなので、次女の女優さんが長女と錯覚してしまいがちになりました。
長女は夫の不倫で悩んでいる。次女は母の介護に通う日々。三女は凄い年上の大学教授(ダンディなジャック・ペラン)を一方的に追いかけている。

ベアールが夫の不倫で取り乱す・・というのは、逆なんじゃないの?的なイメージ(男を振り回す小悪魔キャラって印象なので)ですが、やっぱり演技が上手い。夫役は、あのジャック・ガンブラン。「クリクリのいた夏」(1999/仏)で、一時お気に入りになった俳優さんです。今回はダメ男役。
その他出演者みなさん、安定した演技上手なので、安心して見ることが出来ました。特に「髪結いの亭主」のジャン・ロシュフォールが、ちらちら・・と出ているのが嬉しかったです。

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
次女をつけまわしていると錯覚させた男が、実は父を誘った少年だったとは・・。もっと早く近づいた理由を言おうよ!そんなまどろっこしいことしてるから、次女が勘違いして自ら服を脱じゃったじゃないか~(´o`)
でも、次女をこっそり慕う、鉄道の運転手さんが、とっても良いんだな!!!電車の中でしか眠れないという彼女のために、カセットテープを用意して・・・この2人が是非くっついて欲しい。
ラストで次女が「告発は間違いだった」と母に言うんだけど、「それでも私は何も後悔していない」と全くうろたえる事無く、堂々とブレない母。怖い。一体、この母はなんなんだろう??元々旦那が無実と解っていたのにもかかわらず、だったんだな・・と推測される。 何故なんだろう? カッコウのエピソードと何か関係があるのだろうか?と深読みしてしまうが、ハッキリ解らず考え込んでしまいました。
以上

美しき運命の傷痕 (2005/仏) L'Enfer
監督 ダニス・タノヴィッチ 脚本 クシシュトフ・ピェシェビッチ
原案 クシシュトフ・キェシロフスキ
出演 エマニュエル・ベアール / カリン・ヴィアール / マリー・ジラン / キャロル・ブーケ / ジャック・ペラン / ジャック・ガンブラン / ジャン・ロシュフォール / ギヨーム・カネ / ミキ・マノイロヴィッチ
【2011/06/01 14:39】  コメント(11) | トラックバック(2) | フランス・ベルギー カナダ
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コメント

鍵コメントさんへ
記事書いたから、勝手にこっちでお返事させてもらっちゃうね^^

>かっこうの卵の意味~~家族ってやっぱりいろいろあるんだな・・・という程度の理解だったわ。
 
やっぱり、それで良いのよね?
その後もまたしばし考えてみて、やっぱり3姉妹の父親が別の~というのは、どこにもそういう内容は描かれていないし、深読みし過ぎの気がするのよね。

>告発した理由
旦那がなぜ嫌いか?ってのは、ハッキリ解らなかったよね。そんなに悪い男にも見えなかったんだけどね・・。

韓国のドラマ、他にどんなの見ているのかな? もし面白いのがあったら、教えてね。
昨晩から始まった、NHKの「下流の宴」ってやつ。結構面白かったよ。見てないかなあ・・・。
latifa→鍵コメントさん♪  【 編集】  URL |   2011/06/01 14:54   |  TOP ▲ |


このコメントは管理人のみ閲覧できます
  【 編集】   |   2011/06/01 20:54   |  TOP ▲ |


ごめんなさい。
自分の記事を読んでも、
latifaさんの記事を読んでも、
いまひとつ記憶が閉じこもってしまってますww
そんなことにならないようにブログしてる
ハズなのに意味ないですねーw
miyu  【 編集】  URL |   2011/06/01 21:03   |  TOP ▲ |


鍵コメントさんへ^^
わーい、ちょこっと見てたのね? 私は、この新聞掲載小説のことは知らなかったんだけど、新聞のTV欄の新番組紹介の処で見たら面白そうかな?と思って、たまたま見てみたの。面白かったよ~^^ そうそう、黒木さんのコロコロは爆笑だった。なんかさ、おばあちゃん役には野際さんだし、80~90年代ドラマを彷彿させるもんがあったよ。息子役の窪田正孝君って、私はこれが初見だったんだけど、経歴見たら、随分色々出てるのね?  

> そのバージョンでその昔の「不機嫌な果実」
私も、不機嫌な果実、楽しく見てたわ~! 石田ゆり子さんだっけ?あの人は、なんか品があって綺麗なので、そういう役をやっても汚く見えないのが良かった♪
ちなみに、中園さんって、どんなドラマやってた人なんだろう?って検索してみてびっくり。結構面白くハマって見てたドラマを一杯手がけていた人だったことを今日知ったわ(疎くてスマン(^^ゞ)
「やまとなでしこ」「Age,35 恋しくて」「恋愛中毒」・・・

そういえば、女神たち・・とかいうドラマだけど(まだ見続けてる?)木村さんが幼稚園の先生と良い感じになる・・って展開は、ちょっとありえんだろーと思ったわ。ららちゃんママってホントにイヤなヤツだねえ~。
りょうの長男が、密かにママの事を気にかけているのが、とっても切ないわ・・・
latifa  【 編集】  URL |   2011/06/02 09:03   |  TOP ▲ |


miyuさん、こんにちは!
そうっか、もう記憶がボワーっとしちゃってたか(^^ゞ
だって、miyuさんが見たのって、もう5年以上前だもんね。
私なんて、たった1年も記憶もたない事あるからね(恐怖)
latifa  【 編集】  URL |   2011/06/02 09:07   |  TOP ▲ |


latifaさん、こんにちは~。コメント&TBありがとう。
この映画、すんごい暗いトーンで、ドロドロだったよね~。
次女の部屋に、日本の掛け軸?みたいなのがあったのがすごい印象に残ってる。
あと、ほうき持ってるジャン・ロシュフォールとか。違ったっけ?

クシシュトフ・キェシロフスキの映画って、私実は一本も観たことないんだ、、。
レンタルにいっぱいあるけど、レンタルに行く時間がない!
映画通な方々にはマストな監督さんだよね。。いつかコンプリートしたいな~。
なんかね、お家で観るより、映画館についつい行ってしまうんだよな。。

コーン茶、昨日ヨーカドーに行ったら入荷してて、やっとゲットしたよ。
あと、関西では焼きドの進化形、焼きドdeシューってのも売ってるの。
カロリー低めだから、私はよくいただきます。
真紅  【 編集】  URL |   2011/06/03 09:32   |  TOP ▲ |


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  【 編集】   |   2011/06/03 09:34   |  TOP ▲ |


真紅さん、こんばんは!
そうそう、おっしゃる通りの映画でしたよ。ちゃんと覚えているのね!
> クシシュトフ・キェシロフスキの映画って、私実は一本も観たことないんだ、、。
なんか、とっても意外。真紅さんが好きそうな予感がするんだけども。

> レンタルにいっぱいあるけど、レンタルに行く時間がない!
レンタルショップの場所や、そこを通るか否かってのも関係あるよね。
真紅さんは劇場鑑賞がメインだもんね。羨ましいな~
家は両方不便だから、宅配DVDを頼むこともあるよ。

> コーン茶、昨日ヨーカドーに行ったら入荷してて、やっとゲットしたよ。
> あと、関西では焼きドの進化形、焼きドdeシューってのも売ってるの。
コーン茶、どう?美味しいかな~。水出しだと、ちょっと薄いの。熱湯出ししてから冷やそうかな。
焼きドシューは、まだ食べたことがないわ。食べてみたい~
latifa  【 編集】  URL |   2011/06/04 18:06   |  TOP ▲ |


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  【 編集】   |   2011/06/06 11:24   |  TOP ▲ |


latifaさん、こんばんは~。
酷暑お見舞い申し上げます・・。
毎日暑いですね、latifaさんもお元気でお過ごしですか?
私は、やっぱり梅雨から夏に掛けてはダメ・・、って秋から冬もだけど、調度良い季節って短いのよね。

この映画、懐かしくてコメントさせてもらいますね。
ずいぶん前に観たんだけど、キェシロフスキ原案の作品と言う事で、かなり期待して観たのを思い出しました。
私も、公開された年のベスト1に選んだ「ヘヴン」と対比しながら、この映画を観たの。
かたや昇華していく精神の清々しさと、この作品の女性たち、特に母親の中に存在する地獄から這い出る勢いの潔さなどの対比も面白かったです。
キャストも豪華でしたよね。
latifaさんも、一時ガンちゃんファンだったんですね~~(^^ゞ
ロシュフォールさんのチラ出も良かったし、ペラン氏は相変わらず素敵だし・・。
もう一度観たくなりました♪
みぬぅ  【 編集】  URL |   2011/07/16 01:36   |  TOP ▲ |


みぬぅさん、こんにちは!
ううう・・・・・・暑い、暑すぎる・・・。
私は、なんとかやってます。元気ってわけじゃないけど、とりあえず頑張ってふんばってる感じ(^^ゞ
ほんと、調度良い季節って短いですよねー。冬の寒いのもイヤだし、暑いのもイヤだし・・・。
一年中、快適な温度の場所に住みたいわ~。

で、この映画^^
みぬぅさんなら、見ずにはおれないメンバーよね♪
ホントに豪華メンバーで、みなさん上手いっ!
やっぱり「ヘヴン」と対比しながら観られたとのこと。
それぞれ、両方の良さがあるよね。

そうそう。一時ガンちゃんファンだったのよ。今も好きだけど、フランス映画って、あまり簡単に見れないのが辛いわ~。まだ見れてない作品が一杯ある・・・。
この映画でのガンちゃんは、あんまり良い人じゃなかったけどもね(^^ゞ

> ロシュフォールさんのチラ出も良かったし、ペラン氏は相変わらず素敵だし・・。
うん、うん!! こういう味の有る俳優さんたち、素敵よね。
ペランさんは、大学教授、映画監督、お医者様、会社の重役、そんな格好いい役がとっても似合うダンディな人よね~~。
latifa  【 編集】  URL |   2011/07/18 11:35   |  TOP ▲ |


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