「再会の食卓」感想
「今までは家族や子供のために生きて来た。残り少ない人生、これからは自分の為に生きたい」というセリフにはガツンと来ました・・・。
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愛(好きな人)を取るか?、情(長年の恩)を取るか・・?
たった1年弱しか過ごさなかった男への愛は今もシッカリあって、40年も連れ添った男には無いというのは、酷過ぎる発言じゃないだろうか・・・。
現在の夫は、優しくて良い人ってのがモロに伝わって来る。お酒に酔ってぶちまけるシーンで解るんですが、共産党側で戦った彼は国民党兵士の元妻を娶ることで肩身の狭い思いをし、出世も諦めたんですね・・。

でも、お家には、若き日の妻の写真が貼ってあるんですよね・・・アップにならないけれど、すっごく綺麗だった様子が遠目からでも解る。子供を身ごもっている敵軍の元妻であっても、それでも一緒になるほど、惚れてしまったんだろうね・・そして一緒に暮らしつつも、妻が元夫をずっと忘れずにいる事を、解っていたのかもしれませんね・・・アウ~~!!辛すぎる・・・。

とにかく殆どこの映画を見ながら、こんなの酷いよー、あまりに現夫が可哀想だよ~って思って見ていました。すんなり受け入れるなんて!どうかしてる!長女がカン高い声で、ワーワー本音を(観客の声の代弁)を言ってくれましたが・・・。最初の方で「台湾妻が死んだから、お母さんに会いに来る気になったけど、死ななかったら来なかったよ!」って言ってましたね。私もその通りだと思ったな。

でもね、、そもそも両親に反対されても、それでも結婚したという経緯からも、妻側が熱を凄い上げて結ばれた夫婦だったんですよね。こんなに何十年も別れていても、それでもやっぱり好きという気持ちが変わらないなんて凄い・・。これが孫娘に影響を与えたのか?2年の遠距離になるだろう彼氏と後に、結婚を決意する事になります。

圑圓という原題は、一家団らんの意味だそう。とてもナイスなタイトルですね。
この映画お婆さんと元夫と現夫の3角関係の内容とともに、中国における家族像や住処の変化も一緒に描かれていました。消えゆく古き良き下町から、高層マンションへ引っ越した夫婦。ラストは、せっかく広い家に越したのに、場所が遠いからと、みんな足が遠のいてしまう・・・。皮肉なもんです。

現在の夫シュー・ツァイゲンって人が、大地の子の陸一心のお父さん役の俳優さんを小柄にした雰囲気で、すごい良い感じなだけに見ていて、とても切なかったな~。
とはいえ、出て来る人全員、悪人がいないのも良かったです。4つ☆

この監督さんは「トゥヤーの結婚」(2006/中国)を作った方だったんですね。あちらも一人の妻に複数の男がからんで来る内容で、でもギスギスしない、おおらかさを感じる内容でした。こちらの作品も、共通するところがあったかもしれません。

再会の食卓 (2010/中国) Apart Together
監督 ワン・チュアンアン
出演 リサ・ルー / リン・フォン / シュー・ツァイゲン / モニカ・モー / マー・シャオチン
【2011/10/23 14:47】  コメント(8) | トラックバック(6) | 中国・台湾映画
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コメント

こんばんは♪
コメントありがとうございました

善民には「感謝」しているけれど、燕生のことは「愛して」いると言われた夫の気持ちは幾許のものか、考えるだに可哀相です
ただ、たった1年弱しか暮らさなかったからこそ、愛を留めておけたのかもしれないという気持ちもあります。
それに、私なんかにはまだまだわかりませんが、自分の残りの人生を自由に生きてみたいって気持ちもあるのかもしれないですね

時代に翻弄された3人、割り切れない気持ちが常にあったのでしょうね
善民には、もしかしたらいつか妻を取り戻しに元夫が来るとさえ思っていたのかもしれません

なんにせよ、あまりにも哀れで素敵な再会の食卓でしたね
maki  【 編集】  URL |   2011/10/23 19:25   |  TOP ▲ |


きゃ~,私もこないだDVD観たのよ,これ。

>現在の夫シュー・ツァイゲンって人が、大地の子の陸一心のお父さん役の俳優さんを小柄にした雰囲気で・・・
そうそう,そうよねぇ,同じこと思ったわ。
なかなかこんな表情の「善人」って日本じゃお目にかかれないから。

>愛(好きな人)を取るか?、情(長年の恩)を取るか・・?
うーーん,難しいところよね。
自分が同じ身になってみないと
どういう選択をするか全く見当もつかないです・・・
老い先短い,ということを考えると
やはり愛する人と添い遂げてみたいかもしれません。
駆け落ち同然の熱愛をしてわずか1年であんな別れ方をしたのならなおさら。
でもやっぱり恩の方も捨てがたいというか
現夫を捨てたらそれはそれで後でまた後悔して幸せになれない気もするのよね。
現夫がいい人ゆえになおさらね・・・

こんな渋くって切ない三角関係初めてでした。
地味だけど心に残ったわ・・・。


なな  【 編集】  URL |   2011/10/23 20:56   |  TOP ▲ |


何と言うか、今思うならば、本人たちがよければ周りがとやかく言うことじゃないんでしょうけどね。あと時代背景もあるから。ただやっぱりこれはいくらなんでもねぇ…。
あのぐらいの年齢になった時に、残りの少ない人生をどう生きるのか、それは彼らに比べたらまだまだ若い私たちにはうかがい知れない部分てのはあるのかもしれないですね。
KLY  【 編集】  URL |   2011/10/24 00:56   |  TOP ▲ |


makiさん、こんにちは!
> ただ、たった1年弱しか暮らさなかったからこそ、愛を留めておけたのかもしれない
これ・・・。気がつきませんでした。
確かにそうですね・・・。倦怠期とか全然無い、熱々の時に離ればなれになってしまったとなると・・・凄い考えさせられちゃいました・・・。

> 善民には、もしかしたらいつか妻を取り戻しに元夫が来るとさえ思っていたのかもしれません
これで、台湾で結婚もせず、一人で暮らしていて、取り戻しに来たっていうなら、また全然話は違うんですけどね(^^ゞ 一応向こうで幸せな結婚もしてたわけで・・・。もし奥様を先に亡くさなかったら、きっと来ないまんまだったんでしょうね・・。
latifa  【 編集】  URL |   2011/10/24 15:15   |  TOP ▲ |


ななさん、こんにちは!
うわ~~~、ななさんも、あのお父さん俳優さん(名前忘れちゃった)を連想されたのね?
> なかなかこんな表情の「善人」って日本じゃお目にかかれないから。
ですよねー!
私の好みのお顔だち・雰囲気の人だったのと、あの優しい性格・・、つい彼に肩入れをしちゃいました。

> やはり愛する人と添い遂げてみたいかもしれません。
これは理解凄く出来るんです。でも、みんなの前での「愛がある」or無い? 発言は、あまりに酷でした。
もうちょっと違う言い方や、やんわりと遠回しな言葉選びあっただろうに・・。

> 駆け落ち同然の熱愛をしてわずか1年であんな別れ方をしたのならなおさら。
これ!!私は全然気がつかずにいたのですが、ななさんも、上でmakiさんもおっしゃったように、確かに1年という良い時期で別れてしまったが故に・・っていうのも、すごく名残惜しいというか、甘い良い思い出だけがあるんでしょうねー!
これで10年とか一緒に暮らしてたら、違っただろうなあ・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2011/10/24 15:19   |  TOP ▲ |


KLYさん、こちらにもありがとうございます!
なんか全然話は違うんですが、昨日とあるTV番組で、中国での2歳児の子を見てみぬふりをした・・って事件について色々やっていて、中国人の性分とかを色々取り上げていて・・(ちょっとあまり良くない方に、まとめがちな番組だった)
でも、この映画を見た直後だったので、そんな中国人ばっかりじゃないでしょ~って風に見ちゃいましたよ。
この映画での現夫みたいな、バカ親切で、自己犠牲のある良い人、日本にそうそういないだろうし。

> あのぐらいの年齢になった時に、残りの少ない人生をどう生きるのか、それは彼らに比べたらまだまだ若い私たちにはうかがい知れない部分てのはあるのかもしれないですね。
 ほんとですね・・・。私たちが80才になって、この映画を見たら、どんな風に感想が変わっているんでしょうかね・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2011/10/24 15:27   |  TOP ▲ |


もう、日本人の感覚では言い切れない想いがあるんだと思います。
生きていくことが最優先、それには手段は選べなかったはですからね。
愛とか恋とかも言ってられない。

しかし、全てを変えてしまうのもまた愛だったりもするんですよね。
そこが難しく・・・。 考える余地があるからこそこうして映画にもなった訳ですよね。 自分だったらどうしましょう・・・?
rose_chocolat  【 編集】  URL |   2011/10/30 14:15   |  TOP ▲ |


roseさん、こちらにもありがとう!

> 生きていくことが最優先、それには手段は選べなかったはですからね。
> 愛とか恋とかも言ってられない。
そうよね・・・。そういう時代を生き抜いて来た人たちですもんね。
甘っちょろい事言ってられない状況で・・・

ちなみに、自分だったらどうしようか?って、考えますよねー。
私だったら、ルックス的にも断然現在の夫の方が好きだし、元夫の方にはいかないなー(爆)
latifa  【 編集】  URL |   2011/10/30 23:07   |  TOP ▲ |


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