「日の名残り」感想
1993年の映画。予備知識無く、深夜放送していたのを録画して見ました。
ここのところ、色々な映画を見かけていたものの、どれもこれも途中で挫折してしまい、気がついてみたら1ヶ月感想書いてなかった・・・(汗)
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そんな中、久しぶりに最後まで見れて、なんというか・・妙な余韻が残る大人な映画でした。4つ★

なんといっても、アンソニー・ホプキンズ演じるストイック過ぎる執事!!
自分の仕事・役割に対してのプロ意識が半端無いです。キッチリと、そして出過ぎず控えめであり、自己犠牲が凄い・・・。見ながら、「最後の忠臣蔵」とか、ああいった武士ものを連想してしまいましたよー。
見終わって知ったのですが、これ、カズオイシグロさんの原作なんですね・・・妙に納得。
原作はユーモアがあって楽しい小説だそうで、そちらも興味が沸いています。

今から約20年も前の映画なのに、ホプキンズさんはあんまり変わってない(^^ゞ
他の出演者さんたちも豪華ー。若き日のヒュー・グラントも、今とあまり変わってないし、女中頭を演じたエマ・トンプソンさんは、最近では「新しい人生のはじめかた」でも魅力的な姿を見せてくれてますね。
そして、元気だった頃のクリストファー・リーブさんが! 彼が落馬事故で四肢麻痺になってしまったのは、この2年後だったんですね・・・。

監督さんは、モーリス(1987)と、眺めのいい部屋(1986)も撮った方だったんですね。こういった貴族な暮らしぶりを格調高く見せるのが上手いです。調度品とか華麗なお屋敷とか堪能させてもらいました。
今どきの映画には珍しい、凄くテンポがゆったりしていて、大きな事件も無く、繊細な心の動きの揺れなどを描く系地味な映画なので、途中で寝ちゃう人もいるかも・・・

印象に残ったシーンは、
夜のスティーヴンのお部屋での、恋愛小説をケントンに取り上げられるシーンと、ラスト近く、ケントンがバスで去って行く処ですね。

それにしてもなー、あそこまで女性から迫られているのに、自分もホントは好きなのに、それでも、自分をあそこまで抑えるか~!がっ~っと行っちゃえ!行ってしまえー!!と、歯がゆかったです。
でもこういうの嫌いじゃないです。すぐにラブシーンに突入!が多い洋画で、ここまでストイックなのは稀少だし、プラトニックなのに色っぽい映画は大好きです。

日の名残り (1993/英) The Remains of the Day
監督 ジェームズ・アイヴォリー 原作 カズオ・イシグロ
出演 アンソニー・ホプキンス / エマ・トンプソン / ジェームズ・フォックス / クリストファー・リーヴ / ヒュー・グラント / マイケル・ロンズデール / ピーター・ヴォーン
【2012/06/08 15:42】  コメント(12) | トラックバック(0) | 英国・アイルランド
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コメント

これは小説だけ読んでいます。
ラストの、哲学みたいなのにとても打たれましたね。いい作品だと思いました。

映画はかなり以前の作品のようですね。ジェームズ・アイヴォリー×カズオ・イシグロのタッグはいつも気にはなるのですがなかなかDVD観賞のハードルが高いので。。。でも観ないとなあとは思ってます!
rose_chocolat  【 編集】  URL |   2012/06/09 15:27   |  TOP ▲ |


roseさん、こんにちは!
おお~、小説は読まれたことがあるんですねー。
roseさんって、カズオイシグロの本、数冊読まれていらっしゃるのねー。
「わたしを離さないで」も、先に読まれていたと記憶してます・・・記憶が違ってたらゴメンね!

> 映画はかなり以前の作品のようですね。ジェームズ・アイヴォリー×カズオ・イシグロのタッグはいつも気にはなるのですがなかなかDVD観賞のハードルが高いので。。。でも観ないとなあとは思ってます!

えっ、他にも何か映画を撮られているのね?
さっそく今検索してみました。
「上海の伯爵夫人(2005)」も、カズオイシグロさんの小説だったのですね?
知らなかったー!
latifa  【 編集】  URL |   2012/06/11 15:42   |  TOP ▲ |


こんばんは~。

おおっ、懐かしいです!!
ストイックですよねぇ・・。まさに執事の鏡。
決して自分の心情を明かすことなく・・二人はまだ別れていく。

>自分をあそこまで抑えるか~!がっ~っと行っちゃえ!行ってしまえー!!と、歯がゆかったです
うんうん、私も思いましたよ、せめて最後くらい・・ってね。
でも愛してる・・って言葉で言えない人もいるんですね、きっと。

原作もとても良かったですよ。
彼女と別れてからのシーンで、彼がさまざまな思いに浸るところがなんともいえませんでした。
新しいご主人のためにジョークを練習しようと決意するところなんて・・ユーモラスでとても好きです。

latifaさんの感想を読んで、映画も久々に見返して見たくなりました。


  【 編集】  URL |   2012/06/11 21:12   |  TOP ▲ |


瞳さん、こんにちは!
わーい、こんな古い映画に反応してくださって、ありがとう~~(^○^)
やっぱりこういった渋いイギリステイストな映画、瞳さんは、ちゃんとご覧になられていたのねー。

> 決して自分の心情を明かすことなく・・二人はまだ別れていく。
> でも愛してる・・って言葉で言えない人もいるんですね、きっと。
お互いに言葉には出さないけれど、伝わっていたと思われ・・・。

感想書いた後、また最初からもう一回見たら、彼女を面接した時、かなり厳しい口調で、部内?恋愛について釘をさしていたので、、、あ~~あんな事を自分で言っておいて、その本人がそれを破るっていうのは、格好悪いし道理じゃないと思って、一歩踏み出さなかったんだなあ・・・って思いました。
私は1回目見た時に、面接の時の様子はあまり印象に残ってなかったので、2回見て、なぜ彼があそこまでかたくなになったのか?が解ったという次第でした(^^ゞ

> 彼女と別れてからのシーンで、彼がさまざまな思いに浸るところがなんともいえませんでした。
> 新しいご主人のためにジョークを練習しようと決意するところなんて・・ユーモラスでとても好きです。
え~~~!!なんだか、ますますソソられちゃいます。
今度原作も読んでみようと思います!
latifa  【 編集】  URL |   2012/06/13 11:15   |  TOP ▲ |


私もBS録画して、つい先日観ましたよ(*^-゚)vィェィ♪
以前観ていたけど、あまり覚えてなかったけど、ホント、アンソニー・ホプキンズはストイックでしたね!
エマにしても、お二人の間の取り方とか凄くお上手なので、歯がゆさ半分、清さに好感が持てる作品でした。
オリーブリー  【 編集】  URL |   2012/07/03 19:15   |  TOP ▲ |


オリーブリーさん、こちらにも、ありがとうー(^○^)
同じ番組を録画して見ていたなんて~~~同じで嬉しい!!
でも、既に以前見たことがあったのね?
全体的に地味な作品なので、私がもし若い時に見ていても
凄い印象に残る!ってわけじゃなかったのかもしれないなー
今見たから、良かったのかもー。
latifa  【 編集】  URL |   2012/07/08 11:43   |  TOP ▲ |


latifaさん、こんにちは~。
いつも旧作ばかりに反応で、すみません^^;
この映画、忘れられない映画のひとつです、大好き!
いかにも原作者イシグロさんの香りがプンプンする作品だもの。
時代背景もね、興味深いし、その中で中年の男女のプラトニックな恋愛模様が上品なゴブラン織みたに重厚感があって趣きがあるし・・。

クリストファー・リーヴさんも出演されていましたよね。
上品なお顔から、あの役柄がピッタリでした。
DVD持ってるので、時々観直すんだけど、どうしてもバスのシーンのあの手と手が・・、そこで嗚咽してしまいます(笑)

こちらですみませんが、少しお知らせが・・。
実は全身ボロボロで(大病では無いので心配しないでね^^;)、NETも映画鑑賞も控え目にしています。
簡単に治るものでも無いので、ブログも止めようかと思ったんだけど、それはそれで淋しいし、、^^;
中身の無いブログになっちゃうけど、時々更新出来たらいいなぁ~と思っています。
でも、もう気力的に映画の感想は書けないと思います。
こんな私ですが、今後とも懲りずに、どうぞよろしくお願い致します。

またお邪魔しますね(^^ゞ
みぬぅ  【 編集】  URL |   2012/07/12 15:06   |  TOP ▲ |


みぬぅさん、こんにちは!
お返事遅れてしまって、ごめんなさい。
風邪引いて寝込んでました・・・。
ところでなんですと!!
みぬぅさん、体調良くないのね???
てっきりパリとか行かれていたし、お元気なんだとばかり思っていたけれど・・・
無理を承知で特攻されただけだったのかな・・・
それとも、帰国後急にだろうか・・・
このあたりは、後でみぬぅさんちで・・・。

いずれにしても、お互いもうあちこちガタが来て当然なお年になったんだねえ・・・
無理しないように、のんびりペースで、ながーく続けて行ってください!!

いえいえ、逆に今話題の映画よりも、ちょっと古い映画で
お話出来る方が私は嬉しいんですよ!
今話題の映画は、沢山の人が感想とかアップしているし
色々目に入って来るから。

で、そうでしたかー!(^○^)
やっぱり、これ、みぬぅさんのお好みって感じがする映画よねー。

>男女のプラトニックな恋愛模様が上品なゴブラン織みたに重厚感があって趣きが
きゃぁ~~!まさに、そのゴブラン織りって言うのが、ぴったりハマるわー。そうなのよねー!

クリストファー・リーヴさん、こんなところに出演されていたのね?!って、もうけもんみたいな気持ちでした。どうしても私はスーパーマンの姿しか印象になかったので。
この役、とっても良かったです。

でも、みぬぅさん、DVDをお持ちなのね?^^ 
時々出して見直したくなる映画よねー。
latifa  【 編集】  URL |   2012/07/17 11:57   |  TOP ▲ |


latifaさん、残暑お見舞い申し上げます。
毎日暑くて、ホント嫌になっちゃうねぇ~。

今日はこちらで、この映画とは関係ない話になっちゃうんだけど、ちょっと心配でコメントさせて下さいね。
体調は如何ですか?? 大丈夫?
tsurubaraさんや瞳さんのところでコメントを拝見して、まるで私の数年前と同じ状態なので、気になってしまって。
私はlatifaさんより、うんと年上なんだけど^^; 今は自分の身体の変化に慣れて、巧く付き合っていけるようになったけど、当初は本当に怖かったり、シンドかったり。
我が家は男性ばかりなので、それを理解してもらうのも大変だったし、そういう時は友人の言葉やお医者さんのアドバイスが一番だった気がするの。
内科、整形外科、脳神経から心療内科に回されたり、安定剤処方されたり、私、何の病気なの!?って、凄く戸惑いました。
でもね、今じゃ、これくらいは大丈夫、これはシンドイから休もう・・と自分でコントロール出来ています。
時々は失敗することもあるけど(苦笑)
とにかく、身体が明らかに変化しているのよね。
もう元には戻らない事を理解して、今の自分を知り落ち込まない事、そして皆多かれ少なかれ、そうなんだと言う事で不安も落ち着きました。
ただ、生理が終わると、本当にガクっと来ますね。
でも、私の周囲の60歳過ぎの先輩たちは、凄く元気なので、いつか私にもそんな元気が戻って来るといいなぁ~と思っています。
一緒にがんばりましょうね^^;

なんか、的外れな事を書いていたら、本当にごめんなさいね。
でも、映画もまたご覧になっているようだし、少し安心しました。
また遊びに伺いますね(^^)/
みぬぅ  【 編集】  URL |   2012/08/22 22:46   |  TOP ▲ |


みぬぅさん、こんにちは!

ううう・・・(T_T)みぬぅさん、色々心配してくれて、ありがとうー!!
同じ様な状態を経験されたとのこと、心強い友が現れてくれて、凄く嬉しいです。
私の回りでは、元気いっぱいな人が多くて、まだ私みたいな状態の人がいないんです。
だから、みぬぅさんから、こういう励ましを頂いて、ほっとするやら、心強いやらー。

> でも、私の周囲の60歳過ぎの先輩たちは、凄く元気なので
そうかー、60になると、多くの方々は、トンネルを抜けて、元気になってる感じなのね?^0^

そうなの。映画を自宅で見れる位には元気?なので、大丈夫なんですよ。ただ、仕事を続けられるか、どうか・・の瀬戸際に来ていて、今悩み中なのよね・・。なにせ、こんなに毎日酷暑だから、少し涼しくなってくれないとね・・・。

みぬぅさんも体調良くはない時なのに、こうやって励ましのコメント下さって、、本当にありがとう!!
latifa  【 編集】  URL |   2012/08/23 13:14   |  TOP ▲ |


ゴブラン織ですか。ゆったり時が流れるのと織り上げる時間とが重なりぴったりの表現ですね。

私は、大学でこのカズオイシグロの「日の名残」を読みましたが、1章はDay1って始まって車でイギリスを旅しながら、時間も
遡って昔を回想する物語なんですよね。
時間をきっちり記載するのは、執事として
働いた職業病のような、彼の性格の表われだって先生に教えられてなるほどと思ったことを覚えています。自分の感情を常に
抑えて過ごしていたけど、自分の本当の気持ちに向き合おうと旅にでることを決心するんですよね。

表の行動には表われない人の内面の葛藤や
心の機微を表した名作だと思います。

イギリスのクラスメートたちに、どうして
日本からきたカズオイシグロがここまで
英国の執事を描写できるのかと聞かれましたが、私は、長崎で生まれたカズオイシグロが、何も知らずに、知らされずに、
盲目的に戦争に突入していった日本の人たちの苦悩や後悔をスティーブンスで表現しているのだなと感じました。

ミーシャ  【 編集】  URL |   2012/09/12 12:16   |  TOP ▲ |


ミーシャさん、こんにちは!
素敵なコメントありがとうございます!

大学で、カズオイシグロの「日の名残」を読まれたとのこと。
翻訳版かな~英語版かな~ いずれにしても、同じ大学のお友達と一冊の本について、色々感想などを言い合えるなんて、すごく楽しそう。良いなぁ~羨ましいです。

私は映画を見た後、原作を読もうと思って図書館に行ったのですが、なかったので、そのままになっちゃって・・・。

> 英国の執事を描写できるのかと聞かれましたが、私は、長崎で生まれたカズオイシグロが、何も知らずに、知らされずに、盲目的に戦争に突入していった日本の人たちの苦悩や後悔をスティーブンスで表現しているのだなと感じました。

なるほど!!ミーシャさんの考察、素晴らしいです☆ それをふまえて、小説も是非やっぱり読んでみたいです。
latifa  【 編集】  URL |   2012/09/12 12:44   |  TOP ▲ |


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