NHKのドラマでは、壇れいさんと北乃きいちゃんが主役で、映画版は永作さんと井上真央さん。
個人的には映画の方が、ドラマより一層良かった気がしました。 ドラマは一週間に1回放送ということで、一気に見続けられない分、若干損だったかな~って思います。 映画版で良いなぁ~と思ったのは、映像で目から見ることによってダイレクトに伝わる効果大な処です。 たとえば、雨の中子供をさらうシーン、実親に引き取られた娘が夜中に裸足で走るシーンなど・・。 また、写真撮影されてしまう祭りのシーンで、棚田を火のついた竹を持って村人が列をなして歩く風景や、小豆島や瀬戸内海の風景がとても美しくて、これらは小説では決して味わうことが出来ない処ですよね。 私は八日目の蝉といえば、誘拐犯と幼い娘の逃避行部分が7割くらいを占めている印象があったのですが、映画では、原作やドラマより、どちらかと言えば娘の視点が強調されているように感じました。それもまた新鮮でしたが。 主演女優賞だかを取ったのが、永作さんじゃなくて井上さんっていうところからもそれは感じられました。 とはいえ、永作さんの演技も井上さんと同様いや、もしかしたらそれ以上に素晴らしく、脇役の方々(特に小池さん)も、ダメ男達のキャスティングもぴったりでした。 全体を通して、大げさじゃない丁寧な表現の仕方や、音楽の使い方も自然で、また最初裁判シーンから始まって、ぐっと引きこませる手法とかもとても好感が持てました。 小説では、実母が子供が誘拐される前に浮気をしていたり、なんというか・・実母よりも誘拐犯の方につい同情してしまうように作られているかなあ・・・という感じもあったんですが、映画版でも浮気うんぬん部分はありませんでしたが、やはり永作さんに肩入れしたくなってしまう作りだったかなぁ・・・と思いました。 ★以下ネタバレ 白文字で書いています★ ラストは小説とはちょっと違って、母子2人は全くそれぞれ重なり合わない、という風になっていました。以上 八日目の蝉 (2011/日) 監督 成島出 原作 角田光代 出演 井上真央 / 永作博美 / 小池栄子 / 森口瑤子 / 田中哲司 / 渡邉このみ / 市川実和子 / 余貴美子 / 劇団ひとり / 田中泯 小説の感想「八日目の蝉」 角田光代 凄く引き込まれて一気読み |
あ~、テレビで放映したんですね。
見逃してしまいました! これは心に残る一作です。 風景描写が素晴らしいですよね。 それが偽りの母の、娘への心象風景であったり……。あの穏やかな二人を包む田舎の風景は忘れがたいです。 普通に考えればとんでもないことをしているにも関わらず、永作さんにどうしても肩入れしてしまいますね。 そこが映画のうまいところだと思います。 未だに原作未読なのですが、伏字部分を読むと、また映画とは違っているようですね。 これはいい加減買うか借りるかしないと……! 確かに永作さんに肩入れしたくなっちゃう作りでしたね。まあアレだけの迫真のお芝居見せられたらそれもやむなしかなと思ったりもします。
ただやっぱり親より子供だよね。あの子の気持ち考えたらもうたまらないですよ。 この映画を見たら間違いなく永作さんに肩入れしちゃいますよね。
でも日本アカデミーで永作さんが主演女優賞じゃないのはね~。しかも小池栄子さんも受賞できずでしたし…。 あぁ~、残念。 TV放映結構速かったですね。
私は原作の終わり方がやっぱり好きなんですよね。そのほうが希望が持てるような気がして。 >映像で目から見ることによってダイレクトに伝わる効果 なので、ラストをそっちにしてくれたらより一層希望が伝わったと思うんだけど・・・まあしょうがないかな~ リュカさん、こんにちは
最近こういう風に、かなり早くに放送する映画が増えて来ている気がします・・・ 良いんだか、悪いんだか解りませんが。 > 普通に考えればとんでもないことをしているにも関わらず、永作さんにどうしても肩入れしてしまいますね。 そうなんですよねー。永作さんって、童顔ですが、演技は凄くシッカリしていて、そのギャップが魅力ですー 昔、阿部寛と永作さんが出てる、「週末婚」とかいうドラマがあって(リュカさんが見てなかったら、こんな話しても、しょうがないですが・・) その時あたりから、永作さんって、もしかしてすごく演技上手いのかも?と思い始めました。 KLYさん、こんにちは!
>乙女塾のribbon そんな頃からチェック入っていたとは!! すごいですねー。 私は、何時のころからか、もう女優さんになってから、かつてアイドルグループの一員だったことを知った次第です。 AKBの中からも、もしかしたら将来凄い女優さんになる人がいるのかもしれませんね。 にゃむばななさん、こんにちは!
> でも日本アカデミーで永作さんが主演女優賞じゃないのはね~。しかも小池栄子さんも受賞できずでしたし…。 きっと井上さんは、これまではドラマで主に活躍されてきていて、こういった映画で、可愛らしいルックス勝負じゃなく、演技でがんばった事に対しての賞だったのかもしれませんね。 10年以上前、昼間のドラマで、井上さんを時々見ていました。高い位置での無造作なツインテールにして、ざけんなよ~というセリフを吐く女子小学生~中学生を演じていて・・・。随分経歴長いんですよね。 小池さんも、彼女の持つ色っぽいオーラを、がんばって消し去って演技していましたね。 他の映画「下妻とか」でもいつも光っているので、才能あるんだなーと今回も思いました。 永作さんにしても、他の2人にしても、今後の活躍が期待されます☆ roseさん、こんにちは!
> 私は原作の終わり方がやっぱり好きなんですよね。そのほうが希望が持てるような気がして。 そうですねー。私もきっと船に乗ってるか、お店やさんにいるか・・・どういう風に見せてくれるんだろう?って、少々期待して見ていたので、永作さんが全く登場しないまま終わったのは、あらら・・・と、ちょっとがっかりもしたかなー いつか機会があったら、完全版も見てみたいな~ TV版は時間の関係上、多分結構カットしている様な気がするので・・ こんばんは
![]() 私も、角田光代が好きで(ほんとこの人上手いです。結構辛口な切り口も好き ![]() ![]() 原作では、逃亡してるシーンがかなり続くんだけど、手に汗握るというか、ほんとにリアルでドキドキしながら読んだものです。 私はドラマは観てませんが、壇れいサンって聞いて、『違うよなぁ』と思った覚えあり… ![]() ![]() 映画は劇場で観ました。確かに原作とは視点が違いましたね。 あと、森口遥子のあの演技は…アリかなぁって思っちゃった ![]() こんにちは。
私も同じ順番で観ましたよ。 ドラマも映画もそれぞれに良い点があるかな・・と思いましたが 泣けるのは映画かな・・と思いました。とくにあの別れ際のシーンは 自然とウルウルきちゃった・・・。 冒頭裁判のシーンだったじゃない? あのときの永作さんのセリフ・・ 子育てさせてもらって感謝します・・みたいな・・・。あれって、本妻にしてみれば残酷な言葉だよね。 複雑な思いで聞いていたよ・・ ともさん、こんにちは!
ともさんも、角田さんファンなのですね^^ そうそう!!辛口な処が角田さんの魅力の一つですよね。 > 原作では、逃亡してるシーンがかなり続くんだけど、手に汗握るというか、ほんとにリアルでドキドキしながら読んだものです。 そうなんですよー。 映画では、その、どんどん逃げる経緯での手に汗握る・・・って処は、残念ながら、もうちょっとだったかなーと思いました。 > 私はドラマは観てませんが、壇れいサンって聞いて、『違うよなぁ』と思った覚えあり… むふふ。そうですよね、ちょっと違いますよね。 永作さんの方が合ってた気がしました。 > あと、森口遥子のあの演技は…アリかなぁって思っちゃった 私もです。 ドラマ版で、あの役だった女性・・・名前忘れちゃいましたが、、、彼女はキツそうな印象を受けるルックスなので、むしろ映画版の森口さんの方が、穏やかな女性なのにもかかわらず・・って感じが良かったと思いました。 みみこさん、こんにちは!
あらっ!みみこさんも映画ご覧になってたのねー。 検索したんだけど、見つからなかったんだ・・・ もしかして、映画は見たけれど、感想はまだ書かれていないのかなー。 そうなんだー。みみこさんは、泣けるのは映画版だったんだね? 私はやっぱり原作が全てを上回っていたなー。 それとドラマ版は、それほど毎週楽しみに見てたってわけじゃなくて、 やっぱりぶちぶち切れちゃうから、次の週まで緊張がもたないんだよなー > 冒頭裁判のシーンだったじゃない? > あのときの永作さんのセリフ・・ > 子育てさせてもらって感謝します・・みたいな・・・。あれって、本妻にしてみれば残酷な言葉だよね。 うん、うん。あの最初に裁判のシーンを持って来るのは新鮮だったし、なんか良かったんじゃないかな! いや~~それにしても、「はつ恋」のあのメール(まだしつこく言ってるー)最近になく、ドツボだったわーーー。あ~~~~~~ こんばんは!
私は小説を先に読んで,ドラマは観ず,映画だけ観ました。劇場ではなくDVDで。 小説では本妻さんがけっこう悪く書かれていて,そのぶん誘拐犯なのに希和子に切なく感情移入してしまいました。 映画は本妻さんの辛さも感じ取れたけどやっぱり永作さんにより感情移入しちゃったかな。彼女の泣き顔,どうしたって同情しちゃいます。 小池さんの演技も素晴らしかったですね、あのキャラ作り。とにかくこの物語自体が女性が主役なので男性はみんなヘタレに見えちゃいました。 こんにちは、ななさん!
ななさんも、先に原作で、その後映画でしたね。 > 小説では本妻さんがけっこう悪く書かれていて,そのぶん誘拐犯なのに希和子に切なく感情移入してしまいました。 私もそうでした。映画では、小説ほど本妻さんを悪く描いてはいなかったけれど、でも ↓ > 永作さんにより感情移入しちゃったかな。彼女の泣き顔,どうしたって同情しちゃいます。 これ、これですよー。 永作さんを主役に使われちゃった日にはねー、もう(^^ゞ そもそも、子供の様な可愛らしいお顔の彼女を嫌いって人、いないだろうし・・・。 > 小池さんの演技も素晴らしかったですね、あのキャラ作り。とにかくこの物語自体が女性が主役なので男性はみんなヘタレに見えちゃいました。 小池さんは、脇で結構光る演技をいつもしていらっしゃるのね?これから先が楽しみ。将来的に凄い女優さんになるかも。 しょうがないんだけど、このお話での男性は、ひどい書かれようでしたねー こんにちわ☆
映画を拝見すると、不思議なことに、私は森口瑤子さん演じる3歳からの育ての親の感情が一番ぐっときたかな。 永作さん演じる誘拐犯が釈放されてからの情報っていうのが、写真館に来た、ってそれくらいで、フツッってイメージが切れているの。(それもすごく素晴らしいところよね) 現在に生きている、っていう感じが消えていて、今何を苦しんでいるのか、最初の裁判の、お詫びではなく、お礼をいうあたりから、この人は案外共感できる人ではなく、計り知れない狂気の中でいる、っていう、遠い感じがしたの。 もちろん、映画全編通して、母性を分かりやすく描いていたけど。 一方、ホントのお母さんの苦しみっていうのは、ホントに終わりがなく、現在進行形で、苦しみを思い起こさせる人と共にいて、愛したいのに一番醜い形、例えば旦那さんの前で包丁を手にして娘を脅すとか、そういう「続く苦しみ」がね、きっついな~、って。 だって、永作さんは娘に愛情を与えられたという充実感があるから、自分の犯した罪に向き合えるけど、森口さんは、犯人と同じくらい自分を憎んで、返してもらった娘を憎んで、渡さなかった夫も憎んで、何もかも、エンドレスループでしんどすぎるもの。 傷つけつづけている、自分を否定し続ける、って苦しいわ。 それにしても、こうして小説では感じられなかったような新しい視点で見られる理由は、全てlatifaさんがおっしゃるように、おおげさすぎない作りにあると思います。 目のくりっとした天才子役にフリ不利の可愛すぎる服を着せたりしないところとか・・・ 私が誘拐犯だったら、かわいいスカートとかはかせちゃうな。 髪の毛編んだり。 話は変わりますが、私、先日、海羽野チカさんの対談を読みまして、ハチクロの秘密に触れてしまったの。 天地がひっくり返る思いというのはこのことか、一体私は何を読んでいたのか、って3日くらいホケーって真っ白になったの。 んで、今度それについてがっつりお話したいのだけど、昔のコミックだけど、いいかしら。 読み返したら、「フリフリ」をなぜか「フリ不利」と書いてしまった、あの、フリルのお洋服です。
牧場主さん、こんにちは!
最近暫く調子良かった喉が、またまた・・・・(T_T) 3連休だったので病院も閉まってるし、まいったー。さっきやっと病院行って来て、結局また、抗生剤かぁ・・・はぁ~~飲みたくなかったなあ・・・。 > 映画を拝見すると、不思議なことに、私は森口瑤子さん演じる3歳からの育ての親の感情が一番ぐっときた おおおお~~!!そうでしたかー。 そう感じる人がいたって事は、やっぱり映画、なかなか出来が良かったんだなーと、今改めて思いました。 >最初の裁判の、お詫びではなく、お礼をいうあたりから、この人は案外共感できる人ではなく、計り知れない狂気の中でいる、っていう、遠い感じがしたの。 したした! したのにもかかわらず、その後過去に戻り順を追って逃避行を見ていくうちに、つい、うっかり、その狂気の人って部分を忘れかえって見ちゃったわ・・・。 > 一方、ホントのお母さんの苦しみっていうのは、ホントに終わりがなく、現在進行形で、 > だって、永作さんは娘に愛情を与えられたという充実感があるから そうよねー。確かにそうだわ。 やっぱり、牧場主さん、すごい!! 結構色々な人の感想とか読んだりしたけれど、牧場主さんみたいな感想は始めてでした。 実母の目線で考えてみると、そうですよね・・・永作さんより、実母の方がキツイはず・・・。 PS ちょっと~牧場主さんの最近の、日本の特別椅子に座ってる彼、戸田さんとつきあってたのね?? びっくりー、さっき病院で週刊誌読んで来たわー。で、なんですと?戸田さんって、昔、マツケンともつきあってたのね?知ってた?! 戸田エリカ、やるぅ~~! 前嫌いだったんだけれど、SPECでどんだけ凄いのかを旦那から色々聞いて、評価変えました(^^ゞ latifaさん、こんにちは!
やっと作品が重なりましたね~ 「桐島・・」のほうも、近いうちに見るつもりなので、 感想が書けたらまたお邪魔させてもらいますね。 本作のほうは、登場人物それぞれの苦しみが ズッシリとのしかかってきて、重かったです。 どの人も素晴らしい演技でしたよね~ 確かに永作さんの聖母のような菩薩のような 子供への愛情のかけ方と、その先に訪れた不幸には 泣かされたけど、私は肩入れする事はなかったです。 やっぱり自分と同じ母親目線で見ちゃってましたね。 だから2人が再会しないラストで良かったと思いました。 過去を受け入れたなら、あとは新しい命を通して、、 未来に向かって生きていってほしいなあ。 YANさん、こんにちはー!
うわ~~い、嬉しいな! YANさんのところ、今度見たいって映画が並んではいるものの、まだ見れてない作品が色々あって。 桐島も、見たら、ぜひぜひ! YANさんは、どういう高校時代だったかな~。音楽(吹奏楽とかじゃなくて、バンドとか洋楽とか)好きな女子かなー^^そういう立ち位置の女子は、映画には出て来なかったけど・・。 で、この映画。 そうっか~。YANさんは、母親目線で見ちゃってましたか。 > だから2人が再会しないラストで良かったと思いました。 あのラストには、色々意見が分かれるみたいですね。 私も再会しないままでとどめておいて良しかな~ > 過去を受け入れたなら、あとは新しい命を通して、、 > 未来に向かって生きていってほしいなあ。 うん!!そうですね。 |
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菫色映画
(2012/06/24 00:01)
八日目の蝉 [Blu-ray]2011年 日本
監督:成島出
出演:井上真央
永作博美
小池栄子
森口瑤子by G-Tools
八日目の蝉が見たもの。
ネタバレ有りです。
雨の日に起 ...
こねたみっくす
(2012/06/24 22:16)
恵理菜として生きる七日目で死ぬ蝉が見た世界。薫として生きた八日目の蝉が見た世界。そのどちらの世界に母親の愛があったのか。
直木賞作家・角田光代先生の小説を映画化したこ ...
Nice One!! @goo
(2012/06/25 08:53)
監督: 成島出
出演: 井上真央 、永作博美 、小池栄子 、森口瑤子 、田中哲司
公式サイトはこちら。
原作読了しています。
もともと読売新聞連載小説でしたが、途中でついていけなくなり、挫折。f^^;
ですのでこれは一気に読みたかったし、そして映画化...
虎猫の気まぐれシネマ日記
(2012/07/02 00:02)
優しかったお母さんは私を誘拐した人でした。 先に原作を読んでいた…やりきれないほどに重く哀しく,それなのに心を惹き付けられてやまない物語。母性を持っている私たち女性にとってこの作品は,やはり心深く訴えられるものがあるのかもしれない。 不実な愛人の秋山との...
スポーツ瓦版
(2012/07/05 21:00)
7月5日 八日目の蝉(感想232作目)
アメブロが5月15日よりTB廃止する事が発表されましたので
5月15日以降に更新した記事では当ブログでTBを受付ます
当ブログにTB ...
京の昼寝~♪
(2012/07/08 07:56)
□作品オフィシャルサイト 「八日目の蝉」□監督 成島 出□脚本 奥寺佐渡子□原作 角田光代□キャスト 井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、田中哲司、市川実和子、平田 満、劇団ひとり、余貴美子、田中 泯、風吹ジュン■鑑賞日 5月1日(日)■劇場 チネチ?...
RockingChairで映画鑑賞
(2013/04/20 18:18)
2011年日本アカデミー賞総なめの見応えある人間ドラマ。
泣けた~~(;_;)・・・けどね、私はあの女のした事は許せないな。
監督:成島出
製作:2011年 日本
原作:角田 |