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「家の鍵」感想
NHKで放映されているのを見ました。
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主人公の障害のある少年を、本当に障害のある男の子が演じている様子・・・。この映画(2004)を撮って暫く経つので、この子は今何歳で、どういう風に暮らしているんだろう・・と、それが気になってしまいます。
父親と息子の関係が、段々近しくなっていく様子を、ドキュメンタリーの様にカメラが追って行きます・・・。

父親が病院で知り合いになったのが、やはり障害のある娘に毎日付き添っているシャーロット・ランプリング。
さすがです。脇役ながらこの存在感!
彼女は長いこと、こういう付き添いの生活を送って来ており、彼女の色々なものを犠牲にしてきている様子だ。いつも穏やかで達観した様子でいる彼女でさえ、ある時ふと漏らした一言、「この子が死んでくれたらと思う」・・・。

ラストは暖かみを感じさせられるけれど、果たしてこの後2人は一緒に暮らせる様になるのか・・。もし一緒に暮らす様になったとしても、必ずしもお互いが、ハッピーエンド、という簡単なものではないだろうし・・。

どこか重々しいこの空気感?は、イタリア映画で、以前見た「湖のほとりで」と、どこかちょっと似た匂いを感じる映画だったかも・・。

そういえば、つい最近、妊娠中にお腹の中の子供がダウン症等・・であるかどうかを判断出来る様になり、それが調査出来る会社が一般参入してくる・・というニュースを聞いて、そんな事が解るほど科学の進歩に驚いたのと同時に、これからどうなっていくんだろう・・・という心配も。色々考えさせられるニュースでした・・。

家の鍵 (2004/伊) Le chiavi di casa
監督 脚本 ジャンニ・アメリオ
原作 ジュゼッペ・ポンティッジャ
出演 キム・ロッシ・スチュアート / アンドレア・ロッシ / シャーロット・ランプリング
【2012/09/07 19:43】  コメント(6) | トラックバック(1) | イタリア映画
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コメント

え~っ?!NHKで放映されたんですかぁ?
全然、知らなかった。見たかったなぁ。

「科学の進歩」が果たして人を幸せにしてくれるのか?人間の欲望は、どのあたりまで満たされる事を許されるのか?

なかなか、難しい…ですよね。

障害を持った子供が生まれたとしても、「大丈夫、安心して!私たち、社会全体で育てますから!」って環境だったら、問題ないのでしょうけど・・・現実は・・・
寝湖世  【 編集】  URL |   2012/09/07 21:15   |  TOP ▲ |


こんばんは。

ご覧になったのね。
私、キム・ロッシ目当てで観たのですが、そんな浮ついた気持ちを一喝するような、とっても考えさせられる作品でしたね。


長い間放っておいたわが子と向かい合うことになった若い父親の戸惑いや、
突然現れた父親の存在に(そうは見えないけれど)揺れ動いているんだろうなあっていう子どもの気持ち。
少し距離が縮まったかなとほっとしたら、またしても・・気持ちが遠のいてしまう。
愛情と不安感が、揺れ動く二人の旅の様子に、なんだかこちらまで気持ちが揺れてしまいました。



シャーロット・ランプリング演じるニコール、存在感ありましたね。
語る言葉ひとつ、ひとつが、とても響きました。

ラストもね、きっとこれからもいろいろあるんだろうなあって。簡単なハッピーエンドでは終わらなかったところがとても印象的でした。

お腹の中にいる時に・・・そんな調査が出来るようになるのね・・そっか~、科学の進歩ですね。でもちょっぴり不安も感じてしまいますねぇ。
そういえば10年後には血液検査も一滴ほどで大丈夫になる!っていうニュースも見ましたよ。



  【 編集】  URL |   2012/09/09 21:30   |  TOP ▲ |


寝湖世さん、こんにちは!
放映されたのは、多分7月頃だったと思うんです(ちょっと日が経ってしまった・・)
一回放送すると、その後また半年くらい後に放映することが多いから、テレビ欄を注意されていれば、きっとまた見れるチャンスがあると思いますよ!

> 障害を持った子供が生まれたとしても、「大丈夫、安心して!私たち、社会全体で育てますから!」って環境だったら、問題ないのでしょうけど・・・現実は・・・

そうなんですよね・・・。大富豪のお家ならともかく、一般庶民では色々不安、将来も不安ですもんね・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2012/09/10 12:38   |  TOP ▲ |


瞳さん、こんにちは!
キム・ロッシ目当てでー!
確かにカッコイイ人でした。最初この映画の事は、詳しく知らずに見始めた絵ところ、カッコイイ男性が主人公で、見る意欲が増しましたもん(^^ゞ
障害児のお話ということは知っていたものの、この人がお父さん??若い時の?そうかあ・・・と。

> 長い間放っておいたわが子と向かい合うことになった若い父親の戸惑いや、
> 突然現れた父親の存在に(そうは見えないけれど)揺れ動いているんだろうなあっていう子どもの気持ち。
そうそう。そもそもこの親子が訳ありで、10数年ぶりに会う・・・っていう設定も、とても引きこまれました。

> 少し距離が縮まったかなとほっとしたら、またしても・・気持ちが遠のいてしまう。
そうなんですよねー。どっちかっていうと、やっぱり父親側に感情移入して見てしまったので、子供が全然言う事聞いてくれずに、ウワー!ってなっちゃって、やっぱり無理だ・・・ってなるところとか、切なかったです。

シャーロット・ランプリングは、ほんとに凄い女優さんですねぇ・・。彼女が出て来ると映画が、引き締まる。

調査・・・。ダウン症と解っていても産む人と、中絶する人・・・
どちらの気持ちも解るけれど、難しいですね・・。

> そういえば10年後には血液検査も一滴ほどで大丈夫になる!っていうニュースも見ましたよ。
えーーっ。そうなんですか? それは嬉しいな。

血液検査で、癌検査が出来るっていうのを聞いて(自費で高いけど)、それもいいなー!って思いました。
latifa  【 編集】  URL |   2012/09/10 13:49   |  TOP ▲ |


いつまでも残暑が厳しいですね~(-_-;)
体調は如何ですか?

この映画、私にとってはとても大切な映画です。
母親と違って、父親って、子供を掛け値なしで愛する事は出来るのかしら?
母性と父性の違いがある上に、この映画では障がいのあるお子さんを扱っているから、余計に難しい問題だもね。
父親は、きっと子育ての過程で父性を育てる部分もあるような気がするから、この映画の父親のそれも安定的ではないかもしれないし・・。

アパッショナートで見付けた美しいキムたんが、こんな役を演じる時が来るなんて・・と感慨深いものがあります。
ただただ綺麗な俳優ではない、演技派に成長した作品かもしれません。

なんか堅苦しい感想になっちゃったわ^^;
キムたん、瞳さんと一緒に大盛り上がり日が懐かしいです~(笑)
みぬぅ  【 編集】  URL |   2012/09/11 23:00   |  TOP ▲ |


みぬぅさん、こんにちは!
も~~暑くて死にそうですよ・・・
こんなに猛暑なのって、2年前と1994、1995年以来な気がする・・
心配してくださって、ありがとう!なんとか、ぼちぼちやってます・・・。

おおお~~!
この映画、みぬぅさんにとって、大切な映画と言わせる、特別な作品なのですねー。
思いがけず、みぬぅさんや瞳さんが、この映画に反応してくださるとは・・・嬉しいです。

> 父親は、きっと子育ての過程で父性を育てる部分もあるような気がする
うん、うん。そう思います。
ある意味、母もそうかもしれません。子供を育てながら、母性が育って行く様な気もする。

> アパッショナートで見付けた美しいキムたん
この映画、是非近く見てみたいと思います!
見る順番が逆で、動機が不純過ぎますが(^^ゞ
latifa  【 編集】  URL |   2012/09/12 12:39   |  TOP ▲ |


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