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「灼熱の魂」感想
え~っ・・・ ショッキングなラストの映画でした。4つ☆
incendiesmoviephoto3.jpg
去年「サラの鍵」を見た後、何人かのブロガーさんから、本作の話が出ていて、似た様な感じのお話なのかな・・・?という暗いの予備知識しか無い状態で鑑賞。

・・・ゆえに、一体ここはどこを舞台にしているのか?が解らず、メインはアラビア語で、キリスト教とイスラムが対立している国の様だ・・・イスラエルの側か、レバノンか・・?
でも、最初のつかみから、もう引きこまれ度マックス。母の残した謎の遺言書。バリカンで坊主にされる少年達(流れている音楽は、レディオヘッド)。

レバノンが舞台だったんですね。
レバノンに関しては、以前2本ほど映画を見て、内線の事をちょっと調べた程度の知識しか無かったので、もっと詳しく知っていたらなあ・・・。

ただ、世間ではイスラム過激派が起こした事件が注目されている感じなので、この映画でのキリスト教の過激派の残虐な行動を描くことは、何もイスラム教の過激派だけが酷い事やってるわけじゃないんだよな・・・って風に感じられるのは、良い事んじゃないかな・・・ってちょっと思ったりもして・・・。

母の若い時と、現在の娘のお顔だちが似てますねー。ちょっとうっかりすると混同しそうに・・・。

★以下ネタバレ 城文字で書いています★
それにしても、赤ちゃんの時手放した息子が大きくなって、刑務所の拷問担当者になっていて、母と知らずにレイプしまくって出来た子供が、あの双子だったとは・・・。 それにしても、偶然プールで見かけた足首に3つの印。ヤツは彼女の事を忘れていた・・・。最後彼が2通の手紙を読む・・・。
レイプシーンが全く無かったので、あれ・・?って、ちょっと思っていたんですよ・・・。映像として残すのは、あまりに、あまり・・だったので、考慮したのかな・・・。それにしても、凄い人生を送って来たんですね、あの母・・・。
お話としては、とても良く練られたシナリオで、あっという驚きがあったのですが・・・。どうでしょうね・・・私なら、この事実をうち明けずに、隠したまま死ぬけどな・・・。
以上

灼熱の魂 (2010/カナダ=仏) Incendies
監督 脚本 デニ・ヴィルヌーヴ 原作 ワジ・ムアワッド
出演 ルブナ・アザバル / メリッサ・デゾルモー・プーラン / マキシム・ゴーデット / レミ・ジラール / アレン・アルトマン
【2013/05/21 11:04】  コメント(8) | トラックバック(4) | フランス・ベルギー カナダ
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コメント

latifaさん、こんにちは!
「サラの鍵」も本作もとても印象的で好きな作品です★

私もlatifaさんと同じく、この事実は隠したまま死ぬだろうな~(^^;
あまりにも酷だものね。
でもこの映画の中で、最後の母の手紙は重要なメッセージになっていて、
あれがないとただ衝撃の人生だけで終わる作品になっちゃうよね。
手紙に子供への強い愛情と信頼と未来に向けての期待が
込められていて、そこは見事だなと思ったのよね。
ナワルの子供なら強い気持ちで受け止めていけるかもしれませんね。
YAN  【 編集】  URL |   2013/05/21 17:38   |  TOP ▲ |


こんばんは。
私もコレには衝撃を受け、そして
母の愛とはなんて深くて強いんだろうと改めて思い直した作品でした
ニハドは、母の愛を知ることができたのだろうか、赦された事を知り愛せるのだろうか?
また、兄と母との間に生まれた事実をあの姉弟は受け入れることが出来るのだろうか…

きっと出来ると信じたからこそ母はあの手紙を遺したのだと思います
YANさんのいわれるとおり、未来への希望を託して。
maki  【 編集】  URL |   2013/05/21 19:07   |  TOP ▲ |


これは本当に思い話でしたね。
でもこれが現実に起こりえないとは言い切れないのが今の世の中。
宗教による対立が生み出すのは神の存在を疑わざるを得ないことばかりというのが悲しくもあり、恐ろしくもあると思いました。
にゃむばなな  【 編集】  URL |   2013/05/22 16:38   |  TOP ▲ |


こんなことがあってもいいのだろうか?
日本に住む私たちの「常識」からは到底考えられないことですが、世界では今も信じられないことがたくさん起こっています。
巡り巡った運命、しかしながら、現実にもあるような気がしました。
rose_chocolat  【 編集】  URL |   2013/05/23 08:53   |  TOP ▲ |


YANさん、こんにちは!
YANさんちのコメント返しで、
>特にキリスト教信者・イスラム教信者両方の血が流れている
彼らにはそんな世界の怒りの連鎖を断ち切ってほしいという 願いもあったのかも・・?

これは、おおお~~!って思ったわ。
確かに、最後の手紙2通にしても、怒りの連鎖を断ちきって欲しいというのが最大のテーマかな~って思ったんだけど、そうっか~、すごい納得したわー。

> ナワルの子供なら強い気持ちで受け止めていけるかもしれませんね。
確かに・・・。
それに双子ってことで、2人で辛さとかを分かち合えるっていうのも強みだよね。
一人で受け止めるより2人だと少しは・・・ね。
latifa  【 編集】  URL |   2013/05/24 11:19   |  TOP ▲ |


makiさん、こんにちは!
いやぁ~~凄い映画でしたね・・・。
この映画の後が、気になる・・・
それぞれの子供達?は、どうなったんだろう・・・

> ニハドは、母の愛を知ることができたのだろうか、赦された事を知り愛せるのだろうか?
> また、兄と母との間に生まれた事実をあの姉弟は受け入れることが出来るのだろうか…

> きっと出来ると信じたからこそ母はあの手紙を遺したのだと思います
うん、うん、そうなんでしょうね・・・。
でも、出来なかった場合、そのリスクは、凄いもんがありますよね・・・
精神病んだりしたら・・・とか、私は考えちゃう心配性なので、自分だったら、言わないまま死にそう・・・
latifa  【 編集】  URL |   2013/05/24 11:26   |  TOP ▲ |


にゃむばななさん、こんにちは!

> 宗教による対立が生み出すのは神の存在を疑わざるを得ないことばかりというのが悲しくもあり、恐ろしくもあると思いました。
ホントですよね・・・・
本来は人を救うはずの宗教が、別の宗教との長年の戦いやいさかいになるとは・・・。

latifa  【 編集】  URL |   2013/05/24 11:33   |  TOP ▲ |


roseさん、こんにちは!
> 日本に住む私たちの「常識」からは到底考えられないことですが、世界では今も信じられないことがたくさん起こっています
ホントですよね・・・。
絶対こんなことが無いとは限らないですよね・・・
この映画では、特徴になるタトゥー?があったから解ったものの・・・。
日本は世界規模でみると、ものすごい平和なので、感覚がボケがちですが・・・
まあ、そういう日本も、今から80年前は、今と全然違って、アレでしたもんね・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2013/05/24 11:37   |  TOP ▲ |


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