ポコアポコヤ　映画倉庫

予想を上回る展開とか、期待以上のものはなかったかも・・・。３つ★

チェ・ミンシクと、ハ・ジョンウの2トップを楽しむ映画だったかな。
ヤクザものといえば、沢山の人が出てきて、どっちがどっちの組の人だっけ？とか、ごっちゃになりやすいのだけれど、本作は2人をメインにしていたから、そういう点では見やすかったかもしれません。

チェ・ミンシクは、コネや血筋のつながりで、どんどんのし上がって行く、お調子者で姑息なヤツって感じの役どころでした。
その血筋というのも、家系図を持ってきて、ものすごい遠い親戚やつながりなのに、それをアピールするところは、韓国ならではなのかな。日本だったら、それは親戚とは言うには遠すぎると笑われそうなものですが。

それよか、ハ・ジョンウが、カッコいい人になっていたのには、ちょいとびっくり。
ハ・ジョンウといえば、若い時は、妻夫木君と「ノーボーイズ、ノークライ」とかギドク監督の「絶対の愛」や「ブレス」などで見ていたものの特にこれといった印象に残る人ではなかったのですが、その後「チェイサー」で猟奇殺人鬼、「悲しき獣」では貧しい脱北者を演じ、キャリアをどんどん重ねてきて、自信オーラを身にまとったのか、なんか風格じみたものを漂わせる様になっていました。

ところで今日初めて知ったことには、彼は二世俳優で、お父さんも役者さんだったんですね。キム・ヨンゴンって誰ぞ？と検索してみたら、色々な映画やドラマに出てたガタイの良い高島父に少し似た人でした。


★以下ネタバレ　白文字で書いています★
結局、ヒョンベは裏切られてしまい、イクヒョンは逃げられたって感じですかね。でもラストシーンは不穏な気配をにおわせて終わります。何年か経ったであろう、あるパーティ。ミンシクの息子は綺麗なお嫁さんをもらい、検事になった様子。だが、どこからともなく、「大叔父」という声が聞こえてきます・・・以上

あと、印象に残ったのが、ほとんどの人が裏金で取り込められる中、唯一潔白で信念を持ったホムソク検事。
この役者さんが、ソン・ガンホを白く四角くした様なお顔の人でした。

2012／韓国監督　ユン・ジョンビン
内容・あらすじ　Amazonより
1982年プサン。税関員チェ・イクヒョン(チェ・ミンシク)は、巡回中に摘発したヘロインを日本に密輸して一儲けをしようと考え、プサン最大の暴力団の若きボスであるチェ・ヒョンベ(ハ・ジョンウ)と出会う。イクヒョンは、その狡猾な頭脳と交際術を駆使し、ヒョンベの信頼を得ることに成功。力ではナンバーワンのヒョンベと、頭の回転が早く、ロビー活動の天才であるイクヒョン。2人は結束してプサンを掌握する。しかし、時は1990年、ノ・テウ大統領による“犯罪との戦争"が宣言されると、イクヒョンとヒョンベ、そして組員とを結び付けていた義理や秩序に亀裂が生じ、裏切りと謀略が始まる…クズが最後に笑うのか?