NHK?とか、映画祭?とかで、小さく公開されていた作品らしいのですが、隠れた名作でした。
実際に、飢饉などで子供を手放すしかなかったり、親を失ったりした子供を、モンゴルで育てる、という事があったんですね・・・。
見終わった後に気がついたのですが、「天上草原」(2002年映画)に出演された事がある、モンゴルの監督さんの作品だったのですね。モンゴルの大自然や、大らかな人達など、モンゴル愛に溢れた作品。
主役のお母さんを演じたナーレンホアさんは、他の映画で見て、韓国のイ・ヨンエさんに少し似た綺麗な優しげな人だなーという印象があって、本作でも、すばらしいお母さんでした。
★以下ネタバレ 白文字で書いています★お父さんも、ブツブツ言ったものの、引き取って育てた息子が少年になって出場した馬のレースで、良い成績を出せなかった時の対応とか、とても良いんですよね・・・。
子供たちが成長した後、なんと実の親が・・・。その時のお母さんの対応が、なかなか出来ない素晴らしい対応なんですよ・・・。娘を都会の実の母親のもとに行く様にすすめ、息子の時も・・・。普通、なかなかそう簡単には手放せないだろうに。
一度村を出て行った娘は、その後なかなかモンゴルの母に会いに行けないんですよ・・・。
でも、息子は娘と違って、実の親と食事をしたりするのだけれど、でもやっぱりモンゴルを、育ての母を、選ぶ様子・・。
詩を書くという夢は、どうなるんだろうなあ・・・以上
我が大草原の母 (2010)
My Mongolian Mother
(内容・あらすじ)1960年代の中国。内モンゴルに送られた子供たち。チチグマは夫の反対を押し切り、ジェンジェンとユーションの2人を家族に迎えた。
2011年中国映画華表賞優秀女優賞(ナーレンホア)。監督のニンツァイは内モンゴル自治区出身。俳優として「天上草原」などに出演した後、2005年の「白い馬の季節」で監督デビュー。砂漠化が進み、暮らしのありようが変化することに悩む遊牧民を自ら演じた。映画製作会社の代表でもある。