「もうひとりの息子」感想
この映画は、敵対する者同士であっても、2つの家族の輪が重なられる・・という可能性を期待できる・・映画でした。4つ★
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去年、「そして父になる」と内容や公開時期が重なっていたんですよね。
ずっと楽しみにしていて、レンタル開始早々見ました。
こちらは、日本の赤ちゃん取り違え事件よりも、さらに大変な状態です・・・。
なんといっても、敵対しているお国ですから・・・。

ユダヤ側のご両親は、軍隊の大佐の父と母は、フランス人。息子はクルクル頭の男の子ジュール・シトリュク、(どこかで見た事があるなーと思っていたら、あの「ぼくセザール 10歳半 1m39cm」 (2003年映画)の男の子じゃありませんか!
最後に見たのは「リトル・ランボーズ」(2010年)。すっかり大人になって・・・。
お母さんは、私が大好きな映画「リード・マイ・リップス」の女優さん。

そしてパレスチナ側のご家族はというと、お父さんの役者さんは「迷子の警察音楽隊 」(2007)に出演していた、ちょっと気の弱いおじさんシモンを演じた.ハリファ・ナトゥールさんでした。
お母さんは、なぜかフランス語が話せて(笑)、お兄ちゃんはパリに留学中で医師卵の優秀な弟と、凄く仲良しだったのに、弟が実は・・・というのが解ってから、こんなに態度変わるんか?ってくらい、冷たく豹変しちゃうんですよね・・・。
死んでしまった三男の写真が、ヨセフとそっくりで(加工したんだろうけれど)笑ってしまった。

それにしても、ユダヤ教は、ユダヤ人の親から生まれる、ということが最重要なのがネックですね・・・。
途中で改宗すれば良いというものでもなさそう・・。

ヨセフのお家は、お父さんが偉いから、軍隊も免除になって、パレスチナ人の通行書もすぐ出してもらえたけど・・・。
何のコネもない平民だったら、いったいどうなっちゃったんだろう?って、怖くなりましたよ。
まさか、あの優秀なヤシンが、兵役3年に行かなくちゃならなくなっちゃうのか?!って焦ったわー。
このヤシンが、背は小さいんだけど、なかなかお顔がエキゾチックで美しい。かつ知的だし、物腰も穏やかだし、アイス売りも頑張るし、好印象♪

日本版もそうだったけど、ママたちは意外とすぐに打ち解けて仲が良くなるんだけど、父親同士は、ちょっと簡単じゃないのよね。こちらは敵対するお国柄だから、なおのこと・・・。

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
ヤシンはパリに留学していてフランス語が話せるから、すぐにあちらさんと会話もできて親しくなれたけど、ヨセフはあちらさんとは言葉も通じない。お母さんは貧乏ながらも豪華な夕食を用意しているんだけど、どうもシーンとした食卓。
その時、いきなりヨセフが歌を歌い始めるんです。たぶん誰でも知っているアラブの曲なんだろうな、みんながその曲に合わせて歌や楽器を合わせて・・・って、シーンが素晴らしかったです!!
最後の方で、酔っ払いにからまれ、ヨセフが腹を刺されたのはびっくりして焦ったけど、無事で良かった・・・。
ラストは、かたくなだった兄もまた弟と復活し、またヨセフとも音楽を通じた交流を持つ約束もし、父親同士も無言のままではあるけれども、カフェで一緒に座っている・・・歩み寄る姿が・・・
以上

もうひとりの息子 (2012)
LE FILS DE L'AUTRE
監督ロレーヌ・レヴィ
出演: エマニュエル・ドゥヴォス 母オリット
パスカル・エルベ  父アロン
ジュール・シトリュク 息子ヨセフ
マハディ・ザハビ  息子ヤシン
アリーン・オマリ  母ライラ
ハリファ・ナトゥール 父サイード
【2014/07/16 18:54】  コメント(6) | トラックバック(2) | フランス・ベルギー カナダ
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コメント

latifaさん、こんばんは。
私の好きな作品が多いなあ〜、なんて思いながら時々覗かせていただいていました。
内容、公開時期の似ている『そして父になる』ですが、公開はこちらの後ではありますが、本当は1年早くに製作されているんですよね(私が見たのも2012年でした)。
2つの国の違いや文化の歴然とした差、いろいろなことが複雑に絡み合ってくるこの作品、私は結構面白かったです。
とらねこ  【 編集】  URL |   2014/07/18 05:47   |  TOP ▲ |


おはようございます。
頂いたコメントのうちの1件削除しときました。
多分、私のほうが後からあのテンプレートにしたと思います。紛らわしくてごめんなさいね。

この映画、素晴らしかったですね~。
今、解決の糸口も見つからないイスラエルとハマスの戦闘。この家族があの場所に実際に暮らしているように思えて仕方ありません。
日本でも血縁上の父親と法律上の父親云々という裁判もあったようです。
難しい問題ですねぇ。
こに  【 編集】  URL |   2014/07/18 08:21   |  TOP ▲ |


先日フランス映画祭で、トニー・ガトリフ監督のトークショーがあった時の印象的な言葉です。
「憎しみは、あなたが止めようと思えば終わる」

この映画もまさにそれかなと思いました。
憎しみの連鎖が生むのは悲しいことばかりです。そこに取り違えですからね。でも越えられないことはないんだよという希望がありましたね。
rose_chocolat  【 編集】  URL |   2014/07/18 10:21   |  TOP ▲ |


とらねこさん、こんにちは!
イスラエルのパレスチナの母親を・・というやつ、知りませんでした(-_-;)
どうして、そんな事を言うんだか・・・自分たち民族も昔同じ様な目に遭ったというのに、呆れますわ・・。
ユダヤ人やイスラエルの人達みんながそういう考えではないだろうに、一部のそういう人達の発言が、こうやって注目されると危険ですね。

それと、こちらでまとめて言ってしまって、すいません。とらねこさん、最近ロシア短編映画を沢山見られたんですねー。良いなあ!ピロスマニのアラベスク、25年くらい前に見て、凄い衝撃を受けました。もう忘れてしまいましたが、また再見したいです!
latifa  【 編集】  URL |   2014/07/19 10:55   |  TOP ▲ |


こにさん、こんにちは!
TBの件、お手数おかけしてしまって、すいませんでした(-_-;)
いえいえ、私のミスです!!
どうもポカミスが多くて、いかんです・・。

> 今、解決の糸口も見つからないイスラエルとハマスの戦闘
そうなんですよね・・・
あのニュースを聞くたびに、この映画の事を思い出していました。

> 日本でも血縁上の父親と法律上の父親云々という裁判もあったようです。
そうなんですよ。凄くタイムリーで・・・。
最近はDNA鑑定が出来る様になったので、ますます、こういった問題が浮上して来るでしょうね・・・
latifa  【 編集】  URL |   2014/07/19 10:57   |  TOP ▲ |


roseさん、こんにちは!
今日から3連休ですね。お天気いまいちですが、ギラギラ暑いより、少しほっとします。

> 先日フランス映画祭で、トニー・ガトリフ監督のトークショーがあった時の印象的な言葉です。
> 「憎しみは、あなたが止めよピロスマニのアラベスクうと思えば終わる」
ピロスマニのアラベスクは昔見た事があるのですが、もう全然覚えてなくって・・・

roseさんちで、
>Geronimo トニー・ガトリフ監督作品
という映画の記事を見ました^^
主人公の女性が争いを辞めさせようと行動する・・映画ということで、凄く見たくなりました!
latifa  【 編集】  URL |   2014/07/19 11:06   |  TOP ▲ |


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映画・もうひとりの息子
読書と映画とガーデニング (2014/07/18 08:16)
原題 La fils de l&amp;rsquo;Aute英題 The Other Sun2012年 フランス テルアビブに暮らすフランス系イスラエル人の家族 18歳になった息子が兵役検査を受ける その結果、息子が実の子ではないという信じ難い事実が明らかになる その真実は相手側の家族にも伝...


【TIFF_2012】『もうひとりの息子』 (2012) / フランス
Nice One!! @goo (2014/07/18 10:17)
原題: The Other Son [ Le fils de l&#039;Autre ] 監督: ロレーヌ・レヴィ 出演: エマニュエル・ドゥヴォス 、パスカル・エルベ 、ジュール・シトリュク 、マハディ・ダハビ 、アリン・オマリ 、カリファ・ナトゥール 第25回東京国際映画祭『もうひとりの...


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