「リアリティのダンス」感想
アレハンドロ・ホドロフスキーさんのことは知らずに、表紙に惹かれてレンタルしました。
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エル・トポって映画は、ずっと昔に見た気がするのだけれど、もう全然覚えておらず・・・。覚えてないってことは、当時の自分には、あんまり心に残る作品ではなかったんだろうな・・。

本作は、馴染みにない、チリが舞台ということで、映画で世界旅行を楽しめるという点では、かなり新鮮に見させて頂きました。
見終わった後、どこなのかな?って、この舞台のトコピジャって処を検索してみました。南米の乾燥した山と、カラフルな家の並ぶ街と、少しそこから下ると海に出られるところとか、なかなか魅力的。

監督のホドロフスキーさんの少年時代とかぶるところのある映画だそうで、ご本人が少年役の男の子の後ろに時々現れて、色々言うんだけど、結構深いこと、いいことを言ってるんですよね。とても優しいまなざしで、かつての自分に。そこら辺は、とても良かったなー。私もね、かつての自分に「今はこうだけど、もうちょっと後にああなるよー、元気だそうよ、大丈夫だよ」とか、「怖くないよー」とか、言ってあげたいなーって思う事があるんですよね。

全体的には、カラフルな色づかいが目に楽しく、おとぎ話風な印象。結構楽しく見ました。3つ★半~4つ★
昔見た、フェデリコ・フェリーニの「アマルコルド」を、ちょっと思い出したりしました。(サーカス、カラフルな色、妙な人達が色々登場する、って処とか)

ハイメ(お父さん)を演じた男優さんは、監督さんの5人いる息子の、長男息だとか。他にも、出演者名をみたら、ホドロフスキーって名前の人があと2名いて、行者役と、イバニェス暗殺を試みるも、ハイメに止められ自殺するメガネの人も監督の息子さん達だそう。
インパクトがあったのは、お母さん。凄い豊満な体をして、常にオペラ風な歌い回しでセリフを言うのだけれど、この人が大らかに息子に接するんですよねー、なかなか器のでかい女性です。
彼女はチリのオペラ歌手だそうで、彼女のセリフは実際に即興で彼女が節をつけたそうです!

この一家は、チリに来たロシアのウクライナのユダヤ人という、なかなか特異な状態。ここで子供時代を送った、この監督さん。生き難かったであろう事が想像つきます・・。最初金髪くるくるの美少年だったのが、かつら!を取ったら、普通の男の子(かわいいけど)になったのは、ちょっとびっくり。髪型で随分変わるものですね。

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
麻酔無しで歯の治療はイタタタ!!! お母さんがペストを移された夫に、放○するシーンは、びっくり。
記憶喪失になった男と一緒に暮らしていた貧しい女性が、記憶が戻った後、自殺してしまうとか、馬の面倒を見ていた前任の男が穴を掘って自ら横たわり、土をかけられて死ぬ・・とか、結構衝撃的でした。
最後はお父さんが家に帰れて、かつての自分も独裁者みたいだった!と後悔し、その後無事、また家族3人になれた様子。
以上

「リアリティのダンス」 2013/チリ・仏
監督 アレハンドロ・ホドロフスキー
出演 ブロンティス・ホドロフスキー  パメラ・フローレス  イェレミアス・ハースコヴィッツ アレハンドロ・ホドロフスキー  バスティアン・ボーデンホーファー アンドレス・コックス アダン・ホドロフスキー クリストバル・ホドロフスキー

内容・あらすじ
アレハンドロは同級生にからかわれている。母のサラは、彼に亡き父の産まれかわりと信じており、金髪のかつらを着けさせている。サーカス芸人だった父のハイメは、気の弱いアレハンドロを「真の男」にしようとして、色々厳しく当たるのだった。
一方、共産党員であるハイメは、イバニェス大統領の暗殺を仲間たちと計画していた。
【2015/07/01 17:03】  コメント(10) | トラックバック(4) | 南米・ブラジル映画
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コメント

latifaさん、こんにちは~。コメント&TBありがとうございました。
ホドロフスキーって「カルトの巨匠」なんだね。
私は『エル・トポ』とか観てなくて、、でも楽しめました。
この前『マッドマックス』を観て、今年のベスト!と思うくらいよかったんだけど、
マッドマックスの監督さんもホドロフスキーの影響を受けているとか、、、。
そういえばそうだなー、と納得できるわ。
監督、もう80過ぎてらっしゃるのかな?
でもまだまだ面白い映画撮って欲しいなー。

話は変わるけど、この前にもらったレスで、島本理生さんが出産されてたのを知りました!
えー、とビックリ!!
でもよかったよね、最初に結婚して離婚して、でも寄りが戻ってお子さんまで。。
人生、いろいろだねー(笑)。
私も最近は彼女の作品から遠ざかっているのだけど、読んでみようかな? 久々に。
芥川賞、楽しみだね^^
真紅  【 編集】  URL |   2015/07/02 12:58   |  TOP ▲ |


こんにちは〜。
東京は今日・明日と2日連続大雨です。
おとなしくして過ごそうと思ってます。

本当ですよね!ここに描かれてることって、さり気なく進んで行くのに、実はとてもショッキング。
私はこういう描写の仕方が神話的だなあなんて思いましたよ。
とても変わっているんだけれど、こういうイマジネーションの在り方が、腐っても天才である所以かななんて。
フェリーニを思い出すというのも納得ですね。
とらねこ  【 編集】  URL |   2015/07/03 16:13   |  TOP ▲ |


真紅さん、こんばんは!

> この前『マッドマックス』を観て、今年のベスト!と思うくらいよかったんだけど、
> マッドマックスの監督さんもホドロフスキーの影響を受けているとか、、、。
そうなんだー!凄く評判良いよね。80年代に初代のマッドマックスを見たけど、今回のは、前回のと比べると(CMや宣伝で見ただけの範囲で)勢いとか迫力とか更にすごいことになってるっぽいよね。
監督さん、80歳くらいなのに、すごいわー。ホドロフスキーさんもそうだし、音楽の方でも、ジョルジオ・モルダーも頑張ってる様子で。みなさんすごい!
それと私も島本理生さんの結婚2回は驚いたわー。

あと、ゴズりんの初監督作
あっという間に終わっちゃったのね・・。こっちも、公開の頃に、映画の紹介が新聞にちょこっと小さく載っていて(それまで知らなかった)彼って役者だけじゃなくて、映画も作るんだー!って驚いて、興味しんしん見てみたいなって思ったんだけど、上映している映画館が遠くて諦めたんだ。
latifa  【 編集】  URL |   2015/07/04 19:43   |  TOP ▲ |


とらねこさん、こんにちは!
神奈川は、昨日はかなりの大雨で、ちょっと心配になるくらいでしたが、今日は小雨程度で済んだかな・・・
さすがに3日連続で雨だと(あれ・・4日かな?)うんざりしてきますね。

『ホドロフスキーのDUNE』そんなに面白いんだ?!今度チェックしてみます。

> 本当ですよね!ここに描かれてることって、さり気なく進んで行くのに、実はとてもショッキング。
> 私はこういう描写の仕方が神話的だなあなんて思いましたよ。
うん、うん。
結構ショッキングな内容なのだけれど、カラフルな映像で時々ポップに、童話みたいに進むと、それほど痛々しく感じずに見れちゃうというマジック・・。
latifa  【 編集】  URL |   2015/07/04 19:48   |  TOP ▲ |


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  【 編集】   |   2015/07/05 06:57   |  TOP ▲ |


鍵コメントさん☆彡
大丈夫です!!(^ー^)/
全然気にせず、すごーく気長に!
latifa  【 編集】  URL |   2015/07/06 12:53   |  TOP ▲ |


少し前にこれを見たとき、すごく色々刺激的なところがあったけど、一体どこが一番印象に残るかな、って思ったら、やはり、お母さんがお父さんの顔に放○のシーンになっちゃいました・・・
歌うお母さんは、なんというか、歌もすごいけど、名画の世界から抜け出た人みたいで、面白かったです。
結構、少年が初めの方でカツラを取っちゃうので、ずっとつけていても面白かったかも、って思います。
牧場主  【 編集】  URL |   2015/12/15 09:50   |  TOP ▲ |


牧場主さん、こんにちは!
あのお母さんは、インパクトありました。オペラで会話?っていうのも笑ったしね。
本当にオペラ歌手っていうのも、ちょっと驚いたわ。女優さんじゃないのに、こんな過激な役どころを演じるなんて、肝っ玉が据わってるなあーと思って。

> 結構、少年が初めの方でカツラを取っちゃうので、ずっとつけていても面白かったかも、って思います。
そうなのよね、早い段階でカツラ取っちゃって、ちょっとがっかりもしたのよ。
かつら被ってた時の方が、私はルックスが好みだったのもあって。
かつらを取ったら、普通の少年なんだもん。

赤とか少年の着ていた鮮やかな水色とか、色彩が印象に残ってる映画です。
latifa  【 編集】  URL |   2015/12/15 10:45   |  TOP ▲ |


ホドロフスキーは詳しくはないんだけど、最近ちょこちょこ観ています。
これはクレイジーで面白かったですね。
クレイジーすぎてもう(笑)でも好きです。
rose_chocolat  【 編集】  URL |   2016/01/02 08:55   |  TOP ▲ |


roseさん、最近ちょこちょこ観てるのねー。
私はこれを見た後、まだ他のを見れていないのだけれど、是非見てみたいなーと思ってます。
映像とか内容とか、ハチャメチャだけど、なんか魅力がある映画を作る人ですね。
是非長生きをして、これからもどんどん精力的に面白い映画を作って行って欲しいな。
latifa  【 編集】  URL |   2016/01/02 22:41   |  TOP ▲ |


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