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「母の身終い」感想
尊厳死についての映画ですが、それだけじゃなくて、刑務所から出て来たばかりの中年の息子と、その母が同居することでのトラブル、また息子の恋愛についても描かれていました。3つ星半
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ガンを患って、もうこの先長くないと宣告される年老いた女性。しかし老人という言葉を使いたくないような、凄く綺麗好きで、きちん!といつも身綺麗に毎日暮らしている女性が主人公。
最近息子が刑務所から出て来たばかりで、家に居候している。

以前から、尊厳死については、真剣に色々思うところもあり、またネットでですが、調べたこともあります。
なので、ディグニタスの存在は知っていました。

この映画は、最後のシーンまでしっかり写していて、そういう処とか、勇気があるな!と高評価したくなりました。
こういう内容の映画って、その瞬間のちょっと前で、画面はフェードアウトして、次のシーンは、もう随分と時が経ってから・・っていうのが多いと思うので。

日本では、尊厳死は許されておらず、その他、ほとんどの国も許されてないのが現状。
そのため、わざわざスイスまで、安楽死ツアーなるものまで有るそうです・・・
こちら
安楽死目的でスイスへの渡航者が5年で611人に「ディグニタス」は外国人も登録することができ、入会金と諸費用を合わせて安楽死には約USD7,000(約70万円)が必要です。同機関には世界60ヵ国から5500人が登録しています。

安楽死に使う薬等について
制吐薬を服用後約1時間後に、致死量の粉末状ペントバルビタールを1杯の水又は果実飲料に溶かしたものを飲む。ペントバルビタールの過剰摂取は中枢神経系の活動を弱め、摂取者は5分以内に眠りにつく。次第に呼吸がより浅くなり昏睡状態へと移行し、30分以内に呼吸が停止し死に至る。

母の身終い (2012)
QUELQUES HEURES DE PRINTEMPS/A FEW HOURS OF SPRING
監督ステファヌ・ブリゼ
脚本:フローレンス・ヴィニョン/ステファヌ・ブリゼ

出演 ヴァンサン・ランドン 『君を想って海をゆく』
エレーヌ・ヴァンサン 『ぼくのバラ色の人生』
エマニュエル・セニエ 『潜水服は蝶の夢を見る』
オリヴィエ・ペリエ 『神々と男たち』
【2015/07/15 15:36】  コメント(2) | トラックバック(1) | フランス・ベルギー カナダ
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コメント

これ邦題がちょっと・・・という感じじゃなかった?
これではネタバレ。

なのですが、観ていて何だか切なかったです。
このお母さんの身の処し方がほんとに潔いのだけど、逆に切なくなります。
rose_chocolat  【 編集】  URL |   2016/01/02 08:52   |  TOP ▲ |


roseさん、こんにちは!
そうね・・・最後が解っちゃうタイトルよね。
しっかり最後の最後まで撮影しているのは、少し驚いたわ。

いやー、この映画を見た後、真剣にディグニタスの事とか、使った薬物の事とか、検索しまくっちゃったわ。
もともと、ディグニタスのことは知っていたのだけれど・・・。
日本から行くとなると、更にお金もかかるし大変みたいで・・。
latifa  【 編集】  URL |   2016/01/02 15:44   |  TOP ▲ |


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【フランス映画祭2013】『母の身終い』 (2012) / フランス
Nice One!! @goo (2016/01/02 08:50)
原題: Quelques heures de printemps  監督: ステファヌ・ブリゼ 出演: ヴァンサン・ランドン 、エレーヌ・ヴァンサン 、エマニュエル・セニエ 映画『母の身終い』 公式サイトはこちら。(2013年秋 公開) フランス映画祭2013『母の身終い』 ページはこ...


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