「許されざる者」惜しい・・・
北海道の風景や映像、美術(この当時の建物やら小道具やら・・)などが非常に素晴らしい!。
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俳優さんもケン・ワタナベはもちろんのこと、柳楽君も熱演されていたのに、ストーリーがね・・・もうちょっと、違っていたらなあ・・・と、非常に惜しくて残念でした。

良かったのは、普段日本の作品で取り上げられることが無いアイヌについて描かれていた処でした。北海道で産まれ育った人間なのに、あまりにもアイヌについては無知で、恥ずかしい次第です。小学校でも屯田兵のことは習っても、アイヌに関しては、殆ど教わらず、また周りにアイヌの人も皆無だったため、今まで知らないで来たのですが、こんな身近な先住民の事を知らないでいたのはイカンなぁ!と思った次第です・・。

イ・サンイル監督らしく、この映画でのアイヌや女郎について、割と重きを置いた感じになっていました。
むしろ、伝説の人斬りじゃなく、アイヌについてのオリジナル脚本作品の方が、素晴らしい映画を作れたんじゃないだろうか?と、思ったぐらいでした。
まあ、イーストウッドの元ネタがあるわけだから、そう脚本も大胆に変えられないでしょうけれども・・・。

てっきり、皆殺しにされたはずの隠れキリシタンの、生き残りが、忽那さん(事実を知っているとか)だったりするんじゃないだろうか?とか、思ったのですが、違いました。

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
上映時間が長すぎると思いました。最初に渡辺謙が佐藤浩市にボロボロにやられたものの、忽那さんの看病でよみがえり・・・って処とかをカットしても良かったのではないでしょうか・・・。その時、やたら弱かったのに最後では、やたら強かった。(まあ、その辺りは、普段はそうじゃないけれど、スイッチが入ると狂気的な殺人マシーンに変わってしまう人間十兵衛、という処を描きたかったのかもしれないけれど・・)
ラストは、死にキャラだと思っていた柳楽君が生き残り(*^-^*)、忽那さんと2人で、十兵衛の子供のもとへ向かうシーンで終わります。4人で幸せに暮らしそうですね・・・。そして十兵衛はすぐにではないが、その後どこかで亡くなった模様でした。
以上

死んでしまったアイヌの妻との出会いやら生活などが映像で少しあったらなあ・・・。その辺りは見たかったです。
女郎から頼まれた、賞金稼ぎのための人殺しではなく、妻やアイヌの人達を酷い目に合わせた何かしらの和人の軍団を、やっつける、っていうストーリーだったら、もっと引き込まれて見たような気がするんです・・・。
なんかなあ、確かに女郎の顔に刃物で傷をつけるってのは酷いけれど、極悪人で死んでよし!と思えるほどではなく(少なくとも三浦君は)、また十兵衛が、佐藤浩市率いるあの警察集団の数人を切り殺すわけですが、その人達は別に悪人でもなんでもなく、あくまでも仕事なので、斬られるのが気の毒としか思えず・・・。

でも、お家の画面でさえも、荒涼として険しくも美しい雄大な風景には圧倒されたので、劇場で見たら、さぞ凄かっただろうなあ・・・。北海道に、こんな場所があったのかーという驚きも感じさせられました。つい数日前、「思い出のマーニー」を見まして。奇しくもその舞台も北海道の根室やら道東だったんですが、そちらの風景も凄く美しくて・・・。灯台下暗しだなあ・・・と思った2本の映画でした。

イ・サンイル監督の次回作は、「怒り」だそうで、凄く楽しみです。ただ、豪華なキャストが集まり過ぎていて、ちと心配です・・・。

許されざる者 (2013/日)
監督 李相日
撮影 笠松則通
美術 原田満生
出演 渡辺謙 / 佐藤浩市 / 柄本明 / 柳楽優弥 / 忽那汐里 / 小池栄子 / 近藤芳正 / 國村隼 / 滝藤賢一 / 小澤征悦 / 三浦貴大

あらすじ 明治維新後の北海道。かつて人斬り十兵衛と呼ばれた幕府軍の十兵衛(渡辺謙)は農夫として、2人の子供と貧しく暮らしていた。そんな彼のもとへ昔の仲間、馬場が儲け話を持ち込んできた。ある女郎の顔を斬った開拓民兄弟に多額の賞金がかけられているという。アイヌと和人のハーフの五郎も加わり・・・
【2015/10/13 12:24】  コメント(6) | トラックバック(4) | 日本映画
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コメント

こんばんは

オリジナルのイーストウッドの「皆殺しにするぞ!」が好きなので、
本作は本当にリメイクいらなかった…と思った次第でした。
韓国がリメイクしたら凄そうだけど、邦画では無理だろうなと思ったらやっぱりそうだった。とにかく残念な作品です

アイヌ神話とかは興味があって昔ちょっとだけ調べたことがあったのですが、
そうだよね、北海道に住んでてもアイヌの事って習わないですよねー
maki  【 編集】  URL |   2015/10/13 20:14   |  TOP ▲ |


こんばんはー。
あれ?これ、本を読んだ気がするんですけど、クリント・イーストウッドのやつなんでしたっけ?なんとなく日本人の作家のやつだと勝手に思ってましたが、もしかしたら脚本を読んだのかもしれませんねー。あれですよね、奥さんがアイヌかなんかで亡くなって、って感じじゃなかったでしたっけ?
こっちの図書館にあったんですよー。

なんか痛そうだったので映像は…いいかな…。
minori  【 編集】  URL |   2015/10/13 21:17   |  TOP ▲ |


latifaさん、こんばんは~。コメント&TBありがとうございました。
私はこの映画、オリジナルを観てないからか普通によかったと思いました。
そうか、latifaさんって北海道育ちなんだよね。
私、子どもの頃すごい北海道に憧れていたんだ、、言ったっけ??
小学校の卒アルに、「結婚して旦那さんと北海道で暮らしたい」と書いたの。はずー!!
で、そんなことはどうでもいいんだけど(笑)、李相日監督の新作が『怒り』って知らんかった。
豪華キャストかー、楽しみ^^
真紅  【 編集】  URL |   2015/10/13 21:40   |  TOP ▲ |


makiさん、こちらにもありがとう!
うーん、、、そもそも、なぜこの映画を邦画にリメイクしたんだろう?
何かアメリカ資本からの、企画があったのかなあー
色々とお金が凄くかかってそう・・・というのは感じられたんだけど、肝心のすとーりーがあれだったんで・・・
残念でした。

> アイヌ神話とかは興味があって昔ちょっとだけ調べたことがあったのですが、
> そうだよね、北海道に住んでてもアイヌの事って習わないですよねー
そうなのねー。
ちゃんと自分で自発的に調べたことがあるなんて、偉いわー
latifa  【 編集】  URL |   2015/10/15 12:55   |  TOP ▲ |


minoriさん、こちらにもありがとう^^
あらっ!原作を読まれたことがあるのね?

そうそう。奥さんがアイヌで・・って内容なの。
ということは、ハリウッド版の原作ではアイヌは出てこないから、minoriさんが読んだのは、邦画版のシナリオだったのかもしれませんね。
図書館に、そんな本があるなんて、すごいわー。
日本の図書館にも置かれてなさそうなのに(*^-^*)

痛そうなシーンは最後の方だけで、それ以外は、そんなんでもなかったです。
でも、見る必要は無いかと・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2015/10/15 12:57   |  TOP ▲ |


真紅さん、こんにちはー!
そうなんだよー、北海道育ちの大人になってから暫くも住んでいたのよ。
結構道東の方とかも旅行に何度か行った事があるんだけど、ここで出て来た風景とかは見たことがなくて、こんな素敵な処があったんかー!って衝撃だったよ(家の両親も、そう言ってた。)
身近な場所なのに、なかなか知らない処ってあるもんだね。

> 小学校の卒アルに、「結婚して旦那さんと北海道で暮らしたい」と書いたの。はずー!!

あらーー!そうなの?^^
なんか嬉しいなー。
でも寒いよ・・・。もう雪降ったらしいし・・。

> 李相日監督の新作が『怒り』
私も友達から少し前に教えてもらったんだよ。キャストが凄いのよ。渡辺謙さん、森山未来君、綾野剛君、あおいちゃん、すずちゃん、妻夫木君、その他・・・。そんなに出して、どうすんじゃ・・?
latifa  【 編集】  URL |   2015/10/15 13:01   |  TOP ▲ |


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