「Mommy/マミー 」「エレファント・ソング」感想
ドラン作品2つ。同じ日にレンタル開始になったので、早速借りて来ました。両方面白かったです。4つ★
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まずは「MOMMY」
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お馴染の女優さん達がメインキャストだし、内容も手に負えない息子と母の関係だし、色々既視感のある内容でしたが、今回も面白く見せてもらいました。
「マイ・マザー」(2009)よりも、本作の方が、より母目線で描かれている気がしました。
こういった息子を育てる母の苦悩とか辛さとかを前面に出していて、ドラン君が、この5年で成長し、大人になって、また仕事でも成功することによって余裕ができて、思う処が以前と少し変わったのかなーとか思ったりして。

主人公は発達障害、ADHD(多動性障害)を抱える15歳の少年、スティーブ。施設に入っていますが、そこで施設の仲間とトラブルになり、とある少年に火傷を負わせてしまったため、母が呼び出されます。
スティーブは興奮すると自分を抑えられなくなってしまうようです。
母親のダイアンはシングルマザー、じゃらじゃらした鍵を持っていたり、派手目のファッション、施設の担当の人への態度などから、ちょっと年取ったギャル?な感じを漂わせています。

施設から出たスティーブと新居で2人で暮らし始めたものの、早々に喧嘩。
mommyというネックレスを息子からプレゼントされるも、万引きで取ってきたようなものは受け取れない・・ということで・・・。
大喧嘩の後、近所に住んでいる、元女性教師で、吃音のあるカイラが、かけつけてくれて、これをきっかけに3人は食事をしたりする友達になります。

カイラは、かつて幼い息子を亡くしたトラウマから、吃音症になってしまったようで、現在は休職中です。現在は夫と娘と3人で暮らしています。カイラは、スティーブに勉強を教えてあげたり、ダイアンとは心通わす関係になるのです。

しかし、平和な時は長く続かず、火傷を負わされた少年の親が裁判を起こしたのです。
そこで、近所に住む、前からダイアンに気がありそうな弁護士さんに相談をするため、スティーブと共に3人で外食することになったのですが、いやいや同行したスティーブが、ついに飲み屋のカラオケで爆発してしまいます。

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
手に負えないと思ったのか・・・母は、結局また別の施設にスティーブを送ります。
新しい白い車を買って、ダイアン、カイラと3人でドライブに出掛けるも、ちょっとトイレを・・・と立ち寄った先で、スティーブは係員数人に捕えられます・・・。ここは辛かったなあー。
その後、カイラも引っ越していくことが決まります・・・。ダイアンは笑って送り出すのですが・・・(:_;)
ラストシーンは、その施設から、脱走しそうなところで終わります。
以上

この映画は画面が普通のとは違って、ちょっと横幅が狭いです。
しかし、2度、画面が横に広がります。

1箇所目は、スーパーの帰りに、スティーヴ、ダイアン、カイラが笑いながら楽しく道を行くシーン。
2ヶ所目は、終盤、ダイアンの妄想(こうなってくれたらなあ・・・という希望と夢のシーン。大学に入学、卒業し、結婚し、成長したスティーヴ)
この2ヶ所目は、心の奥をぐいっと押されましたねー(涙) このダイアンの願望シーンこそ、今日の成功したドラン君なのかもしれないですね・・・。

最後の方で、施設の係員の一人に、トム・アット・ザ・ファームの暴力兄がいました。

Mommy マミー (2014/カナダ)
監督 脚本 グザヴィエ・ドラン
出演 アンヌ・ドルヴァル / スザンヌ・クレマン / アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「エレファントソング」
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脚本を読んで「マイケルは僕だ。この役をぜひ僕に演じさせてほしい」と出演を熱望したと言われる作品だそうで、それも納得の映画でした。小憎らしいけれど、独特の魅力のある青年をドラン君がみごとに演じていて、役者としても凄いんだなあーと感心しました。内容も面白かったです。

冒頭、カラフルな色彩のオペラシーンから始まります。マイケルの母は有名な歌手だったようで、アフリカ旅行でのアバンチュールで出来ちゃったのが、マイケルでした。母はマイケルをあまり顧みず、薬物で自殺をしてしまいます。
マイケルの母への満たされぬ思いや淋しさが心の傷になっており、精神病院にかれこれ5年も閉じ込められているようです。

とある医師が謎の失踪をしてしまい、その原因や現在どこにいるのか?を調査するために、グリーン院長はマイケルを部屋に呼び、色々問い詰めるという室内劇。
どうやら、マイケルの15歳時の時のヌード写真が机の中に入っていたりと、少年愛的関係があったことをを、匂わせ・・・。

一度見終わった後に、すぐまた2回目を見ると、なるほど、

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
最初の方で、アレルギーで死ぬというセリフをマイケルが言っていたり・・・、最後にアレルギーのあるナッツを食べて自殺を図るという、覚悟を最初から持っていたことが分かります。それを知った上で見ると、あの小生意気で憎たらしいマイケルが、なんだか哀れというかね、ちょっと可哀想に思えて来たりして。2度目に見ると、1度目とは違った気持ちが湧いてくるのでした。
最後にグリーン教授がベンチに仲良く座っていた相手は、元妻ですよね? 復活するのかな・・・。
以上

女性陣が、ぱっと見、地味ですぐ解らなかったけれど、キャサリン・キーナーだったり、マトリックスのキャリー=アン・モスと、豪華でしたね。

エレファント・ソング (2014/カナダ)
ELEPHANT SONG
監督:シャルル・ビナメ
脚本:ニコラス・ビヨン
出演:グザヴィエ・ドラン  ブルース・グリーンウッド  キャサリン・キーナー  キャリー=アン・モス  ガイ・ネイコルム・フィオールドン
【2015/12/29 11:55】  コメント(18) | トラックバック(5) | フランス・ベルギー カナダ
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コメント

latifaさん、こんばんは。
バタバタ忙しい年の瀬になりましたね。
私は飲み会続きで、もう肝臓が痛いっす。

ドラン作に出会ったのは去年『私はロランス』が初だったのですけど、Mommyで気に入って一気にコンプっちゃいました。
latifaさんも私同様ハマるタイプだと思うのは、何となくギドクを思い出すところがあるからかも。
シネフィル的な映画素養からは程遠く、自分の個性だけで突き付けてくるタイプですし。

これ、上半期にはベストに入ってたのですけど、今年のベストは次点になっちゃいました。
私も、latifaさんのベスト、楽しみにしています!
とらねこ  【 編集】  URL |   2015/12/30 17:41   |  TOP ▲ |


こんばんは♪

今年もあと一日ですね。
今年もいろいろお話できて楽しかったです。
来年もよろしくお願いしますね。


で・・・映画。
マミーは、親の目線で映画を見ていたことも
あって、ツボになるシーンがいろいろありました。うちは娘だけど、息子だとまた
関係性は違ってくるのかな・・・って考えたり。
ダイアンの妄想シーンって私も涙ものだったけど、親ってこうなったらいいな・・・って誰でも思うよね。まあ、そうならないのが常だけど(笑)
音楽も相変わらず、監督の個性を感じるよね。
我が道を行くって感じがまた、好きですわ。

エレファントも来年にはみるね~~

良いお年を・・・
みみこ  【 編集】  URL |   2015/12/30 19:27   |  TOP ▲ |


latifaさん、こんばんは! コメント&TBありがとうございました。
『黄金のアデーレ』にもありがとうね。
クリムトを演じたのがモーリッツ・ブライブトロイだったなんて・・・!
そういえばそんな感じだったわ。一瞬しか出てこないけどねー。

ドラン君の映画、私はまだコンプリートできてなくて・・・。
WOWOW待ちなんだけどね。『エレファント~』も観れなかったし。
私の場合、家ではほとんど映画観れないから、劇場で観逃すとなかなか機会がないんだ。しくしく

今年もあと一日。。。早いねぇ。
いろいろお世話になりました。ありがとうね。
来年も変わらずよろしくね。よいお年を~(^O^)/
真紅  【 編集】  URL |   2015/12/30 21:47   |  TOP ▲ |


latifaさん、ごめん、大ボケ。ちょっと追加ね。
>カイラは、かつて幼い息子を亡くしたトラウマから、吃音症になってしまった
そうだったんだね? 
私は、カイラがどうしてああなってしまったのか読めなくて・・・。
旦那さんと、娘と上手く行ってないのかな、、とは思ったんだけど。
みんな、いろいろあるよね。。
私も頑張るわ^^
真紅  【 編集】  URL |   2015/12/30 22:30   |  TOP ▲ |


とらねこさん、こんにちは!
飲み会も続くと、胃腸とかキツイですよね、おせち料理やら何やら行事等もこの後続くので、風邪とかにも気をつけてくださいね。

私も「ロランス」がドラン作品のお初だったんですよ。
どれどれ、どんなもんかねえ、とはすに構えて見たんですけれど、その後も外れた作品が無かったので、驚きました。
ここで、うお!ギドク! 
> シネフィル的な映画素養からは程遠く、自分の個性だけで突き付けてくるタイプですし。
そう言われればそうですね。
孤独とか反抗心とかマイノリティ的な感じが、そういや通ずるものがあるかもしれないし。
今後も、ギドク、ドラン、両人の作品が楽しみですね(^^)/

とらねこさんのベスト、さっき見て来ちゃいました☆彡
私は、この後大晦日にスターウォーズですよ(今更ですが、一緒に見に行く約束をしていた旦那が長期出張していたので、こんな日になってしまいまして) 
おおおよそベスト5くらいは決まって、下書きに書いているのですが、スターウォーズを見た後に変化があるかどうか・・・。
後で、あらためて、ベストの記事にお邪魔しまーす。
latifa  【 編集】  URL |   2015/12/31 08:10   |  TOP ▲ |


みみこさん、こんにちは!
今日は、これから、スターウォーズだよ、慌ただしい大晦日に映画に行くのは初めてだす('Д')
昨日行く予定をしていたところ、朝起きて、座席指定しようとして、びっくり!!
無いじゃないかーーー!!
もう公開して、結構経つから、空いてるだろー?と思いきや・・・。
せっかくだから、IMAXで見ようと思ったら、コレだもん。

> マミーは、親の目線で映画を見ていたこともあって、ツボになるシーンがいろいろありました。うちは娘だけど、息子だとまた関係性は違ってくるのかな・・・

うん、うん。
ドラン君、まだ若いのに、こんな目線で描けるなんて、すごいわ。
そうだね、娘と息子じゃ、また違うんだろうね・・・。私も息子を育てた事が無いから想像でしか解らないけれど、息子って特別な存在、永遠の恋人みたいなところがあるみたいよね。
今後、ドラン君は、どんな作品を作って行くのか、楽しみだね。
母と息子ジャンルを突き詰めていくのか・・・?まあ、それもありかー^^
latifa  【 編集】  URL |   2015/12/31 08:15   |  TOP ▲ |


真紅さん、こんにちは!
エレファント、是非ぜひ、レンタルも12月に開始になったから、たまには借りて見てみてよーん。
きっと真紅さん、好きだと思うなぁ。
私は逆に劇場で鑑賞がまだ出来てないから、いつか見てみたいんだよね。
お家でDVDで見るのと、映画館で見るのとじゃ、全然何かが違うもの。

それと
>カイラは、かつて幼い息子を亡くしたトラウマから、吃音症になってしまった

これ、勝手に私がそう思い込んだだけで、違うかもしれない!!
もし違っていたら、ごめんよ!
latifa  【 編集】  URL |   2015/12/31 15:55   |  TOP ▲ |


latifaさん  あけましておめでとうございます~~!!
昨日、3年ぶりにDVDを借りようとレンタル店に行きました。
映画から遠ざかってたので、何もかも白紙に戻り逆に新鮮に感じました(笑)
で、色々見て回り私が借りてきたのは【エレファント・ソング】!!
latifaさん の所に遊びに来たら偶然にもレビューが♪
私、この映画で初めてドラン君を知りました。彼自身もゲイみたいでゲイがらみの作品が多いですね。
でも、そうゆう映画って内面を描いた作品が多いので、ドラン君の演技力が際立ちますね。
私、この【エレファント・ソング】って映画大好きです。
内容を言えば大した事がない一つの事だけを一室で描くストーリー。
でも、その会話の中に主人公の『自分はこの世に必要の無い人間だ。誰かに愛されたかった。寂しくて仕方ない』みたいな心の叫びが聞こえてくるようで切なかったです。
彼は私の中でも注目の人になりました!!
ちなみにもう一つ借りようか悩んだのが【マミー】(次回借りてきます。)
イギリスのアンドリュー・ガーフィールドも注目してたけどスパイダーマンを演じてから何となく私の好む俳優のタイプから外れてしまった感じがするので、ドラン君はそうなって欲しくないです。
めぐ  【 編集】  URL |   2016/01/01 20:18   |  TOP ▲ |


どっちも観てるんだよね。でもどっちも書けてません(笑)
もう忙しくてそれどこじゃなく・・・。下書きはあったかも(笑)

『Mommy』は、またドランの母もの?って思ってた所だったんで、いい意味で期待を裏切られました。
『エレファント・・』も切り口が違っててよかったです。
rose_chocolat  【 編集】  URL |   2016/01/02 08:45   |  TOP ▲ |


めぐさん、明けましておめでとう!
3年ぶりのレンタル店かー^^
それで借りたのが、「エレファント・ソング」だなんて。
相変わらず、チョイスが渋い。
面白かったですよねー。
昔見た、密室劇 「スルース」ジュード・ロウとマイケル・ ケインのやつを、ちょっと思い出したりしました。

> 私、この映画で初めてドラン君を知りました。彼自身もゲイみたいでゲイがらみの作品が多いですね。
ドラン君は、母親と少年の関わり合いを描くのが好きみたいで、良かったら、めぐさんも今度見てみてー
まさに、その映画だよん!↓
> ちなみにもう一つ借りようか悩んだのが【マミー】

> イギリスのアンドリュー・ガーフィールドも注目してたけどスパイダーマンを演じてから何となく私の好む俳優のタイプから外れてしまった感じ

そうなのよね・・・。私はまだスパイダーマンは未見なのだけれど、それ以前に見た、彼の出演していた、しっとりして寂しげな英国映画とは、あまりにもかけ離れていて、キャスティングされてビックリしたんだけどもね・・。

めぐさん、今年もよろしくね!!
latifa  【 編集】  URL |   2016/01/02 15:01   |  TOP ▲ |


roseさん、こんにちは!
そうなのね?見ているけれども、感想アップされてなかったのね。
でも、忙しくても、凄く一杯映画をご覧になられているから、すごいわー。
私は最近は、本当に忘却力が激しすぎて、なにか少しでも残しておかないと、すぐに記憶が消えてしまうのよ・・・
怖ろしいわ・・・今こうなのに、あと10年、20年たったら、どうなっちゃうんだろうか・・。

> 『Mommy』は、またドランの母もの?って思ってた所だったんで、いい意味で期待を裏切られました。
私も、マザーで一回描いたテーマなのに、またなの?って思ったのだけれど、面白かったです。

> 『エレファント・・』も切り口が違っててよかったです。
これは演技者としての才能を感じさせられる作品でした。やっぱりドラン恐ろしい子だわー。
latifa  【 編集】  URL |   2016/01/02 15:28   |  TOP ▲ |


latifaさん こんにちは♪
マミー見ました。私的にはあまり面白くなかったwww でもこれを脚本書いて監督したなんてドラン君は凄いね~!
あまりストーリー自体は好きじゃないけど、女優さん(ママと吃音の向かいの奥さん)の表情が良かったですね。
特にカイラがトロントに越していくときのダイアンの演技力があって心境が凄く共感できたし又カイラの演技力も良かったです。
私 マイマザーが見たいのに近くのレンタルに置いてない(つд⊂)エーン
めぐ  【 編集】  URL |   2016/01/11 17:31   |  TOP ▲ |


めぐさん、こんにちは!
そうっか、「マミー」今一つだったかー(^^ゞ それは残念。
私は、マイマザーを見た後、マミーを見たら、なんかわずか1,2年で、ドラン君、成長したのね?って思ったんだけど、
逆パターンで、後にマイマザーを見たら、どんな感想を持たれるのかなって、興味あるわー。
近くにレンタルしているお店が無いのは残念だなあ・・・
でも、絶対見なくちゃ損するぞ!ってほどの作品では、無いかも・・・。

むかえに住む奥さんは、「わたしはロランス」も、主役で出演しているのよ。
違った雰囲気の役で。

こちらは凄く寒いです。
そちらは、もっとよね?
温かくして、めぐさん風邪などひかれないようにね^^
latifa  【 編集】  URL |   2016/01/12 16:58   |  TOP ▲ |


こんばんは!
今日はこちらから。

この映画は面白かったけど、ちょっと分からなかったところがあります。
女友達はどうして夫婦二人ではなく、娘さんがいたのでしょうか。
娘ほったらかしすぎだし、吃音の原因が息子の死にあるなら、心優しい人物に描いているのだから、娘の心に寄り添うのことを第一にするような。
で、引っ越しを告げるシーンで「私には家族を捨てることが出来ないの」と言って、「私は希望を捨ててないだけ」と主人公が言い返すシーンが、「?」っていう感じでした。
旦那さんに全く愛されてないっていう決定的なシーンがなかったし、向かいのやっかい親子にのめり込んでいても、旦那さんは割と理解があるように思ったので、↑のセリフを聞いたときは、え? 女友達を優先しろと? 友情ってそうじゃないと思うけど、って不思議でした。
娘がいなかったら、分かりやすかったんだけど。

一番好きなシーンは、ググッって手を広げると、画面がワイドになるシーン。

いくつか他のサイトを覗いて、ラスト、少年が脱走することを匂わせている、ってあったのですが、私は全く別でした。
脱走するときにガラスに向かって走っていたので、多分今度こそ、決定的にすごい致命的な怪我をして、植物状態とか、薬漬けとか、悪ければ死ぬ、っていうイメージでした。
少年が初めて母親に理解を示した電話をしたでしょう、その電話に気付かなかったから、留守電になるじゃないですか。
母親も「希望を捨ててない」と考えが変わっている状態で、脱走して、二人の生活がうまくいくのなら、電話取ってつながるような気がしたから。
何か、遺言のつもりだからやっと言えた、っていう意味かなと。一皮剥けた発言だったから。

こうかな、ああかな、このあとどうなるのかな、っていうのが見た人の心の中で続く映画っていいですよね。
とにかくドランくん、恐るべし。
牧場主  【 編集】  URL |   2016/10/21 20:11   |  TOP ▲ |


連投失礼します。
昨日ラストの意味を、ずっと、夜中も朝ご飯作るときも考えていたんですけど、ラストの曲の、「We were born to die」っていう歌詞がキイワードかなと。
「死ぬために生きる」って訳だったけど、訳詩サイトを覗いたら、「生まれたからにはいつか死ぬんだから」っていうのもあって、もう、「ああ~!!」って思いました。
私の印象だと、「死ぬために生きる」だと、決定的ではありませんが、少し悲壮感があって、脱走不可能って言う感じがします。
「生まれたからにはいつか死ぬ」だと、一歩引いた能動的っていうか、脱走して、成功して、希望に向かって走る感じのラストだと思うんですけど。
まあ、それもイメージっていうか、もやっとしてますけど。

主人公が施設から息子を出すとき、「D・I・E」ってダイアンというサインを書くけど、そのイメージが強くて、結局そうなるんだ、っていう先入観がありました。

そういう両義的な、風が吹けばどちらかに転んでしまいそうほど不安定な、刃の上を歩くような切なさが、ドランくんの映画にはある・・・って思いました。
牧場主  【 編集】  URL |   2016/10/22 07:39   |  TOP ▲ |


牧場主さん、こんにちは!
いやー、いつもながら、本当に細かいところ、突っ込んだところまで、よーくご覧になっていらっしゃる。
少し忘れてしまったところもあるのだけれど、私の記憶をたぐりよせて、お返事しますね。

> 女友達はどうして夫婦二人ではなく、娘さんがいたのでしょうか。
> 娘ほったらかしすぎだし、吃音の原因が息子の死にあるなら、心優しい人物に描いているのだから、娘の心に寄り添うのことを第一にするような。

そうなのよね、娘がいるのに、ほったらかしですよね、私も気になっていた部分です。
でも、子供が複数いるのにもかかわらず、一人の子供を失って、ボロボロになってしまう人っていうのが、ままいるようです。
別の子供は悲劇ですよね。自分を見てくれなくて、もうこの世にいない子供の事ばかり考えて、精神的におかしくなってしまっている母って・・。

> で、引っ越しを告げるシーンで「私には家族を捨てることが出来ないの」と言って、「私は希望を捨ててないだけ」と主人公が言い返すシーンが、「?」っていう感じでした。

ここは、もう覚えてないです・・。

> 旦那さんに全く愛されてないっていう決定的なシーンがなかったし、向かいのやっかい親子にのめり込んでいても、旦那さんは割と理解があるように思ったので、↑のセリフを聞いたときは、え? 女友達を優先しろと?


そうそう。旦那さんは、理解があるように思えました。女友達を優先させるっていうのは、ちとおかしいですよね。

最後のシーンは、逃げ出すのではなく、もしかしたら死んでしまう・・・って風に思われたのね。
留守電の事もそうだし、
・ラストの曲の、「We were born to die」っていう歌詞
・主人公が施設から息子を出すとき、「D・I・E」ってダイアンというサインを
いやー、ほんと牧場主さん、すごい。ちゃんと細かいところまで、見て、しっかり考えていて。
そうかー、そうかもしれない・・って今は印象が変わりました。

ドラン君がどんな中年オヤジになるのか、興味しんしんです。
結構ナルシストっぽいし、激情・突発的な性分とお見受けするので、縁起でもないけど、突然に亡くなってしまうようなことにならないと良いのだけれど・・・
latifa  【 編集】  URL |   2016/10/22 11:11   |  TOP ▲ |


こんにちは

>「Mommy/マミー」
正方形世界が、横にぶわーーっと広がっていくのは、かなり新しい試みでしたね
そして、その場面の感情の豊かなことが物凄く伝わるいいシーンでした
意欲作で野心作でもあったということなのでしょうね
母親の心境に寄り添えない、という意見もあるようですが、そりゃそうだ当事者じゃないんだから…と思いました
確かに普通の女性ではないし、ママギャル風の人ですし、でも息子を思う気持ちはたくさんあったのは、息子がいつか成人して…って夢を抱く所で凄く伝わってきた
私は障害を持つ姪っ子がいるからかもしれないのですが、やっぱり、将来の事を考えると、泣けてきちゃうよね…
ある程度自立できるようになるまで寄宿舎にいれたほうがよかったのではないかとか、色々考えてしまう

「希望を捨ててないだけ。」というダイアンも、間違ってはいないと思うのです
強制施設ではあるものの、いつか…もしかしたら…という希望を、彼女は抱いただけ
そしてまたラストのカットがドラン君巧い!
ドラン映画はこれからも追いかけていきたいなーと思わせる怪作でした
maki  【 編集】  URL |   2017/02/11 07:54   |  TOP ▲ |


makiさん、こんにちは!

> 母親の心境に寄り添えない、という意見もあるようですが、そりゃそうだ当事者じゃないんだから…と思いました
そうなのか・・・。あの母親の心境に寄り添えないって意見もあるのねー。
まあ、ギャルママではあったけど、彼女は彼女なりに息子を愛していたよね。

そうでしたよね、makiさん、身近な家族、かなりいつも接しているお子さんのことがあるから
他人事と思えない部分も多々あったことでしょうね・・・。
ほぼ、我が子同然の存在だものね・・・。

> ドラン映画はこれからも追いかけていきたいなーと思わせる怪作でした
うん、うん。これからも楽しみですね!
新作映画が、公開されて、凄い豪華なキャストにビックリ。
私はレンタル鑑賞になっちゃいそうだけど・・
latifa  【 編集】  URL |   2017/02/13 09:03   |  TOP ▲ |


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