「黄金のアデーレ 名画の帰還」感想
実話なんですよね・・・
2015_0919-photo8.jpg
ナチス時代に強奪された、有名なクリムトの絵画を取り戻す裁判、という映画ですが、実際は絵を取り戻したいというよりも、戦時中にナチスになびいた母国オーストリア政府に、お詫びというか・・・なんというか・・・、ユダヤ人ということで迫害を受け、逃げ出すしかなかった過去の自分や同胞に対して、何か気持ちを示してもらいたい!ということで戦ったような映画でした。

まずは、有名なあのクリムトの絵のモデルが、主人公が幼い頃、同居していた美しいおばさまのアデーレだった、という処から始まりますが、この女優さんがとても美しいんですよね!
その首に輝くダイヤのネックレスは、若くしてアデーレが亡くなった後、マリアの物になっていたのに、奪われてしまったとは。
クリムトが一瞬だけ登場するのですが、それを演じたのは、ドイツのファニーフェイス俳優、モーリッツ・ブライブトロイさんだったと後から知りました。

現代のパートと、戦時中のパートが交互に描かれるですが、戦時中の方のパートがかなり良くて。夫と2人で薬屋さんの裏口から空港まで逃亡するシーンはハラハラドキドキです。
舞台になるウィーンの街並は、とても素敵に撮影されていて、セレブリティな暮らしをしていた一家ということもありますが、全体的に格調高いというか、気品溢れる映画になっていました。

現代パートの方は、ヘレン・ミレンは最後にちらっと写真が出る実際の女性と、すごく似ていてびっくり。
ブティックを経営されている役柄のせいもあるかもしれませんが、ご高齢なのに、いつも大人なパステルカラーの服装でお洒落でした。

弁護士さんは、最初知り合い繋がりで頼まれた、ってことで、あんまり乗り気じゃなかったのに、物凄い高額な価値のある絵ってことで腰を上げてくれました。その後、ウィーンにマリアと行った時に、ユダヤ墓地に実際に立ってみたら、著名な音楽家だった祖父はじめ、ここを追われた自分の家族の過去やら色々なものが、どっとこみ上げて来た様子。
以後せっかく雇ってもらえた一流の弁護士事務所を辞めてまで、この裁判に人生をかけるのでした。赤ちゃんや次に産まれてくる子供を妊娠している妻もいるというのに、凄い決断だ・・・。

裁判のキーになるのは、アデーレは、自分亡き後は、オーストリアのベルベデーレ美術館に絵を寄付すると言っていたのだけれど、亡くなる前に没収されていたため、この遺言は無効!って事。

ウィーンで彼らに色々と手助けしてくれる記者さんには、ダニエル・ブリュール。安定の良い人オーラ♪
かつて尊敬していた父親が、実はナチだったことが解って、ショックだったけど、自分はそれを償いたいという志を持った人間でした。とても良い味出してました。

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
それにしても、オーストリアは、あの絵を返却することを認めたのは凄い。無理だと思ったけれど・・・。また、弁護士さんは、この後、こういった美術品返却等に関するスペシャリストな弁護士さんになったとのことで、めでたしめでたし。絵は戻った後、アメリカの美術館に飾られています。以上

とても面白かったし、良い映画だなーとは思ったのですが、なんだろうか・・・?何か、こう、感動!とかって心震えるシーンがなくて・・・。一番ぐわっと来たのは、逃げ通せて飛行機が出発したシーンだったりする・・(^^ゞ 
なので、4つ★ちょっと。

黄金のアデーレ 名画の帰還 (2015/米英)
Woman in Gold
監督 サイモン・カーティス
脚本 アレクシ・ケイ・キャンベル
出演 ヘレン・ミレン / ライアン・レイノルズ / ダニエル・ブリュール / ケイティ・ホームズ / タチアナ・マスラニー / マックス・アイアンズ / チャールズ・ダンス / アンチュ・トラウェ / エリザベス・マクガヴァン / ジョナサン・プライス / フランシス・フィッシャー / / ヘンリー・グッドマン

(内容・あらすじ) ロサンゼルスで、ブティックを経営しているマリア(ヘレン・ミレン)は、若き弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)に、クリムトの「黄金の女」の返還依頼をする。戦時中、ナチに略奪された後、ウィーンのベルベデーレ美術館に展示されている絵だ。オーストリアは、戦時中没収されてしまった美術品などを本人に返すという法律を開始したのだったが・・・。
【2015/12/11 16:00】  コメント(2) | トラックバック(3) | アメリカ映画
TOP ▲HOME
 
<<「妻への家路」感想 | ホーム | 「トランスポーター1,2,3」感想>>
コメント

latifaさん、こんばんは。

同じく、良い映画だったんだけど、今一つピンと来ないというか、、、。
過去と現在のバランスがちょっと悪かったかなー、上手く言えないけど、見てると一瞬すっと引いてしまう感じの現在だった。
あと、やっぱり売っちゃうわけで(苦笑)、それはそうなるんだろうけどねー、何かちょっとね、、、(苦笑)
オリーブリー  【 編集】  URL |   2015/12/12 20:17   |  TOP ▲ |


オリーブリーさん、こんにちは!
そうなのよねー、良い映画だったんだけど、なんだか都合の良くないところは描かなかった感もあるのかな・・・(アメリカに絵が渡ってからの美術館に飾られることになるまでの流れとか・・・)

確かに遺産って難しいですねー
あのネックレスは、今、誰の手元にあるんだろう?^^
latifa  【 編集】  URL |   2015/12/15 10:20   |  TOP ▲ |


コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://latifa.blog10.fc2.com/tb.php/1288-f0663bda

黄金のアデーレ 名画の帰還 (東京国際映画祭にて)
風に吹かれて (2015/12/14 09:02)
あの日オーストリアで 公式サイト http://golden.gaga.ne.jp11月27日公開 実話の映画化 監督: サイモン・カーティス  「マリリン 7日間の恋」 1998年、カリフォルニアで


黄金のアデーレ 名画の帰還
★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★ (2015/12/14 16:44)
【WOMAN IN GOLD】 2015/11/27公開 アメリカ/イギリス 109分監督:サイモン・カーティス出演:ヘレン・ミレン、ライアン・レイノルズ、ダニエル・ブリュール、ケイティ・ホームズ、タチアナ・マズラニー、マックス・アイアンズ クリムトが描いた、一枚の肖像画。 幸...


過去と正義~『黄金のアデーレ 名画の帰還』
真紅のthinkingdays (2015/12/30 21:37)
 WOMAN IN GOLD  カリフォルニアで小さなブティックを営むユダヤ人女性マリア(ヘレン・ミレ ン)は、亡くなった姉がオーストリア政府に対し、ナチスに強奪された画の 返還を求めていたことを知る。それはマリアの実家が所有していた、クリム トが彼女の伯母アデーレを描いた肖像画。姉の遺志を継ごうと、マリアは 駆け出しの弁護士ランディ(ライアン・レイ...


| ホームTOP ▲ |