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「妻への家路」感想
いやー、泣かされました・・・4つ★半
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久しぶりのコン・リーとチャンイーモーの映画。
チャン・イーモーの、こういった一途な恋心(「初恋の来た道」)の映画は、結構ツボに来てしまうようで、本作もハマって見てしまいました。特に手紙のシーンとか・・・。

冒頭、バレエ姿でふとももも露わに踊る少女、丹丹。
踊りの才能はあるものの、父が3歳の時に文化大革命で捕まってしまったので、主役をもらえそうにない。
母の婉玉(コン・リー)と慎ましく2人で暮らしている。
或る日、共産党員から、夫の焉識が逃亡した、連絡があったら通報するようにと言われる。
父はこっそり自宅を訪ね、娘に遭遇し、妻に赤い紙に駅で待っているというメッセージを書いてドアの下に入れる。
娘は母に行くなと強く言うが、母は肉まんを作り暖かい上着を持って、駅に会いに行く。しかし娘は共産党員に父の事を告げていたため、駅で父は捕まってしまう。

それから3年が経った。文化大革命が終わって、父が戻って来るも、妻の様子がおかしい。
机の中に、大事にあの赤い紙が保存されているのに、自分の事が解らないようだ・・・。
娘と母はあの事件以来、絶縁しているようで、紡績工場で働き寮に住んでいる娘がたまに母を心配で見に行くも、母の態度はそっけない。自宅のすぐ側の部屋に一人で住みながら、なんだかんだと自宅に通う。

色々手を尽くすも妻は夫の事が解らないままだ。ピアノを弾く計画、5日に戻るという手紙計画もダメだった。
その後、駅に「5日に戻る」という手紙のため、5日には看板を持って夫を迎えに行くという習慣?が出来てしまう。
行く前には、白髪を染め、小奇麗にしていそいそと向かうのだが、最後の乗客が消えて門が係員に閉ざされるという繰り返し・・。

或る日、夫は自分がかつて書き溜めていた大量の手紙を渡したところ、文字が読み難かったため、かわりに読んであげた。妻はとても喜び、それ以後、手紙を読む人、という存在として夫は認識されるようになる。
或る日、ふと思いついて、娘と仲直りするように・・・など、現在書いた手紙を、手紙の束に、そっと混ぜて、読むのだった。
このアイディアは項を成し、妻は娘を許して家に戻る様になる。
ある晩、寝入った妻に、そっと毛布をかけてやろうとしたときに、目が覚めた妻から「方さん、出ていって」と半狂乱で嫌がられてしまう。その方さんの処に訪ねて行くも、その妻が出て来て、夫を返してくれ!と怒られてしまった。
それから、数年が経った

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
雪の降る、とある5日の日、手作りの人力車のようなものを引く年老いた夫。妻を座らせ冷えない様に暖かい布団をかけて、駅に向かう。2人で来るはずのない焉識を待つ・・・・
アウアウ(T_T)結局、死ぬまで思い出せない様子なのね・・・
 以上

コン・リー、やっぱり良いです。貫禄ある太っ腹姉さんキャラは今回はあまりなくて、彼女らしくない?キャラだったかもしれない。
夫役の人は、最初は真っ黒な汚い姿だったけど、小奇麗になって、ギャップに驚きました。かつてはピアノを弾きフランス語も出来る学校の教授さんだったそうで、きっと素敵な人だったんだろうなあ・・・。20年か・・・長いよね・・・。今だって、かなりダンディでカッコイイおじさまだったけど・・・はぁーーっ・・・切なく哀しい映画でした。
それにしても、あの娘っこ、父の顔の部分だけ切り取って捨てるって、ひどいわー。

妻への家路 (2014/中国)
歸来/COMING HOME
監督 チャン・イーモウ
出演 チェン・ダオミン  コン・リー  チャン・ホエウェン
【2015/12/11 19:31】  コメント(8) | トラックバック(4) | 中国・台湾映画
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コメント

latifaさん、こんにちは。コメント&TBありがとうございました。
うわ、すごい高評価! ハマったのね^^
美人の代名詞コン・リーがあの老け役・・・。
チャン・イーモウのこと信頼してるんだろうな~、と思いました。
しかし、一度別れた女優と監督が再び組むって・・・。
どういう心境なんだろうね。もう、恩讐は超えて、同志的感覚なのかなー。
旦那さん役の俳優さん、素敵だったね!
真紅  【 編集】  URL |   2015/12/14 10:41   |  TOP ▲ |


こういうお話も文革の悲劇。
なのに、チャン・イーモウ作品なのに、なぜにこんなにも大人しいのか。
昔のチャン・イーモウならもっと怒りをこみあげて描いていたのに…。

時代の流れは時に淋しく感じますね。
チャン・イーモウ、カムバ~ック!!
にゃむばなな  【 編集】  URL |   2015/12/15 00:43   |  TOP ▲ |


真紅さん、こんにちは!
そーなのよ、私は結構ツボに来ちゃったみたい・・・。

チャン・イーモーって、コン・リーとチャン・ツィイーを見出して大スターにした人だけど、他にも数人話題になった新人女優さんがいたと思うんだけど、その後どうなんだろうね?
この2人以外は、私は知らないんだけども・・。

元恋人と別れた後に作品作るのって、才能ある者同士、認めあえる部分で繋がってたりするから、ありなんだろうね^^
latifa  【 編集】  URL |   2015/12/15 10:24   |  TOP ▲ |


にゃむばななさん、こんにちは。
チャン・イーモウさんも、初期の作品の頃は、ご自身の人生での怒りとか色々あって、それを作品に投影することもあったのでしょうけれど、今は名声やお金や地位や・・・を手に入れて、丸くなったのかもしれませんね。

とはいえ、私は結構ツボに来てしまって、久しぶりに映画で少しうるっと来ちゃいましたよー(^^ゞ
latifa  【 編集】  URL |   2015/12/15 10:43   |  TOP ▲ |


こんにちは☺️

私も泣きました😭
本当に素晴らしい作品でしたね。
最近コンリー出演の『花の影』を見たのですが、個人的にはコンリーは歳を重ねてからの方がより味わい深い気がしました。

この時代にこの国で生きるのは大変だっただろうなあと本作を見ながら思いました。

https://kamierutonuko.blog.fc2.com/blog-entry-1285.html

同じ時代が背景の中国映画でとても大好きな作品です。

https://kamierutonuko.blog.fc2.com/blog-entry-2245.html

kamieru  【 編集】  URL |   2020/06/18 00:54   |  TOP ▲ |


kamieruさん、こんにちは!
ああー、この映画とても良かったですね。
この年のマイベスト10に入れたはずです。

そうそう、kamieruさんちに「花の影」があったの知っていました!
反応していたのですが、もう記憶がうすーくなってしまって・・・。
コン・リーもですが、レスリー・チャンが昔好きだったんですよ。

老けてからのコン・リー、若い頃もいいけど、年取ってからも良いですよね。
私は、ウォン・カーワイ監督の「「愛の神、エロス」って映画がお気に入りです。
http://latifa.blog10.fc2.com/blog-entry-373.html


後で、お邪魔しますね♪
latifa  【 編集】  URL |   2020/06/18 13:31   |  TOP ▲ |


こんにちは^^

愛の神、エロスは何処かに録画したのがあるので頑張って探して見つかったら見てみますね!
kamieru  【 編集】  URL |   2020/06/19 09:32   |  TOP ▲ |


kamieruさん、こんにちは
録画したのが、あるんですか。
それは、是非見つかったら、見てみて下さい!!
んーー、でもあまりに私がおしちゃったから・・・
期待あんまりせずに見て下さいまし。
latifa  【 編集】  URL |   2020/06/19 10:30   |  TOP ▲ |


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