ロードショーの時に、おっ!新作だな、って思ったものの、すっかり忘れていて、レンタルショップの旧作のところに本作が置かれているのを発見。すっかり忘れちゃってた事に気がつきました。
見た方々の評価が悪い割に、私は結構面白く見れました! でも、おまけして、3つ★半くらいかな・・・。 やっぱり、英語なのが一番残念です。ドイツ語なはずなのに。 むしろ無理矢理フランス語の方が、まだ英語より良かったかも・・・。 見終わった後に知ったのですが、原作は、シュテファン・ツヴァイク「Journey into the past」。 このシュテファン・ツヴァイクさんとは、あの「グランド・ブダペスト・ホテル」で重要なキーの人であり、主人公グスタフのモデルとも言われている、ウィーンで活躍していたユダヤ人の作家さんなのですねー。 1910年頃のファッションや髪型、優雅な貴族の邸宅のインテリアやらお茶の様子、絵画の様な美しいお散歩映像、霧の中に現れる建物など、内容さておき、見る楽しさは充分にあります。特に妻ロットが着る様々な衣装。軟らかさと、色っぽさを感じる、色合いとデザイン、ふんわり結った髪型からうなじ(ここには、かなり力を入れていましたね) ちょっとハイネックっぽくなっている薄手のブラウスを重ね着している時が多いため、たまに、下にそういうものを一切着ない衣装の時の、首筋ラインの美しさが、より一層、はっとさせられる効果を狙っていたのかな。後ろからずっと追うカメラワークとかも、ルコントさんらしいなーと思ったし。 映画の途中で、香水の名前を聞くシーンがあって、ゲランのルールブルー、って言うんですよね。映画を見終わった後、どんな香水なんだろう?って検索したら、あーこれね、見たことある、昔からある有名な香水だな、って。 でも、このサイトのデザインとか、雰囲気がとても素敵!そうかー夕方の日が沈んだ一瞬の時間、あのブルータイムをイメージしているのね?って初めて知りました。ゲランHP 主役の女優さんはお肌が綺麗だったし、ちょこっとしか出て来なかったフレドリックの下宿先の彼女も、凄く綺麗な女優さんでした!フレドリックを演じた俳優さんは、「シンデレラ」の王子役らしいのですが、なんだか本作では、魅力を感じず・・・。 老いた夫を演じる、アラン・リックマンの方が、哀愁と味わいがあって、とても良かったです。 ★以下ネタバレ 下の方に書いてます★ ここからネタバレ 病床で、もう逝く寸前に、夫が打ち明けるシーンが切ない。 自分の事も愛してくれていたのだけれど、でも、それよりも、もっと彼の事を愛していたんだよね・・・。 解っちゃいたし、認めていたけど、でも嫉妬から、結局2人の関係を裂いてしまったと後悔していると。 そうなのよねー 懐広く大きく受け止めてくれた夫の事も愛していたのは事実。 夫が亡くなった後、一人息子を寄宿舎学校に入れて、一人でずっと淋しく暮らしていたロッタ。 当初2年のはずが、第一次世界大戦が起きたため、予想以上に年月が経ってしまい、8年位後、ついに彼から電話が来て、再会! えっ・・・ なにやら、彼、ちょっとクールなんだけど・・・。ちょっと立ち寄っただけ・・・とか、離れている間、他の女性と・・・とか、えーーー?!感動の再会、遂に!じゃ無いの・・・?って、ビックリしちゃったよ・・・。 でも、なんだかんだで、結局お互い気持ちは変わってなかった・・・のよね? 少なくともロッタは待っていた。彼の方はどうだったんだろう・・・。 まあ、ハッピーエンドに結ばれそうな処で終わっていました。 暮れ逢い (2013/フランス) A PROMISE/UNE PROMESSE 監督パトリス・ルコント 原作:シュテファン・ツヴァイク 音楽:ガブリエル・ヤレド 出演:レベッカ・ホール、アラン・リックマン、リチャード・マッデン、シャノン・ターベット (内容あらすじ)1912年。初老の実業家ホフマイスターの屋敷に、秘書として青年フリドリックがやってくる。貧乏だが有能な彼は、見込まれて、一つ屋根の下で暮らすようになる。 若妻ロットとフレドリックは惹かれあうが、 そんな2人に嫉妬してか、フレドリックは、メキシコへ転勤を命じられてしまう。 2年間のはずが、戦争が始まってしまい、大西洋は封鎖され、文通も途切れてしまい、予想以上の年月、会えなくなってしまう。 |
こんにちは
長い間はなれていた男女 それも身分違いで…戦争で… やっぱりそこは、遠め遠めで攻めますよ(笑) やっぱりお互い愛してたってのに、 わざと二人してよそよそしい感じなのが私は逆にじれったくてもう…!(笑) 監督さんの事はよくわかりませんが、 確かにシンデレラの王子とフリドリックは重なりませんね~~~! こんばんは~!
どれにコメントいれさせてもらおうかと思う位、観ているものが重なっていて嬉しいです(^^)v この作品は、久々にルコント作品で期待したんだけど、正直言って少しがっかりしました。 というか、私の悪いクセなんだけど、ルコントなら、こう来るだろうって勝手に期待しちゃって、彼の新しい路線とかジャンルを見せられると戸惑ってしまって・・^^; つまり、ルコントならファムファタールに屈折した愛を貫く純な醜男の悲哀みたいなものが、私の中で定着しているので、今回は本当に肩透かしでした。 せめてリックマン氏がもっと身を捩って嫉妬して欲しかった位です^^; こんなに穏やかなルコント作品もありなんだと、頭のスイッチを切り替えねばと思っています^^; わー,これご覧になってる!
私はこれ好きでDVD持ってます~ ルコントの作品って女性の描き方が綺麗で品のいいセクシーさがあるので、ストーリーよりも女優さんを楽しむために観ることが多いのですが。 主役のレベッカ・ホールさん,今までの彼女の出演作の中で一番やはり綺麗でした。高貴なドレスがほんとよく似合って。わたしもゲランの香水、検索しちゃいましたよ。香水も好きなので・・・・(ちなみに愛用しているのはディオールのジャドール) そうね~主人公のフレデリックより私もアラン・リックマンのほうが心に残りました・・・・彼の冥福も祈りつつ観ましたよ。 体調もおかげでやっと持ち直したので、この作品の感想もまたアップしますね。 makiさん、こんにちは!
そうかあ・・やっぱり、もう他に誰かいてもおかしくないよな・・・って前提で、少しづつ相手の気持ちを探っていたのね。 私は単純過ぎてダメだなあー(#^^#) そうそう、あんまりお年を召されていなかったように思えましたね。 メイクとか、もうちょっと老けメイクでも良かったかも。 カポさん、こんにちは!
わーい、嬉しいです。コメントありがとうございました。 そうっか、カポさん的には、これガッカリしちゃったのね・・・。 > つまり、ルコントならファムファタールに屈折した愛を貫く純な醜男の悲哀みたいなものが、私の中で定着しているので、今回は本当に肩透かしでした。 うむうむ。お気持ち、解りますよー! そういうのが多いですもんね。 今回の主役のお兄さん、ルコント監督の映画にしては、結構2枚目だったし。 あ、ピアノの鍵盤に顔をすりつけーーのシーンなんかは、ルコントらしい描写でしたよね。 私は最近、最後に見たのが、たしか・・男友達の友情映画で、面白かったのだけれど、ルコントらしくないかな?って思った記憶が・・・。 ななさん、こんにちは☆
コメントありがとうございます! おおー、これ、DVDを持っていらっしゃるのねー♪ > ルコントの作品って女性の描き方が綺麗で品のいいセクシーさがあるので、ストーリーよりも女優さんを楽しむために観る 解るっ!! 私もですよ。色っぽくて、同性から見ても魅力的ー良いわーーって思っちゃいますよね。 主役のレベッカ・ホールさん、私は他の作品は、たぶん見てないか、見ていても全く印象に残ってないのね。 この映画を見終わった後、他の出演作リストを見たら、アメコミアクションみたいのに幾つか出演されていたんだけど・・・。それら見てなくて。 わーい、ななさんも、香水検索しちゃっていたとは(#^^#) ジャドール!キャー!!!あれを使っているのねー♪ 前回のも、今回のも、ジャドールのCM大好き!!!! 彼女、マッドマックスの時と違い過ぎて、すごいわ・・・。 ななさんの感想、楽しみに待ってまーす! こんにちは☆
私は、これを見そびれていて、したら、アランリックマンが死んじゃって。 んで、死んじゃったことを知ったら、なおのことストーリーが、可哀想で手が遠のいていた作品です。 まあ、元気だった頃を見てあげた方が供養になる、と思って、見たら、やっぱり可哀想だった・・・ 多分、時間が経って、思い出したときに、ああ、アランリックマンが不憫すぎる映画、って記憶されると思います。 私が妻だったら、浮気を匂わせたまま、アランリックマンを生殺しさせることで、長生きさせますね(鬼畜)。 悶絶が長生きの秘訣。 身をよじってもんどり打って、発酵するくらいぐるぐるさせ続ける。 うかうか死んでいられないですよ。 何で引き裂いたことを死ぬ前に後悔とかさせるかしら・・・まあ、懺悔して逃げるように逝く、っていう(プレイ?)も切なかったけど。 アランリックマンを更にねちっこく! たとえば、アランリックマンにピアノの鍵盤の匂いを嗅がせたら、もっとエロいし、うなじを見つめさせたら、もっと変態っぽくなっただろうに・・・ この映画、戦争で引き裂かれていた間に、男が結婚しちゃってるでしょ、夢ぶち壊しますよね。萎える・・・ 多分、不倫で始まったから、この人達、不倫を続けると思います。 不倫だから盛り上がれる人達・・・アランリックマンとかの犠牲の上に自分たちの愛を成立させる背徳っていうか。 私、子供が何も知らずにいるわけないって思うんですよね・・・写真立てに収まった大学生になった彼は、地味に傷ついていると・・・んで、自分の恋愛も、何故か不倫を繰り返してしまう・・・父の苦悩を知っていたのに・・・ みたいな妄想が広がるので、私が監督だったら、さらっと、遠距離恋愛はやっと成就しました、ずっと一筋でお互いを求め合ってました、っていう終わりにするなあ・・・ だって、未亡人の彼女、最後、大学生の子供がいる年でしょ~・・・あの男は、そういうあざとい面がある顔つきじゃったよ・・・多分・・・そのうち女を捨てるだろうて。 ということはさておき、私、この監督って、谷崎潤一郎っぽいなぁ、って思いました。 やはり、鍵盤にうっとりしてるところとか、首に対する尋常じゃないフェチ(おくれ毛の色気はんぱない!)とか、パズルが落ちてからの、足を・・・っていうところとか。 まあ、視線総じて、エロいところ。 着物からのぞくチラリズムとか、日本人でとってほしいなぁ・・・窓から結構のぞいていたけど、ああいうの、襖や障子に映る影とか、よくありますよね~。 私も「バベル九朔」予約してます。結構先になりそう。 牧場主さん、こんにちは!
うわー、これご覧になられていたのね。 この映画見ている方が予想以上に多いのが、妙に嬉しい^^ アランリックマンが亡くなっているっていうのが、どうも実感として湧いてこないな・・まだ生きているような気持。 今朝、歌手のプリンスが亡くなったニュースを聞いてショック。ファンってわけじゃなかったけれど、若い頃によく聞いていたアーティストさんが、次々亡くなって行くと(デビット・ボウイ、モーリスホワイト)、友達が死んでしまったかのような気持ちになります。牧場主さんだと、私より10才以上下だから、そこまで思い入れ無いか・・・ > 私が妻だったら、浮気を匂わせたまま、アランリックマンを生殺しさせることで、長生きさせますね(鬼畜)。 でも、もうあの奥さんは、夫よりも新しい彼の方に意識が行っちゃってるだろうから、早く思う存分新しい彼と楽しい時間を過ごしたい!って思いの方が強いんじゃないかな? 夫を長生きさせたい理由があるかしら・・・。 > たとえば、アランリックマンにピアノの鍵盤の匂いを嗅がせたら、もっとエロいし、うなじを見つめさせたら、もっと変態っぽくなっただろうに・・・ 確かに!そっち方面に重きを置いて作られた方が、良い映画になったかもしれないですね! > この映画、戦争で引き裂かれていた間に、男が結婚しちゃってるでしょ、夢ぶち壊しますよね。萎える・・・ あらっ、そうでしたっけ・・・ 最近見たばっかりなのに、そこ忘れてる・・。他の女性と付き合ったりもしたけど・・・ってのは覚えてるんだけど、結婚までしちゃってましたっけ? てっきり、戦争終わって、相思相愛のままだったことを確認!って思っていたから、ダラダラ・・・と年月が経ってしまったのが残念でした・・。 元々、あの男、なーんか、いけすかなかったんだよなあ。 確かに、今後も不倫続けるとか、やっと結ばれたものの彼女を捨てる、とか、やりそうです。 子供も解っていたでしょうね。でも家庭教師として良いお兄さんである彼を好きだったんじゃないかな。 >彼は、地味に傷ついていると・・・んで、自分の恋愛も、何故か不倫を繰り返してしまう・・・父の苦悩を知っていたのに・・・> みたいな 笑ー!さすが牧場主さん!でも、それ、ありそうですね。 この監督って、谷崎潤一郎っぽいなぁ ほんとだ!今まで気がつかなかったけど、まさに。 「バベル九朔」読まれたら、是非ぜひ感想を聞かせて下さいね。待ってまーす(^^)/ |
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風に吹かれて
(2016/03/30 15:06)
男の視線 公式サイト http://www.kure-ai.com12月20日公開 原作: Journey into the Past (シュテファン・ツヴァイク著)監督: パトリス・ルコント 「髪
いやいやえん
(2016/03/30 16:13)
【概略】
秘書として働く青年・フリドリックは、雇い主・ホフマイスターの若き妻・ロットと惹かれ合うようになる。だが転勤が決まり、ふたりは想いを伝え合いある約束を交わす。
ラブロマンス
お互いに惹かれあいながらも想いを隠し、触れられないシーンはもどかしく、静かな感じで濃密な大人の恋愛物語が展開していく…といったら言いすぎでしょうか。
とにかく多いのが…寸止め!これはもうほんと... |