「プリズナーズ」感想
最後まで、目が離せない内容だったけれど、見終わってみると、ちょっとなぁーーと言う部分もある映画だった。
面白かったんですけれどもね・・・。3つ★半
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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督といえば、「灼熱の魂」(2010)で驚く関係、「複製された男」 (2013)は、ちょっと肩透かし感を感じた監督さん。
本作も練りに練ったストーリーだったなあ・・・と思いました。

娘を誘拐され、怪しい男を問い詰めるべく、監禁して暴力を振るうヒュー・ジャックマンと、ボロボロにされる怪しい男(ポール・ダノ)。ポール・ダノさんって、数年前から個性的な役で印象に残る俳優さんだったから、急激に売れっ子になりそうな予感がしていたわりには、あんまり主役クラスの仕事が来ないのか・・(私が知らないだけで、受けてるのかも) 想像していたよりも、メジャーになっていないような・・・。今回も、すごく彼の役作り、良かったですよ!
それにしても、酷すぎるヒュージャックマン・・・。

★以下ネタバレ ちょっと下の方から書いています★



ここからネタバレ
2人を誘拐したのは、あのオバハンだったとは・・・。そして、このオバハンは、最愛の息子をがんで亡くしてから、神に失望したそうで、神と対決?するべく、沢山の子供を誘拐し、殺害するという事を、夫とやってきた。夫は先に神父さんのところで、打ち明けたことによって殺されて、地下室でミイラ状態になっており、オバハンはそのことは知らない。偶然捜査の途中で警官が見つけたのだった。

誘拐された2人の少女だけど、最初は外の穴に入れられていたものの、ダノが行方不明になってから、淋しくなったのか、その少女を穴から出して、自分の家に入れていた(←ここらへんが、ちょっとストーリーが甘いような・・→)が、ヒュージャックマンがオバハンの家に訪問していた際に、黒人の少女だけが逃げ出せた。ヒューは、黒人少女にどこにいたのかを問ったら、「あなもいたじゃない」と言われ、はっとし、オバハンの家へ。
しかし逆にオバハンに脅され、言う事を聞いてしまうドリンク(これもなあ・・・(^^ゞ)とやらを、ごくごく飲まされてしまい、穴へ落とされてしまう。その穴の中には、娘が持っていたホイッスルが残されていた。ラストシーンは、現場検証を行なう警官が、どこからか聞こえて来たホイッスルの音で、閉じ込められているヒューを発見できそう、という処で終わる。

一番うわっつ!と思ったのは、20数年前に、突然行方不明になったという、とても可愛らしい少年(今でもそのお母さんは、その少年の映像のビデオを毎日見ている・・・)が、現在のダノその人であるという処でした・・・。
暴力で脳にダメージを負って、10才位の知能しかなくなってしまったそうです。
でもなー、彼が警察から解放された時、ヒューに向かって冷静に、自分がさもかかわっている発言を一言ポロっとする、ってのはどうかねぇ?

余計だなあーと思ったのは、いかにも怪しい男の存在。
誘拐された子供を心配して、ぬいぐるみを置いて去る、いかにも変質者な男。子供用の服を買っていたり、ヒュー宅に忍び入って少女の靴下等を盗んで行ったり、迷路やら、蛇やらのキーワードを散りばめた棺桶が並んでいたりと・・・。この男が、かつてオバハン宅に監禁されていた過去があり、そのショックから、こんな似たような儀式を行なうという性癖になってしまったんだろうけれど、ちょっと、作り過ぎてるんじゃないのかなあーと思いました。
以上


タイトルは、閉じ込められた人たち。数人この映画の中に登場しますね。

プリズナーズ (2013/米) Prisoners
監督 デニ・ヴィルヌーヴ
脚本 アーロン・グジコウスキ
出演 ヒュー・ジャックマン / ジェイク・ギレンホール / ヴィオラ・デイヴィス / マリア・ベロ / テレンス・ハワード / メリッサ・レオ / ポール・ダノ / ディラン・ミネット / ゾーイ・ソウル / エリン・ゲラシモヴィッチ / カイラ・ドリュー・シモンズ
【2016/04/22 13:22】  コメント(6) | トラックバック(4) | アメリカ映画
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コメント

latifaさん、おはよう~!
地震のお見舞いどうもありがとうございました。
こちらは大丈夫だけど熊本や大分はまだまだ大変で・・今出来る事をやりながら、一日も早く被災者の方々が元の生活に戻れる事を祈るばかりです。

ところで「プリズナーズ」、色々ひっかかったみたいですね。
あのヘビフェチ(?笑)の男は私も最初すんなり本筋と繋がらなくて;;ちょっと考えてしまいました。
なので、作り込み過ぎと言うlatifaさんの感想にもなるほど~って思いましたよ。
それとオバハン(←笑)が子供を部屋にあげてたあたりは、あまり説明なくて話が進んでしまった感じはありましたね。
そしてダノ君~~~(泣)
すっかり疑ってしまった自分が言うのもナンだけど(爆)不憫で仕方なかったですよ。
図体がデカいだけに余計・・(これは関係ないか・・笑)
あと、個人的には優秀なのに重大なヘマしちゃうジェイク警官のキャラがとっても好きでした。
つるばら  【 編集】  URL |   2016/04/23 11:08   |  TOP ▲ |


つるばらさん、こんにちは!

ジェイク警官は、なかなか良かったですよね。私も好感持ってずっと見ていました。
なんせ、ヒュージャックマンが、アレでしたもんね・・・。
色々文句言ってますが、劇場で見たら、細かいところとか考える暇もなく、没頭して、凄いハマって見て、もっと高評価だったと思います。凄いって評判を知ってからの、ずいぶん経ってからのお家鑑賞だったから、こうなっちゃった・・。

地震から1週間ですね。
いまだに避難所で暮らしている方々も一杯いて、これからの見通しとかもつかない人などもおられるようで、本当に切ないです。
本当なら、関東の私が住む場所あたりに、でっかいのがもう来る、来る!と90年に引っ越してきた頃からずっと言われて来ていて、でもまだ来てなくて。その間に、神戸や東北、そして今回は熊本と、違う処にでっかいのが来ていて・・・。他人事とは思えませんよ、明日は我が身・・。

ところで、先週、BSで「パリテキサス」を放映してくれたので、録画したんですよ。1時間ちょっと過ぎた辺りで、地震が来たのかな?いきなり終わってしまい、がっくり(^^ゞ 久しぶりに見たけれど、ナスターシャ・キンスキー若くて綺麗だったー! 
latifa  【 編集】  URL |   2016/04/23 19:33   |  TOP ▲ |


latifaさん こんばんは!

ご覧になったのね~

そうそう,ポール・ダノさん,最近よく見ますよね。
主役は張れないけど名脇役でなかなかいい味を出しています。
でもこの作品といい,彼ってボコられる役が多くってちょっと気の毒かもしれません。

>余計だなあーと思ったのは、いかにも怪しい男の存在。
同感、同感!ちょっと余計なキャラでした。
そういやあの神父も,出すんならもっと掘り下げて最後まで描いてほしかった。
殺人犯を殺してミイラになるまで地下室に~ってありえんだろ・・・・聖職者が。
怪しい男も,蛇なんかあんなに大量に飼えませんって。

「灼熱の魂」は衝撃のストーリーでありながらも,「あるかもしれない・・・」という内容でしたが
こちらはちょっと無理のあるサイドストーリーやサイドキャラが鼻につきました。

なな  【 編集】  URL |   2016/04/25 23:21   |  TOP ▲ |


ななさん、こんにちは!

わーい!同じで嬉しいです。
そうよねー、以下のところも気になっていたわ。
> そういやあの神父も,出すんならもっと掘り下げて最後まで描いてほしかった。
> 殺人犯を殺してミイラになるまで地下室に~ってありえんだろ・・・・聖職者が。
> 怪しい男も,蛇なんかあんなに大量に飼えませんって。

でも、なんだかんだと、最後までハラハラドキドキ見れたんですけれども。
つい、ちょっとケチをつけたくなっちゃいました。

ところで、ななさんちでレスに書かれていた
>神様が「わざと」助けてくれない・・・という可能性のあることも知っているので,
っていうのは、びっくり。
そういう可能性もあるのね?!
知らなかったわ・・・。それを知っていたなら、クリスチャンだった人が、ま逆な方向に行く・・っていうのも、全く解らないわけでもないような・・。
latifa  【 編集】  URL |   2016/04/30 16:44   |  TOP ▲ |


latifaさん またまたこんばんは

やっとGWですね~ それまでが忙しすぎてちょっと今放心状態です・・・・
連休中はお家でのんびりしたり,映画にも一度は行きたいです。
おそらく遅ればせながら公開してくれてる「キャロル」か「さざなみ」になると思うけど。

ところで「神様が『わざと』助けてくれないケース」について・・・ですが。
神さまを親,人間を子供とたとえた場合(キリスト教では神を父なる神といいますから),親は子を訓練するために,もしくは自立を促すために,わざと手を差し伸べない時ってあるでしょ?いつもいつも助けてあげてたらその子のためにならないから・・・・という理由で。子供を思うがゆえに。
キリスト教では「助けてくれない神」に対してそういう解釈をするんですよ。でも,それだからといって災害で多くの人が命を失ったり身内を病気で亡くしたりする悲劇が起こるたびに「神様はなんでこれを許すのか」と感じてしまいますよね。わが身に降りかかってきたときに,それでも神様に感謝できる信徒はなかなかいないんじゃないかと思いますね~。

>クリスチャンだった人が、ま逆な方向に行く・・っていうのも、全く解らないわけでもないような
そうそうまさにね,試練のあと,より深く信仰するようになる人もいる反面,ま逆な方向に行く人の「逆恨み」はすさまじいものがあり,それも無理はないと思うよ。
なな  【 編集】  URL |   2016/04/30 21:08   |  TOP ▲ |


ななさん、こんにちは!
お忙しい中、再度コメントありがとう!感謝です!!

> おそらく遅ればせながら公開してくれてる「キャロル」か「さざなみ」
いいなぁ! 私も「さざなみ」凄く見たいです。でも近くでやってくれなくて。
「キャロル」と「リリーのすべて」も、見に行きたかったんだけど、同上の理由で諦めました・・。

> ところで「神様が『わざと』助けてくれないケース」について・・・
なるほどー!解りやすい説明、ありがとうございました!
凄く良く解りました!
うむー そうかあ・・・。
人によって、受け止め方は違って来そうですね・・。

> そうそうまさにね,試練のあと,より深く信仰するようになる人もいる反面,ま逆な方向に行く人の「逆恨み」はすさまじいものがあり

映画でも、時々登場するものね・・・。
ななさん、色々教えて下さって、ありがとう!!
凄く興味深いお話、助かりました。
latifa  【 編集】  URL |   2016/05/01 09:49   |  TOP ▲ |


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