「エレナの惑い」「ヴェラの祈り」感想
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「父帰る」のアンドレイ・ズビャギンツェフ監督の映画2つ。
「父帰る」の監督さんの、その後の映画は是非見てみたい!と思っていたのに、うっかり忘れてしまっていて、先日「裁かれるは善人のみ」の公開時に思い出し、見てみました。

見た順番は、エレナ→ヴェラでしたが、本来はヴェラの方が先に作成・公開されています。
両方とも、やっぱりロシアー!って感じがする風景と寂しげな雰囲気、構図やシーンへのこだわり、そしてタルコフスキーっぽい静かで、でもザワザワっと不安をあおるような映像は健在でした。
まあ、でも、特にこの2作で何か強いものを感じることは無かったかも・・・。

「エレナの惑い」
冒頭、窓の外の風景が写ります。遠くでカラスがガァガァ鳴いてるんですが、日本の家の近所のカラスと同じ鳴き声で(笑)、ロシアもああなんだなぁーと妙な事に感心したり。

最初、かなりリッチなお家に住んでいる様子が流れます。エレナさんは、孫もいて、結構なお年だけれど、小奇麗にしている。
夫はどうやら、かなりのお金持ちの様子。

この映画で、ロシアのセレブの人のお家と、庶民か若干お金に困っている人のお家と、両方が見れて、それが興味深かったです。
あと、滅多に普段見れない、モスクワ(なのかな?)の街並やら、普段の様子等も、観光気分で楽しく見ました。

★以下ネタバレ★
夫が遺言を書く、と言う。このままでは、大金は娘の方に殆ど行ってしまい、自分の息子や孫にお金を使ってもらいたいのに、それは無理そうだ・・・と思ったエレナは、バイアグラをこっそり飲ませて、夫を死なせてしまう。
その後、金庫に入っていたお金などを、息子一家にくれてやり、今まで自分と夫が住んでいた豪邸に、息子一家を呼び寄せ、これから一緒に同居生活するようだ。
でも、高校生の孫は、どうやら不良仲間と喧嘩したり、ろくでもない事をしているようで、近い未来、警察沙汰になりそうな予感もある。生活に困窮しているのにもかかわらず、また妊娠した息子の嫁・・・。前途多難な感じも・・・。

・・・・・・・・・・・・・・

「ヴェラの祈り」
ちょっと長い・・・。2時間半もあるんですよね・・・。あと30分短くても良かったのではないかな・・・。
でも、アンドリュー・ワイエスの絵画から着想を得たというのが、凄く納得がいくロケ地の風景が素敵!ちょっと起伏のある地形に麦色の草原が続いていて、そこにぽつんと建っているお家(映画のために新たに建てたのか、それとももともと有った家なのか・・・)。

ストーリーは、ちょっと混同しちゃって、見終わった後、また最初の方を確認してしまったのですが、冒頭と後半で、車が同じ道を通るんですよね。最初の方は、兄が腕にピストルの弾を受けた状態で車を走らせていて、弟のもとに訪問し、弾を抜いてもらう。
後半のは弟が、妻の不倫相手かな?と疑っている男の家に、ピストルを持った状態で訪問していくのです。

★以下ネタバレ★

妻の発言は嘘だったんですよね。ちゃんと旦那の子供だった。それなのに、嘘を言って、かつ、アヘンで自殺をしてしまったようです。わけがわかりません、この妻・・・。なんぼ夫婦仲が冷えて、孤独感を感じていたとはいえ、普通に生活できていたんだし、幼い子供2人を残して・・・。うーん、ノイローゼだったのかな・・・。以前にも一度自殺未遂を起こしていて、そのときは、自ら電話をしている処を見れば本気自殺ではなかったようで、電話をかけた相手(妊娠した子供の父親とすっかり誰もが思ってしまった男性)が救ってくれたようですが。

それと、え?と思ったのが、兄。なんか弱っていたらしく、急に倒れて、医者の見立てでは、相当危険な状態になっていたらしく、葬儀が終わったら、ぽっくり車の後部座席でお亡くなりに。


うぬー。なんか、映像とかは凄かったのですが、ストーリーは、いまいち・・・だった様な・・・。
でも、この作品が少々冗長だったかな・・・と思われたのか?次の作品の「エレナの惑い」は、短めの尺になっていましたね♪

「ヴェラの祈り」2007年/ロシア
監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
出演:コンスタンチン・ラヴロネンコ、マリア・ボネヴィー、アレクサンドル・バルエフ、ドミトリー・ウリヤノフ
『父、帰る』から約2年の準備期間を経て製作されたズビャギンツェフ監督長編第二作目。
米国作家ウィリアム・サロヤンの原作による夫婦の物語。また、『父、帰る』に続き主演したコンスタンチン・ラヴロネンコが本作でも主役を演じる。

「裁かれるは善人のみ」は見に行くことが出来なかったので、レンタルを首を長くして待っているところです!「裁かれるは善人のみ」は、とても良さげな予感がしてます。わくわく。
【2016/05/12 19:19】  コメント(0) | トラックバック(0) | ロシア映画
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