「ソハの地下水道」感想
実話っていうのが凄いですね。4つ★
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地下水道(下水道)のトンネルの中のシーンが多いこともあって、ほぼ全編暗くて、ハッキリよく見えない様な映像が続きます。
以前見た、フランス映画「バティニョールおじさん」で、やっぱりそれほど善人ってわけではない、おじちゃんが、子供たちをかくまってあげるに至る作品があったのを思い出しました。

本作は1943年のポーランド。主人公のソハは、下水道の仕事をしながら、小銭稼ぎに、ユダヤ人宅に空き巣に入ってこそ泥をしています。ユダヤ人たちを、下水道にかくまう代わりに、お金をもらいます。最初は、お金稼ぎのために軽い気持ちから請け負ったのでした。

このユダヤ人たちが、あんまり良い人達でもないんですよねえ・・・。切羽詰まった状態で、色々見苦しい言い合いだのしてるし、あんまり助けてあげたいとか思えるような感じでもなくて。
それに、助けてくれているソハに対しての態度とかも悪くて、びっくりでした。お世話になってる人への態度か?って感じだし。
お金が尽きて渡した宝石をソハが、返しに来て、もうこの仕事降りるわ、ってやって来た時に、まさかの殺そうとしたオヤジまでいる始末!

驚いたのは、モルガンだっけ?を助けるために、ドイツの兵士を、やむを得なくだけど、殺しちゃうんですよ。
その後のモルガンの態度も、ありがとうとかも特になく・・・。
その後、ドイツ軍はその事件の報復?だか、なんだか知らないけど、罪もないポーランド人10人だかを見せしめ絞首刑、プラス40人だかも・・・って、酷くて唖然。その中には、ついこの前まで一緒に仕事をしてきた後輩の姿が!!!
ソハはショックを受け、でも、この事件がきっかけになって、更にユダヤ人たちを救おうと思ったのかな・・・?

★以下ネタバレ★
奥さんにもバレて、娘にも話していたようで、刑務所仲間で現在はゲシュタポになっているウクライナ出身の友人が、家に訪ねて来た時には、娘がうっかり「その食べ物は、ユダヤ人たちの・・」と口を滑らせて焦ったし。
娘の大事な宗教的行事の最中だっていうのに、大雨が地下道に入り込み危険に陥っているであろう、かくまっているユダヤ人を助けに出て行っちゃうんですよ。大事な道具を忘れて来たから・・とうそを言うも、友人に怪しまれ、結局一緒に地下道に入り、かくまっていたことを見破られるも、雨水に溺れて友人は死んでしまいます。(直接手を下したってわけじゃないけど、殆ど殺したも同然)そこまでして、救いたかったのは何故なんだろう・・・とも思ったけれど。
幼い子供と、年が近い我が子と、重なる事があったのかな・・・。

この日、泥だらけになって家に戻ってみたら、奥さんが出てってしまった様子・・・。愛想をつかされたな・・・と、思っていたら、戻って来てくれて!この奥さんも、すごく出来た人だよなあ。感心してしまいました。

そして、ついに戦争が終わり、晴れて表に彼らが出られる瞬間がやってきます。
どのくらいの期間、あそこに住んでいたんだろう・・・と思っていたら、なんと14か月ですって。うわー!それは長い。
その間に、出産された人もいたっけ。せっかく産まれた赤ちゃんだけど、泣き声がうるさくて邪魔になるだろうと、殺してしまったのは悲しかった・・・。

めでたく外に出た彼らに、奥さんは手作りのケーキをふるまい、ソハは周りの人達に、みてくれ!とばかりに、「俺のユダヤ人たちだ」と、誇らしそうに言うのだった。

その後、ショッキングな字幕が!!

“1945年 ソハはロシア君の暴走車に轢かれそうになった娘を助けようとして、亡くなった。”と。
そしてユダヤ人を匿ったから、罰が当たった。という人もいた・・・と・・・。
この後、すぐにソハが、こんな事故で死んでしまっていたとは・・ショックでした。。。
以上

ソハの地下水道 (2011/独・ポーランド) In Darkness
監督 アニェシュカ・ホランド
脚本 デヴィッド・F・シャムーン
原作 ロバート・マーシャル
出演 ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ / ベンノ・フュアマン / アグニェシュカ・グロホウスカ / マリア・シュラーダー / ヘルベルト・クナウプ / キンガ・プレイス / マルチン・ボサーク / ジュリア・キジョウスカ
【2016/06/09 13:55】  コメント(4) | トラックバック(1) | 国籍微妙・他国
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コメント

これ外国語賞作品でしたよね?
かなり前に見たけど戦争映画はインパクトが強くて英雄のソハが列車事故で亡くなってしまったなんてショッキングですよね(>_<)
最近ユダヤ人の実話映画を見たばかり!
アクションよりも戦争映画が好みです
善き人のソナタだっけ(?_?)タイトルうろ覚え~
この作品かなり良い◎その俳優さんが死んでしまったって聞いて?ショッキング(*_*)
一年以上も下水道で暮らしていたなんて戦争は悲劇よね…
森子  【 編集】  URL |   2016/06/09 20:23   |  TOP ▲ |


森子さん、こんにちは!
これ、随分前にご覧になっていたんですねー。

善き人の・・は、私も見ました。
あれも良い映画でしたね。
そうそう、私も見終わった後、あの俳優さんが、もう亡くなられていたことを知って、ショックを受けました。

戦争映画でも、殺し合いとか爆弾ボーン!銃がダダダ!!みたいな音がでかいシーンがメインじゃなくて、心情的に何か揺さぶられる系の映画が私は好きです。
latifa  【 編集】  URL |   2016/06/12 13:40   |  TOP ▲ |


こんにちは。

映画いっぱい見てますね~♪
「オデッセイ」はこれから見る予定です。

この作品、実話だし地下に隠れてるってことで見るまでちょっと勇気がいったんだけど見て良かった、そして原作も読んで良かった!!と思いました。
映画のソハは、はっきり言って悪役顔で(笑)善人って感じじゃないんだけどその彼が、だんだんと変わっていく、そこにまた感動しました。地下のユダヤ人たちの生活もリアルというか、生々しかったですよね。
ソハの奥さんが戻ってきてくれて、おおらかな人で本当に良かったなぁって思いました。
解放されるシーンは、もらい泣き。
「おれのユダヤ人だ」あの言葉、なんて誇らしそうだったことでしょう。

  【 編集】  URL |   2016/06/13 12:40   |  TOP ▲ |


瞳さん、こんにちは!
小説版のラストの衝撃のところ、教えて下さって、ありがとう!!
そうか、そうだったのね・・・
瞳さんのレス読みながら、鳥肌でしたよ・・・。
割と身近な人から発された言葉だった・・っていうのは、ショッキングだわ。
でも、ご近所さんの中には、あまり面白く思わなかった人も絶対いたと思うのよね。
葬儀とかって、友達だけじゃなくて、ご近所さんとか、親しくなくても来たりするからね・・。

でも、ユダヤ人たちが、ソハがお店を出せるように資金を出していた、ってのは、とっても良いお話で嬉しくなりました。
でも、わずか1年くらいの幸せだったんだね。。。
その後、あの肝っ玉お母さんと、娘さんは、どうなったんだろうか・・・。
きっと、ユダヤ人の方々が、助けてくれたような気がするけれども・・。
latifa  【 編集】  URL |   2016/06/13 13:02   |  TOP ▲ |


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「ソハの地下水道」映画&原作
Slow Dream (2016/06/13 12:35)
ソハの地下水道 [DVD](2013/04/19)ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ、ベンノ・フユルマン 他商品詳細を見る 1943年のポーランド。 下水修理工のソハ(ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ)は、迫害から地下道に逃れたユダヤ人たちに出会う。 最初は金目当てで彼らをかくまうソハ。 ユダヤ人たちもそんなソハを信じきれないでいたのだが、しだいに彼らは心を通わせるようになっていく...


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