「福福荘の福ちゃん」「小野寺の弟・小野寺の姉」感想
福ちゃんという主役の人の良い男性を、大島美幸さんが演じていたことで話題になった映画。
軽い気持ちで見てみたのですが、なかなか面白かったです。3つ★~3つ★半
poster2 (1)
ただ、時々、全体を包んでいる微笑ましくて温かいムードに、いきなりブラックな部分が入って来て、その落差にとまどう事もありました。

水川さん演じる新人カメラマンが、目をかけてくれた大御所カメラマンからセクハラされて、ショックを受け落ち込む。
その時に知り合った、謎の女性(真行寺さん)から、あなたが過去に凄く傷つけた人がいて、その報いを今受けている、みたいなことを言われるんですね。水川さんは全く身に覚えが無いのだけれど、中学生かな?坊主の男の子が見える・・・と言われて、すっかり忘れていた昔の出来事を思い出すんです。そう中学校時代に、ふざけてイジメに加担していた時の事を。
ふざけと言うには、ちょっと酷すぎることやってましたね・・・。
福ちゃんは、その時の事がショックで、女性が苦手になってしまったようです。

工事現場でバリバリ働く福ちゃんは、新人社員(演歌歌手で鉄オタの徳永ゆうき)や、とても良い友達で同僚の荒川さん、同じアパートに住む東大卒ニートで孤独で蛇を飼っている男や、過去に下着泥棒を働いた過去のある、普段はとても優しいが、切れると刃物を出して凶暴化してしまう青年等と日々地に足の着いた生活を送っている。
彼の趣味は凧を作って凧揚げすることだ。

荒川さんは、福ちゃんに誰か結婚相手を・・・と、色々骨を折るのだったが、せっかく見合いらしい場を作っても、福ちゃんはその気にならず・・・。ピクニックに行った先では、アパートの隣人2人とつい固まって遊んでしまう。

ある日、中学の時の同級生だった水川さんが訪ねて来て、いきなり昔の出来事を謝るのだった。
その時、水川さんはカメラマンとして撮影する気力を失っていた時期だったが、成長した福ちゃんの笑顔や表情を見て、良い顔だ!写真に撮りたい!という意欲が湧いて来た。
しかし、過去にあんなヒドイ事をしたのに、モデルになって欲しいなどと虫のいいことは言いだせないと、こっそり友達と、撮影するのだったが、バレてしまう。

でも、正直に気持ちを打ち明けたら、福ちゃんに解ってもらえて、撮影できることになる。
一緒にいる時間が多くなるにつれ、福ちゃんは、すっかり彼女の事が好きになって、仕事も手につかなくなってしまう。見かねた荒川さんが、本気じゃないなら勘弁してくれ、と彼女に告げる。

★以下ネタバレ★
彼女の撮った写真が、写真集となり街に並ぶようになる。あんなにコンプレックスだった自分の顔だったけれど、その写真集を見て、反応してくれる人達にたまに出合ったりして、福ちゃんは、ちょっぴり嬉しくなる。
そして、お祝いの会で、お百度参りをしていたアパートの隣人君が、ちょっとしたことで興奮、激高して、水川さんに刃物を向ける、彼女をかばった福ちゃんがお腹を指されてしまい、入院。幸い傷は浅かったが、隣人君は医療施設に送られてしまったようで、アパートに彼の父親が荷物を取りにやってくる。
水川さんは、海外に写真を撮りに行くが、帰国し、福ちゃんのアパートに引っ越して来る、というところで終わる。
うーん、この下着泥棒をした青年が、何度も刃物を出して、最後は本当に切り付けてしまう、ってストーリーは何とかならなかったんだろうか・・・。
そして、ハッピーエンドなのか、どうなのか・・・結局、友達として、仲良くしていく関係を続けて行くことになりそうだけれども。福ちゃんというキャラはとても魅力的だったのだけれど、内容としては、最後もなんだかしっくり来なかったです。あともうちょっと最後の展開に何かひねりが欲しかったな・・・。
以上

福福荘の福ちゃん (2014/日)
脚本 藤田容介
出演 大島美幸 / 水川あさみ / 荒川良々 / 芹澤興人 / 飯田あさと / 平岩紙 / 黒川芽以 / 山田真歩 / 徳永ゆうき / 真行寺君枝
・・・・・・・・・・・・・
小野寺の弟・小野寺の姉
poster2_20160720175956d84.jpg

片桐はいりさんは、個性ある、唯一無二な女優さん。
昭和の雰囲気一杯のお家の中や、質素だけど、ちゃんとした暮らしぶり、デートの時の洒落た服装や普段のレトロなファッションとか、そういう部分は目に楽しかったです。
でもね、これはひどい・・・。

★以下ネタバレ★
及川さんから誘われて、喜ぶお姉さん。でもなんか嫌な予感がする・・もしや・・・なんて思っていたら、やっぱりそうだった。
それにしても、無神経過ぎでしょう?ありえない。 誘う時に、いや、最低限出かけるその日に「プレゼントを一緒に選ぶのに付き合ってもらえないか?」って言うのが普通じゃないですか・・・。その相手は、店の向いの嫌な女子。
タクシーで7000円以上かけて帰って来て、オイオイ泣いてるお姉さん、可哀想過ぎますよ。
それにしても、あまりに救いが無さすぎる内容に、がっかり・・・。 
弟の向井君は、わざと、カッコ悪く風貌や言動を作ってぬぼーっとしていたけれど、でも黙っていても、綺麗な女子の方から迫って来てくれるのよね。この世の中、ルックスの優劣で理不尽な事があるのは現実だけど、でも、コメディ、あったかい気持ちになりそうな雰囲気の映画なのかなーって思って見たのに・・。
もう少しお姉さんにも小さな幸せがあるような、そんな感じなら良かったのにな・・・(別に恋愛じゃなくてもいいから、違うところで) がっかりしちゃったので、1つ★~1.つ★半 
 以上

小野寺の弟 小野寺の姉
監督 脚本 西田征史
出演 向井理 / 片桐はいり / 山本美月 / ムロツヨシ / 寿美菜子 / 木場勝己 / 麻生久美子 / 大森南朋 / 及川光博 / モロ師岡 / 梅沢昌代 / 村松利史 / 秋本奈緒美
【2016/07/20 18:20】  コメント(4) | トラックバック(1) | 日本映画
TOP ▲HOME
 
<< 最近見た映画 2016年7、8月 | ホーム | 「ルーム」感想>>
コメント

2人のお相手には、姉と弟の絆をちゃんと理解して、一緒にご飯食べても違和感感じない人じゃないとダメなんでしょうね。

ミッチーベイベーの友人は映画を見て「浅野さんひどい、でもあの笑顔はたまらん」と矛盾した感想をいっておりました。
日月  【 編集】  URL |   2016/07/22 01:04   |  TOP ▲ |


日月さん、こんにちは!

> 2人のお相手には、姉と弟の絆をちゃんと理解して、一緒にご飯食べても違和感感じない人じゃないとダメなんでしょうね。
確かにねー。前の彼女さんは、ダメだったんですが、でも、なかなか、そういう人っていないかもしれませんね。
お姉さんのお友達だったら、ベストかも。

> ミッチーベイベーの友人は映画を見て「浅野さんひどい、でもあの笑顔はたまらん」と矛盾した感想をいっておりました。
むふふ。そうでしたか。まあ、映画の中での役ですから、しょうがないですよね。
latifa  【 編集】  URL |   2016/07/28 21:25   |  TOP ▲ |


latifaさん、こんばんは。
この映画ね、映画館で観てなくて、今日WOWOWでやってたからなんとなく観たよ。
あ、小野寺ね。絶対観たい映画は録画してリアタイでは観ないんだけど。
用事とかしながらだったんだけど、あまりにも酷い結末にボー然となったよ。。。
呆然とした後、なんか怒りが込み上げてきた。
で、そーいえばlatifaさんちでタイトル観たゾ?と思って飛んできたよ。
いやー、酷いね! マジでヒドイ! はいり姉さんかわいそう過ぎる。
てかこんな酷い内容の映画、よく堂々と劇場公開できたもんだね(そこまで言うか)。
とりまこの監督の映画は今後絶対観ないと思います。
真紅  【 編集】  URL |   2016/11/08 23:20   |  TOP ▲ |


真紅さん、こんにちは!
やっぱり真紅さんも、あのラスト、そりゃないよーって思ったか!!
そうだよねーーーーーーーー!!酷すぎるよね・・・。
笑って済ませられなかったよ、私は。
ネットサーフィンして世間の評判を見たら、ほのぼのした映画って事で語られていることばかりで、憤慨してる人があんまりいなかったから、真紅さんもそう思ったって事が分かって、すっごく嬉しいよ!

で、この監督さんって、他にどんな作品を作った人なんだろう?って思わず検索してみたよ。
そうしたら「とと姉ちゃん」の脚本もやってるんだね。(ドラマたまーに見るだけで、全部は見てなかったけれども)
他にも見た映画が色々あって、びっくり。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E7%94%B0%E5%BE%81%E5%8F%B2
いやー、それにしても、ひどいよね・・・。

今、ちょうどアメリカの選挙の開票やってるんだけど、まさかのトランプ優勢だって、、、びっくり・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2016/11/09 12:24   |  TOP ▲ |


コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://latifa.blog10.fc2.com/tb.php/1338-2e095d34

不器用すぎて、優しすぎる、そんな姉弟。[映画] 小野寺の弟、小野寺の姉
日々の書付 (2016/07/22 00:57)
観るとほっこり、ちょっと切なくなる映画 なんかいいなあ、この姉弟。しっかり者の姉、より子と、ぼーっとしている弟、進。早くに両親をなくして、ずっと古い家でくらしてきた二人。 決して口には出さないものの、何よりもお互いの幸せを望んでる。 「世間さま」からみたら、寂しく、望ましくないのかもしれない。でも、2人の暮らしはなんだかんだいいながらも、ほっとする優しさがあります。 ・小...


| ホームTOP ▲ |