「淵に立つ」感想
すっごく引き込まれて、面白く見たのですが、ラストがちょっとなあ・・・4つ★~4つ★半
70185b1113178a5f.jpg
浅野君が出てる映画で・・・海外で注目された・・・前から見ようと思っていた映画あったよな・・・タイトルなんだっけ?と、借りてきた後に、あれは「岸辺の旅」で、本作とは違ったことに気がついた次第。
でも、まあいいや、見てみよう・・・と、こんな内容の映画だったとは・・・。

謎の男、浅野君。礼儀正しく控え目、殺人を犯して刑務所帰り。
最初は奥さんも迷惑していたのに、段々と・・・。
こうなるだろうなあ・・・というのは、予測がついていたけれど、
ギリギリ、最後の一線は、踏みとどまってはいたんだけれどもね。
でも、キスシーンとかで、奥さん側の溢れそうな気持ちがビシバシ伝わって来たものね。あのあたりの演技が、浅野君といい筒井さんといい、素晴らしく上手かった!!
台所でのシーンは、はずみとはいえ、あんなに強く突き飛ばして拒否するとは、ちょっと意外でした。

白いつなぎの上を脱ぎ、着ていた赤いTシャツ姿になるシーンや、その後も、赤い服になるシーンが印象的でした。
あと、川辺を歩いていた時に、浅野君が、いきなり豹変して怖い口調で言うシーンも怖かったわー。
こういう面がやっぱり彼には、あるのね・・・って思って。

台所のシーンの後、蛍ちゃんが、まさかの・・・。
ここまでで、まだ上映時間半分でした。
あれから8年後。

すっかりやつれてしまった奥さん。筒井さんの演技と変貌がスゴイ。体重を増やしたのか?それとも服装とメイクがうまかったのか・・。手をしょっちゅう洗わずにはいられない様になってしまってます。
この奥さんの気持ちも解る。自分があんな事をしていたばっかりに・・・罰が当たったのかもしれない・・・って思っていたんだろうなあ・・。なんと蛍ちゃんは一命は取り留められたものの、自分では動けない状態に・・・。これはショックだった・・・。

後半、夫が本音をぶちまけるシーンがある。自分が共犯者だった、でも、お前もできてたんだろう? 蛍があんな風になって、どこかほっとするところがあったって・・・。それはちょっと酷過ぎやしないか??と思いましたね・・・。
でも、妻の変化にはやっぱり気がついていたのか・・・。

後半、浅野君の息子だという青年が登場する。籍は入れておらず、刑務所に入っている間に生まれたとのこと。
「ゆとりですが、なにか?」等に出演していた、太賀。この子も普通のルックスしてるのに、独特の個性がある演技派俳優さんだわー。今回も、無意識に周りを逆なでするような発言や行動が・・・。
ちょっと解らないのが、なんで蛍ちゃんに、あんなに接近したんだろうか・・・?

★以下ネタバレ★
最後は、8年間ずっと探偵に浅野君の行方を捜していた処、やっと彼らしい人間を目撃したという調査報告が来て、そこにみんなで向かうのですが、人違いでした。そして、妻は娘を抱えて高い橋から飛び降りてしまいます。急いで川に入る夫。どうやら妻の方は助かりそうですが、娘と太賀君はどうだろうか・・・。というか、太賀君、なんで意識失っちゃってるの・・・?必死で蘇生術を行う夫・・・ここで終わりでした。その後はどうなるのか解らない・・・。このラストは好きじゃないです。ラストちょっと前までは、緊張感が途切れず、どうなるんだろう?と、ずっと引っ張って来てくれた映画だったのに、最後がちょっと不満です・・・。以上

淵に立つ (2016/日=仏)
Harmonium
監督 脚本 深田晃司
出演 浅野忠信 / 古舘寛治 / 筒井真理子 / 太賀 / 三浦貴大

ーーーーーーーーーー
「岸辺の旅」
poster2_20170705164341228.jpg

その後、お目当てだった、こちらを見たのですが・・・
うーむ・・・不覚にも途中で寝てしまいまして・・・

実は見始めてすぐに、あ、これ小説で以前途中まで読んだ作品だったのね?ということに気がつきました。
実は小説も途中で挫折しちゃったのでした・・・。唯一、ゴマあん入りの暖かい白玉っていうのが、凄く美味しそうで、今度作ってみたい!と強烈な印象を残したんですよ。白玉の中に何か入れるという発想がなかったので。

小説もそうだったのですが、静かな作品です。
浅野君はもう亡くなっている人で、その後登場する人も死んでいる人だったりするというお話です。オレンジ色っぽいコートをいつも浅野君が着ているのですが、その服があまり似合ってないし、素敵じゃないのですよ・・・。
でもね、この作品を20年後に見たら、自分の感想が変わっていそうな予感がします。まだ、この作品の良さを解るまでには、人間的経験を積んでいないせいもあるんじゃないかな・・・と思った次第です。

岸辺の旅 (2015/日=仏)
監督 黒沢清
原作 湯本香樹実
出演 深津絵里 / 浅野忠信 / 小松政夫 / 村岡希美 / 奥貫薫 / 赤堀雅秋 / 蒼井優
【2017/07/05 16:53】  コメント(6) | トラックバック(2) | 日本映画
TOP ▲HOME
 
<<「脳内ポイズンベリー」映画と原作漫画の差異と感想 | ホーム | 「刑事ジョン・ブック 目撃者」「ブレードランナー」ネタバレ感想>>
コメント

こんばんは
→「淵に立つ」
これは非常に重いドラマで、
でも役者たちが上手いのもあって
私もひきこまれてみていました
肝心の浅野さんが出ているのは前半少ししかなんですよね
なのに、この一家に呪いのようにまとわりついてとれない印象を残す重要な役回りでしたね
奥さん役の筒井真理子さんが実に素晴らしい演技を披露していて、おんなっぷりがあがる前半、後半のやつれっぷりといいもう鬼気迫る感じが凄い。
娘を誰にも触らせない、手を洗わないと気がすまないのは、八坂に(精神を)汚されたのを打ち払おうとしているかのよう。
ラストは好きじゃないということでしたが、私はそうでもなかったかな
ただ、なぜそこで父親役古舘寛治さんの希望シーンをもってくるのかな、とは思ったけれど。
娘が泳いだように見えるシーン、あれは実際に泳いだわけじゃなくて、そういう願望であり、実際は八坂の息子さんが助けたんですよね

夫婦間の他人部分の相互理解のなさがこんな事態になったともいえるし、普通の家庭にみえないところが最初からありありだったのが、なんとも不穏でした
maki  【 編集】  URL |   2017/07/05 22:06   |  TOP ▲ |


makiさん、こんにちはー。
そちらは涼しそうで、羨ましいーー。関東は暑くて疲れる・・・。
九州の方は雨の被害もひどいみたいで、心配ね・・。

> 肝心の浅野さんが出ているのは前半少ししかなんですよね
そういわれてみれば、そうだったな、って初めてこれも気がついたわ。

> 奥さん役の筒井真理子さんが実に素晴らしい演技を披露していて
これ、去年の日本の映画賞とかで、主演女優演技賞とかにノミネートされていたかしら・・・?
今年なのかな? 選ばれたら、いいなあー!

> ただ、なぜそこで父親役古舘寛治さんの希望シーンをもってくるのかな、とは思ったけれど。
> 娘が泳いだように見えるシーン、あれは実際に泳いだわけじゃなくて、そういう願望であり、実際は八坂の息子さんが助けたんですよね

ここらへんの推察も、さすがです!
makiさん、ほんと深くじっくり映画をご覧になっているなあ、、って常々感心しちゃうのよね。
私なんて、なんだろう・・・?とは思うものの、そのまま・・・になっちゃって。イカンー。
latifa  【 編集】  URL |   2017/07/06 14:58   |  TOP ▲ |


latifaさん、おはようございます。
話題のフチタツ(←クドい)恐いけど面白かったですね。( ̄∇ ̄;

>なんで蛍ちゃんに、あんなに接近したんだろうか

(織田ノブナリ似の)息子に感じた事、解る気がします~。
自分の父について知った後の行動なんかも、
そんなにすぐ事実を受け入れらるのか?この息子はどの程度重大な事として受け止めてるのか?
とか思っちゃって、彼の行動がちょっとよく解らなかったというか、若干疑いの目で観てしまったと言うか、
父親同様、掴み処ないな~って思ってしまいました。
つるばら  【 編集】  URL |   2017/07/07 10:48   |  TOP ▲ |


つるばらさん、こんにちは!
九州、雨続きで、被害も大きくて、、、なんでこんなに雨が続く異常気象なんだろうね・・。
もう、かなり地盤もゆるゆるなのに、この後も晴れないとなると、心配よね・・・。

> (織田ノブナリ似の)息子
あの子も、変な子よねー。
父も謎だけど、息子も妙な人だった・・・。

シーツの陰から、顔を出している浅野君のショットは、印象的よねー。
海外と日本の共同制作?っていうのも、なんか解る映画だったわ。
latifa  【 編集】  URL |   2017/07/08 09:33   |  TOP ▲ |


お邪魔します~~
衝撃的な映画だったよね
予備知識なくの鑑賞だったから、余計
ぐさりときたわ。得体のしれない人も怖いし
よく知っていると思える夫も怖いし・・
人間って怖いよね。
で・・・大賀君、
<無意識に周りを逆なでするような発言や行動>本当本当・・・笑
ゆとりのキャラとかぶっていたよね。
で・・・ゆとりは観たかな?
後半も面白かったよね。
個性的な脚本でやっぱり好きなドラマだったわ
皆良かったけど、今回蒼井優って演技うまいんだなってしみじみ感じたよ
みみこ  【 編集】  URL |   2017/07/11 10:18   |  TOP ▲ |


みみこさん、こんにちは!

大賀君、WOWWOWで、彼主役のドラマも配信してるんだってね?知らなかったー。
見たいけど、お金を出してみるのはな・・・(ケチ)

ゆとりは、前半しかまだ見てないのよー。
旦那と一緒に見ようと思っているから、なかなか平日は難しくて。

前半ではさ、飲み屋の帰りぎわに、桃李君が岡田君に、「家族になった(家族に入った?)って言うけど、あかねちゃんは、他人の家族の中に入っただけで、気を使ったりして大変なんだぞ」みたいな事を言うシーンがあったじゃない?
(今、ネットで調べて来た「茜ちゃんにとって坂間家は 家族じゃなくて社会なんだよ」)
あれは、名言だったよなあー!

> 皆良かったけど、今回蒼井優って演技うまいんだなってしみじみ感じたよ
これ!「岸辺の旅」にね、ほんのちょこっとだけ一瞬出演していたの。
それなのに、すごいインパクト! やっぱりこの人、すごいんだな・・・って私も思ったのよ。
ドラマ、見るのが楽しみだよー。
latifa  【 編集】  URL |   2017/07/11 17:05   |  TOP ▲ |


コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://latifa.blog10.fc2.com/tb.php/1372-0673b750

淵に立つ
rambling rose (2017/07/07 10:51)
小さな工場を営む鈴岡は妻と10歳の娘と一緒に平穏に暮らしていた。そんなある日、鈴岡の工場に古い友人の八坂が現れ・・


淵に立つ
ちょっとお話 (2017/07/11 10:20)
淵に立つ(2016) HARMONIUM 上映時間 119分 製作国 日本/フランス 監督: 深田晃司 エグゼクティブプ ロデューサー: 福嶋更一郎 大山義人 プロデューサー: 新村裕 澤田正道 ラインプロデュー サー: 南陽 制作プロデューサ ー: 戸山剛 脚本: 深田晃司 撮影: 根岸憲一 美術: 鈴木健介 ...


| ホームTOP ▲ |