「海よりもまだ深く」「麦子さんと」感想
あったかい気持ちになる、家族映画2本
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海よりもまだ深く

樹木希林は、やっぱり凄い。
最近夫を亡くした母は団地の4階にずっと住み続けている。モロゾフのプリンの空きグラスかな?に、カルピスを入れて凍らしておいたものを、いつも冷凍庫に常備していたり、安価な割れ煎餅を置いておいたり、半年以上前に冷凍しておいたカレーを使ってカレーうどんを作る・・・ いるよね、こういう慎ましく質素に暮らしているお母さん。

長女の小林聡美も上手い!是枝監督の映画に小林さんって前にあったっけ・・・? 「歩いても歩いても」の時のYOUも好きではないけど上手だったけど、小林さんもさすが!でした。
そして、今までにないダメ男を演じていた阿部ちゃんも良かった。
こりゃーダメだよ・・・ギャンブルとか、行き当たりばったりな処とか、甲斐性なしな処とか、これは妻に見放されるわ・・・。

で、この樹木希林が時々、はっとするような良いことを言うのよね。
それを、息子に、小説のネタに書き留めておきなさいよ!なんて言っちゃうのよね。
幸せっていうのは、何かをあきらめないと・・・とか。
過去にとらわれるか、未來(夢)見るかしか出来ないのね、今を大事にしなくちゃ、、みたいのとか。(ニュアンスは、そんな感じ)
お父さんが死んでせいせいしたわ、って言いながらも、シャツを取っておいてあったりね。

それと、ぽっくり死ぬとその後枕元に長く現れるわよ、それと長患いしてやっと亡くなるのと、どっちがいい?
これは悩む選択だわね。

台風の日に泊まることになった、元嫁の真木よう子に、もうダメなの・・?って聞く母。こんなに可愛がってもらって、気に入られていたら、辛いね・・・。また孫がね、いい子なのよねー。こんな風におばあちゃんを慕ってくれる孫がいたら嬉しいだろうなあー。

でも、小林聡美も、娘にフィギュアスケートを習わせるのに、母からお金もらうって、それはちょっとたかり過ぎじゃない?こんな倹約しながら細々と生きてる母にさー。

タイトルは、テレサテンの歌「別れの予感」の歌詞から来てるのね。知らなかった・・・。あと「歩いても歩いても」は、いしだあゆみのブルーライトヨコハマから来てるっていうのも今まで知りませんでした。
是枝監督が、9歳から28歳まで住んでいたという清瀬市の団地でロケを行ったとのこと。
私も、かつて、こことそっくりな社宅に数年住んでいたので、懐かしく感じました。
「歩いても」も凄くよかったけど、本作もなかなかに良かったです。4つ★ちょい

海よりもまだ深く (2016/日)
監督 脚本 是枝裕和
出演 阿部寛 / 真木よう子 / 小林聡美 / リリー・フランキー / 池松壮亮 / 吉澤太陽 / 橋爪功 / 樹木希林

(内容・あらすじ) 良多(阿部寛)は昔文学賞を取ったことがあるものの、最近は・・・。
次回作を書こうとして、取材かねて、興信所勤めを続けているが、ギャンブル好きのため、借金やら、養育費の支払いは滞っている。それでも月に一回の息子の面会は、とても楽しみにしている。そして元妻に、どうやら彼氏が出来たらしい事に気もそぞろで、尾行して調査をしてしまうのだった。

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麦子さんと
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「ヒメアノール」や「ばしゃ馬さん」が面白かったので、また吉田監督の映画を見てみました。
とっても温かい良い映画でした。丁寧に作られているなあーって感じです。4つ★~半
でもね、これを映画館に1800円払って見に行くか?と言われれば、ちょっと難しいかなあ・・・
お家でDVDで見る分には大満足なんだけども・・・。

NHKのドラマ「あまちゃん」と、少々似た雰囲気の内容でしたね。
しょうもない母親、その母のお骨を持って、故郷に行ってみたら、回りの人の自分への対応から、想像できない若い頃の人気者だった母の姿が・・・。

それでも、あっけなく死んじゃうか? ってところとか、兄が10数年間、母が生活費として15万を送り続けて来たことを黙ってるとか、タクシーの運転手の事故とか笑えないぞーとか、泊めてもらっている麻生さんに対してあの発言はひどいぞとか、ちょこちょこ気になる処はあるものの、全体的に良い映画だなーと思いました。

★以下ねたばれ★
エンドロールが終わった後、あのウルサイ目覚まし時計をまた治して捨てずに置いてある、っていうシーンが一瞬写ります。
これは良いね!!
以上

麦子さんと (2013/日)
監督 脚本 吉田恵輔
出演 堀北真希 / 松田龍平 / 余貴美子 / 温水洋一 / 麻生祐未 / ガダルカナル・タカ / ふせえり
【2017/07/14 13:46】  コメント(0) | トラックバック(0) | 日本映画
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