ネタバレ感想「彼らが本気で編むときは、」
全く期待してなかったのに、すごく温かい良い映画でした。4つ★半~5つ★
6af8e92d168b4451950f6c155b471fe2.jpg
最初の生田斗馬登場シーン。
女装した彼に、どんなに綺麗にしていても、やっぱり、おお・・・・男が女装してる感があって、違和感があった。
でも、見ているうちに、全く気にならなくなって、リンコさんという一人の人間が、男とか女とか無関係に、とても優しくて好ましい人間だな、って風に自分の目線が変わって行きました。

そして、マキオ(桐谷健太)が、リンコさんに惚れたきっかけというのが、リンコさんがホームで、リリィの背中を優しく拭いてあげる描写が神々しくてね・・・。こんな人がお世話をしてくれるなんて、素晴らしいなあ・・・と思いました。
こんな素敵なリンコさんを育てた母っていうのが、田中美佐子なんです。
中学時代、性同一障害だった息子に対して、理解のある良いママさんだったのよね・・・
ブラジャーを3つ買ってきてくれて、中に入れる詰め物を用意してくれて。
そして今も、「娘を傷つけるようなことしたら、ただじゃおかないから」とか「だって世界中で一番自分の娘が可愛いんだもん」とか、ストレートでちゃきちゃきした人なんだけど、とにかく愛情深い。リンコさんは、こんなお母さんがいて、本当に良かった!

そして、タイトルにも出て来る、重要なキーワードである、編み物。
リンコは怒りや悲しみを飲み込み堪えるために編みものをする。
現在、108の筒状の物を編んでいる。全部編み終わったら、全部焼いて籍を女性に変えると決めている。
後に出て来る海で焼くシーン、そして映画の最後に一瞬写るシーンがあります。

トモは母親に毛糸のものは一つも買ってもらったことが無いといいます。
トモの祖母のりりィは、出て行った夫への憎しみと寂しさを紛らすためにひたすら編み物をしまくったそうです。もしかしたら、その手編みの服が、トモの母は嫌だった事が関係しているのかもしれないです。

★以下ネタバレ★
トモを養子にして3人で暮らして行こうという誘いをけって、母と一緒に行くことを選んだトモ。
それでも、すぐ一緒に帰らず、「ママ、今日は一人で帰って」と言って、リンコさんたちと最後の晩を過ごすトモ。トモ、小さいけれど、大人だなあ・・・と感心。このトモを演じた少女も演技が上手かったなあ!!将来楽しみ。
帰り際にリンコさんより渡された包みを開けてみたら、2つのおっぱいが。
 家に帰ってみたら、部屋は綺麗に片付いていた。母も気持ちを入れなおす事にしたみたい。長続きはしないかもしれないけど、でも、彼女なりにホームの母に会いに行っていたり、何かしら気持ちの大きな変化はあった様子。
もし、将来、また母が家出をしてしまったりしても、リンコさんの処に行ける・・・という心の支えは、トモにとって、すっごく大きいと思う。

トモが出てった後、トモが忘れて行ったライナスの毛布みたいな小さなタオルを抱きしめて、リンコさんは泣く。でも、リンコさんには、優しいマキオがいるんだもの、大丈夫!
トモの同級生の男の子。まさか自殺未遂を起こしてしまうとは・・・。でも彼にはトモという友達も、そしてリンコさんという存在も、きっと助けになると思う。
以上

荻上直子監督の作品は、「かもめ食堂」が好きだったけれど、その後の彼女の作品「めがね」「トイレット」 (「レンタネコ」は未見)は、私には、あまり心に残るような作品ではなかったのです・・・(ごめんなさい!)
でも、本作は、今までの作品とは違った、新境地というか・・・、雰囲気優先とかじゃなくて、まずはストーリーありき!で、その内容も、丁寧で優しくて、とっても良かったです。
「キッチン」とか「チョコレートドーナツ」とか、こういった系統の映画はほかにもありますが、この映画ほど、暖かい作品は、そうそう無いんじゃないかな?と思いました。

彼らが本気で編むときは、 (2017/日)
監督 脚本 荻上直子
衣装 堀越絹衣
フードスタイリスト 飯島奈美(彼女の存在は欠かせませんね^^)
出演 生田斗真 / 桐谷健太 / 柿原りんか / ミムラ / 小池栄子 / 門脇麦 / りりィ / 柏原収史 / 込江海翔 / 江口のりこ / 品川徹 / 田中美佐子

あらすじ 小学5年生のトモはコンビニのおにぎりとカップしじみ汁を食べている。母はまた男と出て行ったみたいだ。
荷物をまとめ、おじさんのマキオのところに行くと、リンコという女性がいた。
最初とまどうトモだったが、リンコさんはお料理が上手で、リンコに手作りのキャラ弁を作ってくれたり、優しくしてくれて、段々好きになるのだった。
【2017/09/25 14:09】  コメント(0) | トラックバック(2) | 日本映画
TOP ▲HOME
 
<<ネタバレ感想「ドリーム  HIDDEN FIGURES」 | ホーム | 「わたしは、ダニエル・ブレイク」感想>>
コメント

コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://latifa.blog10.fc2.com/tb.php/1400-e9dc5348

『彼らが本気で編むときは、』
京の昼寝~♪ (2017/09/25 18:35)
□作品オフィシャルサイト 「彼らが本気で編むときは、」 □監督・脚本 荻上直子□キャスト 生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、       小池栄子、門脇 麦、りりィ、田中美佐子■鑑賞日 3月5日(日)■劇 場 TOHOシネマズ川崎■cyazの満足度 ★★★☆(...


彼らが本気で編むときは、
C’est joli ここちいい毎日を♪ (2017/09/26 21:21)
彼らが本気で編むときは、 &#039;17:日本 ◆監督:荻上直子「トイレット」「めがね」 ◆主演:生田斗真、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、門脇麦、柏原収史、込江海翔、りりィ、 田中美佐子、桐谷健太 ◆STORY◆11歳の小学生・トモ(柿原りんか)は、母親のヒロミ(ミムラ)と二人暮らし。だがある日突然ヒロミが家出、独りきりになってしまったトモは叔父のマキオ(桐谷健太)の家に向かう。母...


| ホームTOP ▲ |