「エルネスト」感想
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冒頭のチェ・ゲバラの広島訪問シーン。ここは良かった。

日本にゲバラが来たことがある、ってことは知っていたけれど、その時の様子などは知らなかったので、こんな感じだったのか・・・と、興味深く見せてもらいました。

チェ・ゲバラは「君たちはアメリカにあんな酷いことされたのに、なぜ怒らないのか?」(だいたい、こんな感じだったと思う・・)
「原爆を落とさなくても、戦争は終わったはずだ」 というセリフがとても印象的でした。
これは、映画を見終わった後、ネットで監督さんのインタビューで、今は亡きインタビューをした日本人男性の残した手帳に記載されていた事だそうです。
ゲバラを演じた俳優さんも、似ていたし、オーラがあるのを表現されていて、かっこよかったです。

で、主役のオダギリジョー。
頑張ってましたね。20代の青年役が、あんまり違和感なかったし、全編スペイン語だったし。

実話ベースということですが、どこまでが事実で、どこがフィクションなのか解らないのが、気になりますが
原作を書いたマリー前村ウルタードさんはフレディのお姉さんだそうで、その本を読めば解るのかな・・・?

★以下ネタバレ★
最初同室になった、ボリビア出身の彼女を妊娠させたものの逃げた男、そして未婚の母になった彼女をフレディが片想いしていて、色々援助したこと、これは事実なんだろうか?
また、ボリビアにいた時、自転車で尋ねて色々差し入れしてあげていた、貧しいお家の少年。この子がラストで、フレディを殺すことになるのだけど、殺す前に「こいつ良く知ってる!金持ちで良い服着て、見せびらかすかの様な態度で・・(みたいな事を言うんですよ!!)」 すぐに殺せず躊躇した処からも、強がりセリフだったのかもしれませんが、本気で言ったならば、昔のフレディの親切心が、実は施しを受ける側にとっては、あんな気持ちにされていたのでしょうか・・・。こういうの凄く悲しいです・・・。これは、本当なんだろうか?

なんか、フレディのお母さんのことを思うとね、可哀想でならなかったですよ。
母を悲しませたくないって、何度もフレディが言うんだけど、フレディは戦闘に行って戦う事ではなく、医者として人を救うってことで、沢山の人を助けられて、帰国してからボリビアにも貢献出来たんじゃないのかなあ・・・もったいない・・・と、思いました。

また、一緒に志願した友人は、どうなったのか・・・ 彼も死んでしまったんでしょうか・・・。そのあたり、最後のシーンでは、解りませんでしたので・・・。フレディの墓に花を供えるご老人たち(誰が誰なのか解らなかったのが残念・・) 
以上

フレディと、チェ・ゲバラは、性格とか医者を目指していた頃とかも、とても似ていると思いました。
「モーターサイクル・ダイアリーズ」の時のゲバラから、やんちゃ要素を差し引いて、とてもまじめにしたのがフレディって感じですかね。
フレディ、とにかく出来た人間で、寡黙で真面目で、素晴らしい立派な人なんですよ。
何故せっかく学業でも主席、先生の助手の仕事ももらえるほど優秀だったのを捨てて、戦闘に自ら志願したのか?ってところが、バシッと解らないのですが、でも、次男坊で(日本とは違うとは思うけど、長男だったらまた違ったのかな?)、17の時に汚職を訴えた事で逮捕歴があるってことで、行動力があって、不正や曲がった事が許せないという性分が強く作用したのかな。

丁寧に描かれていたし、戦闘シーンを見たかったり、好きなわけじゃないので、ゆったり見れて私は良かったです。
ただ、ゲバラからエルネストという名をもらえた?ことは、事実なのだけれど、もっと一緒にいる時間が長くて、その一緒にいる時間内のエピソードが見れると思っていたので、そこらへんは、若干肩透かしというか、想像していたのとは違っていました。

エルネスト
2017年 日本=キューバ合作 
監督 脚本・監督:阪本順治
出演 オダギリ ジョー、ホワン・ミゲル・バレロ・アコスタ、永山絢斗
【2017/10/08 10:53】  コメント(2) | トラックバック(4) | 日本映画
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コメント

こんにちは。
私もコレ観ましたよ〜。
ゲパラとの関わりがもう少し見られると私も思っていたので、そこらへんは確かに少し物足りなかったんですけど、そういう風にでも宣伝打たないと観客動員は見込めなかった作品だろうな、とも思います。
オダギリジョーは本当に好演してましたよねぇ。
彼があんなに穏やかな男性だったとは知りませんでした。
いや実際のオダギリジョーがどういう人かなんてまるきし知りませんけど、さすが役者だなと関心したと言いたかっただけです。
ケフコタカハシ  【 編集】  URL |   2017/10/20 20:57   |  TOP ▲ |


ケフコタカハシさん、こんにちは!
台風接近してきてますねー。

コメントありがとうございます!
髭好きにはたまらない作品だったそうで、何よりです^^
ゲバラの髭、カッコいいですよね。

> 彼があんなに穏やかな男性だったとは知りませんでした。
> いや実際のオダギリジョーがどういう人かなんてまるきし知りませんけど、さすが役者だなと関心したと言いたかっただけです。
うん、うん。
私もそれ思いました。
今まで、彼が演じて来た役って、エキセントリックだったり、ちょっと扱いにくい?アウトロー的人間が多かった印象ですよね。
普段の彼も、なんか温厚・・って感じじゃないし。
latifa  【 編集】  URL |   2017/10/21 10:14   |  TOP ▲ |


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こんな日系人がいた 公式サイト http://www.ernesto.jp 原案: チェ・ゲバラと共に戦ったある日系二世の生涯~革命に生きた侍~ (マリー前村ウルタード著/キノブックス)監督: 阪本順


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