「THE NET 網に囚われた男」感想
面白かったのだけれど、特に斬新さや、あっと思わせられる処とかはなくて、あまりに、まっとうな作品だったので、ギドク監督作品!っていう感じは、あまりなかったかも。
「The-NET-網に囚われた男」sub2-700x375
毎回、笑っちゃいけないのに妙に可笑しいシーンとかも特になかったし・・・。
最後まで、どうなるんだろう?と気になって、面白くは見たのですけれどもね。3つ★半

かつてキム・ギドク脚本で、別の監督が撮った「レッドファミリー」を、ちょっと思い出させられるところもある映画だったかなー。
韓国の物が豊富だけど、使い捨てが激しかったり、質素な北朝鮮の人から見て、それはどうなの?本当に豊かとか幸せとか言えるのか?という疑問を持つ視点を入れてるところとか。

主役のリュ・スンボムは、昔韓国ものを良く見ていた時期から10年以上ぶりに見たんじゃないかな?
でも、あまり変わってなくて、ギドク映画に出演しようとするなんて、なかなか骨のある(笑)人なのねー。熱演されていました。

韓国側は、背の高いイケメン若い男の子の刑事さんがとっても良い子でねー、この子の存在が凄く救いになったわー。
暴力で捏造もいとわない、尋問担当男には、ギドク映画によく出演している馴染みの目のでっかい俳優さんだった。

★以下ネタバレ★
ラストシーンは、やっと北朝鮮に戻って来たものの、今度は理不尽な北朝鮮の尋問で疲れ果てる。
韓国でこっそりもらった高額ドルをビニールに入れて飲み込んでいたのね?それをトイレで出したら、みごとに察知されて、奪われる。まあ、それがあったから、釈放してもらえた、って感じもあたかな・・・。
とりあえずは、家に戻れたものの、(夫の不在中、奥さんはたぶん拷問を受けていたと思われ・・) かなり精神やられてしまった様子・・・。
いつものように船に乗って、漁に出かけようとするも、国境監視の兵士たちにとがめられ、無視していくなら撃ち殺すと言われるも、そのまま進んで、撃ち殺されてお終い・・・って、うーーーん。
あれほど家族を何より大事にしてきた男が、やっと戻れて、こんな風な自殺行為に出て、撃ち殺されるかなぁ? 自分が殺されたら、あの妻子が悲しむし、路頭に迷うのも解ってるはずで。
ラストは、ちょっと納得がいかなかったかも。
以上

このところ、キム・ギドク監督の映画で、おおっつ!というのに出会ってないような気がするので、久しぶりにまた出会いたいなあ。
そうそう、日本のお笑い芸能人の矢部太郎(最近「大家さんと僕」で話題)が、ギドク監督と会ってぜひ映画にも出たいとか話していたので、このコンビは意外と化けるかも?って個人的には思ってるんですけど・・・。

The NET 網に囚われた男 (2016/韓国)
監督 脚本 キム・ギドク
出演 リュ・スンボム / イ・ウォングン / キム・ヨンミン / チェ・グィファ / ソン・ミンスク / イ・ウヌ

(内容・あらすじ) 韓国との国境、妻と幼い娘と暮す漁師のナム・チョルは、ボートの故障で韓国側へ流され警察に拘束されてしまう。取調官(キム・ヨンミン)は、拷問まがいの手段でチョルのスパイ容疑を実証しようとし、若い警護官ジヌ(イ・ウォングン)は、彼を救おうとするが・・
【2018/02/10 09:09】  コメント(2) | トラックバック(1) | キム・ギドク監督作品
TOP ▲HOME
 
<<「セールスマン」感想 | ホーム | 「アスファルト」感想>>
コメント

こんにちは。
弊ブログにTBをありがとうございました。
記事に書かれていらっしゃるように「斬新さ」や「あっと思わせられる処」とかはあまりありませんでしたが、ギドク監督はきっと、心の底から南北統一を願っていて、その思いが表れた作品だったのではないかという気がしています。
ここなつ  【 編集】  URL |   2018/02/13 12:46   |  TOP ▲ |


こんにちは、ここなつさん、コメント、TBありがとうございました!
今、まさに平昌オリンピックが開催中です。

> ギドク監督はきっと、心の底から南北統一を願っていて、その思いが表れた作品だったのではないかという気がしています。
そうですね。そう願っている人は多いのに、一部、この映画でも登場するDV刑事みたいな人が統一を、難しくさせているのかもしれませんね。

基本、ギドク監督のファンなので、今後も新作を楽しみにしています。
latifa  【 編集】  URL |   2018/02/13 13:25   |  TOP ▲ |


コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://latifa.blog10.fc2.com/tb.php/1433-667150dd

「The NET 網に囚われた男」
ここなつ映画レビュー (2018/02/13 12:39)
様々なことを考えさせられる。豊かさとは何か。自由とは何か。北と南とそれぞれのたぎるような愛国心。だが、その愛国心は個人の置かれている環境や、大切にするべきものに対する思いからのみ派生するものなのではないか。北朝鮮国境付近に居を構える漁師のナム・チョル(リュ・スンボム)。ある早朝、いつものように川に漁に出かけた所、境界線付近で網がスクリューに絡まりエンジンが焼き切れ、漂うままに南の(韓国の)領...


| ホームTOP ▲ |