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「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」感想
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実話だったんですね。4つ★
戦前のカナダということで、この時代の女性の扱いとかは、こんなのが普通だったんだろうけれども、それでも開始から暫くは、暮らし初めた頃の彼女への扱いがひどくて、悲しかったです。
でも、途中から段々2人が近くなって行き、夫婦がこなれて行く感じは良かったし、見終わって見れば、良かったなーって後味も良い映画でした。

無骨で無口な男を、普段の彼とは違ったイメージなのにイーサン・ホークが上手に演じていました。
そして主役のモードを演じるサリー・ホーキンスは、まさにはまり役。
この人、ほんとに凄い女優さんですね。

彼女の描く、子供のような可愛らしい絵も好きでした。
殺風景だった部屋を、彼女がペイントしていく・・・それを阻止せず怒りもしなかった夫は、きっと彼女の絵が最初から結構好きだったんでしょうね。

彼女の絵が魚売りの自分よりも高く売れる様になったりと、段々2人の関係性が変わっていくんですよね。
長い年月の間の2人の様子の変化を少しづつ、丁寧に見せてくれる手法が良かったです。
音楽も映像もカナダの四季も良かったし、じっくり控え目な演出も好印象でした。
私が見たのはDVDだったので、女性監督さんのインタビューなども特典映像で入っていました。

エヴェレットが荷押し車を押しモードが後ろにヒョコヒョコ必死でついて歩いていたのが、荷車にモードを乗せるようになり、その後モードはエヴェレットと向かい合って乗るようになり、そのうち車を買ったのか、それに2人は乗って移動するようになり、その車も段々立派な車に買い替えて行って・・・。
家の中の家事分担についても、途中から家事を手伝ってくれるようになったのが、、最後の方は彼が家事を殆どやって、彼女は絵に専念するようになったり・・。

最後に実際の二人の映像が見れて、実際のモードも良い感じの女性だったし、夫もこういう人だったのかーっていうのが解って嬉しかったです。

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス (2016/カナダ・アイルランド)
Maudie
監督 アシュリング・ウォルシュ
脚本 シェリー・ホワイト
出演 サリー・ホーキンス / イーサン・ホーク / カリ・マチェット / ガブリエル・ローズ / ザカリー・ベネット / ビリー・マクレラン

内容・あらすじ カナダのとある町に、リウマチを患っているモード)は、冷たい叔母と暮らしていたが、この家を出て自立したいと思っていた。ある日、雑貨屋で、魚の行商をする孤児院出身のエベレットの家政婦募集の貼り紙を見て、住込みで働き始める。
しかし、エベレットとの生活は辛く、モードは家の壁や窓に絵を描き始める。それがNYから来ていた女性の目に留まり、モードの描く絵を買いたいと言い出し・・・
【2018/10/28 11:15】  コメント(8) | トラックバック(3) | 国籍微妙・他国
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コメント

こんばんは♪

次第に距離が近づく二人がとても良かったですよね。
また、モードが重い病気をもっていても、逞しくてそこも良かったです。
イーサン・ホークは作家とか知的な役柄が多い気もしましたが、この武骨で粗野だけど本音は優しいという設定、凄く良かったです。
学がない分、損もしてきただろうし、モードがそれに「こうしたらいいんじゃない」と口を挟めば最初はビンタでしたが、次第に彼女を認めて行ってる様子が凄く良かった。
後半のエベレットなんて、「俺を捨てるな」とまでいうんだもの!
壁に絵を描いたらあの性格なら怒りそうだけど、壁半分ならいいとか、彼女の自由な画に、半分憧れてる気持ちもあったんじゃないかなあ
そうそう、次第にモードの仕事が増えたら、家事も自分でやってましたもんね。
素敵な旦那さまで素敵な奥様。
エンディングの実際の2人をみたら、サリー・ホーキンスの演技が凄く似ていて、驚きました。

モード・ルイスの絵はどこかあたたかみのある作風でしたね
この映画にも、最後にはほっこりさせられてました
maki  【 編集】  URL |   2018/10/28 19:45   |  TOP ▲ |


latifaさん、こちらにも。
サリー・ホーキンス、ホントに凄い女優さんよね。
シェイプ・オブ・ウォーターが一世一代のハマり役と思ったんだけど、この映画でも凄かった。。
パディントンのお母さん役も大好き。あの映画ではカラシ色のカラータイツはいてて、めちゃかわいかった。
絶対私も買おうと思ったもん(笑)。
細くて小柄で、アカデミー賞とかでも地味でスターオーラはそんなにないんだけど、演技は神よね。
真紅  【 編集】  URL |   2018/10/28 23:02   |  TOP ▲ |


makiさん、こんにちは!
なんだかんだで、もうすぐ11月ですね。早いわー。

> 後半のエベレットなんて、「俺を捨てるな」とまでいうんだもの!
あれはびっくりしました。彼はずいぶん変わりましたよねえー。しみじみ・・・
実際の彼の姿を見たら、逆に最初の無骨で怖い男性っていう姿が想像できない感じでした。

> モード・ルイスの絵はどこかあたたかみのある作風でしたね
ずいぶん昔の絵画ですが、今見ても可愛くて良いなーって思わせられる色使いやイラストですよね。
latifa  【 編集】  URL |   2018/10/29 10:56   |  TOP ▲ |


真紅さん、こちらにもありがとう!
これおすすめしてくれたの真紅さんだったんだけど、良い映画を教えてくれて、ありがとうねー!!
(ちなみに、20センチュリーウーマンはまだ借りれてないんだ 凄く見たいんだけど、近所になくってね)

サリー・ホーキンスさんって、密かにお洒落さんだよね? たまたまかもしれないけど、本作でも、アンティークな(いや今から見るとそうなだけで、この時代では普通だったんだろうけど)ワンピースとかの服や靴とか、素敵だったなあ!
パディントンでは、ポップなハンドメイド風の服装が印象的で、その「タイツが」っていうの解る!
本作でも、ゆるゆるのたるんだタイツ履いてたっけ 笑
latifa  【 編集】  URL |   2018/10/29 11:14   |  TOP ▲ |


お邪魔します~~

遅くなってごめんね。
この映画、好きなのよ。
最近こういう、じわじわくる映画がツボに
はまるのよね。年齢的なものかなあ(笑)

<最初の頃の彼女への扱いがひどくて、悲しかったです。>
そうなのよね~イーサンでも許せなかったよ

<イーサン・ホークが上手に演じていました。>
そうそう・・今回は、え・・あのイーサン?
っていう風貌で最初は驚いたところもあったけど、やっぱり、うん、素敵だったよ。
ツンデレ系には弱いんだよね

モードの書いた絵は素朴で温かみがあって
みていてほんわか・・・しますよね。
特典映像のインタビューもきいてみたかったわDVDだと、いろいろついているから
それも楽しみよね


みみこ  【 編集】  URL |   2018/11/07 15:31   |  TOP ▲ |


みみこさん、こんにちはー!

> 最近こういう、じわじわくる映画がツボに
> はまるのよね。年齢的なものかなあ(笑)
私も。
こういうの良いよねー。

みみこさんは映画を見る審美眼というかさ、まだあんまり評判も解ってない時点で、映画館に行く映画をチョイスする才能とカンに優れてる人だよねー。
私は、結構失敗しちゃうんだよねー。
わざわざ映画館に見に行くほどの映画じゃなかったなあ・・・って事多いし。

みみこさんは、小さな宝石みたいな映画を掘りあてるよねー!
latifa  【 編集】  URL |   2018/11/08 14:13   |  TOP ▲ |


荷押し車から立派な車へ、の変化は上手く表現しているな~と感心しました。
最後に流れるご本人たちの映像も微笑ましかったですね。
こに  【 編集】  URL |   2021/05/05 10:07   |  TOP ▲ |


こにさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

最初の扱いが結構酷かったけれど、段々と待遇?が良くなって行きましたよね。

最後に流れるご本人たちの映像
最近実話ものって、こういうパターンが多くて、見るのが楽しいです。
latifa  【 編集】  URL |   2021/05/05 10:45   |  TOP ▲ |


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