ROMA ローマベネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞した、ってことで興味が湧いて・・・
まずタイトルはイタリアのじゃなくて、メキシコにあるROMA地区って場所が舞台なんだそうですね。知らなかった・・・
1970年代のメキシコの、結構リッチな白人一家とそこで住み込みで働いている若いメイドさんのお話ですが、なかなかに映像的にもストーリー的にも良かったです。全編モノクロという映画は久々かも。4つ★
まずは冒頭のシーン、床に水をまいてお掃除してるシーン。水たまりに飛行機が写ってるシーンが、おお!
メイドのクレオは、温厚で優しいインディオ系なのかな?女性。
朝から晩までよく働き、子供たちからも愛され、武道をしている彼氏がいる。(まっぱだかで技を見せるシーンはビックリ)
彼女が子供たちを朝、起こす時の対応に、びっくり。
あんなの初めて見ました。優しく、あんな風に言葉をかけられて起こされるなんて。
しかしながら、彼氏はクレオが妊娠したことを告げたとたん、トンズラですよ。
その後、訪ねて行った時の対応も、ひどくて・・・。 ほんとひどい男だった。
ここのお家の奥様ソフィアさんは、医者の夫と、どうもうまくいってないみたい・・・。留守がち・・・
★以下ネタバレ★夫は外に愛人がいて、離婚することに。ちょうどクレオも彼氏に去られ、一人で子供を産む決意をし、ソフィアはうちらはお互いに男に捨てられた同士だ、みたいな発言をするんだけど。 クレオはがんばって出産したものの、死産でした・・・
今まででかい車で苦労していたソフィアでしたが、心機一転、新しい小型の車に変えます。もう駐車場で苦労することもありません^^ このシーンは、とても良かったです。今までの窮屈な夫のでかい車を捨て、新しい生活を自分がかじをとってやっていくんだ、っていうのを感じられました。
出産後、落ち込むクレオを連れて、海辺に旅行に行く。
そこでおぼれかけた子供を泳げないのに必死で救ったクレオ。その時「欲しくなかったの」と初めて本音をもらして泣いているクレオ。子供たちや家族みんなで、彼女が大好きよ!って励ますのでした。以上
ラストに出た名前は、キュアロン監督がお世話になったメイドさんの名前なのでしょうね、きっと^^
家族愛・メイドさんへの優しいまなざしが溢れている良い映画でした。
あと、玄関までの車を停める通路?に、いつも犬の●が落ちてるのが気になったなあー。掃除しても、追いつかないんだろうけど・・。
途中で、クリスマスに訪ねたお宅で、代々のペットワンコ等の首から上のはく製が、ずらっと並んでいて、犬をとても可愛がるお国柄なのかなーと思いました。
「ゼロ・グラビティ」のアルフォンソ・キュアロン監督自身の幼少期の体験を交えながら、家族の愛の物語を美しいモノクロ映像で紡ぎ出した。医者の夫アントニオと妻ソフィア、彼らの4人の子どもたちと祖母が暮らす中産階級の家で家政婦として働く若い女性クレオは・・・
ROMA ローマ 2018 メキシコ・米
監督 アルフォンソ・キュアロン
出演 ヤリッツァ・アパリシオ クレオ
マリーナ・デ・タビラ ソフィア
マルコ・グラフ ダニエラ・デメサ カルロス・ペラルタ
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オクジャ
ポン・ジュノ監督出世したなあー!
動物を食べるということ、動物愛護運動、アクション、等々を含んだ内容でした。3つ★半くらい
あと、トトロを連想させられる処があったけど、でも正直、オクジャは、あんまり可愛いとは思わなかったかも・・・。
★以下ネタバレ★解体工場シーンは、げげっ・・・。
ギリギリ助かって、おじいちゃんからもらった金の豚で、オクジャを買い取り、故郷に連れて帰れて(小さな子ブタも一緒に)、またおじいちゃんと平和に暮らして、お終いでした。 あの金の豚で、韓国まで巨大なオクジャを連れて行ける航空券代が買えたんでしょうか?以上
前作のハリウッド進出「スノーピアサー」は未見ですが、本作も豪華な大スター達が出演していました!
ジェイク・ギレンホールが演じた博士とか、一人二役の姉妹を演じたティルダさんとか。
あと、ポール・ダノがまっとうな人の役を演じていました。
「ブタのいる教室」(妻夫木君主演)に、ちょっと通じるところのあるお話でしたね・・・。あれを見た時に、色々考えさせられたものでした。その後「銀の匙」でも、学校で可愛がっていた動物を食用として・・・って処がありました。でも、この「銀の匙」は、そこの処が、凄く良かったんですよ。ネタバレ避ける為、書かないでおきます。
オクジャ okja(2017/米・韓国)
原題:Okja 옥자
監督・製作・原案・脚本:ポン・ジュノ
出演:ティルダ・スウィントン、ポール・ダノ、アン・ソヒョン、ピョン・ヒボン、スティーブン・ユァン、リリー・コリンズ、ユン・ジェムン、シャーリー・ヘンダーソン、ダニエル・ヘンシュオール、デボン・ボスティック、チェ・ウシク、ジャンカルロ・エスポジート、ジェイク・ギレンホール