1978年、冬。見たのは2年前で、でも書き残しておかないと、忘れちゃうな、と思って・・。
先日見た「芳華」にも、ほんのちょっと通じる処のある映画でした。
映像が良いです! と言っても綺麗とかじゃなくて、とにかく寒い!淋しい、荒涼として、哀愁漂いまくり。
冬の中国東北地方の、とある田舎。乾いた空気、工場や汽車の煙・・・・、何もない荒れ地に一人歩くシーンとか、とても印象的。
時代は、1978年。改革の終わりころかな・・・。
監督の少年期であろうファントウの眼を通して描く。
ここのお家は二人兄弟、兄は仕事をさぼり、廃墟でラジオをいじっている。
弟は内向的で絵を描くのが好き。
母は弟に兄が会社にちゃんと行くのを見届ける様に言う。
そんな兄弟の家の向かいに北京から来た美しい少女シュエンが現れる。文工団に憧れる、二胡を弾けてダンスも上手な少女。
そんな彼女に、兄弟は一目ぼれ。
兄スーピンは、ストーカーまがいな行動をしちゃう
彼女が父親宛に出した手紙をポストから抜き出して封を切って、入っていた仕送りの金を盗み、それで餃子を食べちゃう!(呆れたーー)
でも、その後、封筒の中に手紙が入っているのを見つけそれを読み、ショックを受ける。お金を集めるために金属を盗んだりもするのよね。
兄はストーカー的だったし、シュエンに嫌われてたっぽいけど、弟は仲良くなって絵が上手ね、って画用紙をもらったりして、先に親しくなるのです。
やきもちやいて、兄が弟がおねしょしたかのような小細工をするのにも呆れたわー
そして、シュエンの父は亡くなり、その後、なんと!シュエンとスーピンの関係は深まり(弟が、こっそりその現場を目撃!ショックよね・・・あの寒い廃墟で、自分から服を脱ぐシーンはエッ!という驚きがあったわ・・・)
その2人の関係が村に知れわたってしまい、弟は「不良の弟!」とからかわれて、裸にされちゃうのよ(ひどい!!)その時、ファントウは、崖から飛び降りてしまう。ここもびっくりしたー。
でも、幸い大けがしなくて済んで、お母さんが、フカフカ湯気あげてる饅頭を持って、迎えに行くのよね・・・ 涙
そんなこんなで、スービンは、自ら志願して軍隊に入る決意をして、村を列車に乗って出て行くのでした。
★以下ネタバレ★その1年後、海上任務中に嵐に遭遇し、亡くなったのでした・・・。
シュエンは二胡を弾く仲間に入っています。
シュエンは西幹道の音楽教師として働き、ファントウ一家は北京に引っ越していったと最後に字幕が。以上
見た直後より、暫くして思い出すと、あの寒々とした映像といい、なんだか心に染みるというか・・・ 忘れちゃいけない映画だった気がします。
1978年、冬。 (2006/中国=日)
西幹道
The Western Trunk Line
監督 リー・チーシアン
脚本 リー・チーシアン / リー・ウェイ
撮影 ワン・ユー
出演 リー・ジエ / チャン・トンファン / シェン・ジアニー / チャオ・ハイイエン / ヤン・シンピン
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シチリアの恋
シチリアが舞台だし、サンザシの樹の下で (2010年)に出ていた少女ドンユイを久しぶりに見たいと思って、本作を鑑賞。
うーーーん、、、、
思ったのと違ったなあ・・・。
ちょっと自分と合わなかったみたい。
まずは、ヒロインのドンユイ、本作での役柄が残念。嫌な子だよなあ・・・。会社での仕事ぶりとか、同僚への態度とかも・・・
それと、あの無造作風のボブヘア?も、あんまり似合ってなかったんじゃないかな。サンザシの時の方が断然可愛かった。
相手役は、イ・ジュンギ。何故か韓国語も良く登場し、内容もはちゃめちゃ。才能ある建築デザイナーっぽいけど、シチリアから留学で上海に来てるとか?そんな状態で、仕事とか任せられる存在なのかな? 彼は才能あるけど、仕事が出来なくて足手まといだがハングルが出来るってことで彼女とペアで採用された、とか、ありえんでしょう
突然彼がシチリアに行っちゃったのは、半年の命らしい病気なのが解ったから、、だそうで。
で、事故で亡くなったって知らせが来て、会社の人達はシチリアまで葬儀に参列したけど、
★以下ネタバレ★なんと生前葬で、まだ死んでなかったのよねー。それで、心配だからって、彼女の部屋の上の部屋を借りて住んで様子を見てたそうだ。
下の部屋に住むピアノを弾く青年にも水漏れで迷惑かけたりしてたけど、ラストは職場の上司から、良いアーティストさんがいるなんて紹介されたのが、この青年だった、って、都合良すぎ。以上
シチリアも、ほんのちょっとしか出て来なかったし、なんだか残念な映画でした。2つ★くらいかな・・・
シチリアの恋 (2016)
NEVER SAID GOODBYE
監督 リン・ユゥシェン
出演:イ・ジュンギ | チョウ・ドンユイ |
中国に留学中の韓国人学生ジュンホは、一目惚れしたシャオヨウに猛アタックの末、晴れて恋人同士に。同じ会社に就職したのを機に同棲を始め、結婚の約束も交わす。そんな幸せの絶頂にいた2人だったが、突然ジュンホが理由も言わず別れを告げ、単身イタリアへと旅立ってしまう。3ヵ月後、未だ悲しみに暮れるシャオヨウのもとに、ジュンホが事故死したとの知らせが届くが…。