「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」1980年って、割と最近(私にとっては)なのに、こんな事が隣国であったとは・・。
情報が外に漏れないように、報道されないって、とても怖いですね・・・。
ソン・ガンホは上手ですね、いつ見ても安定の演技。
そして、トーマス・クレッチマンさん!
年は取ったけど、やっぱりカッコイイ。ちょっとリーアム・ニーソンに似て来たかな?笑
★以下ネタバレ★最後に、あのタクシー運転手を探し回ったけど、見つからなかった・・・というテロップが。
でも、見終わった後、実際はどうだったんだろう?とか、調べてしまいました。
そうしたら、残念なことに1984年(この映画の光州事件の4年後)ガンでお亡くなりになられていたとは・・・
でも、この映画が公開されることで、お孫さんがお父さんに「これって爺ちゃんの話じゃない?」と言った事で判明したっていうから、凄いですよね。一か所、終盤のカーチェイスだけは、いただけなかった。創作・脚色シーンだろうなーとは思って見てたけれど・・・
たくさんのタクシーが集まって来て、目くらましになる、って処で、とどめて置いたら良かったのに・・・残念。
そして、事実は映画とは色々違っており、最大違うポイントで、彼の家族が残念に思っている点でもあるのは、運転手はお金欲しさに、たまたま乗せたのではなく、光州の状況を知って危険を重々承知の上で、記者を送迎した、という処です。
ホテル運転手という立ち位置だったので、探してもみつからなかったようです。外国語が堪能で、なかなかのインテリな運転手さんだったそうです。
タクシー運転手 約束は海を越えて (2017/韓国)
A Taxi Driver
監督 チャン・フン
脚本 オム・ユナ
出演 ソン・ガンホ / トーマス・クレッチマン / ユ・ヘジン / リュ・ジュンヨル / パク・ヒョックォン / チェ・グィファ / オム・テグ / チョン・ヘジン
あらすじ 1980年5月、戒厳令下の韓国で起きた光州事件の際、密かに光州市に入り、そこでおきた軍部による暴圧をカメラにおさめ海外で事件の概要を報道したドイツ人ジャーナリストと、彼を助けたタクシー運転手の実話を基にした映画。ソウルで、男手一つで11歳の娘を育てるタクシー運転手マンソプ。家賃を4ヶ月も溜めてお金に困っていた時に、光州まで往復すれば10万ウォンを支払うという話を聞きつける。
あいつの声
こちらも実話を元にした後味の悪い映画。
韓国では有名な誘拐事件だそうで、だから韓国の人達は、少年がどうなったのか?を解って見る人が殆どだと思いますが、私は全く知らなかったので、助かるのか、どうなるのか・・・そこが一番気になって鑑賞してしまいました・・・。
★以下ネタバレ★ううう・・・早い段階で殺されちゃっていたのね・・・ 悲しすぎる・・・・。
洋画や邦画では、滅多に幼い子が殺される、って展開にはしないんだけど、韓国映画は容赦ないんですよね。そこが良い処ではあるのだけれど、辛いわ・・・実話とはいえ、誘拐された子供の父親が有名なアナウンサーである、というのは大きな変更点で、実際は裕福な一般人だったそうです。
ソル・ギョングさんも韓国を代表する俳優さんですよね、安定の演技力でした。
あいつの声(2007年/韓国)
그놈 목소리/VOICE OF A MURDERER
監督 脚本 パク・チンピョ
出演者 ソル・ギョング キム・ナムジュ キム・ヨンチョル チョン・ヘジン カン・ドンウォン