重いテーマを扱いつつも暗くならずに明るくまとまっていてユーモア加減も良かったし、あの青い車も凄くカッコよかったな。
子供が見ても大丈夫。グロいシーンやバイオレンスやエロシーンも特に無くて安心して見られる貴重な映画ですよね、 最近は大人映画で、そういう作品って滅多に無いから。 主役の2人が、それぞれいい味出してましたね。 特に「ムーンライト」でもカッコイイ役を演じていたマハーシャラ・アリは本作でも上品な天才ピアニストを背筋ピーン!と演じていました。映画見終わった後見た本物のドクよりも、もしかしたらハイクラスな雰囲気がビシバシ出てたかも。 映画を見終わった後、実話といっても若干違う処はあるだろう?と調べてしまいました。 おどろいたのは映画では2か月の旅程でしたが、実際は1年半と長期だったんですね。 警察に捕まって、ケネディに電話したのもホントだったとは。 あと最初に警察に白人男性と捕まっていたシーンはゲイだったことを表していたんですね。それっぽい感じの雰囲気があったから、それほど驚かなかったし、トニーもNYで働いていて結構見かけていたせいか特に驚いてませんでしたよね。 長期間家を留守にする間、奥さんに手紙をこまめに出すトニー、偉い! 彼の素朴な文面でも充分奥さんには誠意と愛情が伝わっていたと思います。面倒な手紙を書いて出す、というその行為自体をまめに続けてくれるってだけで愛があるって女性は嬉しくなってしまうはず。 途中で、なにやら文面がロマンティックに変わって、ん?って思ったかと思うけど、きっとドクと一緒に文章書いてるんだろうなーって想像はついていたと思うのよね。その様子からも、きっと人種差別主義者だった夫がドクと仲良くなって変わって行ったんだろうな・・・っていうのも予測がついたと思うのです。 そして、ケンタッキー州の本場のフライドチキン! 私も高校時代ケンタッキーでバイトしていたので思い入れがあります^^ 今でこそコンビニやスーパーでスパイスついたチキンが手軽に安く買えますが、昔は、あそこでしか手に入らない味でした!! 骨を車の外にひょいっと捨ててしまうんですが、調子に乗ってジュースの容器までポイしたトニーに、戻れって言って、回収したところとかは良かったな^^ 本作のプロデューサー、ニック・バレロンガさんは主人公トニーの息子だそうで、しかも、トニーの家族として実際に出演していたそうです。 昔のアメリカでアフリカ系アメリカ人が差別を受けていた映画や作品は結構多くて、「それでも夜は明ける」という映画で、やっぱりバイオリニストとして人気があった男は自由黒人という立場で、黒人の中でも待遇が違っていた、というのを初めて知って、本作でのドクもそれに若干近い立場だったんだろうなあ・・・ 白人社会で差別され、黒人の中に入っても仲間に入れず居場所がない孤独感。 北部でツアーをすると3倍の利益になり楽なのに、あえて南部にトラブル覚悟で安いもうけなのにツアーに出かけたドクは立派だなーと思いました。 ★以下ネタバレ★ なんとか大勢の家族が待つクリスマスに戻りたいと思うが、大雪で遠路、もう無理・・と諦めるトニー。 なんと運転をドクが代わって走らせて、トニーを送迎してあげるのでした。 そしてカーネギーホールの上にある自分の豪華な部屋に戻るも、ひとりぼっち。 意を決してトニーの家にお邪魔するドク。 ドクを歓迎して迎えるトニーとトニーの妻。彼女はハグした時にドクに手紙を手伝ってくれてありがとう、とこっそり言うのでした♪素敵なラストでした^^以上 「それでも夜は明ける」の感想 グリーンブック (2018/米) Green Book 監督 ピーター・ファレリー 脚本 ニック・ヴァレロンガ / ピーター・ファレリー / ブライアン・カリー 出演 ヴィゴ・モーテンセン / マハーシャラ・アリ / リンダ・カーデリーニ / P・J・バーン / ドン・スターク あらすじ 1962年 NYのナイトクラブの用心棒トニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は、口達者で家族思いのイタリアン。 そんなトニーは、著名な黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)の演奏旅行の運転手兼用心棒として雇われた。行先は、南部州の各都市。黒人への偏見を持ちながらも家族と金のために仕事に専念するトニー。 アカデミー賞、作品、脚本、助演男優賞。 |
>映画では2か月の旅程でしたが、実際は1年半と長期だったんですね。でも、警察に捕まって、ケネディに電話したのもホント
1年半だったら相手の事を良くも悪くも解るでしょうね。ケネディの件は実話だろうと何故か信じられました。 映画を観て以来、青い車を見かけると「あっ、グリーンブックだ!」と思ってしまいます。 招かれていったんは断ったクリスマスの日ー、温かいラストシーンに感激したので、特に今からのクリスマス時期に再見したいです! ラスト、扉の向こうに立っているドクターに涙が零れました。
旅の間は辛いことも多かったですが、素敵な映画でしたね^^ しずくさん、こんにちは!
> 映画を観て以来、青い車を見かけると「あっ、グリーンブックだ!」と思ってしまいます。 それ、それ! 私もそうなんです。 映画のポスターにも使われてるあの車、とても印象的ですよね。 > 温かいラストシーンに感激したので ああいうラストで締めくくられているのが、この映画の最大の良さな気がします。 こういう人種問題を扱った映画って、最後が悲しかったりしがちな印象なので・・・ こにさん、こんにちは!
> ラスト、扉の向こうに立っているドクターに涙が零れました。 あそこに来るのには、きっとすごく勇気が必要だったでしょうね・・・ 温かく迎え入れてくれたイタリア系のファミリーの人達。 旅に出る前には、結構な人種差別的な主人公だったわけで、帰って来て価値観が変貌していて(それに気が付く時間や出来事もないまま、ドクター登場!でした) でも慌てることなく自然な態度でニコニコ歓迎していたのって、結構凄い事ですよね。 お邪魔します~~
マハーシャラ・アリの、背筋ピーン!は気持ちいいよね、登場シーンから 貫禄あって見とれちゃいました。 対してのガタイのよい妻思いのヴィゴも、やっぱり素敵でした(笑) ケンタッキーは思い入れがあるのね。 私もお店のチキン好きよ~~昔から。 いろんなエピソードが皆意味あるものでなかなか、脚本も凝っていましたよね ラストも気持ちよい終わり方で、 今の時期にピッタリの映画でもありますよね。 そうそう、12月。latifaさんも同じと聞きました。いて座かな?(笑) ちなみにレイフも12月生まれです。 また、年取るよ~泣 おはようございます~。
おお、ケンタでバイトを!? そうそう、今はスーパーやコンビニでもああいうチキン買えるけど、でもやっぱりケンタのチキン好き~(笑) 今年のクリスマスに食べようかな!(^^)! トニーの手紙ね、私もあの出来事をただただ書いてる彼本来の手紙も好きだわ。 ちゃんと約束守って書いてたの、奥さんをとっても愛してるんだなあって伝わってきましたよね。 ニックさん、出演なさってたんだ!!知らなかった~。 差別とか偏見を描こうと思ったらもっともっと、過激に描けたと思うけどそうじゃなくって二人の友情を中心にしたところ、きっとニックさんの想いもあったんじゃないかなと想像しましたよ。 latifaさん、お久しぶりです。
これ、黒人問題絡んでるから偽善的だったら嫌だなぁとちょっと構えて観たんだけど(すんません素直じゃないもんで)素敵な作品でしたね。 思う事はlatifaさんやここの皆さまが沢山書いてくださってるので、 やっぱり私は、持っとったんかーいとヴィゴの腹しか言う事がありません(爆) でも、あのラスト、 >ああいうラストで締めくくられているのが、この映画の最大の良さな気がします。 これには特に同感~! このラストですべてが温かく包まれた感じがとってもしたので。 ところで12月問題。(問題じゃないか笑) 本作が今の時期にぴったりってみみこさんが仰ってるの聞いて、12月がますます素敵な月に思えてきました。(あ、レイフも12月なんだ!^^) こんにちは!
良い作品でした。でもしみじみとした中で、実は大切なこと…勇気と友情…をきちんと伝えているのですよね。 ところで作品の内容でのコメントではないのですが… ケンタッキーでバイトいらしてたのですね!私もケンタッキーのチキンは大好きです!パーティーパックとか特別感がありますよねぇ…。 ああ、今すぐにでも食べたい! みみこさん、こんにちは!
ほんと、この映画ってクリスマスの前にTVで放映するのにピッタリの映画だね。 最近はあんまり洋画が放映されなくなったけど、3,4年後に放映してくれるといいなー ケンタッキーさ、最近凄く値下げしていて心配になるんだよね・・・ 私が1980年にバイトしていた時の値段、まだ覚えていて 笑 それと比較しても安すぎるのよね・・ なんかチキンの味も落ちた気がするし・・ 泣 みみこさんも12月なんて、長年お付き合いしてるのに今まで知らなかったよー レイフさんもそうなの? でも私はギリギリ山羊座なんだ。 瞳さん、こんにちは!
そうなの。当時はこんな美味しいものあるか?って思ったんだけど、なんか最近チキンの味が落ちた気がして悲しい・・・。 クリスマス時期は働いてる人は地獄のシフトだよ。←チキン作る男子は特に > ニックさん、出演なさってたんだ!!知らなかった~。 私も知らなかったよ。 見終わった後に色々調査しちゃったら、もう一回改めて再見したいんだよね。 > 差別とか偏見を描こうと思ったらもっともっと、過激に描けたと思うけどそうじゃなくって二人の友情を中心にしたところ そうそう。差別・偏見系の映画は多いんだけど、こういう着地の映画ってあんまりない気がして、後味良かったですよね つるばらさん、こんにちは!
今、昨晩のエキシビジョンを見たところ。羽生君の美しい!力強い! ジャンプはあんまり飛ばないけど、エキシビジョンの方が私は好きかも。あの氷に両手つけて(なんていうのか知らない)のやつ、昨日のは、氷に唇ついていたよねー! > これ、黒人問題絡んでるから偽善的だったら嫌だなぁとちょっと構えて観たんだけど そーなの!! 公開当時見る気満々だったんだけど、どこかで、それ系の感想をあげている人が数人いて、見に行くの控えてしまったの。 失敗しちゃったよー、そんな風な映画じゃなかった。(私には) 12月問題 笑 ひょんな事から知って、なんか嬉しかったー! 羽生君もそうなんだね? ここなつさん、こんにちは!
しみじみ、時々くすっと笑える処もあって、でもしっかり人種問題も入れて、最後は暖かい気持ちで追われる、色々な要素を入った良い映画でしたねー 今年のベスト3に入れます! ケンタッキーに反応してくださってありがとうございます^^ パーティーセットって私がバイトしてる時は無かったのですが、当時からバーレルっていうバケツみたいな巨大な入れ物に入ってるのはあって、それの注文が入ると、チキンをバッコバッコと入れて、なんか売る方も嬉しいんです。(ちゃんと、偏らないように、デカイの小さいののバランス良く入れます) たまにお客様で、全部手で持つ小さめの部位ばかりを入れて下さいとか言う方もいました 笑 製作が家族の方だから、本当にいいエピソードだけに絞れたのでしょうね。
それを『メリーに首ったけ』のファレリー兄弟のお兄ちゃんが撮っているのもいい。 自由黒人って映画を見ていたら、たまに出てきますよね。『アミスタッド』のモーガン・フリーマンもそうだったはず。 にゃむばななさん、こんにちは!
> 製作が家族の方だから、本当にいいエピソードだけに絞れたのでしょうね。 良いお話でしたよね 私は、家族の方が、映画製作にかかわっているって知ったのが見終わった後だったのですが、家族しか知りえないエピソードとかも、あったんでしょうね。 > 自由黒人って映画を見ていたら、たまに出てきますよね。『アミスタッド』のモーガン・フリーマンもそうだったはず。 その映画は、未見なんですよ。 モーガン・フリーマンって本当に凄く一杯映画に出演されているんだなあ |
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読書三昧の日々
(2019/11/23 16:42)
原題 GREENBOOK2018年 アメリカ 実話に基づきます 1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるイタリア系白人、トニー・“リップ”・バレロンガ(ヴィゴ・モーテンセン)ガサツで無学ですが、腕っぷしとハッタリで妻・ドロレス(リンダ・カーデリーニ)や親族、友人に頼りにされていますトニーの通名“リップ”は子供の頃から口先だけで生きてきた...
Slow Dream
(2019/11/25 09:55)
時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。
ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。
彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。
二人は、〈黒...
ここなつ映画レビュー
(2019/11/25 13:01)
心温まる良作。それは間違いない。ただ温まるだけでなく、笑いも痛みも伴って。題名の「グリーンブック」とは、人種差別が公然であった1960年代に、アメリカ本土を旅する黒人向けのガイドブックのこと。そこには黒人が宿泊できる…宿泊してもいいホテルが書かれている。本作では、黒人ピアニストのドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)が、当時人種差別が最も激しかった南部にコンサートツアーに出る際に同行した... |