お気に入りの映画!とハッキリは胸張って言えないものの、映像がかなりお気に入りな「青いパパイヤの香り」1993年 ベトナム/フランス映画
この映画の監督は、トラン・アン・ユン(フランスに12歳で亡命したベトナム人 血はベトナムでも感覚は殆どフランス人って処でしょうか・・・) これは最初見た時、映像にかなりのインパクトがありました。亜熱帯雨林地方のあの湿気が画面から伝わって来る様で、かつ、官能的でなまめかしくて、そして主役の少女ムイが、と~っても可愛かった!んです。 ![]()
どうも私はベトナムとか東南アジアの退廃的な映画?とか、ヨーロッパから見たアジア趣味みたいのに弱い性分で、内容いかんとして、あの風景が舞台ってだけで、くらっと来てしまいがちなんです・・。だから「ラマン」も大好き、でもインドシナはダメだったな・・・。
映画「ラマン愛人」l'amanと「北の愛人」マルグリット・デュラス その後、暫し時は経ち、その間に第2作目の「シクロ」という映画が上映なっていたものの、その頃は映画どころじゃなくて、(香取慎吾のドラマの「ドク」は見てたんだけども) はたと気がつけば、2002年になってしまってました。知人と映画の話をしていた時に「シクロ」の話題が出たんです。あのパパイヤの監督さんの2作目か~。ベネチア映画祭でグランプリか~。速攻見たくなって、シクロをビデオ屋などで探し回ったものの、どこにもおいてなくて・・・また時が経ってしまいました。 その後、3作目、夏至(2002)という作品を見ましたが、夏至は内容がどうもピンと来なくて、「南国官能フルーツ」的な映像の部分だけには、はっとしたものの、他は忘れてしまいました(爆) そして、2006年になって、やっとシクロを見れる機会がやってきたのです!(すごい大げさですが、、私的にはね) ![]() 上はシクロの世界のポスター集めです。中国(香港)版はトニーレオンが主役では無いのに、主役の様になってます(^^;)タイトルも「三輪車*」って、なんだか、ちょっとオモシロく感じてしまう。 感想は、ギョエッ、結構グロかったのね・・・って事でした。 私はパパイヤと、夏至だけ先に見てたので(この2つは、まったり系だから)、てっきりシクロもその路線かと思いこんでいたんですね。ところがどっこい!かなり暴力的というか、描写が過激、しかも少々変態趣味的な部分もあって、どっひゃー!と驚いてしまいました。これは1作目、2作目、と順番に見るべきだったんだなあ・・・。そうしたら、1作目で受けた印象と、全く違った2作目の作品を見せられたことで、この監督は、凄い人かも!!っていうのを決定的にしたんだろうな~と、推察。そして、3作目は、1作目よりの、また静かなまったりとした雰囲気へと戻った?感じなんですね。1→3→2と見たのを、ちょっと後悔・・。 正直、シクロは好きな映画ではないです。見ていて辛いし、重いし、2回みたいと思えないです・・・ こういう映画があまり得意じゃないので・・・。 でも、ここまでベトナムの喧噪と下町の空気が匂って来そうなのは、凄いですね(ってベトナム行った事ないんだけど)この映画は95年映画だから、きっと10年経ってベトナムはもの凄く都市化されて、変わったんだろうな・・・と推察です(私もバンコクに88年に行った時と、93年に行った時では、たった5年なのに、ものすごく変わってましたから・・・) なんとなく、全然違うんだけども、このシクロ、結構私のお気に入りのブラジル映画の「シティ・オブ・ゴッド」と、どこか何かかぶる気がしました(抜け出せない貧困とかの部分)鳥肌映画シティ・オブ・ゴッドそして、写真最後から2番目の青いペンキを塗りたくるシーンは、どこか「気狂いピエロ」を連想してしまいました。 血の描写とか、泥まみれとか、汗まみれとか、汚れた部屋、シャツ・・・そんなのが大半な中、ぽっかりと、真白いアイロンがピシーっとかかったようなアオザイを着たお姉さんとその友達?何人かのシーンは、素晴らしく美しく綺麗で、萌え~~~って思っちゃう人が多いに違いないですわ。あの衣装ってほんとにスタイル良い人が着こなすと信じられないほど美しいですね。(まぁ内心、弟はあんな薄汚れたTシャツ着て、妹もボロボロの服着て靴磨きしてんのに、姉があんな白いアオザイ着ておでかけするっていうのは、おかしいのでは?とも思ったりもしたんですが(^^;)) 少々このシクロでは、シクロのお姉さん「トラン・ヌー・イェン・ケー」を綺麗にフィルムに焼き付けたい!という監督の私情が入りすぎていた気がしましたが、ま、奥さんだからしょうがないのか。「夏至」でもそれ、すごく感じました。綺麗なんだけれど、あまり好みじゃないかな・・・。彼女、「山岸涼子」のおどろおどろしい系の漫画を実写版にするとしたら、合ってそうだな・・・。 このシクロでも、不思議な何か植物の実をカミソリで、そ~っと裂くと、中にはグロテスクで不可思議な形態の物体?があって、ああいう南国の奇妙な植物・果物のドアップシーンって、この監督、よく使うんですが、それ好きです。 (トランアンユン経歴・作品まとめ) 1作目 青いパパイヤの香り L'ODEUR DE LA PAPAYE VERTE 出演: トラン・ヌー・イェン・ケー リュ・マン・サン(ムイちゃん)他 Mùi du du xanh - L'odeur de la papaye verte (1993) 2作目 シクロ Cyclo 1995年ベネチア国際映画祭でグランプリ 撮影: ブノワ・ドゥロム 音楽: トン・タ・ティエ 出演 レ・ヴァン・ロック/トニー・レオン/トラン・ヌー・イェン・ケー/グエン・ヌ・キン 3作目 夏至 (2000) À la verticale de l'été トラン・アン・ユン(Tran Anh Hung; チャン・アィン・フン、1962年12月23日 ) ベトナム出身の映画監督・脚本家。12歳のときにベトナム戦争を逃れるため、両親と共にフランスに移住した。パリ在住。「青いパパイヤの香り」でカンヌ映画祭カメラドール(新人賞)を、「シクロ」でヴェネチア映画祭のグランプリを受賞。(上の写真一番下の丸顔の人) 最新作は、「I come with rain」。ロケ地はベトナム以外のアジアの国を予定しているそうで、出演者はトラン・ヌー・イエン・ケーの他、ハリウッドの有名スターを招くことも計画中。トム・クルーズの名前も候補に挙がっているそうです。 ちょっと奥さん以外の女優さんでの映画を見たいです。 出来たら、「青いパパイヤの香り」のムイちゃん(現在は成人してるから)とか・・・現在どういう姿になっているのか探したんですが、解りませんでした。この1作でしか映画に出演していないみたい・・・。 |
「シクロ」ですか・・・梁朝偉が好きなので、いっちゃんはまってたときに、DVDゲットして見ましたが、梁朝偉のあの表情などにうっとりして終わりました。内容はあまり好きなタイプの作品じゃなかったので、1度しか観てません。舞台になった場所(ベトナムでしたっけ?)には一度行ってみたいけど。
かずさん、こんにちはー!
トニーレオンって、色々な映画に出演されてますよね。 ミニシアター系から、メジャー系まで。私の友達で、彼が好きって人が数人おります^^ 私もこの舞台の地、ベトナムには、いつか絶対行ってみたいです~☆ こんばんは。
私は3→1の順に見てきたのですが、2の『シクロ』はちょっと異色作のようですね。顔に青ペンキで『気狂いピエロ』か・・・面白そうだなあ。私は掲載写真を見てキム・ギドクの初期作『ワイルド・アニマル』を思い出しましたが、アジア圏の監督さんでフランスつながりの人って結構いそうですね。トニー・レオンがどんな役で出ているのか興味が湧いてきました。 "I Come With The Rain"の予告編がYouTubeにアップされていますよ。私はかなりバイオレンス色が強い作品の印象を受けました。 椀太郎さん、こんにちは!
3から最初に見たとなると、夏至の印象の方がむしろパパイヤより強かったりするのかな・・・。 そうそう!!そういや、ワイルドアニマルっぽさもあるかも。ギドクもトラン・アンユンもそれぞれが、韓国人+フランス滞在・フランスで映画の影響受けた、中国人+フランスに長く住んでる、って風にミックス具合が似てるのかも♪ 「I Come With The Rain」情報ありがとうです!さっそく今、見て来ました(^O^) うわぁ~~!!これ、「シクロ」に雰囲気少し似ています。しかも偶然だけど、シクロの主人公のベトナム人俳優さんと、イ・ビョンホンが似てる・・・。奥さんがまた出演しているんですね。 「シクロ」でのトニーレオンは、ちょっとした役でした。もしや「I Come With The Rain」でのキムタクの出番?が、そのシクロでのトニーレオン的な感じなのかな?と思ったりもして。 私の古くからの友達が、昔キムタクの凄いファンで、その後ビョンホンファンへ変わった人がいて、彼女が凄く喜びそう・・・w latifaさん、こんにちは。
おお~、ポスターの数々が! 『青いパパイヤの香り』は、アマゾンでの画像がなんとなくぼやけた感じだったので、こちらのポスターがより綺麗に感じられます(笑)。 この作品の少女ムイはかわいらしかったですね。美少女!というわけではないけれど、素朴で小動物みたいで。 それから『シクロ』は未見なのですが、けっこうグロいんですかあ…。トニー・レオンが出ているということで機会があったら…と思っていましたが、思いとどまることができました(笑)。 リュカさん、こんにちは!
この頃は、よくポスター集めというのをやっていたんです(^^;) 手間がかかるので最近はめっきりご無沙汰しちゃっています。 ムイちゃん、素朴で可愛かったですね~。きっと今は芸能界とは違った世界で生きているんだろうな~。 シクロ、グロイです。他の作品とは全然違った雰囲気で、びっくりしました。今度の新作(ビョンホン・キムタク出演の)が、どうやらシクロっぽい作品の予感です。 latifaさんこんばんは。
隅々まで? お読みくださっててありがとうございます~。 これ、『ノルウェイの森』の予習として観ました。 あまり言葉少なめで進むのがこの監督の作風かな? パパイヤ・・ には合ってたけど、果たしてノルウェイには合うのかどうか!? 興味津々です。 roseさん、こんにちは!
そうだ~~思い出した!roseさんは虫が嫌いだから、アイカム~は見ずじまいなんだ・・って前にお聞きしたんだった。なんかもう最近物忘れというか、記憶力が悪いというか、困ります(^^ゞ 聞けば、ああっ!って思い出すんだけど。これがあと10年ほどしたら、ああっ!って思い出せなくなるんだろうか・・・。恐・・。 ノルウェイの森、どうなんでしょうねー、密かに期待しちゃってるんだけど・・・。 菊池凛子さん、あの・・・また思い出せない・・・マルコヴィッチの監督さんと恋人同士だなんて、すっごいですよねー!玉の輿じゃないけど、なかなか手の届かない様な素敵な人と恋人同士になれるなんて! 元バックパッカーの漫画家、グレゴリ青山さんのベトナム旅行記によると、ベトナムでは家業も家事も子育ても、全部を切り盛りするしっかりものの女性が多いそうです。
で、男は茶店でぼーっとしているwww 「青いパパイヤの香り」でも男性はヘタレが多いですね。 旦那や家族に苦労させられてきた女主人には同情します。娘同様に思っていたムイが幸せになれたのがせめても慰めだったかも。 日月さん、こんにちは!
> グレゴリ青山さんのベトナム旅行記 そんなのがあったのねー。是非ぜひ読んでみたいです。 図書館にはおいてなかったー(買えばいいだけなんですけど) >ベトナムでは家業も家事も子育ても、全部を切り盛りするしっかりものの女性が多いそうです。 私も何かで読みました^^ そういう国って、世界の中で、結構ある気がする。 日本も、10年後くらいに、がっつり働く妻と専業主夫カップルが、珍しいと思わない位に増えて来ると、良いのになーって思う時があります。 夏至は、うーん・・あんまり期待はしない方が良いかも・・・ それにしても、この監督さんが、その後「ノルウェイの森」を監督することになるとは・・・。 こんにちは✨😃❗
青いパパイヤの香り懐かしいですね😆💓 見たとき凄く新鮮でした。そう、女の子がとても可愛くて👧音楽もコミカルで面白かったです。 最近見たベトナム映画『草原に黄色い花を見つける』も好きでした。 kamieruさん、こんにちは!
注意報が出るほど暑い一日、なーんも出来ずに家にいます。 そちらも暑いでしょう・・・ これ、夏!って感じの映画ですね。 でも、こんな酷暑じゃなくて、程良い夏、素敵な夏ですよー 「第三夫人の髪飾り」でしたっけ、たしかベトナムの映画でしたよね。 上映中から見たくて、レンタル開始になるのを待ちわびてました(もうレンタル開始になってますが、暫くレンタルショップにも行けてないのです) kamieruさんちで感想アップされているのを以前見つけて、映画館で鑑賞されていたのね、羨ましいなー。そのうちお邪魔します! 草原に~ って映画は知らなかったです。ちょっとチェックしてみますね。 こんにちは🍧
感想楽しみにお待ちしていますね☺️ 第三夫人を見て昔の女性は大変だったなあとしみじみ思いました。 はい!必ずお邪魔しますね♪
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NiceOne!!
(2010/09/27 03:51)
原題:L'ODEURDELAPAPAYEVERTE/THESCENTOFGREENPAPAYA監督:トラン・アン・ユン出演:トラン・ヌー・イェン・ケー、リュ・マン・サン、トルゥオン・チー・ロック、NguyenAnhHoa、ヴォン・ホア・ホイ<...
日々の書付
(2014/12/04 22:31)
ベトナム映画「青いパパイヤの香り」鑑賞。なんというかもう、映像の美しさにため息がもれます。
青いパパイヤの香り あらすじ
1950年代ベトナム。12歳の少女ムイは、布地屋で資産家の家へ奉公に来た。その家には放浪癖のある根無し草の父親、家業も家庭も切り盛りするやさしい女主人、孫娘を亡くし、2階の仏間に引きこもる姑と、3人の息子たちがいた。
ムイは先輩女中に家事を教わりながら、徐々... |