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「幸福なラザロ」感想
個性的な印象に残る作品
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予備知識持たずに鑑賞。
開始20分位で、領主の息子が今風のファッションをして携帯を使っているシーンが入り、
あれ?これは何時の時代なんだろう・・と思い出し・・・
前半と後半では、かなり展開が異なっていて、とても興味深い映画でした。
脚本賞を取ったのも解る気がします。

無垢なラザロ。
多い仕事や面倒な事を押し付けられ、損をしているようにみえるが本人は、それに不満を感じているわけでもなく、真面目で常に寛容(過ぎる)、彼の純粋な目が不思議というか・・・、彼の存在が神々しくも感じるのでした。

★以下ネタバレ★
後半、あの閉鎖的な村が崩壊し、領主の家族も働いていた小作民も、今や貧困。やっとこなんとか生きている様子・・・。
ラザロは崖から落ちた後、暫く経って意識を取り戻し、街へたどり着く。昔の仲間の女性に拾われて一緒に暮らす様になる。
ラストは、銀行に(領主の財産を銀行が全て奪って行った、というのを聞いて、戻してあげられないか?と言いに行った模様)行ったラザロが、丸腰なのにもかかわらず、強盗と間違われ、周りの人達に暴行を受けて、亡くなってしまうのかな・・・ 以上


宗教的なものや、オオカミとのリンク、最後の方での教会でのパイプオルガン(素敵)の音など、色々不思議な部分がありつつも、現代風刺も効いていて、面白かったです。

とにかくこのラザロという青年の存在感が凄かったです。結構ハンサムなんだけど、体がずんぐりしていたり、絶妙なバランス?でした。

幸福なラザロ (2018/伊)
Lazzaro felice
監督 脚本 アリーチェ・ロルヴァケル
出演 アドリアーノ・タルディオロ / ルカ・キコヴァーニ / アニェーゼ・グラジアーニ / ニコレッタ・ブラスキ / セルジ・ロペス / アルバ・ロルヴァケル / トマーゾ・ラーニョ

あらすじ イタリアどこぞの場所に、現代とは思えないような村が存在していた。そこにラザロという青年がいた。
領主は、小作人をタダ働きさせて搾取していた。
ある日、領主の息子とラザロが知り合いになり、息子は母親への反抗心から、自らの狂言誘拐を思いつく。
【2020/04/05 13:09】  コメント(6) | トラックバック(2) | イタリア映画
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コメント

latifaさん、こんにちは。コメントありがとうございました。
この映画ね、、私、ラストシーンでビックリしたのよ。
これトニー・ガトリフの『モンド』じゃん!! と思って。
憶えてる? あれもかわいい少年の不思議な話だったよね。
(原作者がノーベル文学賞受賞してビックリした思い出も)
独特の世界観よね~。カンヌの脚本賞、ってすごい納得。
女性の監督さんなのよね。お姉さんか妹さんだかも出演してて。
しかしまぁこの映画の白眉はラザロ役の少年のたたずまいよね。
あの長いまつ毛とか。。すんごい浮世離れしてて。
忘れられない映画だな~あ~もう一度観たくなった。

こちらは自粛、自粛で映画館も閉館するし、ホントこれからどーなるの???って感じ。。
でも、感染しない、させないっていうのが一番大事だからね。
生きていればまたきっと映画も観られるよね。
収束するまでお互い生き延びようね!
真紅  【 編集】  URL |   2020/04/06 17:58   |  TOP ▲ |


不思議な映画でした。
実際にあった詐欺事件が元になっているのに驚きです。
『その人は疑わない、怒らない、欲しがらない』
人は愚か者と呼ぶのかもしれない
これはそんな人の物語
でしたね。

こに  【 編集】  URL |   2020/04/07 08:21   |  TOP ▲ |


真紅さん、こんにちは!
コメントありがとう。
これ、やっと見れたよー、家の近くのGEOってメジャーな映画しかないんだよね・・

> これトニー・ガトリフの『モンド』じゃん!! と思って。
うわーー、言われてみれば。
全然気がつかなかったよ!

> 女性の監督さんなのよね。お姉さんか妹さんだかも出演してて。
そうなんだ、それは初耳。

> しかしまぁこの映画の白眉はラザロ役の少年のたたずまいよね。
> あの長いまつ毛とか。。すんごい浮世離れしてて。

そうそう、すごい浮世離れしていたよね。
キャスティング、ナイスだった。
でも、あの青年、この役の印象が強すぎて、他で仕事が来るだろうか?
でも、普通の役とか別の役も見て見たいな。

コロナ、ここまで世界規模で凄い事になるとは1月頃は想像もしてなかったよ・・・
早く収束してほしいね。
映画館、もうずっと行ってないよ。
ミニシアターとか劇場とか、どうぞつぶれないように、国で保護してくれますように!!!
latifa  【 編集】  URL |   2020/04/07 08:54   |  TOP ▲ |


こにさん、こんにちは!

こにさん、これご覧になっていたんですね。

> 実際にあった詐欺事件が元になっているのに驚きです。
そうなんですってね。それにも驚きました。

> 『その人は疑わない、怒らない、欲しがらない』
ラザロの事をばかにしたり、いいように使ってる人も沢山いましたが、
そうじゃない人もいたのが救いでした。

不思議な映画ですが、とても印象に残る1本でした。
latifa  【 編集】  URL |   2020/04/07 09:00   |  TOP ▲ |


こちらにもこんにちは。
よくよく考えてみたら、「荘園制度」って搾取の歴史ですよねぇ…
情報が遮断されるとこんなになってしまうのだ、と驚きです。
でも今みたいに情報過多なのもそれはそれでどうかと思うこともありますが…。
ここなつ  【 編集】  URL |   2020/04/16 10:59   |  TOP ▲ |


ここなつさん、こちらにもコメントありがとうございます^^

> よくよく考えてみたら、「荘園制度」って搾取の歴史ですよねぇ…
> 情報が遮断されるとこんなになってしまうのだ、と驚きです。
実際に、それも凄く遠い過去じゃない頃に、イタリアであった事件ってのが驚きます・・・。
ああいう風に閉鎖的な、外から何も情報が入って来ない生活を送っていたら、気がつかなかったりするのかも。
日々暮らすことが精いっぱいで、不満があっても、こんなものか・・とあきらめて、その生活を受け入れて生活していくのかも・・。

> でも今みたいに情報過多なのもそれはそれでどうかと思うこともありますが…。
そうですね。
昔、ブータンが世界一幸せ度が高い国?だったかな?だったと思うんですが、ネットの普及で、そう思わない人が増えてしまったとか・・・ どうしても他を知る事で、比べたりしてしまいますものね。良い事もあるけど、そうじゃない事もありますね。
latifa  【 編集】  URL |   2020/04/16 14:22   |  TOP ▲ |


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