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ネタバレ感想「朝が来る」
全く期待していませんでしたが、とても面白かったです。4つ★半
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是枝監督のドラマに阿部寛と一緒に出てた少女(蒔田彩珠)が、こんな女優さんに成長していたとは。
最初に出て来た真面目そうな女子中学生と、最後の方のヤンキー崩れみたいな女と、まるで一人で二役みたいな演技が出来て凄いなあと思いました。

河瀬監督、最近「あん」以降の映画は、どれも面白くて好きです。
本作もストーリー展開がとても丁寧に描かれているので、永作さんにも、そして幼くして母になった少女にも感情移入が出来ました。
2時間くらいという制限がある中、急ぎ足だとは思わずに数年の流れを見せてくれて、脚本が上手く練られていたと思いました。
最初不妊で悩むカップルが養子をもらうまでの葛藤が描かれていて。

最近の日本の映画やドラマは、いきなり前置きとかが無い状態で、唐突にお話が始まり、進んだりすることが多い様な気がするのですよね・・。

永作さんは「八日目の蝉」と本作と、題材は違っても安定の良さ。
男側不妊のカップルですが、この夫婦が穏やかでとても良い関係なのが見ていて心温まりました。
ただ最初の方では、タワーマンション内でのママ友との大変さ、などもちらりと描かれていましたね。30階に住むのって、どれくらいのお給料があれば可能なのかしら? 相当お金に余裕がないと無理なんでしょうね・・・。

それにしても、嘘の保証書を作られてしまっても、自分は本当に書いていない事をアピールすれば大丈夫だと以前ネットで調べたら出てましたが、そうでもないのかな? 違うという事を証明するのも弁護士とか建てなくちゃならない位難しい事なのかしら。

★以下ネタバレ★
息子を返して、それが無理ならお金を下さいと脅しに来た女性が、あの純朴そうな中学生と同一人物であるとは全く思えず、キッパリとした態度で拒否する。
その後、当時預かっていた大切な手紙を見直してみたら、下の方に文字の跡があったことに気がつく。鉛筆で薄くなぞってみたら、なかったことにしないで、と書かれていたことが解ります。
外貌は変わっていたものの同一人物だったことに気が付き、息子と一緒に彼女を探しに行き、発見。そして詫びを入れて、息子が「会いたかったよ」とエンドロールの最後でつぶやくシーンが入っています。
この言葉は救われますね・・・。
以上

あの後、どうなったんだろう・・・・と、気になりますね。
まだ18歳位かな。まだまだ人生やり直せるはず!真面目にコツコツ続けられるタイプみたいだし、元々頭も悪くないようだし!

朝が来る (2020/日)
監督 河瀬直美
脚本 河瀬直美 / 高橋泉
原作 辻村深月
出演 永作博美 / ARATA / 蒔田彩珠 / 浅田美代子 / 佐藤令旺 / 田中偉登 / 中島ひろ子 / 平原テツ / 駒井蓮 / 堀内正美 / 山本浩司 / 三浦誠己 / 青木崇高 / 利重剛

あらすじ 東京の高層マンションで暮らす夫婦は、子供にめぐまれず「特別養子縁組」制度を利用して新生児を迎え幸せに暮らしていた。ある日、突然、産みの母を名乗る女から「子供を返して欲しい、だめならお金を・・・」と電話が入る。
当時、奈良の14歳の中学生だったひかり(蒔田彩珠)。途方に暮れ、NPO法人ベビーバトンに・・・
【2021/01/27 14:29】  コメント(8) | トラックバック(1) | 日本映画
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コメント

こんにちは。
そうですね、おっしゃる通り、前段の説明がとても丁寧で好感が持てました。
養子を…と決めるのだって、産むこと以上に重要な決断が必要な、その過程を描いていましたよね。
お話と同様、画もとても繊細だったと思います。
ここなつ  【 編集】  URL |   2021/01/28 17:22   |  TOP ▲ |


latifaさん、こんにちは。コメント&TBありがとうございました。

>ちなみに私はどうも照れくさくて、ハグするとか出来ない人間なんですよ
お子さんが小さい時も、しなかったのかな?
私は、子どもが小学校低学年?くらいの時までは「ギューして」って言って、ハグしてた気がする。
この前、下宿先に帰る息子に玄関で「ハグしよう!」って100年ぶりくらいに言ったら
「ぜ っ た い に イ ヤ !」ってゴシック太字で拒否られた(笑)。
まぁ日本人って、欧米人みたいにスキンシップしないから、、、仕方ないよね。ということにしよう。
でもちょっと寂しいよね~。
ああ~、もっと子どもと母親にやさしい世の中になってほしいな~。
真紅  【 編集】  URL |   2021/01/28 18:08   |  TOP ▲ |


latifaさん、ごめんね、『きみはいい子』の記事にコメントしたつもりが何故かここに入ってしまってる?!
↑↑↑ ごめーーーーん。

で、この映画の感想も。
エンドロールの最後の最後で、もう大泣きしたわ。
あれ、ズルいよね~。
河瀬監督の息子さんもワンシーンだけ出演してはった。

養子縁組って、専業主婦がいる家庭じゃないと認められない、っていうのが時代に合ってないと思った。
あと、こういう十代の妊娠・出産で、レールを外れてしまうのが女の子だけ、、、というのが辛くて観てられんかった。
今日も、トイレで女子高生が出産、、、っていうニュースがあって、悲しくて堪らない。
映画で「まず生まれてくる子の幸せを一番に」みたいなセリフがあったと思うけど、まずは妊婦の幸せを望むわ。
真紅  【 編集】  URL |   2021/01/28 18:16   |  TOP ▲ |


希望という光を求めていた夫婦と、希望という光の中で恋を育んでいたはずの少女。
それが子供という希望の光を得た夫婦と、家族から見放され子供と光を失った少女になる。
この対比は男性には絶対に描けないんですよ。
女性にしか描けないからこそ、最後に「逢いたかった」という言葉を用意できるんですよね。
にゃむばなな  【 編集】  URL |   2021/01/28 22:38   |  TOP ▲ |


ここなつさん、こんにちは!
そうなんですよー、あのご夫婦が養子をもらうに至る経緯が、とても繊細に描かれていて。
二人凄く良い関係でしたよね。あんなカップルのお家の子になる赤ちゃんは幸せになれるはず。

近々、日本アカデミー賞があるみたいで(この賞の選出に関しては、ん?って思われる方も多い様ですが・・)、14歳の母を演じた女優さんが選ばれたりするのかな?

latifa  【 編集】  URL |   2021/01/29 09:41   |  TOP ▲ |


真紅さん、こんにちは!
コメントありがとうー。 大丈夫よ、こっちでも♪
ハグなんだけど、そうね、しなかったと思う。自分もされた記憶が無いの。
昔、私の母が「あんたは小さい頃から肌を合わせるみたいな事が嫌いで、払いのける子だったよ」というのを聞いた事があったのね。自分は覚えてないんだけど。

その後、私が親になって家の子が3歳位の頃かな(それ以前は、だっこする事とか必然的にあったはず。でもギューとか私からやった記憶は無い) 何かで体に理由なく触れる様な事を子供がイヤがる事があって、あれ?家の子スキンシップ好きじゃないみたいって思った記憶はあるのね。
そして、小中学生になった頃には、家の子接触が苦手(反射的に払いのける)と決定的に感じたの。これは本人もきっと友達同士でスキンシップ的な瞬間とかで、とっさに、さっとよけてしまったり・・って事があったんじゃないかな?と推察。というのも子供が何かの時に、反射的にさっとよけた瞬間に「あ、やってしまった」って表情をしたのを目にしたことが数回あったんだよね。
私はそこまで(さっとよける)じゃなかったから、子供は更に苦手なのかも。

うわうわ、めっちゃ長くなっちゃった、ごめんよー!
こういうのも遺伝したりするのなあ。環境も関係あるのかもしれんけど・・・
一旦、ここまでで送るねー
latifa  【 編集】  URL |   2021/01/29 11:18   |  TOP ▲ |


真紅さん、続きです。
息子さんと真紅さんの関係、めっちゃ良い感じだよねえー、昔からだけどほんと羨ましいわー♪

で、この映画に監督の息子さんが出てたっていうのは知らなかったー、そうなんだー。
そうだよね、専業主婦に限られるっていうのは、ちょっと変えなくちゃイカンよね。
若くして妊娠、出産、に関しては私が若い頃からずっと女性ばかりが辛い思いをする、っていうの変わってないんだよね・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2021/01/29 11:21   |  TOP ▲ |


にゃむばななさん、こんにちは!
そうかー女性監督ならでは、というのが男性から見ると感じる作品になっていたのですね。

あの夫婦は子供がいないという事は彼らの中でずっと大きな事だったようだけど、でも不幸って訳じゃなかったと思われるんだけど、あの少女は出産前と現在との差があまりに激しくて、見ていて辛すぎました。
なんとかならないのか?と見終わった後も引きずりました・・

あの最後のセリフ効果は凄いですよね。
latifa  【 編集】  URL |   2021/01/29 11:26   |  TOP ▲ |


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「朝が来る」
ここなつ映画レビュー (2021/01/28 17:19)
邦画を再び頻繁に鑑賞するようになったのはここ数年のことなので、私は河瀬直美監督の作品はこれまで未見であったことに気付いた。印象としては、芸術性の高い作品。だからといって難解なわけでもなく。本作、ひりひりとした感覚と柔らかな感覚が同居している感じだった。展開も、映像も、時間軸が交差する構成も(ただ、演出についてはちょっとあざといなぁ、と感じる部分があったとは付け加えておく)。そして圧巻は出演者...


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