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「コリーニ事件」感想
見た後にも色々考えてしまう映画 4つ★半
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小説と映画とでは設定が少し変わっているそうで、映画版では主人公ライネンがトルコ人になっています。
ライネンにとってこれが被告側弁護士として初めて手掛ける大きな事件。
しかし被害者は、貧しい少年時代からの大恩人だった人。
彼がいなかったら、弁護士になれてなかっただろう。

弁護をするイタリア人コリーニは一切口を閉ざす。しかし過去をさぐるうちに、ナチスがイタリアの小さな村で行った事が明らかになる。 
そうそう、昨晩TVをつけていたら、1966年頃のウェスタン映画が放映されていて、若きフランコ・ネロさんが主役はってました!(キアヌの映画にも出てたけど、目力ありますよね)

★以下ネタバレ★
あの優しかった恩人は、かつてナチで、ひどい事をしてたんですね・・・。
2人の死んだドイツ人の報復のため、無差別に選んだイタリア人20をを銃殺。その時父を殺されたのが、当時少年だったコリーニでした。戦争責任を告発していたのですが、1968年に作られた法案の為、無罪放免になっており、今回数十年を経て、復讐のために殺したのでした。

「ドレーアー法」 ドイツ国民の一部しか知らないその法律は、1968年、上層部がこっそりと憲法を作ってしまったそうな。
これにより、第二次大戦の戦争犯罪人を大勢、野放しに出来たそうです・・・。
その後、コリーニは獄中で自殺してしまいます・・・。
以上

原作者フェルディナント・フォン・シーラッハはドイツでも屈指の刑事事件弁護士として活躍している人物。
本作は2011年に出版され、世間に知られる様になったことによって、2012年にドイツ連邦法務省が「過去再検討委員会」を設置するという、現実の政治を動かす事になった。

そして彼の祖父は、ナチスの全国青少年指導者で20年の禁固刑を言い渡された戦争犯罪人だったそうなんですね。
産まれた時から、その事は彼の重荷になっていたでしょうね・・・ でも祖父は優しい良い人だったんじゃないかな・・・。この小説の殺された被害者と同じに。

こういう映画が個人的に好きですねー!

コリーニ事件 (2019/独)
The Collini Case
監督 マルコ・クロイツパイントナー
原作 フェルディナント・フォン・シーラッハ
出演 エリアス・ムバレク / アレクサンドラ・マリア・ラーラ / ハイナー・ラウターバッハ / フランコ・ネロ / マンフレッド・ザパトカ / ジャニス・ニーヴナー / ライナー・ボック / カトリン・シュトリーベック / ピア・シュトゥツェンシュタイン
【2020/06/26 14:39】  コメント(2) | トラックバック(1) | ドイツ・デンマーク
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コメント

こんにちは。
この作品、とても良かったです。人の二面性…というか隠された過去が暴かれるといっても決してスキャンダラスではなくてずっしりと重たくて…

>そして彼の祖父は、ナチスの全国青少年指導者で20年の禁固刑を言い渡された戦争犯罪人だったそうなんですね。
産まれた時から、その事は彼の重荷になっていたでしょうね・・・ でも祖父は優しい良い人だったんじゃないかな・・・。この小説の殺された被害者と同じに。

これこれ、正にこれですよね。
作者のこの生育歴があったからこその内容だったのかもしれませんね。
ここなつ  【 編集】  URL |   2020/06/29 13:51   |  TOP ▲ |


ここなつさん、こんにちは!
あんまり話題になってない映画ですが、密かに大穴的作品でしたよね。

この作家さんの本、読んでみたくて図書館でリクエストしてしまいました。
短いらしいと聞いて、それなら気軽にトライしてみようかな、と思ったんです。

>リヒャルト役の人が結構紳士的なお顔立ちだったので、ついそう思って
解ります。なんか、ビル・ナイ的な外貌の、知的なおじさまでしたものね。
latifa  【 編集】  URL |   2020/06/29 21:23   |  TOP ▲ |


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「コリーニ事件」
ここなつ映画レビュー (2020/06/29 13:51)
傑作。ただただ「傑作である」と誰かに伝えたい。でも、どこがどう傑作だったと感じたのかを書けば完全にネタバレとなる。そして、「法廷物」と銘打たれた本作なので、ネタバレをしてしまうのは未見の方に申し訳ない。なので、未見の人は、以下はご鑑賞されてから読んでいただきたいと切に願う。そして更に願わくば是非ご鑑賞されたし!カスパー・ライネン(エリアス・ムバレク)は弁護士になってまだ3ヶ月の新米弁護士であ...


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