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「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」「シュヴァルの理想宮」感想
フランス映画2つ
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生

少年とスターと、それぞれの家族(母親)との関係をメインに描いています。
ドラン君の作品って、母親との確執かゲイの事、そういう題材が多いですね。
本作は面白く見ましたが、特に驚くような部分や斬新に思う処は無かったかも。
普段と違うのは、ダブル母と息子をを描いたってことかな。

主役のキット・ハリントンって人がカッコいい。
知らなったけれど、有名なゲーム映画の主役で有名な人だったのですね。
少年役は、あの「ルーム」「ワンダー 君は太陽」の名子役君じゃないですか!

それにしても、あのナタリーポートマンが、こういう疲れた母親役をやる時が来るとは・・・ ちょっと最近までブラックスワンで毒母に圧迫されてる娘を演じていたと思ったのに、本作では役者として売れなかった母親が息子に期待するっていう役だなんて・・・

スーザン・サランドンは、こういう酒飲みの品が無い母親役とか、ほんとに上手いですね。

なんだか、縁起でもないのですが、、ドラン君って、自殺願望があるような気がして心配です・・・。

ジョン・F・ドノヴァンの死と生 (2018/カナダ=英)
The Death and Life of John F. Donovan
監督 グザヴィエ・ドラン
脚本 グザヴィエ・ドラン / ジェイコブ・ティアニー
音楽 ガブリエル・ヤレド
出演 キット・ハリントン / ナタリー・ポートマン / ジェイコブ・トレンブレイ / スーザン・サランドン / キャシー・ベイツ / タンディ・ニュートン / ベン・シュネッツァー / マイケル・ガンボン
.......................
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シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢

公開時からずっと見たかった映画。
以前より、この不思議な手作り宮殿のことは何かで見ており(TVの美の巨人とかかな・・・)、興味があったんですよね。
しかも主演はジャック・ガンブラン!
ワクワクしながら、見始めましたが、

役になりきっていたガンブラン氏、普段とは全く違っていました。
名演技なのだけれど、普段の彼が好きなので、なんだかちょっぴり淋しい・・・

人付き合いが苦手で、でももくもくと1日10時間35キロを歩いて郵便を配達する(凄すぎる・・・)そして帰宅後10時間かけて宮殿作り。
奥さんはよく出来た人よね、、旦那殆ど留守で、しかも宮殿作りに必要なコンクリートとか資材にお金つぎ込んでるんだもの、いつもお金に困ってたはずだし・・・
もっと普段から栄養あるものを食べていたら、アリスだって違ったかもしれないって思っちゃったわ・・・・

でも、この頃は寿命も短かったし、若くして亡くなる人も多かったから、運命だったのかな・・・
それにしても、彼のすぐ側で度々起こる悲しい出来事・・・。

★以下ネタバレ★
最初の奥さんが亡くなった時のことが、あまり描かれてないのよね、愛情はあったのかどうかも良く解らなかった。息子を育てられないでしょうって、遠い処に連れて行かれちゃうんですよね。でも息子はずっと無口な父の事を忘れずにいて、慕い続けて来たのでした。新聞記事なども集めて保存していたし・・・。
それにしても、アリス、その後、せっかく結婚し子供が出来た息子が近所に引っ越して来たというのに、その息子が亡くなってしまうとは・・。その後、奥さんも。彼女はもうお年だったからしょうがないけれど、でも彼にしては珍しく、ちゃんと感謝と愛情のある言葉を告げていて、ほっとしたわー。ラストはお孫ちゃん(アリスって名前)が結婚式を宮殿であげてるというシーンでした。良かった。
以上

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シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢(2018/フランス)
原題:L’INCROYABLE HISTOIRE DU FACTEUR CHEVAL
監督: ニルス・ダヴェルニエ
脚本: ファニー・デマール 、 ニルス・ダヴェルニエ 、 ロラン・ベルトーニ
出演: ジャック・ガンブラン 、 レティシア・カスタ 、 ベルナール・ル・コク 、 フローレンス・トマシン 、 ナターシャ・リンディンガー 、 ゼリー・リクソン 、 エリック・サヴァン 、 オレリアン・ウィイク
あらすじ 19世紀末、フランス南東部の小さな村、オートリ―ヴ。生真面目で口ベタな郵便配達員のシュヴァルは、未亡人のフィロメーヌと運命的に出会い、めでたく結婚する。やがてかわいい娘アリスが誕生するが、不器用なシュヴァルはどう接していいか分からない。そんなある日、彼は石につまずき、その石の奇妙な形に心奪われる。これをきっかけに、宮殿をつくるという奇想天外な夢に取り憑かれる
【2020/10/09 08:55】  コメント(14) | トラックバック(4) | フランス・ベルギー カナダ
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コメント

おはようございます~。
台風の風が強くなってきましたよ。そちらもどうぞ、気を付けてね。

で!2作品とも観てないのーーー(>_<)
見てないんだけど、すごく気になったので思わずコメント(笑)

特にガンブラン!!
大好きなので絶対観ますね。つけ鼻!?のガンちゃん(>_<)気になりますよ。

それにしてもLatifaさん、いっぱい見ててすごーい!!
  【 編集】  URL |   2020/10/09 10:46   |  TOP ▲ |


こんばんは。


>特に驚くような部分や斬新に思う処は無かったかも。

本作は見ていませんが、最近ドラン作品はこういう感想がよく聞かれますね。そこを楽しめるかというところなのかなあと。

シュヴゥルのほうも見ていませんが、この建物のことは以前から知っていてネットでこの建物の記事を見たり訪れた人の話などを興味深く聞いています。
kamieru  【 編集】  URL |   2020/10/11 00:39   |  TOP ▲ |


瞳さん、こんにちは!
台風は、意外と大丈夫でした。
そちらも大丈夫だったかな。
去年は台風の被害が全国各地で凄かったけど、今年は去年ほどの被害は少なくて何よりだなあ。

わーい、見てないのにコメントありがとう!
ガンブラン、私も好きなので、これは凄く見たかった映画だったの。
んーーーーー。でも、彼を見たくて見ると、どうかなあ・・・
演技者としては、なりきっていて凄かったけど、彼の魅力は打ち消していたよ。
あ、もしやリアル鼻だったら、どうしよう。てっきり付け鼻だと思い込んでいたけど!


latifa  【 編集】  URL |   2020/10/11 08:41   |  TOP ▲ |


kamieruさん、こんにちは!
そうなんですか、同じような感想が世間でよく聞かれるのね・・・
若くして有名になって、天才とかもてはやされると、その後が大変よね
コンスタントに作品だし続けてるし・・・
数年に一回とかならいざ知らず、似た題材が続くとね、、
何か今までとは違った内容のを7年後に発表するとかでも良さそうなものだけど(外野から何を言ってるんだー)

シュヴァルの建物、ご存知だったのですね。
訪れた人がいるなんて良いなあ。私も行ってみたいなー
latifa  【 編集】  URL |   2020/10/11 08:53   |  TOP ▲ |


こんにちは、「ジョン・F・ドノヴァン~」の方へ…。
ドラン監督って、母親に対して厳しいですよねぇ。好きの裏返しなのかもしれないけれど、結構辛辣な気がします。
しかし、おっしゃるように、ナタリー・ポートマンの変貌(?)には、不思議な気持ちがしますよねぇ。
ここなつ  【 編集】  URL |   2020/10/12 18:18   |  TOP ▲ |


ここなつさん、こんにちは!
そうそう、母親に対して厳しい。
どんなお母様だったのかは、過去作品から似たようなキャラで登場することから、推察できるけど・・
放任とか、虐待していたとかいうわけじゃなくて、息子への愛情は一杯あった人っぽいんだけどもね・・・。
そういやオゾン監督も母とか女性に厳しい気がするなあ・・・。

ナタリー・ポートマンに関しては、ここなつさんも同じ様に驚かれていらっしゃいましたよね!
自分も年取ったけど、当然ながら彼女も年を取ったんだなあ。
latifa  【 編集】  URL |   2020/10/13 10:04   |  TOP ▲ |


こんにちは。
シュヴァルのはとにかく実話というのと宮殿が実在することを全く知らなかったので感心するばかりでした。
ちょっと変わった人、を受け入れる度量のあった時代、田舎であればこそ、でしたね。
トラバお願いします。


ジョン・F~は観ていないのですがジェイコブ君が出演なら観てみようかな。チェックしておきます。
こに  【 編集】  URL |   2020/10/13 15:19   |  TOP ▲ |


こにさん、いいなあ!色々お出かけされていたのですね♪
羨ましいなー。また旅行記とかお出かけ記とか楽しみにしていますよ。

ところで、念の為お聞きしますが、前からTBお願いしますね、っておっしゃって下さるんですが、私の方から既に先にTB終わられている事もあるのですよ・・・。
こにさんが、うっかりTB受け取っているのに気がつかずに、書いてくださったなら良いのですが、
私はTB成功したと思っているけれども(画面には表示されたので成功したと思っていました)、実はこにさんは受け取られてない、ってこともあったりするのかしら?と、ちょっと気になったので、書いてみました。

ジェイコブ君は、相変わらず演技上手いです。
あんまり、まだ成長(大きくなった)って思わなくて、今までのイメージと変わらない風貌でしたよ。
数年後、きっとがらっと青年になって行くんでしょうね・・・
latifa  【 編集】  URL |   2020/10/13 16:01   |  TOP ▲ |


トラバ送るので受け取りお願いします、という意味で書いてました。
(;゚∇゚)ややこしいことしてごめんなさいね~m(_ _)m

これに懲りず宜しくお付き合いお願いします。


こに  【 編集】  URL |   2020/10/13 20:28   |  TOP ▲ |


こにさん、そうだったんですね(^ー^)
解りました!
いえいえ、かえってごめんなさい。
こちらこそ、これからも今まで同様宜しくお願い致します!
latifa  【 編集】  URL |   2020/10/14 09:43   |  TOP ▲ |


こちらにも~~♪
「シュヴァルの理想宮」観ましたよ♪

ガンちゃんはいつもと全然違う顔でしたね。
鼻はもともと大きいというか、すごく鼻筋通ってるんだけど、今回すごく痩せてたよね?なので鼻が目立ってみえたのかも。
でも、なり切りっぷりが本当に見事でした。

不幸が続いて悲しい気持ちにもなったけれど、奥さんの支えやアリスの想い、離れて暮らした息子の気持ちには涙が出ました。

それにしても凄かった、33年間も・・・。
夢見たものを形にする意志の力の凄さに驚きました。
  【 編集】  URL |   2020/10/30 15:23   |  TOP ▲ |


瞳さん、こちらにもありがとう!
うわ・・・つけ鼻じゃなかったか、大変! 私としたことが・・・。
痩せたから、鼻が目立っちゃったのかな。
今までは、そんな事全然目に留まらなかったから、アタフタ・・。

そうそう、でも、そんな事はさておき、なりきり度が凄かったよね。別人になっていた!さすがです。

離れて暮らしていた息子、私もウルウル来ちゃった。
あの新聞記事コレクション・・・
今まで親が子供の記事をそっと集めてた、っていうのはよくあったけど、逆バージョンって珍しかったよね・・。
凄く親孝行な息子だったのにね、、、あー思い出すと悲しい・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2020/10/31 09:39   |  TOP ▲ |


「ジョン・F・ドノヴァン~」観ました。
ジェイコブ君、期待に違わぬ演技でした。成長した姿に大いに違和感がありましたが(笑)
ドラン監督、私も大丈夫かしら、って思っちゃいました。
重いけれど見応えはありました。
こに  【 編集】  URL |   2022/02/20 17:32   |  TOP ▲ |


こにさん、こんにちは!
あー!この映画ご覧になったのですね。
この後数年経って、現在はジェイコブ君、どんな風になっているんだろう・・・
あの世代の子供って2年位で別人になったりしますもんね。

ドラン監督、これからどういう方向に進むんでしょう・・・
母親との確執、ゲイのお話、この2つ以外のを見てみたいなー。
latifa  【 編集】  URL |   2022/02/21 11:03   |  TOP ▲ |


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