
プーさんの裏には、そんなことがあったとは・・・ 知らなかった為ショッキングでした。4つ★半
「プーと大人になった僕」を先日再見して、やっぱり大人になったクリストファーは冷たすぎるぞ、プーさんかわいそうだ、というのは変わらなかったんですが、以前、どなたかに、この「グッバイ・クリストファー・ロビン」なる映画もおススメだよ、と教えて頂いて、郵送DVDの次回借りるリストには入れていたのです。
しかし、これ、かなり人気で、たいがい借りられていたのですよね、やっと今回見れたのですが、ショック!!想像していたのとは全く違った内容に、驚くばかり・・・
でも、悲しい内容だったけれど、見て良かったと思ったし、すごく内容的にも心を揺さぶられ、結構後半泣いちゃいましたよー
風景や役者さんも良かったし。
まず、パパさん役の人、あ、この人知ってる!って思って、ちょっと神経質そうな二枚目さん、色々な映画で出てますよね。
前半は、パパが戦場で受けたPTSDで、田舎暮らしを始め、息子と一緒に遊んだりするうちに、プーやぬいぐるみのお話を書くアイディアが浮かび、プーさんの本が大人気になる。その弊害として、取材やらで多忙になり、子供だったクリストファーに害悪が・・・
ヌーという優しい乳母さん(お手伝いさん・教育係)がいてくれてよかった。ママさんは、いまいちな人だったからなあ・・・。
それと、びっくりしたのは、青年期を演じた俳優さんアレックス・ロウザー が、あの「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」の人だったこと。
登場したときに、あれ?この人知ってる、でもどこで見た人だったっけ・・・?って思わず一時停止して検索しちゃいましたよ。
それにしてもなあ、パパが、もうプーは書かない、インタビューや取材も受けない、って気がついてくれたのはよかったけど、なんと!寄宿舎に入れちゃうんだよね・・・。イヤーな予感しかなかった・・・。
やっぱりいじめられちゃったよお・・・泣
ママがあれだけ恐れていた戦争がまたおき、自ら志願して戦争に行くだなんて・・・。行方不明通知が届いて・・・
でも、生きて帰ってきて、よかった!!ってラストだったんだけど、、、
(莫大なプーさん書籍の印税を、彼は受け取らなかった)
映画終わってその後調べたら、あの後も、親子の仲は良くなかったんだね・・・。
あんなに愛されているプーの陰に、作者の家族関係を破綻させてしまう悲劇があったとは。
クリストファー・ロビン・ミルン(1920年8月21日 - 1996年4月20日) その後の人生
wikiから一部抜粋
少年時代のクリストファーは、プーさんが有名になったことから、級友にからかわれた。(寄宿舎に入っていたので、家に帰ってゆっくりすることもできなかったろうなあ・・)兵役を経て、父と同じケンブリッジを卒業したクリストファーは、父と同じようにユーモア作家を目指して雑誌に持ち込んだりといったことをはじめたもののほとんど断られ、それから就いた家具買い付けの見習いもすぐに解雇されてしまうなど、実社会において苦労と挫折を重ねていくことになる。そうした経験を積むうちに、クリストファーはしだいに父に対する嫉妬や怒りを感じるようになっていった。
1948年、クリストファーは両親の反対を押し切って、ミルン夫妻と絶縁状態にあった親戚の娘と結婚する。そしてコッチド・ファームから200マイル離れたデヴォン州ダーツマスで書店の経営をはじめることによって自立を勝ち取ったが、そのためにミルンとクリストファーとはミルンの死まで絶縁状態が続いた。
クリストファーが父との精神的な和解を果たしたのは、1974年に出版された『魔法にかけられた場所』にはじまる一連の自伝執筆を通してであった。後年のクリストファーは、父の記念碑の除幕式など、「プー」関連のさまざまな企画に参加している。彼はデヴォンで妻子と暮らしながら執筆活動を続け、1996年に75歳でその生涯の幕を閉じた。
グッバイ・クリストファー・ロビン (2017/英)
Goodbye Christopher Robin
監督 サイモン・カーティス
脚本 フランク・コトレル・ボイス / サイモン・ボーガン
出演 ドンホール・グリーソン / マーゴット・ロビー / ケリー・マクドナルド / ウィル・ティルストン / アレックス・ロウザー / フィービー・ウォーラー・ブリッジ / ヴィッキー・ペパーダイン / スティーブン・キャンベル・ムーア / リチャード・マッケイブ / ジェラルディン・サマービル