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「異端の鳥」ネタバレ内容あらすじ・感想
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ポスターが凄いです。
面白かったけれど、うーん、ここまで何度も何度も酷い目に遭うのは見ていて、気持ちが良くなかった・・・

映像はモノクロ。とても絵になるショットが多く、こういった画像が芸術的な作品って、たいがい眠くなるような内容だったり、テンポがゆっくりなのですが、本作はグロいわ衝撃的だわ、テンポも速い。

冒頭、息を切らして走ってる少年、何か小動物を抱えて逃げている様だ。
あーーでも、追っ手につかまっちゃって、小動物を奪われ、なんと火をつけられ殺されてしまう。
少年が居候しているらしい老女は冷たそう・・・。
ある晩、彼女は突然椅子に座ったまま亡くなっていた。
びっくりして持っているランプから火が燃え移り、家が焼けてしまい、少年放浪の旅へ・・・

行く先々で、これでもか・・・って位ひどい目に遭う。
たまに良い人もいるけど、多くが酷い・・・。
性暴力有り(男からと、女からの強要→できなかったみたいで、逆切れされる始末) ポスターに使われている頭だけ土から出して、カラスの大群についばまれるとか、怖すぎですよ・・・。

鳥を一杯飼ってるオヤジのところで、一羽の鳥を空に放したのに、仲間から総攻撃受けて、すぐに死んで落ちて来るシーンは少年とリンクして悲しかったなあ・・・。このオヤジさんが、村の女(身持ちが悪い)と関係持っていたんですが、その女が同じ村の女たちから袋だたきに合って、一升瓶みたいなのを股の間に入れられ死んでしまうんですよね(恐ろしい・・・)その後、オヤジさんまで自殺してしまうのはビックリでしたよ・・・。

あと、暫く居候させてもらっていた家では、年の離れた老人とその嫁と、働き手?が3人で暮らしているんですが、夜な夜な老人が嫁に暴力をふるっていて、で、この老人、若い働き手に勝手に嫉妬して、目をスプーンでくりぬいてしまうんですよ、ギョエッツ・・・・。

登場してくる中、わずか少数の良い人が、ハーベイ・カイテルが演じる優しい司教さん(最初から咳してるから、死んじゃうんだろうな
あ・・と推察ついたけどさ・・)
ジュリアン・サンズ演じる無理矢理少年に性的なことをしてくるオヤジ、少年がネズミの軍団のいる穴に落とすのは、言っちゃ悪いけど、スッキリしちゃったなあ。

ドイツ軍だったりロシア軍だったり、入れ替わり立ち代わり、いろんな処に行く羽目になるのだけれど、最後の方で、バリー・ペッパーさん演じる兵隊さんは、ピストルくれたり、優しく接してくれて良かった・・・。
そのピストル使って、腹立った町の商人を殺しちゃったよー。

★以下ネタバレ★
で、最後は孤児院みたいな場に、子供を探していたのであろう父親が来ます。
でも、今まで散々酷過ぎる日々を送って来て、もう少年は前の少年では無くなっており、感情も閉ざした状態です・・・。
最初の方で、少年はエリーゼのためにをピアノで弾いていた処からも、もとはいいとこの坊ちゃんだったことが推察され、両親の写真からも、事情があって(たぶん、ユダヤ人ってことで強制収容させられ親は彼だけを老女の処に預けたんだろうと)
やっと父が収容所から解放されて戻って来たのでしょう
そして父と帰るバスの中で、父の腕に番号があるのを見つけます・・・。そして自分の名前を遂に窓に書くのでした。
以上

2度見る気力は無いし、色々とグロテスクだったけれど、インパクトのある映画でした。3つ★半

異端の鳥 (2018/チェコスロバキア ウクライナ)
NABARVENÉ PTÁČE
The Painted Bird

監督 脚本 ヴァーツラフ・マルホウル
原作 イェジ・コシンスキー
撮影 ウラディミール・スムトニー
美術 ヤン・ヴラサーク
出演 ペトル・コラール / ニーナ・シュネヴィッチ / アラ・ソコロワ / ウド・キアー / ミカエラ・ドレサロバ / ズデニェク・ペチャ / レフ・ディブリク / イトカ・チュヴァンチャロヴァー / ステラン・スカルスゴール / ハーヴェイ・カイテル / ジュリアン・サンズ / ジュリア・バレントバ・ビドルナコバ / アレクセイ・クラフチェンコ / バリー・ペッパー / ペトゥル・ヴァネク

あらすじ どこかの東欧。少年(ペトル・コラール)はユダヤ人。危険を逃れるため老女のもとに疎開したが、彼女の急死と家の全焼により放浪を余儀なくされた。誤解ゆえの迫害を逃れ、呪術師オルガ(アラ・ソコロワ)の助手を経て粉屋ミレル(ウド・キアー)の家に厄介になった少年だったが、同居する若い男と娘との恋愛を疎み、男の目玉をえぐり取る狂気を見せたミレルに恐れおののき、少年は別の地の小鳥屋レッフ(レフ・ディブリク)の家に身をよせる。レッフが戯れに色を塗った鳥は、群れに戻ろうとして仲間に異分子として攻撃され、墜落する。その姿は少年のようであった…
【2021/03/05 12:10】  コメント(4) | トラックバック(1) | 国籍微妙・他国
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コメント

匿名だからネット上で暴言を振るう現代と同じく、戦時下でも「匿名状態」になると人間はこうも酷いことを出来るようになる。それが恐ろしかったですね。
ポーランドというドイツやソ連に占領されてきた土地での原作というのが、どこか語り継がれなかった史実を見ているような気がしましたよ。
にゃむばなな  【 編集】  URL |   2021/03/10 23:52   |  TOP ▲ |


にゃむばななさん、こんにちは!

>匿名だからネット上で暴言を振るう現代と同じく、戦時下でも「匿名状態」になると人間はこうも酷いことを出来るように
確かに! その通りですね・・・。
SNSの便利さよりも、怖さを最近は感じます・・。

「火垂るの墓」も子供が可哀想な目に遭う映画でしたね・・・。
辛すぎて1度しかちゃんと見られていません・・
latifa  【 編集】  URL |   2021/03/12 09:14   |  TOP ▲ |


とにかく圧倒される作品でしたね。
勿論モノクロ効果もあったのだろうけれども、映像が、というか映像の演出が?素晴らしかった。
あとはやっぱり少年ですよね~
この子の表情に魅了されていました。

私も、小鳥のシーンが凄く印象に残ったのですが、原題がまさにあのシーンのようなものだったので、納得でした。

それにしても戦時下で、みな大変な状況においては、こういう極限的なものは「普通」にあることなのでしょうねえ…恐ろしい。

色々考えてしまいそうになる(戦争は…とか、人間は…とか)作品でしたが、映像化されて観れて、良かったとも思える作品でした。

これDVDしか出てないみたい。こういう陰影のある作品こそ画質の悪いDVDよりも画質の良いブルーレイとかで出して欲しかったです…。ブルーレイなら即買しちゃう……。
maki  【 編集】  URL |   2021/04/20 22:27   |  TOP ▲ |


makiさん、こんにちは!
内容は凄く重いし、キツイものの、なかなかの名作?ですよね。
映像も凄くセンスがあったし。

ところで、まだ痛みとか続いているみたいで・・・
きっと夏を超えた頃には、ずいぶんよくなってると思いますよ!
私なんて、ちょっとした風邪でも、治るまでに1か月とか平気でかかりますもん。
早く元通りに、無意識に何も考えずに生活出来る日が戻って来ますように・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2021/04/22 08:33   |  TOP ▲ |


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異端の鳥
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