fc2ブログ
「盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲」「COLD WAR あの歌、2つの心」感想
1016232_01.jpg
盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲
ジェットコースタームービー。

中盤から、コロコロと展開が変わって行って、こんなに変化が激しい映画は久しぶりで驚きました。
んーー、でもなあ、確かにユニークではあるし、脚本もアイディアあるなあとは思うものの、好きな映画って訳じゃない・・・

目が見えてたから、殺人現場に鉢合わせして目撃してしまった。
それを告白しようと警察署に行くも、なんと犯人が警察官だった。

★以下ネタバレ★
目が見えないふりをしていた男が、ホントに目に異物を入れられて目が見えなくなってしまうって、凄すぎ。
ラストは、数年後、ロンドンでピアニストとしてライブ活動をしている処に、元彼女がやってくる。
彼は目が見えないままの様で、何故あの時、彼女の網膜をもらわなかったのか?と言われるのでした。
が・・・別れた後、道に落ちている缶をスコーンと蹴るシーンで締めくくります。え、見えとんのかい!
 以上

悪女役のタブーさんって、インドの凄く有名な女優さんで、確かもう若くないはずなんだけど、美女オーラが凄いです。

盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~(2018/インド)
Andhadhun
監督 シュリラーム・ラガヴァン
脚本 アリジット・ビスワス
出演 アユシュマン・クラナ タブー 

あらすじ 盲目のピアニスト、アーカーシュの誰にも言えない秘密。それは、本当はバッチリ目が見えること!
芸術のため盲目を装う彼はある日、大スター、プラモードからの演奏依頼を受けて訪ねた豪邸で、妻のシミーと、その不倫相手のプラモード殺害現場を“目撃”してしまう!死体も犯人も見えないフリで切り抜けたアーカーシュだったが、駆け込んだ警察の署長こそ現場にいた犯人だった!
さらに災難は続き、盲目を疑ったシミー…

・・・・・・・・・・・・
81583.jpg

COLD WAR あの歌、2つの心
モノクロ映画。
時々、はっと釘付けになるようなシーン、映像がありました。

パヴェル・パヴリコフスキーさんの映画を見てみたいと思っていたのだけれど、レンタルショップやGEOの郵送レンタルで扱ってなくて、これだけあったので見てみました。

噂通りに芸術的で凄く素敵なショットが多数あるのだけれど、でもストーリーは、それほど心動かされる様な感じじゃなかったなあ・・・

★以下ネタバレ★
ラスト、心中しちゃうみたいだけど、残された子供とか夫とかが気の毒だなあ・・・って思っちゃったな。以上

同監督の別の映画も、是非見てみたいのだけれど。

COLD WAR あの歌、2つの心 (2018/ポーランド 英 仏)
Zimna Wojna
Cold War
監督 脚本 パヴェル・パヴリコフスキー
撮影 ウカシュ・ジャル
出演 ヨアンナ・クーリグ / トマシュ・コット / アガタ・クレシャ / ボリス・シッツ / ジャンヌ・バリバール / セドリック・カーン

あらすじ 1949年、ポーランド。民族音楽舞踏団の創設メンバーのヴィクトル(トマシュ・コット)は、オーディション会場で勝気な少女ズーラ(ヨアンナ・クーリク)の歌の上手さと彼女が醸し出す不思議な魅力に心を奪われる。ズーラはある事件を起こし執行猶予中の身だと言う。二人は激しい恋に落ち3年、ソ連の支配のもと自由な活動が出来なくなったヴィクトルは、ズーラを誘って西側へ亡命をはかるが、彼女は約束の場所に現れなかった。さらに2年後、ジャズピアニストとなったヴィクトルは舞踏団のツアーでパリを訪れたズーラと再会する。それは15年間に渡り冷戦下の東西を巡る二人の数奇な恋愛模様の、まだ序章にすぎなかった

(追記) なんと監督の両親の、ほぼ実話(心中はしなかったのね ほっ)だったのですね! それを知ったら、ちょっと見る目が変わっちゃいましたよ・・・。

母はバレエダンサーを経てワルシャワ大学で英文学を教え、父は医師。2人は母が17歳の頃に出会い結婚したが離婚し、母は1971年に14歳のパヴリコフスキ監督を連れてロンドンへ渡り英国人と再婚、母子ともに事実上亡命。父はポーランドの反ユダヤ主義の荒波の中でポーランドを去り、再婚しながらオーストリアや東ドイツで暮らす。両親はその後再会、それぞれの再婚相手のもとを去って再び一緒になる。そうして1989年のベルリンの壁崩壊前に相次いで亡くなるまで、約40年にわたって別れと再会を繰り返したという。
『COLD WAR あの歌、2つの心』 冷戦時代、亡命は人を変えた GLOBE+ シネマニア・リポート より。  問題あれば削除します。
【2020/11/27 10:08】  コメント(10) | トラックバック(5) | 国籍微妙・他国
TOP ▲HOME
 
<<「ルース・エドガー」ネタバレ感想 | ホーム | ネタバレ「ルイの9番目の人生」「アムール、愛の法廷」感想>>
コメント

こんにちは。「2つの心」の方ですが、正に冷戦中の東西の2つの心なのですよね。
恋愛の場だと2つの心を持っているというのはよろしくないと感じるのですが、そこにあった背景を見ると、2つの心を持たざるを得ない、歴史の残酷さを感じたような気がしました。
ここなつ  【 編集】  URL |   2020/11/27 17:04   |  TOP ▲ |


latifaさん、こんにちは。コメント&TBありがとうございました。
↑一本目、全然知らない映画だわ。。
『cold war』については、評価しない人は全然ダメみたいね。
私にとってはすごく特別な作品なんです。。心のベスト10入りしてます(笑)。

たくさんご覧になっていて、感想も上げられていてすごいな~。
私も4月5月の映画館開いてないときは自宅鑑賞しまくってたんだけど、全然感想残してなくて。。
『僕はイエス様が嫌い』もその時観て、すごく印象に残ってます。
オダジョーの映画は観てないんだよね。。
今はネトフリのドラマにハマってるよ~。
一話一時間くらいだから、平日の夜仕事から帰って観るのにちょうどいいんだよね。
真紅  【 編集】  URL |   2020/11/27 18:23   |  TOP ▲ |


こんばんは。
コロナ禍のなか、外出も自粛空気が凄いですね。
一時は東京の方が凄かったですが、北海道も着々と増えてて、うちの近所の大病院でもクラスターでてます;段々近づいてくるようで怖い。

2作品とも、独特の味わいのある作品でした。
特に私も「盲目のメロディ」では、
ラストのところで「あ!」って思いました。
ただ、思っていたよりはコメディよりではなかったのがびっくりしました。

「COLD WAR あの歌、2つの心」
後半、彼女に会うために祖国に戻る男、その結果どうなるなんて、わかってたはずなのに。
やはり愛が強かったのは男の方だと思います。
maki  【 編集】  URL |   2020/11/27 20:37   |  TOP ▲ |


ここなつさん、こんにちは!
この映画は、単なるラブストーリーではなく、
ストーリーに、あの時代のポーランドの立ち位置や、政情をからめている処がミソなんでしょうね。
私は勉強不足で、そこまでポーランドの歴史に詳しくなかったので、もっと知っていたらなあ・・・と思いました。

latifa  【 編集】  URL |   2020/11/28 09:13   |  TOP ▲ |


真紅さん、こんにちは!
>私にとってはすごく特別な作品なんです。。心のベスト10入りしてます
そうなんだー、真紅さんが、そこまで特別に思っている映画なのに、ハマれなかったなんて、なんだか寂しいわー。
イーダ、是非見て見たいんだけどなあ・・・

いやあ、私は暇人だし、コロナで外出も出来ないから、むだに映画だけ見る事が多かったんだ・・・。
私も感想は、見た半分くらいしかアップしてないんだよ。なんだかんだで、かけずじまいになってるのも一杯あるよ。

僕はイエス様、印象に残ってるのねー。

確かに働いていたら、映画の2時間を見るのは負担だよー。
1時間くらいのものは気軽に見れて良いよね。
ネットフリックスとかamazonプライムとかネットで見れるのは、都合の良い時に気軽に見れて良いよなあ、私も入りたいんだけど、まだ躊躇してます。
latifa  【 編集】  URL |   2020/11/28 09:21   |  TOP ▲ |


makiさん、こんにちは!
コロナ、東京の方が人数も多いのに、GOTOの変更が無かったり、
なんだか変だなあ・・・と感じる今日この頃。
北海道は冬季、お部屋温かくて密閉性も強いから、空気の入れ替えとか簡単じゃないよね・・・。

>うちの近所の大病院でもクラスターでてます;段々近づいて
えーーそうなの? それは心配ですね・・。

>特に私も「盲目のメロディ」では、
ラストのところで「あ!」って思いました。
ただ、思っていたよりはコメディよりではなかったのがびっくりしました。

同じー! ラスト、え?ってビックリしました。
コメディっぽいのかな?と思いきや・・
ブラック度もかなり強かったですよね。

>後半、彼女に会うために祖国に戻る男、その結果どうなるなんて、わかってたはずなのに。
やはり愛が強かったのは男の方だと思います。

私もそう思っちゃったよー。男も可哀想だけど、
彼女側の残された子供とか、どうするのよーって思っちゃったなあ
latifa  【 編集】  URL |   2020/11/28 09:25   |  TOP ▲ |


こんにちは。

COLD WAR心に残る作品ですね。
後味悪いですが🙇

こういう監督の作品が苦労せずに見られる世の中になるといいですね。
日本だからなのかなあ?🤔😑
kamieru  【 編集】  URL |   2020/11/28 12:19   |  TOP ▲ |


こんばんは。

「盲目のメロディ」TBありがとう!(^^)!
予想を裏切る展開にビックリした作品だったよね!!
誰を信じたらいいのやら・・・(>_<)
みんな予想外のことをやっちゃて結構ブラックなんだけど嫌いになれないというかパワーを感じるキャラたちでした。
恋人役の女の子よりもタブーさん、彼女が本当に強烈!!美女でしたね。

最後にもええーーっと驚かされました。
  【 編集】  URL |   2020/11/28 20:11   |  TOP ▲ |


kamieruさん、こんにちは!
実話だと知って衝撃でした。
でも、完全なる実話じゃないんですよね、きっと。
ラストが、ああじゃなかったら、私の気持ち(感想)も、すごく違っていたと思うのです。

確かに、こういう映画は、なかなか日本では見るのが難しいですよね。
頑張って上映してくれる映画館も今は経営が大変そうだし・・・
latifa  【 編集】  URL |   2020/11/29 16:58   |  TOP ▲ |


瞳さん、こんにちは!
盲目の~ 通常のインド映画とは、ちょっと違った作品で、目新しさがあったわー。

私なんて甘ちゃんだから、道で倒れちゃった彼を病院に運んでくれた人達とか親切だなあーとか一瞬思っちゃって。
まさか臓器売買とか、エグイ方向に行くとは想像してなくて、そこでもビックリしちゃったよ。

恋人役の女優さん、キュート系な人で、ちょっとこれまた意外だったわ。インドって女性は色が白ければ白い程美しいみたいな風に言われてると思うんだけど、彼女さんはそんなに色白ってわけじゃなかったから。
インドでも、そういう古い固定観念とかを壊す方向に行ってるのかもなーなんて思ったり。
でも、いまだにマッチョじゃないヤワな男子は見かけた事ないかも。
latifa  【 編集】  URL |   2020/11/29 17:09   |  TOP ▲ |


コメントの投稿











管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://latifa.blog10.fc2.com/tb.php/1664-d6674b1a

「COLD WAR あの歌、2つの心」
ここなつ映画レビュー (2020/11/27 17:04)
第二次大戦直後のポーランドの物語。大戦中ドイツ軍の占領下に置かれていたポーランドは、ドイツ劣勢後はソ連の赤軍の支配下に置かれ、戦後はマルクス・レーニン主義の共産国家となった。ここから現代に至るまでのポーランド史というものは…いやはや実に難解であり、にわか知識では太刀打ちできない。というかそもそも戦後ポーランドと言われて私がすっと頭に浮かぶのは、「ワレサ」「連帯」という古いものから、「ヤルゼル...


COLD WAR あの歌、2つの心
いやいやえん (2020/11/27 17:35)
【概略】 歌手を夢見るズーラと音楽家・ヴィクトルは音楽舞踏学校で出会い、恋に落ちる。だが、ヴィクトルは政府に監視されるようになり、パリへ亡命する。 ラブロマンス .0★★★☆☆ 冷戦下のポーランドで出会い、時代に引き裂かれたピアニストと歌手の情熱的な愛を描いたラブストーリー。 88分と短尺ですが、説明されないシーンも多く、その中で男女の揺れる心の機微を鑑賞者が想像しなければならないのですが...


盲目のメロディ ~インド式殺人狂騒曲~
いやいやえん (2020/11/27 17:36)
【概略】 盲目のふりをするピアニストのアーカーシュは、演奏に呼ばれた豪邸で殺人を目撃する。死体も犯人も見えないふりで、その場を切り抜けたアーカーシュだったが…。 製作年:2018年 製作国:インド 収録時間:138分 ジャンル:コメディ 日本語吹替:なし .0★★★☆☆ 盲目を装うピアニストが殺人事件を目撃し、騒動に巻き込まれるサスペンスコメディ。 夫殺しを目撃した実は視える盲目ピアニスト...


『COLD WAR あの歌、2つの心』
真紅のthinkingdays (2020/11/27 18:14)
 ZIMNA WOJNA  COLD WAR  1949年、ポーランド。民族舞踏団を結成した音楽家ヴィクトル(トマシュ・コット)は、オーディションで歌手志望のズーラ(ヨアンナ・クーリグ)と出逢う。  第87回アカデミー賞授賞式での立ち姿とスピーチにノックアウトされて以来、我が最愛の映画監督であるパヴェウ・パヴリコフスキの最新作。前作 『イーダ』 が大好き過ぎて、傑作の誉れ高いこの...


「盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲」
Slow Dream (2020/11/28 20:13)
盲目のピアニストのアーカーシュは、ある日、大スターのプラモードから結婚記念日のサプライズ演奏を依頼され、彼の豪邸を訪ねる。 しかし、そこでとんでもない現場に遭遇してしまう。 実は・・・芸術のためと称し盲目のフリをしてきたアーカーシュ! 死体も犯人も見えないフリでその場を切り抜けたのだが、彼を疑う犯人たちは諦めず・・・・。


| ホームTOP ▲ |