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ネタバレ感想「きみはいい子」
『そこのみにて光輝く』の呉美保監督の2014年の作品
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GYAOで配信されたので見ました。
登場人物は結構多めで、ちょこちょこと繋がってるのだけれど、違和感が無く、役者さんが上手な人ばかりだったせいもあるのか、とても引き込まれて見せてもらいました。特にやっぱり池脇さんと富田靖子さんが上手いなあ!と思いました。4つ★

高良君演じる先生は、モンペや言う事を聞かない生徒等の対応に疲れ果てていた時に、甥っ子に「がんばって」と云われハグされて、癒された事から「ハグされる宿題」を出すに至るんですけれども、ちょっとびっくり・・・
だって義父に虐待されてる神田君は、どうすればいいの? 先生に「ぜったい宿題やってきます」と叫んで走って帰って行った彼の心境を思うと可哀想でたまらないんですけど・・・。先生はどういうつもりで、こういう宿題を出したんだろう。

★以下ネタバレ★
ラストは岡野先生が「ひまわり学級」の様子をちらっと見た後、自分ももっと神田君に寄り添って、踏込まなくちゃ、と急に決意したのか、走って彼の家に行きノックしたところで映画は終わっていました。
あんな宿題を出して、翌日学校を休んだ神田君。先生、罪の意識は無かったんかい?!
あと、気になっていたのは、ヘアバンドをしてちょっと美人系の女の子が、意地悪そうな女子グループにいじめられてて、結局学校を連続して休む様になってしまいましたよね。先生、何かしましたっけ・・・?そのままなのかな・・・と、気になりました。 
とはいえ、先生のお仕事はキツ過ぎます。生徒40人近くを全て見るのは無理です。だから、ある程度手が回らないのもしょうがないとは思うのだけれど・・・ でもなあ・・・・
以上

見ていて、ぐっと来たシーンは、
認知が少し入っているらしきお年寄りの女性が、ある日鍵を無くしてパニックになっているひろや君を預かっていた処、母親が迎えに来た。なんとその母親とは、万引きの件で顔見知りだった店員(富田靖子)で、彼女から息子を誉められ、泣いてしまうシーンでした。

あと、やっぱりなんといっても一番のシーンは池脇さんの所ですね。尾野真千子を抱いて慰めるシーン。自らも親から虐待されていた過去があったが、近所のおばあちゃんに救われていたと告白するんですよね。

高良君が離婚して実家に戻って来た姉が「誰かに優しくしたら、その子がまた誰かに優しくしてあげられる・・」という事を言っていて、池脇さんが尾野さんと同じ様な過去があったのに、連鎖を断ち切って良いママさんになれているのも、そのおばあちゃんのお陰もあるのかもしれませんね。

ちなみに私はどうも照れくさくて、ハグするとか出来ない人間なんですよ。 振り返って見ると、自分の親にハグされた記憶がありません。それ故なのか、なんなのか、自分の子供にも、どうしても出来ないまま、大人になってしまいました。
なので、ハグは大切、というのには個人的に後ろめたさがあります。

舞台は見終わった後に知ったのですが小樽なんですね・・・。「そこのみにて~」の時は函館でしたが、なんとなく北海道の海沿いの町ってわびしさが似合います。

きみはいい子 (2015/日)
監督 呉美保
脚本 高田亮
原作 中脇初枝
出演 高良健吾 / 尾野真千子 / 池脇千鶴 / 高橋和也 / 喜多道枝 / 黒川芽以 / 内田慈 / 松嶋亮太 / 加部亜門 / 富田靖子

あらすじ 若い教師岡野(高良健吾)は日々奮闘中。幼い娘を抱える雅美(尾野真千子)は、娘に手を挙げてしまうのを辞められず自己嫌悪に陥る日々。公園ママ友(池脇千鶴)は陽気であっけらかんとしている。
老婦人・あきこ(喜多道枝)は認知で、スーパーで無意識に万引きしてしまう。
【2021/01/28 16:34】  コメント(0) | トラックバック(1) | 日本映画
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真紅のthinkingdays (2021/01/28 17:58)
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