ポコアポコヤ　映画倉庫

GYAOで見た韓国映画２つ

トンネル　闇に鎖された男

ハ・ジョンウとペ・ドゥナが結構好きなのと、内容にも惹かれたので、ちょっと見てみました。
2時間越えですが、どうなるのかな・・・と、飽きる事なくハラハラしながら結構面白く見せてもらいました。３つ★半

斬新さは、あんまり無くて、マッツ・ミケルセン主演で山に遭難する「残された者－北の極地－」と、ロドリゴ・サントロ目当てで見た「チリ33人　希望の軌跡」を合わせた様な内容だったかもです。

主役のハ・ジョンウは基本良い人。前向きだし。
途中で、もう一人女性が閉じ込められているのに気が付くのだけれど、彼女に水を分け与えたり（残り少ないから自分の分だけでもやっとなのに）かなり親切に対応しているし。そもそも、あんな目に遭ってるのに慌てたりパニックにならないってだけでも尊敬。

あと印象に残ったのは、妻のペ・ドゥナ。
現地入りして、作業員の人達に目玉焼きを作って配ったりとか、自分も精神的にも肉体的にも極限まで落ちてるだろうに。これはしんどい・・・。
しかも途中で、現場の作業員の人が作業中亡くなってしまうのですが、そのお母さんが怒鳴り込んで来て、彼女に泣き叫んで怒るんですよ・・・　はぁーーっ・・・。　

★以下ネタバレ★
結局早々に女性は亡くなってしまい（この女性についてはマスコミであまり取り上げたりしてなかったっぽいのが不思議）、ワンコだけが生き残る。
捜索隊長のオ・ダルスのおいちゃんが良い人でね。水が無くなった時も尿を飲めるって言うんだけど、自らもやってみたり、最後の最後まであきらめずに行ったお陰で助かったわけだし。　でも、食料もとっくに尽きてたし、体力も奪われていただろうに、あんな長く生きていられるんだろうか？という疑問もあったけれどね。
無事脱出できた後、このワンコを飼うんだろうと思ってたら、そうじゃなかったのは、ちょっと意外でした。以上

監督・脚本：キム・ソンフン/原作：ソ・ジェウォン/撮影：キム・テソン
ハ・ジョンウ　　ペ・ドゥナ　　オ・ダルス　

自動車のディーラーとして働くジョンス（ハ・ジョンウ）は、妻のセヒョン（ペ・ドゥナ）と娘が待つ家へ車を走らせていた。しかし、ジョンスが山中のトンネルに入った後、トンネルは崩落しジョンスは車ごと生き埋めになってしまう。手元にあるものはバッテリー残量78％の携帯電話、水のペットボトル2本、そして娘への誕生日ケーキだけだった。一方、トンネル崩落のニュースは瞬く間に国内を駆け巡り、救助隊長のキム（オ・ダルス）らが現場に駆け付ける

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生き残るための3つの取引


GYAOで無料配信してくれていたので、ファン・ジョンミン目当てで見ました。これって１０年前の映画なのですが、この時よりも、今の方が10才も年取ってるのにオーラもあってセクシーでカッコイイ気がするんだけれど。やっぱり売れてくると洗練されるんだろうか。

今まで見た彼の映画って、暴れん坊でも基本良い人な役が多かったのだけれど、本作では結構な悪いヤツなんですよね。なーんか、あの困ったお顔のファン・ジョンミンが、ワルい事しちゃうってのが、どうもしっくり来なかったというか・・・。出世の為に（それだけじゃないんだけど　上からのほぼ強制的な圧力もあったし・・・）犯人でっち上げ工作を手始めに、色々とやって、部下が犠牲になって、それを偽造工作に使って・・・と。

★以下ネタバレ★
一瞬だけ出世出来るけれど、すぐに殺されちゃうわ、部下たちにもやった事がバレて、車で跳ね飛ばされちゃうわ、なんだかなあ・・・なラストでした。かたや、検事のチュは、妻が有力者の娘ってことでのコネで、ヤバい事になっても、もみ消してもらえて問題無し。皮肉なラストになってました。以上

本作のもう一人の主役は、リュ・スンボムなんですが、この人凄く久しぶりに見たら、なんか小奇麗になっていました。昔、2002年位に私が韓国ものにハマってた頃、ドラマとかで度々お見かけしていた頃は、良く言えばワイルドだけど、なんかぶちゃいくな印象だったんだけど・・・。この映画の監督リュ・スンワンが、彼のお兄さん？弟？らしいですね。

あと、悪い大物ボスがぴったりのマ・ドンソクが、良い人で部下を演じていて、意外（笑）

建設会社社長兼ヤクザのチャン・ソックを演じたユ・ヘジンって、スネ夫的な姑息な悪人キャラが凄くピッタリな役者さんですよね。

生き残るための３つの取引 (2010/韓国)
監督 リュ・スンワン
脚本 パク・フンジョン
出演 ファン・ジョンミン / リュ・スンボム / ユ・ヘジン / チョン・ホジン / マ・ドンソク / チョン・マンシク

あらすじ 幼女暴行殺人事件に大統領は直々に警察に解決を命じる。警察トップは、広域捜査部エースのチェ・チョルギ刑事（ファン・ジョンミン）に出世と引き換えに、犯人を早くあげる様に命じる。チェ刑事はヤクザから建設業へ転身したチャン・ソックへ密かに接触し、やがて事件の犯人とされる男が逮捕、送検されるが、事件を担当したのはチャンと敵対する建設会社と癒着している検事のチュだった