この映画が作られるって聞いた時から、ずっと楽しみにしていました。
ジョニーデップが主演っていうのも頑張れーって気持ちもあったし、音楽は坂本龍一だし。
重厚感のある映像や、ドキュメンタリーっぽい雰囲気も有り、でもダレるシーンもなく最後まで引き込まれて拝見しました。
ユージン・スミスさんの写真見たら、映画の中のジョニーと凄く似ていて、びっくり。安定の演技力で良かったですよ。
子供の頃、水俣病とかイタイイタイ病とか、TVや雑誌等で毎日取り上げられていて、とても怖かったし、強い印象に残っている事件でした。そこの地域に住む人が、そこの会社に勤めていたり恩恵を得ているから、なかなか訴訟とか難しいんだ・・・っていうのがね・・・。
今はネットで子供でも色々すぐ調べられるけど、あの当時はユージン・スミス氏がどんな人で、どんな人生を送って、水俣関係で大変な目に遭われた事とかも知らず。
水俣病の写真は一杯見た事があったけれど、写真を撮ったユージン・スミスさんについては、この映画がきっかけになって、今さらですが、色々知る事が出来て良かった・・・と思いました。
今の若い子たちは水俣病の事とか知らない人も多いだろうし、そういう世代の人にも知ってもらいたいし、見る価値がとてもある作品だと思います。
外国資本の映画を作ると、加瀬君とか真田さん、國村隼さん、浅野君と、お馴染みの役者さんが入っている事が多いですね。まあ、全員好きな役者さんだから良いんですけれども。
ヒロインは美波さんだったというのを映画終わった後に気がつきました。そういえば最近お見かけしてなかったな・・・。
私の中での彼女は、NHKドラマ「下流の宴」の沖縄出身の医学部目指す下町キャラのヒロインの印象が強烈で。最近はアメリカで活動してたのねー
映画は、あの母と娘がお風呂に入っている写真が特別な一枚になっていますね、確かに印象に凄く残る写真だし、構図がピエタ風な感じもあるかな・・・。
★以下ネタバレ★かなり強引に出会ってすぐ強いアピールで結婚した二人でしたが、その後割と早くに離婚されていたことは少々残念に思いました。奥様は先日TVに出られていて若々しくアクティブに活動されている様子でした。
スミスさんは長年、体のあちこちが辛い状態だった事もあるんでしょうね・・・、早くにお亡くなりになられていたんですね・・・合掌。
あと、雅子様のお爺さんが、チッソのトップだったとはね・・・。以上
ちなみにロケは殆ど外国で行って日本じゃなかったそうで・・・。そういうの多いですよね・・・ 日本は映画のロケするのには色々面倒だったりするんだろうけど、ちょっと残念。
今はチッソって会社の名前を変えていて、解らない感じになっているのよね・・・。
MINAMATA -ミナマタ- (2020/米)
監督 アンドリュー・レヴィタス
脚本 デヴィッド・ケスラー
原作 ウィリアム・ユージン・スミス / アイリーン・美緒子・スミス
音楽 坂本龍一
出演 ジョニー・デップ / 真田広之 / 美波 / 國村隼 / 加瀬亮 / 浅野忠信 / 岩瀬晶子 / ビル・ナイ
あらすじ 1971年、NYにすむ写真家のユージン・スミス(ジョニー・デップ)のもとを、一人の女性が訪ねた。彼女はアイリーン(美波)。彼女はユージンに「日本で公害に苦しむ人々の姿を撮影して、世界に伝えてほしい」と懇願する。初めは難色を示したが、ケンカして袂を分かっていたライフ誌の社長(ビル・ナイ)を説得して、日本の水俣を訪れた。