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ネタバレ感想「花束みたいな恋をした」
恋愛映画はあまり好みのジャンルじゃないのだけれど、これはよかった。ほぼ5つ★
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見てる最中も、そして見終わった後も、しばらーくこの2人について考えてしまいました。
こんなに合う二人なのに別れてしまうなんて残念・・・。
どうにか結婚する様にできなかったんだろうか? と、つい考えてしまうのでした。結婚してもダメになっちゃったかな、、、、
恋愛賞味期限(オダギリジョーも言ってたけど)中に結婚していたら、むぎくんが就職した後すぐとか・・・。

2015大学3年の冬に出会って5年間の交際期間中、ラブラブだったのは交際2年半を過ぎた頃まで。(新年早々絹ちゃんが歯医者で働き始め、むぎ君も就職出来た直後位)
で、夏にはむぎ君が多忙になっていて、段々すれ違いが多発・・・。クリスマスにはカウリスマキの映画の映画を見て、既に3か月のレスなのに、結婚の話題を出された・・・という流れでしたよね。

ムギ君が結婚のことを絹に、ああいう投げやりな言い方をしなかったら(内心はそう思っていても、形だけでも、ちゃんとプロポーズしていたら「絹ちゃんとずっと一緒にこうやって暮らしたいから、結婚しないかい?」とか・・・ 絹の返事も違ってたと思うんだよなあ。 その後も「恋愛感情はもうなくても、結婚してうまくやってる人たちなんていっぱいいるよ?」(セリフ違うと思うけど)って説明をするシーンがあるんだけど、恋愛感情無くてもは、言っちゃいけなかったなあ、と思うなあ・・・。

5年間の交際と言っても、後半の2年間は全然うまくいってなくて、最後の1年なんて会話もない・・とか、、悲しすぎます・・泣
でも、冷えた関係をある程度長く過ごした日々があったから、双方が納得の行く別れを決断して後腐れも無かったんだろうなあ・・・。 こういう恋愛物語だと、冷えてきた頃に新たな人が現れて、そちらと付き合いたいから、別れるってパターンが多い様な気がするんですね。そうなると、どうしてもドロドロ感が発生するから、本作はそういうのが無かったのもよかったです。
(絹ちゃんとオダギリジョーのは浮気程度の関係だっただろうし)

この二人のように、趣味がすごい合う人と出会えたら最高なのになーって思っていたけれど、本作を見て、趣味が似すぎた相手だと、最初が一番のものすごい盛り上がりで、その後それ以上になることは無いのか・・・と気が付かされました。(花束みたいな恋 ってそういう意味なのかな・・・)   交際後は、こんなに合うと思ってたのに違う・・ってところが目について、マイナス的な違和感が重なってしまうのかもなあ・・・。あと好みも変化して行くだろうし・・・。

むしろ最初は全然合わない、趣味も違うと思っていたのに、一緒にいる内に、あれ?意外と同じなところや、偶然同じ何かが好きだった時の発見の喜び、の積み重ねで、プラスに重なることが多くて、お得だったりするのかも・・・。

それでも、この映画が湿っぽく憂鬱にならずに済む良い脚本だったことに拍手を送りたいです。

★以下ネタバレ★
別れの現場が、なじみのファミレスなんだけど、偶然横に座った新人カップルの初々しくかつての2人にそっくりな様子にショックを受ける絹たち。そして別れた後も移動先が決まるまで3か月平穏に暮らしつづけ、1年後お互いが別の恋人と一緒にいるときに偶然はちあわすんですよね。そして、2人が仲良かったころに偶然撮影されていたgoogle ストリートビューの映像を発見!以上

そうそう、偶然ですが、つい最近googleストリートビューの撮影車が私が歩いている横を通りすぎたんです。そのうちその道に私が写ってないかな?ってちょっと楽しみにしてる最中なんですけれども。⇒その後アップされてました!なんか嬉しい。

あと、今村夏子さんや、穗村弘さん他、私も好きな人や作品がいろいろ出て来たり(半分位、知らない作品や人もいましたが)、白いジャックパーセル私も昔履いてました。

こんな風に、すごく趣味の合う貴重な友達が、その後彼氏になった時、その人と別れるということは貴重な趣味の合う親友を失うって事なのですよね。それは悲しい!! 
私は別れた後友達になった経験が無いですが、以前友人が「別れた後、友達にまた戻れないかなあ」と言っていたのを思い出しました。 レアな趣味友達と交際開始するのは、勇気が要るかもなあ・・・と思いました。 友達のままでいたら永遠に長く交際し続けられるけれど・・・。

別れて、年取ったころ、むぎ君、絹ちゃんは、どういう風に思うのかな・・・。すごく興味あります。別れたことをちょっぴり後悔したりするんだろうか、、あんなに合う人はいなかったなあ・・・って思ったりするんだろうか。

花束みたいな恋をした (2020/日)
監督 土井裕泰
脚本 坂元裕二
出演 菅田将暉 / 有村架純 / オダギリジョー / 戸田恵子 / 岩松了 / 小林薫 / 清原果耶 / 細田佳央太 / 韓英恵 / 押井守
【2021/08/28 10:16】  コメント(8) | トラックバック(3) | 日本映画
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コメント

趣味が合うのはいいのですが、合いすぎるのは問題なんですよね。
だって互いの違いが見え辛くなるから。

この2人はお互いの違いを理解しあえたら、もっと違う未来、そう結婚に至ったかも知れませんね。
にゃむばなな  【 編集】  URL |   2021/09/05 00:18   |  TOP ▲ |


にゃむばななさん、こんにちは!
コメントありがとうございました。

いやあー、でも合い過ぎるほどの同じ趣味の異性に会ってみたいなあとも思います。
結構長く生きて来ていますが、出会った事が無いので。
若い年に、こんな風に出会ったら、そりゃあすぐ恋にも落ちるだろうと思いますわ。

噂では、この後の5年後の二人を描いた作品も作っているとか、なんとか・・・
それも是非見てみたいです。
latifa  【 編集】  URL |   2021/09/05 08:00   |  TOP ▲ |


私に下さったlatifaさんのコメントへ、書き足りなかった感想を含めて返信しています。

>趣味がすごい合う人と出会えたら最高なのになーって思っていたけれど、本作を見て、趣味が似すぎた相手だと、最初が一番のものすごい盛り上がりで、その後それ以上になることは無いのか・・・と気が付かされました。

これってアリかよという位に、冒頭のシーンでも似た色合いの服を着ていまてびっくり!
友人には”似たもの同士”が良いけれど、恋愛には長いスパンで不向きなのかもしれない。

>すごく趣味の合う貴重な友達が、その後彼氏になった時、その人と別れるということは貴重な趣味の合う親友を失うって事なのですよね

そういうことよね。

一緒に暮らすという時、価値観が合うのはとても重要。気が合うというのとは少し異なる。違う世界や考え方を知る機会を逃してしまってるかも。似ることを大切にすると、違うを認めあい話さない結果を招く惧れを生んでしまう。それは相手の人格をおろそかにしてしまうことにもなり兼ねない。
しずく  【 編集】  URL |   2022/03/27 10:29   |  TOP ▲ |


しずくさん、こんにちは!
しずくさんちのコメントも、こちらもですが、深いですねー。
色々考えさせられました。
この映画をきっかけに、こういう風な事を考えたり、感想お聞き出来てとても有意義でした♪

>違う世界や考え方を知る機会を逃してしまってるかも。似ることを大切にすると、違うを認めあい話さない結果を招く惧れを

そうよね、違う考え方の人と一緒に長年暮らして行く努力って大切よね。
同じ考えじゃなくても、一部歩み寄ったり、共感は出来なくても理解しようとしたり・・お互い折り合いつけたりして行く。

彼とか夫じゃなくても友人関係でもそうですよね。
同じ考えの人、同じ趣味の人ばかりと交流するのではなくて、違う思考回路の人とお話したりするのも色々とお勉強になりますし!
latifa  【 編集】  URL |   2022/03/28 09:29   |  TOP ▲ |


やっぱり出会いが劇的すぎましたね。
映画の冒頭、イヤホンのシーンが、そういうことだったのか、と笑っちゃいました。
本質的なところは変わってない2人だけど、もう一度やり直す、ってのはないんでしょうね。

ベタ甘だけどしっかり作られた作品でした。
こに  【 編集】  URL |   2022/09/18 16:45   |  TOP ▲ |


こにさん、こんにちは!
花束~ごらんになったんですね。
私はかなり良かったんだけど、いまいち・・って人も結構いるみたいで。

そうねえ、、、もう一度やりなおす、は無いみたいよね・・・

あれ、、でも続編作ってるんだか、企画はあるんだったか、、、違ったかな。

でも20年位経って、再会したらどんな気持ちになるのかなー
こんなに合う人って、そうそういないと思うんだけどなー。
latifa  【 編集】  URL |   2022/09/19 13:07   |  TOP ▲ |


latifa さん☆
どっぷりハマったみたいですね~?
私はどうしてここまで大ヒットになったのか、ちょっと判らない・・・ってかんじでした。
ただ、誰しも経験のある青春時代の話だから、自分の姿を美男美女に演じて貰って再現フィルムにしている感覚なのかなって思いました。
趣味の合う二人だからこそ、一緒になって欲しかったとも思うけど、その人を愛していたら趣味が多少変わっても愛し続けられたはずって思います。
ノルウェーまだ~む  【 編集】  URL |   2023/04/04 15:43   |  TOP ▲ |


ノルウェーまだ~むさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

あらら・・・そうでしたかー。
これ、結構私の周りでは評判が良くないんですよ。
見た人は多いけど、感想は低いって感じが・・・。
私は不思議と楽しめちゃったんですけども。


>その人を愛していたら趣味が多少変わっても愛し続けられたはず
その通り。
そうよねー。
まあ・・・若い二人だし・・・。考え方や趣味も変わって行くものだから、なかなか出会った時と同じ様にってわけにはいかないですよね。
latifa  【 編集】  URL |   2023/04/05 07:31   |  TOP ▲ |


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