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「護られなかった者たちへ」「えんとつ町のプペル」「竜とそばかすの姫」感想
邦画3本まとめて
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役者さんが豪華。主役の3名はもちろん、脇役の方々もキャスティングはバッチリだったし、皆さん演技も上手かったし、震災や生保、社会問題についても描かれていて、こういう重くて暗い日本映画が基本的に好きです。
見てる最中は凄く引き込まれて最後まで一気見でした。
でも、ちょっと冷静になってみると、ん? って処もあるかな・・・。

私は原作は未読でしたが、どうやら原作ではかんちゃんが男性だった様子。

★以下ネタバレ★
原作だと、かんちゃんが偶然配属になった処に、あの時の役所の担当者がいて、その人間が普段からクズなヤツだったため、殺意が芽生えたって事になっていて、それならまだ解らないでもないな、って思いました。
映画版は、現在ちゃんとした立派な職についているかんちゃんが、かつての役所の男らを、2人、3人目と、そこまでするのか・・・と、少々思ってしまって。
けいさんの困窮を救う為に利根とかんちゃんは生活保護請求をさせたけど、無事それが通ったであろう事に安心し、暫く連絡をしてないうちに、けいさんが餓死しちゃってた・・・って経緯なんだと思うけれど、
あの3人が一時期、家族みたいな関係だったのは事実としても、それから数年経って、たまに会うだけの感じの関係になっていた気がして・・・。だから、激怒して火をつけた!とか、復讐のために2人殺す!って行動にまでなるのかな・・・ 
かんちゃんは引き取り先で立派に育ててもらって、市役所職員にまでなったというのに、その暮らしを捨ててまで? とか、ちょっと思ったり。まあ、そこは突っ込んじゃダメよね。
以上

護られなかった者たちへ (2021/日)
監督 瀬々敬久
脚本 林民夫 / 瀬々敬久
原作 中山七里
出演 佐藤健 / 阿部寛 / 清原果耶 / 林遣都 / 永山瑛太 / 緒形直人 / 吉岡秀隆 / 倍賞美津子 / 岩松了 / 波岡一喜 / 奥貫薫 / 井之脇海 / 宇野祥平 / 黒田大輔 / 西田尚美 / 千原せいじ / 石井心咲 / 原日出子 / 鶴見辰吾 / 三宅裕司

あらすじ 東日本大震災から10年後の仙台市、廃屋で身体を拘束され餓死させられる殺人が発生。怨恨と思われたが被害者は人格者として知られる人物だった。だが続いて同様の第二の殺人が発生。2人はかつて同じ町で生活保護行政を担当する職員だった。苫篠刑事阿部寛は強引に役場から記録を提出させ捜査を進める。そして捜査線上に放火で服役して事件の少し前に出所した利根佐藤健という男が浮かぶ
・・・・・・・・・
えんとつ町のプペル

原作とかその他、何も知らない状態で鑑賞。
お金Lの部分とか・・発想が良いなって処と、見た事あるなー感の処と色々混ざっていていました。
子供向けの映画なのだと思うけれど、大人向けの内容の映画にした方がより面白くなれた気もするような・・・。
普通に面白く見ました。3つ★

声を担当した窪田正孝君と芦田愛菜ちゃんは凄いなー、特に窪田君は全く解らなかった。

えんとつ町のプペル (2020/日)
Poupelle of Chimney Town
監督 廣田裕介
脚本 西野亮廣
美術 秋本賢一郎 / 佐藤央一 / 西田稔
音楽 小島裕規 / 坂東祐大
出演 窪田正孝 / 芦田愛菜 / 立川志の輔 / 小池栄子 / 藤森慎吾 / 野間口徹 / 伊藤沙莉 / 宮根誠司 / 大平祥生 / 飯尾和樹 / 山内圭哉 / 國村隼

あらすじ 「えんとつ町」。少年ルビッチ(声・芦田愛菜)は煙突そうじの仕事をしている。父のブルーノはかつて、えんとつ町で「煙の向こうには輝く星がある」と紙芝居で皆に訴えていたが、ある日父は消えてしまう。その後ルビッチは「星」の存在を訴えたが、皆からは嘘つき呼ばわりされて、ぼっち。ハロウィンの日、ゴミから生まれたゴミ人間(声・窪田正孝)と出会い、二人は「友達」になる。

・・・・・・・・・・
竜とそばかすの姫

こちらも普通に面白く見ました。3つ★~3つ★半
唄が凄く良いですねー。中村さんって知らない歌手でしたが、この歌あっての映画って感じでした。

監督が昔、ディズニーの「美女と野獣」が凄く好きで・・っていうのはTVでお見かけしましたが、ほんとにそれを連想するシーンとか色々ありました。こういう映画を後に手掛ける事が出来て良かったですね。
ちょっとネットの世界の部分とかの映像や表現は、既視感があったかな・・・。

こちらも、佐藤健が声優をやってること、全然解らず・・・。みなさん凄いわー。

竜とそばかすの姫 (2021/日)
監督 脚本 原作 細田守
音楽 岩崎太整
出演 中村佳穂 / 成田凌 / 染谷将太 / 玉城ティナ / 幾田りら / 森山良子 / 清水ミチコ / 坂本冬美 / 岩崎良美 / 中尾幸世 / 森川智之 / 宮野真守 / 津田健次郎 / 小山茉美 / 役所広司 / 石黒賢 / HANA / 佐藤健
【2022/04/22 15:16】  コメント(6) | トラックバック(2) | 日本映画
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コメント

こんにちは。

「護られなかった~」原作はかんちゃんは男の子だったんですね!?
私にはその方がしっくりくるなぁ…
幼い時の設定も男の子の方が良かったような気がするし、大人になってからも殺人方法が非力な女性よりも信ぴょう性があるし…

まあでも、色々なことを考えさせられる作品でした。
ここなつ  【 編集】  URL |   2022/04/25 16:54   |  TOP ▲ |


ここなつさん、こんにちは!

かんちゃんについて
そうらしいんですよ。こういう元は男性だったのを女性に変更って事
映像化作品にする際、たまにありますよね。
たいがいの場合、失敗してる気がする・・・。
私も男の子の方が良かったと思いました。

そうそう、あの華奢な女の子が、大の男(瑛太君とかでっかい男子を!)拘束とか、どうやってやったの?って思っちゃったし・・・。

でも、そういう気になる点はありつつも、見ごたえがあって、引き込まれて見せてもらいました!
latifa  【 編集】  URL |   2022/04/26 09:38   |  TOP ▲ |


プペルは声優さんも良かったですよね。
あと、音楽もノリノリで楽しかったです。
作画も細かいところまでしっかり描いていて感心しました。

「大奥」
1話は見逃したけれど2話を観ました。
面白いですね!
3話は録画したので今週中には観られるかな。
よしながさんの原作も良いのかしら。
こに  【 編集】  URL |   2023/01/25 15:53   |  TOP ▲ |


こにさん、こちらにもありがとうございます。
なんかね、私も詳しい事は知らないのだけど、作品というよりも、作者の方(お笑い出身の)の行い等で色々騒動があったみたい。

大奥
そうなんですかー。1話が断然良くて、2,3話は普通かなあ・・・なんて実は私は思っていたりするのですが・・・
でも世間では2、3の評判が良いみたいです。
確かこにさん、福士蒼汰君ちょっと気に入ってるんじゃなかったかしら。それなら堪能出来てるはずー。

よしながさんの原作は素晴らしいですよ!
最近全巻、再読しなおした処です。
latifa  【 編集】  URL |   2023/01/25 16:15   |  TOP ▲ |


こちらにも!
「護られなかった者たちへ」の伏字の部分の感想は実は全く同感です!
原作のかんちゃんが男だったのですね!?それなら納得!だって殺人が猟奇的すぎますもんね。
あとたまたま配属された先が・・・のところも。原作に忠実にやってほしかったかも。

「竜とそばかす~」も見てますが書いてないです。大ヒットしましたけど…なんとなくミュージックビデオみたいだなと思いました。
ノルウェーまだ~む  【 編集】  URL |   2023/04/05 08:45   |  TOP ▲ |


ノルウェーまだ~むさん、こんにちは!
こちらにも来てくださってありがとうございました♪

わーい、伏字の処同じに思っていらしたなんて嬉しいな。
そうですよね、あんな猟奇的殺人をするって、どう考えても・・・。

「竜とそばかす」
微妙でしたよね・・・。
ヒットする映画が必ずしも自分にも合うとは限らないですし。

ところで、「007トゥモロー・ネバー・ダイ」見たんですよ!
今度感想書いたら、改めて再度お邪魔しますね☆彡
latifa  【 編集】  URL |   2023/04/05 13:39   |  TOP ▲ |


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「護られなかった者たちへ」
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