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「涙するまで、生きる」「セザンヌと過ごした時間」ネタバレ
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amazonプライムで見たフランス映画2本
amazonプライムを1ヵ月お試し中なので、色々映画を見ているのですが、挫折する映画も結構多くて・・・・
そんな中、見た「涙するまで、生きる
これはきっと途中で挫折か寝ちゃうのではなかろうか・・・と思ったのに、予想に反して最後まで見てしまい、かつ見終わった後にも色々調べちゃったりもして、余韻が残る作品でした。

カミュの原作を元に脚色して作られた作品とのこと。舞台はアルジェリア。
砂漠(土・岩砂漠)の荒涼とした風景を舞台に、アラブの掟や血の遺産などに縛られ死ぬ覚悟をしている男と、ヴィゴ演じる現在子供達を教えている教師として、世捨て人っぽく生きている男のお話。 
ヴィゴ・モーテンセンが哀愁あって知的な雰囲気です。 
彼のフランス語は吹き替えの様な気がするけど・・・どうなんだろう? フランス語、現地のアラビア語を使いこなしていて凄かったー。
モハメッドを演じた俳優さんも良かった。この人、他の映画でも見た事あるわ。

★以下ネタバレ★
ラストシーンですが、原作は死にに街に行くそうですが、映画では生を選び、遊牧民がいるとされる右の方向へ向かう処で終わっています。このラストで良かった。
でも、気になるのがダリュ。学校は今日でお終いですって・・・。憲兵の依頼に逆らって殺人者のアラブ人を逃がしてるし、道中に見知らぬ男を殺しちゃってるし、どうする覚悟・つもりなのー? まさか死ぬとかはないよね? ここを離れるつもりなのは確かだろうけど・・・。
モハメッドが女性と一度も寝たことが無い・・・というのを聞いて、ダリュは昔自分が行ったであろう売春宿に彼を連れて行ってあげる。全財産をはたいて。ここのマダム(若い時はきっと美しかったであろう)の事を覚えていたダリュ。彼女もそれが嬉しかったのかな?ダリュは自分はするつもり全然なかったんだけど、お代はもらってるから・・って久しぶりに若い女性のお部屋に行くのよね。それでぽろっと泣けて来ちゃったみたいでね、、 この売春宿のシーンが良いスパイスになっていました。
以上

モハメッドが捕まった理由が、いとこが彼の家の収穫した小麦を盗もうとしたのを、小麦が盗まれると彼の一家は飢え死にするしかなかったので( 想像:格闘の末、殺してしまった)。 ここの掟として、殺人した場合、報復として加害者側の家族の誰かを殺すか、加害者側が被害者側に大金を渡すかの選択があり、いとこの家は大金を希望したものの、モハメッド一家は大金を払えなかった。  モハメッドがフランス人に自ら出頭して死刑になって殺されれば、永遠に繰り返されるであろう復讐の連鎖は断ち切ることが出来る。 このままだと、モハメッドの幼い弟がいとこの一家の誰かを殺す役目が回って来てしまうので、それを回避したい。という理由なのかな? この辺りがハッキリ解らず・・・なんですが・・・。

涙するまで、生きる (2014年/仏)
Loin Des Hommes
原作:アルベール・カミュ著 「客」~短編集『追放と王国』より 
監督 ダヴィド・オールホッフェン
出演 ヴィゴ・モーテンセン レダ・カテブ
(内容)1954年フランスからの独立運動が高まるアルジェリア。元軍人の教師・ダリュのもとに、殺人の容疑をかけられたアラブ人のモハメドが連行されてくる。裁判にかけるため、山を越えた町にモハメドを送り届けるよう憲兵に命じられ、ダリュはやむを得ずモハメドを連れて町へ向かう。復讐のためモハメドの命を狙う者たちの襲撃、反乱軍の争いに巻き込まれ、共に危険を乗り越える内に、二人の間には友情が芽生え始めるが……。


・・・・・・・・・・・・・・
セザンヌと過ごした時間

こちらはセザンヌとゾラの実話。
少年時代、いじめられっこのゾラを助けたお金持ちの坊ちゃんだったセザンヌ。それから仲良くなり、ずっと友達だったんですね・・・。知らなかったわ。
少年時代を演じた俳優さんの雰囲気がとても良かったので、大人になってちょっとガックリ。あれが、こうなっちゃうの?って。
ゾラを演じるギョーム・カネさんは素敵なんだけど・・・セザンヌの方が・・・。

今までセザンヌって、南仏でサント=ヴィクトワール山を好んでのんびり描いている温厚なおじさまだと勝手に想像していたので、結構激しい性格だったことにびっくり。
長い年月の友情と確執の末、ラストの方でゾラが「あなたの友人のセザンヌという画家の才能は?」と質問され、「セザンヌは天才だ、でも花開かなかった」と答えてるのを、こっそり見聞きしてしまうセザンヌ。
とはいえ、その後セザンヌの絵は評価され、今では近代絵画の父といわれる世界中で認められる画家さんですよね。

あと、エミール・ゾラについても名前は聞いた事あるけど、どんな人なのか全然知らない状態だったので、そちらも本作で初めて知った次第。
がセザンヌが主人公と思われる小説を発表したことが彼らの決別の原因であると言われているそうですが(1886年に発表した「制作」)違うのでは?という説も出てるとか。

ゾラを語るうえで欠かせないのはドレフュス事件です。1894年、ユダヤ人のドレフュス大尉が、きちんとした証拠なしでドイツへのスパイ行為を働いたという嫌疑をかけられ、無実を強く訴えていたにもかかわらず終身刑を言い渡され、南米の島に流刑されます。
この冤罪事件に憤慨したゾラは当時の大統領宛てに公に『私は弾劾する』と告発。そのために名誉棄損で訴えられ、有罪となり逮捕されることを懸念したゾラはイギリスに亡命しますが、一年後には帰国し、ドレフュス事件の再審があり最終的に無罪となります。
その後、ゾラの執筆は続きますが、62歳で一酸化炭素中毒で不慮の死を遂げます。一説ではゾラがユダヤ人のドレフュスを庇護したために、それに怒りを覚えた人が煙突を封鎖したためだとされていますが、真相は謎。夫と一緒にいた妻は生き延びました。

ゴッホで有名なタンギー爺さんも少し登場してきました。

セザンヌと過ごした時間 (2016/仏)
Cézanne et moi
監督 脚本 ダニエル・トンプソン
出演 ギヨーム・カネ / ギヨーム・ガリエンヌ / アリス・ポル / デボラ・フランソワ / サビーヌ・アゼマ / ジェラール・メイラン / イザベル・カンデリエ / フレイア・メイヴァー / ロラン・ストーケル / ピエール・イヴォン / ニコラ・ゴブ / ユーゴ・フェルナンデス / ルシアン・ベルヴェス
【2022/05/12 10:56】  コメント(2) | トラックバック(2) | フランス・ベルギー カナダ
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コメント

ヴィゴ様の懐かしい映画を思い出させてもらえて凄く嬉しいです!
退屈かと思っていたけど…でしたよね。
ダリュが、自分はフランス人でもアルジェリア人でもない、と語るところが印象的でした。

セザンヌに限らず生きているうちに評価される芸術家は本当に一握りですね。認められるか否かは「運」みたいに思えます。映画でその人の人生を知るとこちらの見方も変わります。
こに  【 編集】  URL |   2022/05/15 11:44   |  TOP ▲ |


こにさん、こんにちは!
こにさんも、ヴィゴさんお好きなんですよね。マッツさんとヴィゴさんって、ほんのちょっと似た処がある気がするわー。
ヴィゴさんってデンマーク系なんでしたっけ?

ダリュがフランス人でもアルジェリア人でもない(血筋的にもスペイン系なので)って処、私は映画を見た後から知ったんですけど、カミュも同じ様にアイデンティティ的な事でずっと宙ぶらりんな気持ちがあったとか

セザンヌ
そうなんですよねー、芸術家って亡くなった後に評価が上がったりすること多い印象です。
生きてる時も願わくば、金銭的に苦労しない程度に暮らせると良いのですが・・・
latifa  【 編集】  URL |   2022/05/15 13:05   |  TOP ▲ |


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