グレース・オブ・ゴッド 告発の時以前アメリカで、似たような聖職者による問題作『スポットライト』がありましたが、あれはマスコミがメインになってる印象でしたが、本作は当事者のトラウマや葛藤を中心に描かれている内容で満足度が高かったです。
基本的にプポー君が主役ですが、他にも過去にセクハラを受けた少年が成人している現在が数名登場してきます。
リッチな人や、大変そうな人など、さまざまですが、そもそもボーイスカウトをやるおうちは裕福な家の子が多いっていうのは初めて知りました。そういわれて見れば生活が大変な人は参加しないかもな・・・・
こんな問題を起こしても、なあなあのまま、ずっと聖職者として働き続けられることにはびっくり。
事件を起こした張本人は、隠さず認めてるのよね・・・
お偉いさん達にも、自分は少年愛で病気だって告白もしてるのに、それでも上の人達が彼を咎めるとか、少年たちと接触無い仕事に回すとかしなかったのも大問題よ!
裁判を起こしたり、マスコミで発言すると、自分の仕事や家族に影響が出てしまう、人の目にさらされてしまうってことで、最初躊躇する人も多かったけど、被害者の人数がすごく多いのよね・・・
小さいころに、性的にショッキングな体験すると、ずっとその後の人生に大きい影やトラウマになってしまうから、罪はとっても重いよー!
グレース・オブ・ゴッド 告発の時 (2019/仏)
Grace a Dieu
監督 フランソワ・オゾン
脚本 フランソワ・オゾン
出演 メルヴィル・プポー / ドゥニ・メノーシェ / スワン・アルロー / エリック・カラヴァカ / フランソワ・マルトゥレ / ベルナール・ヴェルレイ / ジョジアーヌ・バラスコ / エレーヌ・ヴァンサン / フランソワ・シャト / フレデリック・ピエロ / マルティーヌ・エレール / オレリア・プティ / ジュリー・デュクロ / ジャンヌ・ローザ / アメリ・ドール / ニコラ・ブリデ / ピエール・ロタン / フィリア・ドゥリバ / バイヤ・レハズ / ステファヌ・ブレル / クリスチャン・シニジェ / ティミ・ジョワ・マルボ
あらすじ 仏・リヨンで家族と暮らすアレクサンドル(メルヴィル・プポー)は、リヨンでプレナ神父(ベルナール・ヴェルレイ)性的虐待を受けていた。彼は教区の枢機卿に、神父の排斥を訴えるが、神父が認めているにもかかわらず、責任逃れを繰り返す。アレクサンドルは業を煮やし告発を決意するが・・・・
・・・・・・
女はみんな生きている
ブラックコメディ。疾走感があります。
カトリーヌ・フロが好きなので、見てみました。20年前の映画なんですよね・・・。
まずは冒頭のシーンで釘付け。
田舎から一人息子に会いにやってきた老母に居留守を使う。でも母は階段の下で、息子が降りて来るのを目撃しちゃう。
なんと!毎年1か月ホテルに滞在し、息子が会える時間を待ち、カフェで30分会うだけ。その後一人で新幹線に乗って帰って行くって・・・・ えーーー!あまりに酷い扱いにショック・・・。
その後、場面は変わり、大学生の息子が彼女と同棲してるみたいなんだけど、母が息子の処に物を届けに行ったりするんだけど、これまた居留守を使われるし、うっとおしがられている。
今さっき自分が義母にしてるのと似た様な状態を、自分も我が息子にされている(酷さレベルは全然違うけど)
その後、夫婦が夜に車で走ってる時に、ボコられた女性が助けを求めるんだけど、夫は関わり合いになりたくないと逃げ去るのよね。妻は救急車を呼ぼうとするんだけど、夫に阻止させる。
でも翌日気になって病院に訪問、放っておけなくてそのままずっとお手伝いを・・・という流れ。
後半は蘇ったノエミの人生をダイジェスト風に描くんだけど、頭が良い女性なのよね。
★以下ネタバレ★ノエミが異常に賢いので大金をゲット。売春組織のボスは警察に捕まったし、ヒモも死んだ。
4名の女性(ノエミ、ノエミ妹、義母、フロ)が海辺の家のベンチにぼんやり座っているところで終わっています。
いやー、しょうもない男たちよ・・・ みんながこうじゃないけれど、夫も息子もヒドイな。
義母の一人暮らす田舎のお家がとっても素敵!彼女に幸あれ・・と思ったわ・・・。以上
ラシダ・ブラクニさんって、その後どうしてるのかな?と検索したら、 エリック・カントナ の妻に2007年からなっていました。
女はみんな生きている (2001/仏)
Chaos
監督 脚本 コリーヌ・セロー
出演 カトリーヌ・フロ / ヴァンサン・ランドン / ラシダ・ブラクニ / リーヌ・ルノー / オレリアン・ビルク / ハジャール・ヌーマ