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「ガールフッド」「あのこと」ネタバレ感想
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ガールフッド

セリーヌ・シアマ監督の映画ということで見てみました。
2014年だからだいぶ前の作品です。

フランスパリ近郊のスラムっぽい地区に住むアフリカ系の少女たちのお話。

ヒロインが高校の進学がどうも成績不良でダメっぽく・・・落ち込んで歩いていたところを、ちょっと不良っぽいグループの子たちに声をかけられる。なんだかんだで一緒に遊ぶ様になったら楽しくて、一緒にダンスしたりお洒落したり、、
その後、前から気になってた兄貴と同じグループ?に所属する男子とも良い仲になってこっそり逢引き。

ある日、レディが他のグループの女子と決闘して負けちゃって、すっかり元気を失う。リーダー格のレディは貫禄あって頼りになるおねえさん格だったんだけど。
レディの仇を取ろうと闘って、みごと勝つのよね(ここで最初のアメリカンフットボールの部活に入っていたのが生きるってわけだ) またレディも元気を取り戻した・・・かんじかな。

その後、兄貴にこっそり逢引きしてるのを見つかっちゃう。この兄貴が暴力的だし、なんでここまで威張りくさってるのか?
結局家を出て、チンピラ?の頭分みたいな人と一緒に薬物売ったりする仲間に入って、その人の世話になることに。
わざと胸にさらしを巻いたり、男子っぽいファッションをしてみたり・・・。

★以下ネタバレ★
でも、そのボスとも衝突して、そこから抜けることに。
彼の処で、彼が結婚しようって言ってくれるも、私の望む未來はそういうんじゃない、って断るのよね。
最後はやる気に満ちた表情で歩く姿が。
彼女なら、きっと何か良い事があるさ。何かまっとうな風に生きていけると信じたいな。 
以上

ガールフッド  フランス/2014年
監督:セリーヌ・シアマ 
出演:カリジャ・トゥーレ、アッサ・シーラ、リンゼイ・カラモゥ

パリ郊外に住む16歳のマリエムは、忙しい母親と暴力的な兄の代わりに小さい妹たちの面倒をみる日々で、成績が悪く高校進学もままならない。そんな状況に鬱屈していたある日、不良の少女たちと出会い、つるむようになる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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「あのこと」

本年度のノーベル文学賞に輝いたフランス人作家、アニー・エルノーの実体験に基く短編小説『事件』を映画化し、全会一致でヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞した中絶題材の映画。

舞台は法律で中絶が禁止されている1960年代のフランス。
望まぬ妊娠をしてしまった女子大生のアンヌ
違法行為である中絶手術を望みますが、当然ながら誰も助けてくれず・・・
なんとかして子供を流そうとするアンヌの行為と精神状態・・・
見てるだけでキツイわー
中絶を描く映画には闇医者が登場しますが本作も、色々と考えさせられます。

なんと!主役のアンヌを演じるたのは、あの「ヴィオレッタ」のアナマリア・バルトロメイ。
全然気がつかず、見終わった後に知りました。
成長して、こういう女優さんになっていたのね・・・。
幼い頃がビックリするほど美形だったので、現在はどうしても普通の人になった感はいなめない。

日本は安楽死とかその他、欧米より遅れてるなあ・・・と悲しく思っていたけど、中絶に関してはまだましだったのね・・・。
フランスでは1975年まで中絶が違法で許されなかったとは・・。
とはいえ最近やっと日本でも認可された中絶の薬も高価だったり、入手が簡単じゃなかったりするけど・・
でもアメリカ等で、この時代になってなお、中絶禁止などの法案が決まったりするのには驚く。宗教的なからみがあるにしても。

原題:L’evenement/Happening(2021/仏)
アナマリア・バルトロメイ、ケイシー・モッテ・クライン、ルアナ・バイラミ、ルイーズ・オリー・ディケロ、ルイーズ・シュビヨット、ピオ・マルマイ、サンドリーヌ・ボネール、アナ・ムグラリス、ファブリツィオ・ロンジョーネ
監督:オードレイ・ディヴァン
原作:アニー・エルノー
脚本:オドレイ・ディワン、マルシア・ロマーノ

2021年・第78回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で最高賞にあたる金獅子賞を受賞したドラマ。堕胎が法的に認められていなかった60年代前半のフランスで、予期せぬ妊娠をしてしまった女子学生の苦悩を描く
【2023/05/13 14:51】  コメント(6) | トラックバック(1) | フランス・ベルギー カナダ
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コメント

latifaさん、こんばんは。
『ガールフッド』私もシアマ監督ってことで昨年かな?観ました。
でもあんまり好きな映画じゃなかったかな。。
『あのこと』ももう、トラウマになりそうな映画よね。。
主人公がたくましい。。ママがサンドリーヌ・ボネール様だったね。
いろんな記事にコメントしたいけど、ひとつだけここに書かせてね。
『1秒先の彼女』私も大好きで、2021年の年間ベストで19位に入れましたよ。
なんか号泣しながら観た。。脚本を書き起こしたいと思った映画だった。
「自分を愛そう」って、いいよね。
だからリメイクは不安半分期待半分、なんだけどクドカンと山下監督だったら鉄板かな?
期待してます♪
真紅  【 編集】  URL |   2023/05/13 23:08   |  TOP ▲ |


真紅さん、こんにちは!
色々な映画についてのコメント、ありがとう♪
とても嬉しいです。

ガールフッド
そうなのよね、シアマ監督だけど、特に・・・だったよね。
別に悪くはなかったんだけど、期待が大きかったせいもあるかもしれん。

あのこと
私が産まれた頃、まだフランスでは堕胎が許されてなかったんだ・・っていう衝撃。
フランスって色々進んでいるとばっかり信じ込んでいたから、驚いたよ・・・。

一秒先の彼女
あ!これは抜けちゃったな。
上の2つは真紅さんちのブログをワード検索していたんだけど。

そっかー、真紅さんもお気に入りだったんだね、ベストにも入っていたとは。
リメイク、確かに不安と期待とが入り混じってしまうよね。
男女逆って設定らしいけど、コメディ色を強くするのかな?
latifa  【 編集】  URL |   2023/05/14 12:56   |  TOP ▲ |


こんにちは。

>なんとかして子供を流そうとするアンヌの行為と精神状態・・・
見てるだけでキツイわー

本当!これ正に私もおっしゃる通りだと思います。自分が痛い位の感覚ですよね!体の痛みだけでなく精神的に追い詰められる痛みもそうだし、あと些末かもだけど金銭的なこととかも…

それと、私もフランスがついこの間まで(…ごめんなさい、歴史の流れの中では1970年代は割と最近だと思うので)中絶が禁止されていたということを知らなくって…「闇」ってことですものねぇ、それも辛いですよね。

ここなつ  【 編集】  URL |   2023/05/15 16:06   |  TOP ▲ |


ここなつさん、こんにちは!
コメントありがとうございました。

いやはや・・・。
こういう胃が痛くなるような不安と、その不安が現実になった時の恐怖ったら・・・
そうそう、金銭的にも大変な負担ですよね。学生とかだと・・・。
しっかり避妊していても、まれに失敗することもあるらしいし。

そういえば調べてないのですが、ピルは海外の方が日本より先に認可されて使っている人が多かった記憶が(40年位前の記憶では)あったのですが、1970年代のフランスはどうだったんでしょうかね・・・。

そうそう、70年代って私はもう産まれていたので、ついこの前まで、って間隔ですよ。
latifa  【 編集】  URL |   2023/05/17 10:13   |  TOP ▲ |


>latifaさん

こんにちは。
今日も暑いね~(>_<)
「あのこと」コメント&TBありがとう。

「ヴィオレッタ」を見てなくてアナマリアさん、お初だったんだけど、そうだったんだ!!まるでブルック・シールズのような美少女だったのね。

これ、原作を今読んでいるんだけど、私的語りの感じですすんでいって、登場人物とかもすっごくぼんやり~と書かれているのが意外でした。
映画の方がこれは断然面白かったです。


  【 編集】  URL |   2023/06/25 13:18   |  TOP ▲ |


瞳さん、こんにちは!
コメント、TBがえしありがとうー

これ原作も読んでいるのね?
瞳さん、さすがです!
割と映画も原作も・・・ってパターン多いよね。
原作は、こんな感じだったよ、って教えてもらえて凄くそれ嬉しいのです!ありがとうー。

割と海外作品の原作って重量多かったり、難しいのがあるから、私はついつい躊躇しちゃってね。
でも、両パターン深く知れて差異もあって興味深いよね。

瞳さん
そうなのー、いつかサブスク等で気軽に見れる機会があったら、是非「ヴィオレッタ」見てみて。
先に彼女の現在を見て、過去の姿見るのもオツだと思う。
映画の内容的にも興味深いと思うし。
latifa  【 編集】  URL |   2023/06/26 17:21   |  TOP ▲ |


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「あのこと」
Slow Dream (2023/06/25 13:19)
アンヌの毎日は輝いていた。 貧しい労働者階級に生まれたが、飛びぬけた知性と努力で大学に進学し、未来を約束する学位にも手が届こうとしていた。 ところが、大切な試験を前に妊娠が発覚し、狼狽する。 中絶は違法の60年代フランスで、アンヌはあらゆる解決策に挑むのだが──。             


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