評判が良くない「春の雪」を見てみました。見終わった感想は、やっぱりいまいちでしたが、でも、日本の大正時代にも、ヨーロッパっぽい、貴族デカダンスというか、日本華族退廃美学?みたいなのがあったんだな~って今回ひしと解って、とてもその部分は興味深かったです。以前にも大正の頃の文化が好きっていうのを書きましたが、こういうひねくれた、退廃・破滅思考的な雰囲気は初めてで、さっそく三島由紀夫の「豊饒の海」を図書館でリクエストしちゃいました^^(単に私が無知過ぎただけですが)。
小学校の頃「太陽」という大正時代を特集した写真の多い雑誌と、はいからさんが通るが好きだったので、この映画の衣装とか家具とか建物とかの、豪華絢爛なヨーロッパ趣味的な日本テイスト?が、結構目にとっても愉しくて、映像も何故か無国籍な感じの東南アジアっぽい感じの日本で、なかなか独特の感じが素敵でした。
撮影は、台湾の李屏賓(リーピンピン)さん。90年代の「ホウ・シャオシェン」作品を担当し、その後、夏至(2000ベトナム)、花様年華(2000香港) 、春の惑い(←いまいち 2002中国)、ミレニアム・マンボ(←途中で挫折 2001) など、ミニシアター系御用達?どちらかというと退屈系の映画だけど、映像が綺麗で雰囲気で見る映画?みたいな(こんな事言っていいのかな(^^;) いまいちだった理由は、やっぱり嫌な予感がしていた通り、主役の妻夫木君が適役ではなかったことです・・・。でも私は日本の若手の俳優さんの中で好きなのは、妻夫木君とオダギリジョーなんです。殆ど無名の頃「ドラマ・リミット」の悪人の妻夫木と、「仮面ライダー1話」、友達に「あの人よくない?」コールをしまくったものでした。あの時から今の地位に至るまで、ファンって程じゃないけれど(全部の出演作を見て来たわけじゃないけど・・)いつも2人を遠くから見守って?来たので、何か思い入れがあるんですナ。リミットの頃、妻夫木君をyahooで検索したら、4つしか記事がヒットしなかったんですよ。その後「WATER BOYS」があんなにヒットすると想像してなかったけど、大当たりして嬉しかった。でも私はあの「リミット」での可愛い顔して極悪人の役と、そして「ジョゼと虎と魚たち」が一番好きです。 そういや、この前「お水の花道」にちょい役で出てるのを、ちらっと見たら、顔が全然違ってた(整形とかじゃなくて!)やっぱり人間、注目される・人気が出ると、変わるもんですね。 妻夫木君は、背が小さいとかスタイルが良くないとか、そういうマイナス面はふまえた上でも、可愛いと思っているし、彼の、真っすぐで、いつも一生懸命な仕事に対する姿勢?とかから人柄が見えて、応援したくなっちゃう人なんですな。 でも、この春の雪は、残念ながら、彼に合ってなかった。演技が上手い・下手は無関係に。この役は、高貴な感じのする人がしなくちゃ絶対いけない。妻夫木君は庶民にしか見えなかった・・・。でも、それじゃ、誰が演じたら良かったか?ってず~っと1日悩んだけれど、現在の日本の若手の俳優で誰も見つからなかった。むしろ誰か全く知らない人無名の人が演じたら良かったんじゃないかな?って思いました(それじゃ客入らんのか・・) それとも私が普段妻夫木君を良く見て来ているので、勝手なイメージが出来上がっていてた為、この春の雪で違和感を感じただけなのかもしれない。三輪さんが褒めていたところを見れば、まんざら合ってなかった訳じゃないのかな。普段妻夫木君の存在を知らない人がこの映画を見たら、良い・合ってるって思うのかもしれない。竹内さんは、綺麗だったし、結構合っていた気がしました。でも胸を見せる必要は無いけれど、裸の背中のショットくらいは有って良かったんでは?あまりに肌の露出部分が無い故に、2人のラブシーンは、キスシーンばかりでしか表現出来ない状態になっちゃってました。 世間では、最初の内、聡子が自分に気があるのは重々解ってるのにもかかわらず、冷淡な態度をとり続けていたのに、聡子がいざ宮家の人と婚約して絶対手が届かない状態になってしまったら、彼女を追う様になった部分が、自分勝手・幼稚・理解出来ないって方が結構いらっしゃったみたいなのですが、私はなんかそういうのが解らんでもなくて・・・(^^; その部分に興味が沸いて、小説を読んでみようとまで思った理由です。今一度、小説で、もっと具体的に、しっかり読んでみたいと思います。 →読みました。今は三島由紀夫「豊饒の海」シリーズの第2部の「弄馬」を読んでます。映画で3つのホクロがちょっと写っただけだったけれど、あれって結構重要なポイントだったんですね。主役の清顕は、小柄で細身で体型的には妻夫木君に合っていたんですね。 ところで、シャム(タイ)の王子2人の内の片方が、あら!可愛いかも・・・と目に留まり、映画見終わってキャストを見たら、な、なんと!かねてから見たいと思っていた「風の前奏曲」の主役を演じたタイのスター、アヌチット・サパンポンAnuchid Sapanphongという人だったんですねー!これは、風の前奏曲を見る楽しみがまた一つ増えました!!早く見たいな~~~!!! 見ました⇒「風の前奏曲」感想とキャプチャー写真 アヌチット・サパンポン 風の前奏曲の監督・アヌチット・サパンポン日本来日時のインタビュー 後日「ジャンダラ」というタイのセクシー映画を見たら、もう片方の人が主役青年時代を演じていました! ジャンダラ感想と、スウィニット・パンジャマワット Suwinit Panjamawat 妻夫木聡 / 竹内結子 / 高岡蒼佑/ 石丸謙二郎 / 及川光博 / 田口トモロヲ / 石橋蓮司 / 岸田今日子 / 榎木孝明 / 大楠道代 / 若尾文子(赤字の人達は、みなさん、すっごい適役で、ぶったまげる位ハマリ役でした) 監督 行定勲(岩井俊二監督作品の助監督を幾つか担当) 世界の中心で、愛をさけぶ 、きょうのできごと、Jam Films、ロックンロールミシン、GO を見たことがあります。GOは面白かったです。セカチューはいまいちでした。 妻夫木君と一緒に仕事をしている映画が結構あるんですね。 聡子の婚約相手(ミッチー)が舶来レコードのコレクターとのことで、一曲レコードをかけるのですが、それがなんと、ベニスに死すの、あのマーラーの曲でしたよ。 |
当時の衣装、建築、風俗など、見事に再現されていましたね。
それと、仰る通り脇役陣が見事ですね。 latifaさんのあげられた以外では、聡子の両親を演じた石丸謙二郎@世界の車窓から&宮崎美子の二人が個人的にヒットでした。(^_^) もとよしさん、こんにちは!
>聡子の両親を演じた石丸謙二郎@世界の車窓から&宮崎美子の二人 うはははは!@世界の車窓から、部分に、何故か凄くウケてしまいましたw 私は、石丸さんは、合ってるーって思ったのですが、宮崎さんが、華族?貴族?のお家の奥様には、見えなくて・・・ちょっと庶民の人の良い奥さんって印象が彼女にあったものでw こんにちは。以前、「ラマン」の記事にコメントしたkittyです。お久しぶりです。
私も「春の雪」の妻夫木聡と竹内結子の脇を固める俳優・女優の演技が印象に残りました。特に大楠道代の演じる蓼科の怪しげな雰囲気がよかったです。こんなに脇役の俳優や女優が気に入ったのは、Shall we dance?で竹中直人さんが気に入って以来のことかも、というのは冗談ですが、、、(笑)。 宇多田ヒカルのテーマ曲が現代風で、時代設定から浮いているのが残念でした。「この映画を売るぞ。」みたいな映画会社の意図がみえます。人気歌手を使いさえすればよいってもんじゃないんだけどな、、、。 その後、原作の「春の雪」を読みました。日本語の美しさが魅力的ですね。松枝清顕の自己完結的な恋というのは、多くの読者にとって自分の若いころの恋愛で思い当たる節があるかも。もし私がこの本を10代前半に読んでいたら、その辺がわからなかったかもしれません。 私も「豊饒の海」を読んでみます。 kittyさん~~\(^_^)/こんにちは!!
「春の雪」、ごらんになったのですね~。それとも再見かな?^^ 実は私もこの映画のことを、最近思い出していたのです。というのも、先日NHKで「白州次郎」のドラマをやってまして、大正~昭和はじめのお屋敷とかが出て来て、あ~そういえば「春の雪」も豪華なお屋敷や庭園、ハイソな階級の人たちのお話だったなあ・・・と回想してたんです。 >脇を固める俳優・女優の演技が印象に残りました。特に大楠道代の演じる蓼科の怪しげな雰囲気がよかった そ~~~なんですよ!!!私も同じです。 大楠さんのあの怪演というか、何かセリフを言わなくても、その存在そのものが圧倒的な魅力でしたよね。 >こんなに脇役の俳優や女優が気に入ったのは、Shall we dance?で竹中直人さん 解ります~~!!私も、shall we danceでの竹中さんは、もうもう大好き!! 今も思い出すと、笑いがこみ上げて来る・・・。 でも、その後、彼は一杯映画やドラマに出ちゃって、時にはオーバーアクション気味・・・って思うこともあったんですけれども・・(^^ゞ でもshall~の時は、すっごく好きでした。 > 宇多田ヒカルのテーマ曲が現代風で、時代設定から浮いているのが残念でした。「この映画を売るぞ。」みたいな映画会社の意図がみえます。人気歌手を使いさえすればよいってもんじゃないんだけどな、、、。 ホントですよね~。白けます。別に宇多田ヒカルが嫌いって訳じゃないんだけど、全然映画に雰囲気は合ってないし、会社側の大人の都合を感じて、冷めちゃいますよね~。 kittyさんは「春の雪」を読まれたんですね~。三島作品は私は少ししか読んでいないのですが、辞書を見るのが趣味だった・・・というだけあって、言葉の語彙?っていうのかな?沢山の日本語の言葉が出て来るな~と思いました。 「豊饒の海」は、私にとっては、難しい本で・・・アバウトに読んでしまっただけで、全然読んだことになっていないんです。。。当時の日本の背景とか(軍部や政治とか・・)も書かれていて、少しお勉強になりました。 kittyさん、また是非遊びに来てください~(^○^) こんにちは。突然ですが、三島由紀夫が戯曲化した江戸川乱歩の黒蜥蜴の映画をYoutubeでみつけたのでご紹介します。どなたかが90分の映画を9つにわけて、アップロードしてくれています。この発見を誰かに言いたくて仕方がなくて、こちらに遊びに来ました。春の雪と関係がないコメントですみません。
http://www.youtube.com/watch?v=pCnqtWMUxKM 版権の問題があるので、いつまでYoutubeでみれるかわかりませんが、もし興味がありましたら、どうぞ。part 8 of 9には三島由紀夫が1、2分ほど、剥製にされた人の役で出演しています。「偉大な作家であるはずの三島由紀夫がこんなことしちゃって、、、あはは。」とほほえましく感じました。美輪明宏の美しさと演技力が印象的でした。きれいな女優は今でもたくさんいますが、高慢な女盗賊の迫力を出せる人はなかなかいない気がします。 kittyさん、こんにちは~~~(^○^)!
すんごく嬉しかったです。情報、ありがとうございます。全然知らなかったので、この貴重な機会を教えてくださって、感謝です!! で、さっそく見ちゃいましたよ!!!す~~んごく良かったです。 感想書いたので、今日中にアップします☆ >part 8 of 9には三島由紀夫が1、2分ほど、剥製にされた人の役で出演しています。「偉大な作家であるはずの三島由紀夫がこんなことしちゃって、、、あはは。」とほほえましく感じました。美輪明宏の美しさと演技力が印象的でした。きれいな女優は今でもたくさんいますが、高慢な女盗賊の迫力を出せる人はなかなかいない気がします。 ほんと、びっくりでしたよ!! まさか、こんな役で、こんな三輪さんとキスしちゃうだなんて@@ 色々な映画を見てるものの、この映画は、ほんっとにパンチがありました。三輪さんのただならぬ存在感、凄かったです~~。 とにかく脚本にしろセリフにしろ出演陣にせよ、最高でした。kittyさん、ほんとにありがとう~~!!! |
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サーカスな日々
(2006/06/13 18:37)
「春の雪」から五年、連作最終話を渡して、三島由紀夫は転生への旅に出た。「勝ち組と負け組みの二極化社会」「セレブ主義」「六本木ヒルズ族」・・・超社会主義国家といわれた日本にあって、少し「格差」が露骨にみえる現象がおきると、すぐにマスコミによってレッテル張り
★☆★梅の役者生活★☆★
(2006/07/21 00:39)
春の雪妻夫木聡 (2006/04/28)東宝 この商品の詳細を見るぷち情報2005年10月29日 劇場公開監督 行定勲 出演 妻夫木聡 、竹内結子 、高岡蒼佑 、スウィニット・パンジャマワット 、アヌチット・サパンポン、
☆彡映画鑑賞日記☆彡
(2008/03/02 20:41)
「瀬をはやみ岩にせかるゝ瀧川の われても末にあはむとそ思ふ」
この百人一首の崇徳院の短歌を好きだと言った少女とその幼馴染みの悲恋を描いたこの映画を今日観てきました。
いつも参考にさせてもらっている邦画好きさんの感想にありますように、本当に美しい映 |