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「存在のない子供たち」「消えた声が、その名を呼ぶ」
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辛く重い映画2本

存在のない子供たち

レバノンらしいが、、、、酷いね・・・。
なかなかに可愛い男の子。幼い頃から働かされたり人生経験を積んでいるせいか、結構賢いのよね。
妹が生理になって、その処置というか対応を兄貴がやってくれるって・・・どんだけだよ・・・。

それにしても親が酷いわ。出生届とか届け出を全然出してない。
日本でも、こういう人がいるらしいけど・・・。存在してないから、どうしょうもない。手続きが出来ないって・・・。怒るのももっとも。
育てられないのに、こんなに次々と子供を作って・・・・。

★以下ネタバレ★
それでも最後は証明書を取るために、写真撮影をするシーンで、初めて彼の笑顔を見れて、良かった・・・以上

見終わった後、ネットで見たけれど(正確な情報か否かまでは追求してない)
映画に出てた主役の子や親子、赤ちゃんと母親はその後それぞれ他の国に行けて、そこで幸せに暮らしているそうです。良かった・・・。
監督は以前レバノンの美容院を舞台にした女性達の映画「キャラメル」を作った方らしい。

存在のない子供たち
2018年/レバノン
原題:Capharnaum
監督 ナディーン・ラバキー

・・・・・・・・・・・・

消えた声が、その名を呼ぶ

オスマントルコの少数民族の過酷な過去の事、全然知りませんでした。キリスト教徒なのね。
第1次世界大戦下を舞台に、家族と離れ離れになり、声をなくしたアルメニア人男性タハール・ラヒムが、家族との再会を信じて旅を続ける姿を追う、という内容。

前半は穏やかに幸せに家族と暮らしていた男が、無理矢理戦争に連れて行かれて辛い目に遭いながら、幸運にもなんとか生き延びて(ここまでで映画1本作れそうなのに) 後半は、娘を探して世界中を・・・な内容でした。

★以下ネタバレ★
やっとたどり着くも、仕事を辞めて結婚してキューバへ行った(またどえらく遠いな)と言われ、やっとキューバにつくも結婚は辞めて、引っ越してアメリカに行ったっぽいと言われ・・・あてもなくアメリカに行く。最後はばったり会えてよかった・・・。片足が不自由になってしまったと聞いていたからこそ「もしや・・・」って気がついたのもあるよね。 残念ながらもう一人の双子の姉妹は病気で亡くなっていたけど・・・ 
でも彼があちこちで出会う人、いい人や親切な人もいたよね・・・。自分にも危険がふりかかるかもしれないのに匿ってくれたり・・・。
以上

ロケが凄いです。中央アジア?あたりの砂漠?から、キューバ、アメリカ・・・と。
監督は、あのファティ・アキン。 トルコ人の監督さんなのに、こういう映画を作るってなかなか凄いですよ。

タヒール・ラヒムは中盤から言葉を話せない役で熱演していました。
それにしても、こういう戦争とか迫害とかいつになったら無くなるのか・・・。
今も世界のあちこちで、泣いている人が一杯いて辛い・・・。

消えた声が、その名を呼ぶ 2014
監督 ファティ・アキン
主演 タハール・ラヒム

あらすじ・解説
1915年、オスマントルコで少数民族に対する弾圧が起きる。鍛冶職人としてつつましくも幸せな日々を過ごしていたアルメニア人ナザレット(タハール・ラヒム)は、突如として現れた憲兵によって妻子と引き離されて砂漠へと強制連行される。そこで同胞が殺されるのを目にし暴行を受けたことによって声を失ってしまう。からくも死を免れた彼は妻と娘との再会を目指し、砂漠を横断することを決意。その後、8年にわたって世界各国を回る過酷な旅を繰り広げることになる。
【2023/04/08 14:33】  コメント(4) | トラックバック(1) | 国籍微妙・他国
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コメント

「存在のない~」だけCSと配信で2回観ました。
証明写真撮影時の笑顔にホッとしましたけど辛い内容でしたね。
紹介されているもう1本も辛そうだけど観てみたいです。
こに  【 編集】  URL |   2023/04/10 11:22   |  TOP ▲ |


こにさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

2回ご覧になられていたとはー。
以前その記事にお邪魔した時は、まだこの映画の存在に全然気がつかず・・・

私はGYAOで放映してくれたのを何の気なしに見たのです。
あーあ、GYAOが無くなってしまったわ・・・。残念。

もう一本も本作と同じくらい・・いや、それ以上かも・・・とても辛い映画です・・。
latifa  【 編集】  URL |   2023/04/10 11:39   |  TOP ▲ |


こんにちは。

「消えた声~」ですが…
そうなんです、トルコ人の監督がこういう作品を作ったということが正にエポックメーキングなのですよ…!
歴史の悲劇は繰り返してはいけない、という強い意志が感じられます。
タハール・ラヒムの演技も素晴らしかったですよね。
ここなつ  【 編集】  URL |   2023/04/10 15:58   |  TOP ▲ |


ここなつさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

これ、ニューヨークのロシア料理店かな?を見た後に、たしかタハール・ラヒムといえば、本作は一見の価値ありよ、って教えてもらったんだと思います。
なかなか無くて、結局宅配DVDで次頼む時に・・・とカゴには入れてあったんです。

そうよね、トルコ人だとちょっと苦々しい過去のお話なのに、これを映画にしようとするのは偉いというか立派よね。
latifa  【 編集】  URL |   2023/04/11 14:53   |  TOP ▲ |


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