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ネタバレ「戦争と女の顔」
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2015年ノーベル文学賞を受賞したスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ「戦争は女の顔をしていない」に衝撃を受け、
カンテミール・バラーゴフ監督が制作した1945年のレニングラードを描いた元女兵士達の物語。

お友達からお薦めされた映画。レンタルされるのを長い事待って、開始日に借りてきました♪
最近になく自分のツボに来た作品でした。4つ★半
内容は重く暗く、戦争によって一般庶民の人々に与えてしまう悲惨な状態を、戦闘シーン以外で表現しています。

そして大変不謹慎なんですが、ロケ地といい、街並み、路面電車、インテリア等、当時の再現の完成度の高さと素敵さ。これって、サンクトペテルブルグなのですかね?建物や鉄の橋、トンネル風の処から切り取って見える風景、映像がショットがカッコ良い!
夜の光のライティングや、赤と緑の色使い等が印象に残ります。

内容は冒頭、まさかの・・・ イーヤの発作中、重みに耐えられず子供が圧死していたとは・・・。
その子供は自分の子じゃなくて戦場で親しくなった(というか、片思いしてる?)女性マーシャの子供で、先に除隊した彼女に託されて育てていたとは・・・。

★以下ネタバレ★
道でナンパされて出会ったアゴの小さい男性。ウブな感じがしたけど、彼って実は富豪のお坊ちゃまだったのね。結婚しようとまで気に入られて親に挨拶に行くも母親に冷たくあしらわれる。
そこで彼女が戦場でしてきた仕事の話を打ち明けるんだけど、これって本当の事?それとも嘘? 確か前半で2人は、戦闘部隊で一緒で、慰安婦っぽい仕事をしていたのではなかったと記憶しているのだけれど・・・。それとも、実は二人とも後者のお仕事をしていたが、イーヤがそれを隠していただけなのかな・・・。
 それにしても、親切なお医者さんが戦闘で全身麻痺してしまった兵隊さんを安楽死させてあげようとして、イーヤがそれを実行して・・というのを、たまたま目撃したマーシャが、医者にイーヤを妊娠させるように強要し、脅すネタにするって・・・酷いな・・・・。
やむを得ず実行する時の3人重なって・・の図はインパクトあったわ・・・。
その後その医者は現場を辞めてしまったし、イーヤに一緒に行かないかい?と言ってあげたり、優しいよねえ。 でもラストはどうやら婚約が無理と解ったマーシャとイーヤが一緒に暮らして行く・・・って風に見えたけど・・・。マーシャの事だから近い将来、誰か好きな男性見つけてイーヤの元から出て行きそうだけど・・・。
以上

またまた不謹慎ですが、2人とも上半身裸のシーンがあって、イーヤはスーパーモデル体型なのに胸がちゃんとあって、しかもとっても綺麗でびっくり!

2019年の映画なんですね・・・。 これをウクライナ侵攻後に見ると、尚の事辛いですね・・・・。ロシア映画好きだし・・・悲しいです。

戦争と女の顔 2022年(ロシア映画)
原題 Dylda
監督・脚本 カンテミール・バラーゴフ
ヴィクトリア・ミロシニチェンコ、ヴァシリサ・ペレリギナ、アンドレイ・ヴァイコフ、クセニア・クテボア、イーゴリ・シローコフ、コンスタンチン・バラキレフ、ティモフェイ・グラスコフ
【2023/02/24 14:54】  コメント(6) | トラックバック(1) | ロシア映画
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コメント

latifaさん、こんにちは~。コメント&TBありがとうございました。
お、すごく高評価だね♪
私も、↑書かれている通り街並みとか色彩設計とかすごく印象に残ってる。
ストーリーも、かなりガツンと来た、、、でもベスト作ではなかったのは、やっぱり「好き」な映画とは思わなかったからだと思う。
でも観られるべき映画だよね。
私、ロシアに行きたいな~とウクライナ侵攻前は思っていたんだ。
でも、もう無理よね。戦争が終わっても、自分が生きている間に行けるようになるとは思えないな~。
真紅  【 編集】  URL |   2023/02/25 08:58   |  TOP ▲ |


真紅さん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

うん、私のツボにあちこち来ちゃった映画だったよー。
全部見終わって思うのは、私も好きな内容では無かったんだけど、それでも最後までどうなるの?って凄い引き込まれて、安楽死とか戦争で女性や一般庶民が苦労するところとか、色々2時間の中に折り込まれていて。急ぎ足な感じの進み具合じゃないのに。

真紅さんもロシア旅行考えていたんだね。私もなんだよ。移動時間や時差が楽なロシアって事で、ウラジオストク入りのハバロフスク出で、その間の移動はシベリア鉄道でーとか具体的に決めてたんだけど・・。
モスクワも行ってみたかったなあー。まさか行けなくなるとは思ってもいなかったよ。
30年前にモスクワはアエロフロート航空のトランジットで1泊づつだけど2回行ったんだけど、観光ちゃんとできなくてね。

行きたいと思っていても政情や天災で行けなくなっちゃうってこと、結構あるよね。
latifa  【 編集】  URL |   2023/02/25 09:14   |  TOP ▲ |


latifaさーーん!きゃー観てくれたんですねー!
嬉しいなー😆きっとこの映画の良さわかってもらえると思ってお話ししたいなーと思ってました!
東欧の雰囲気等が好きな人ならわかる独特の空気感、色使い、景色等たまりません!
この作品、ジワジワとくるんですよね。
戦争映画にありがちなグロ映像で訴えるのではなく、違う側面での戦争の残酷さを語ってる。
イーヤもマーシャも心に傷を負っている。
見てて切なくなったよ。可哀想で…
ロシアでは今も女性兵士いるのかな…
私はこの映画好きでした。再度見たいくらい。
ロシアねー。食事美味しいし、私も再度行きたいよー。ウラジオストクとかね。
そうそう先日、大阪行って来ました!
ヨーロッパは飛行機高いし、今年はまだ日本で我慢😆大阪は粉物オンパレード!やはりたこ焼き、お好み焼きは美味しいです!串カツも!
ではまた遊びにきますねー

レナ  【 編集】  URL |   2023/02/25 21:14   |  TOP ▲ |


こんばんは。
スマホから失礼します(リンクが貼れないの、ごめんなさい)。
本作は、内容かなりショックで、「戦地」でない場所でも同じように「戦地」なんだと思わされました。
画の美しさと対照的に残酷だったと思います。
ここなつ  【 編集】  URL |   2023/02/25 23:27   |  TOP ▲ |


レナさん、こんにちは!
わーい!コメントありがとうー♪
見たよー。すごく良かった! このところ、これって映画に出会えてなくて、久しぶりに早送りボタンとか途中で寝ちゃうとか無く見たわー。レンタルだったから、2回見たよー。
内容はもちろんのこと、東欧の雰囲気や景色等ツボだったー。
良い映画教えてくれてありがとう!

レナさんはロシア随分前に行ってるもんね。あの頃はこんな未来が来るなんて思ってなかったけど、良い時に旅行出来て良かったね。モスクワの豪華な建物のスーパーとか色々行ってみたかったなあ。

今年は国内の大阪に旅行行かれたのね。大阪は安くて美味しい食べ物多いし、楽しいよねー。
それにしても最近のサーチャージ代のバカ高さには驚愕だよね。
latifa  【 編集】  URL |   2023/02/26 07:35   |  TOP ▲ |


ここなつさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

その通りですね。
戦闘シーンとか戦場の様子ではない場での悲惨さを描いていましたよね。
映像など美しいのとは対照的でしたよね・・・・。
こういった描き方好きです。

ここなつさんも普段PC、たまにスマホと使い分けていらっしゃるんですね。
私は殆どPCなので、たまにスマホから見ると使い勝手が違い過ぎて、操作が出来ない!

そもそも未だにスマホの文字入力がローマ字入力で、時間がかかってどうしょうもないです。
latifa  【 編集】  URL |   2023/02/26 07:42   |  TOP ▲ |


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戦争と女の顔
真紅のthinkingdays (2023/02/24 17:46)
「 『戦争は女の顔をしていない』 っていう本、読んだことある?」 「あ~、それね。『同志少女よ、敵を撃て!』 ってめっちゃ面白いらしい本の著者が 「精神的原作」 って言ってるのがその本でね。先に買って読もうと思ってたらその本が原案になってる  『戦争と女の顔』 ってロシア映画がちょうど公開されて、それ先に観て結構ショックやったからまだ買ってない」(我ながら説明が長すぎる) 「...全く同じ思...


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