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「生きる LIVING」「ヴェルサイユの宮廷庭師」
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黒澤明監督による『生きる』をカズオ・イシグロの脚本でリメイク
開始早々、昔の映画風な映像や文字で雰囲気たっぷり。
セットや風景やら衣装等、どれも味わい深かったなー。
内容も面白かったです。テーマや題材は時代に関わらず、不変的なものだからかな。

ビル・ナイがダンディで渋くてとっても素敵。
年は取られているものの、悲壮感はあまり感じず。

若い世代の女性と話す事で色々自分の生き方や、生きる意味等を考えなおすようになる。
それが仕事ぶりにも表れて、そこらへん良かったなー。

カズオ・イシグロといえば、「日の名残り」
前にイギリス人と日本人の男性は似た処があるとのことでしたが、確かにちょっと通じるものがあるかも・・・。

黒澤監督の「生きる」は子供の頃TVで見たけど、もう殆ど忘れちゃっていて、再見せずにこちらを鑑賞。
見終わった後ネットで読んだのには、本作の方が尺が短くなって、ちょっと長いかなあ・・・って部分を削っているとのこと。
ちなみに日本版のキャスト(志村さん以外の人)を見たら全然記憶に無かったわ。

その後、やっぱり見比べよう!と日本版にトライするも途中で挫折。ちょっと飛ばしながら見ました。セリフが聞き取れなくて・・・
あと、なんだかどうしても物語に入り込めなかった・・・ 
日本版は撮影されたのも凄く昔だったので当然とはいえ、こんなに日本貧しかったんだなあ・・・と感じ・・・。
子供の頃は普通に面白く見たというのに。

原題 LIVING イギリス/2022
監督  オリバー・ハーマヌス
出演  ビル・ナイ、エイミー・ルー・ウッド、トム・バーク、アレックス・シャープ、コリン・ブライス
内容 1953年、第2次世界大戦後のイギリス・ロンドン。役所の市民課に勤めるウィリアムズ(ビル・ナイ)は、ある日、医師からがんで余命半年であることを告げられる。最期が近いことを知った彼は残された日々を大切に過ごして充実した人生にしたいと決意する。


ヴェルサイユの宮廷庭師

おおよそ10年前の映画。実話なのかな・・・
凄く昔に平民であるが才能のある彼女が宮廷に出入りして、こういう立派なお仕事をされ、認められていたというのは凄いですよね。

緑の綺麗なお庭とか見れるかなーと期待して見てみたけど、お庭を作るわけで、泥のシーンが多かった。

フランスのお話なのに英語・・・
これはかなりの違和感。

プーチン似のマティアス・スーナールツが男子の主役的な位置。
でも、やっぱり華があって注目を引くのはケイト・ウィンスレットなのよね。

アラン・リックマンさんが監督で、お亡くなりなる少し前に作られていた作品だったんですね。
彼は役者として印象に残っていたけど、監督業もされていたのね。

ヴェルサイユの宮廷庭師 (2014/英)
A Little Chaos
監督 アラン・リックマン
脚本 アリソン・ディーガン / アラン・リックマン / ジェレミー・ブロック
出演 ケイト・ウィンスレット / マティアス・スーナールツ / アラン・リックマン / スタンリー・トゥッチ / ヘレン・マックロリー / スティーヴン・ウォディントン / ジェニファー・エール
内容 1682年フランス。ルイ14世(アラン・リックマン)は、宮殿をヴェルサイユに移転する計画を立てる。宮廷建設の責任者ノートル(マティアス・スーナールツ)は、建設を手伝う造園業者を募集する。その面接に一人の女性がやってきた。彼女の名はサビーヌ・ド・バラ(ケイト・ウィンスレット)。彼女が任されたのは、「舞踏の間」。斬新な庭つくりをする彼女・・・
【2023/08/17 14:00】  コメント(10) | トラックバック(4) | 英国・アイルランド
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コメント

こんばんは~
確かにイギリス人と日本人って似たところあるんですよねwww 例えば真面目な部分とか、階級や家柄にこだわったりとか、そのへんは歴史が古い王制や貴族などの階級社会が影響してるのかも…
それで国が違えど物語が違和感なく出来たのでしょうね。でもまさか事なかれ主義まで同じとは!!
違うのはレディファーストwww

アラン・リックマン監督していたとは…よい作品をご紹介下さいました!
ノルウェーまだ~む  【 編集】  URL |   2023/08/17 21:51   |  TOP ▲ |


ノルウェーまだ~むさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。

イギリス人と日本人の意外なる共通点って、言われてみれば・・・ってハッとしましたよ。

そうだー、レディファースト、日本では無いんですよね。
海外行くと、そういう自然な振る舞いをされて嬉しくなっちゃう時ありました。

そうそう、ことなかれ主義、これがねー。
途中良い感じに変って行くのね、って思ってたら・・・。

その辺りもリアルでしたよね。

ヴェルサイユ・・の方は普通に面白かったけれど、わざわざ見る程では無いかも・・・。
latifa  【 編集】  URL |   2023/08/18 10:29   |  TOP ▲ |


アラン・リックマンの声が大好きでした。
亡くなってからもう7年も経ったんですねぇ。
映画の内容は、こちらの思い込みもあるけど少々残念でした。

「生きる」は志村喬さんのがすごく良かったので、ビル・ナイさんのも観たいと思っているところです。
こに  【 編集】  URL |   2023/08/18 16:06   |  TOP ▲ |


こんばんは。
コメント&TBありがとう。
お盆が終わって娘たちも今日帰ったので、そろそろ映画も復活しちゃおう!(^^)!ビル・ナイさんの「生きる」は絶対観ようと思ってまーす。

「ヴェルサイユの宮廷庭師」
ケイトの逞しい二の腕(笑)優雅ではない、ドレスの泥だらけでしたね。逞しい!!
マティアス・スーナールツが長髪似合って素敵だったわ。
アラン・リックマンが14世役でみんなに囲まれてる姿を見て、なんだかじ~~んとしましたよ。初監督作品「ウィンターゲスト」も地味だけど好きな作品。もっともっと長生きして欲しかったわ~~(>_<)
  【 編集】  URL |   2023/08/18 21:14   |  TOP ▲ |


こにさん、こんにちは!
確かに彼の声って良い声だったなあ。
若くしてお亡くなりになられて、残念・・・。

それと、私もジョニーデップの「ネバーランド」もう殆ど覚えてない。
え?ケイト出演してましたっけ・・・。それを忘れてる状態・・・。

生きる
こにさんは志村さんの凄く良かったのね?
ビル・ナイ版の感想楽しみにしています。
latifa  【 編集】  URL |   2023/08/19 08:54   |  TOP ▲ |


瞳さん、こんにちは!
ご家族の方々が、それぞれ滞在されて賑やかだったけど暑い中大変でしたね。
去った後もお布団干したり、片付けたりとやる事一杯あるだろうけど、一気にせず無理しないで少しづつね♪


ヴェルサイユ
ケイトって逞しい体されているよね。お顔には全然お肉がつかないみたい?
彼女って痩せたり太ったりしてるんだろうけど、お顔は不変な気がする。

アラン・リックマンはまだ若かったのにね、、残念ですね・・。

生きる
瞳さんの感想、楽しみに待っています♪
latifa  【 編集】  URL |   2023/08/19 08:59   |  TOP ▲ |


お邪魔します~~
沢山映画みているね
こう暑いと、映画とか読書して
冷房の中で過ごしたいよね。
私はコロナのときは自宅待機だったけど、また、通いが始まって、もう疲れるよ・・・(笑)
で・・・この映画

<フランスのお話なのに英語>
これはちょっとね~~と思うわ
そういう映画って、たまにあるけど、どこか違和感残るんだよね。
そして、ケイト。好きだな~~私
本当、顔が痩せなりしないよね

latifaさんが、元気でいてくれると
うれしいよ。またお話しようね~~★
みみこ  【 編集】  URL |   2023/08/30 17:18   |  TOP ▲ |


みみこさん、こんにちは!
暑くてイヤになるね、そんな中、コロナになって辛い状態だったとは・・・
かなり症状重かったのね・・・可哀想に・・・。
スカッとすぐには体調元に戻らないだろうに、もう通いの介護は復活されてるみたいで心配だよー。
普段でさえキツイのに、体も疲れてるし、この酷暑じゃ相当しんどいよね・・・

懐かしい古い映画だから、結構忘れているだろうにコメントありがとうね。
ケイトさんが出てる映画、なぜか見る事多いんだけど、彼女ってすごいよね。
長年ずっとトップ女優で、そしてアクティブに一杯出演し続けてきて、パワーがあるんだろうなあーと思う。

ドラマ、ごめんね勘違いしていたよ。高校生の方、見てなかったんだね。

映画は見るの結構大変だよね。
みみこさん、なかなか時間も取れないだろうし、そもそも見るのに気力も必要だものね。
ドラマとかで気分転換しながら、お互いがんばろうねー。
latifa  【 編集】  URL |   2023/08/31 16:46   |  TOP ▲ |


こんばんは。
「生きる」観ましたよ~♪とっても良かった、沁みました。

クレジットやセット、美術も完璧でしたね。あの朝の駅の光景も印象的でした。
なにより、ビル・ナイにこの役がぴったりでしたね。
過激なロッカーやタコ船長もできるのに、ビル・ナイってホント、素晴らしい役者さんですね(*^-^*)

イシグロさんの「日の名残り」も思い出しました。完璧な執事が晩年、もっと違う生き方をしていれば・・・と回想するシーンに、本作のウィリアムズが重なるかのような思いに囚われましたよ~。

リメイクが素晴らしかったのでもうオリジナル観なくてもいいか~(*^-^*)なんて思ってしまったんだけど、やっぱり黒澤の「生きる」もいつか観てみようと思います。
  【 編集】  URL |   2023/09/06 19:58   |  TOP ▲ |


瞳さん、こんにちは!
コメントありがとうー

カズオ・イシグロさんって彼の小説では今の処、すごく感動した、って事は無いんだけど、センスがある人なんだろうね。この映画を見て誇らしい(とはいえ、彼って日本人の外貌してるけど内面は8割英国人なんだろうけれど)気持ちになったわ。
あ、でも「日の残り」は映画版はかなり感動しちゃったんだよね。先に映画で、その後小説だったからかもしれないけど。


>過激なロッカーやタコ船長もできるのに、ビル・ナイってホント、素晴らしい役者
ほんとだね。色々な役が出来てすごいなー。
でも、こういうキチンとした紳士みたいな役が私は一番好きかな。
latifa  【 編集】  URL |   2023/09/07 07:42   |  TOP ▲ |


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